迷惑メールフォルダーに入れても、送信元をブロックしても、次の日にはまた別のアドレスから届く。キャリアのフィルターも設定済み。それでも減らないので、そろそろ有料のソフトを入れたほうがいいのだろうか——という段階の人に向けた記事です。
先に、残念な事実を1つ。パソコンやスマートフォンに入れる個人向けのセキュリティソフトは、迷惑メールがメールサーバーに届くこと自体は止められません。止められるのは「受け取った後」で、受信トレイから別のフォルダーへ移したり、開いたときに警告を出したりする部分です。送信をやめさせる機能ではないので、「入れたら明日からゼロになる」という期待では合いません。
そのうえで、受け取った後の処理が自分の環境で本当に動くのかは、製品によってかなり違います。対応しているメールソフトが Outlook だけだったり、IMAP では動かなかったり、暗号化通信に対応していなかったりします。この記事では、公式ページに書かれている条件をそのまま並べて、3本を5軸で採点しました。
結論から
- – まず無料の設定を全部済ませてください。迷惑メールの報告、購読解除、キャリアのフィルター、アドレスの使い分け、そしてOutlookの迷惑メールフィルター(初期状態では「自動フィルター処理なし」)の5つは、どのソフトを買っても代わりにはなりません
- – 有料ソフトで増えるのは主に2つ。パソコンのメールソフトでの自動振り分けと、Webメールを開いたときの詐欺メールの警告です
- – 1位はウイルスバスター クラウド(3台3年14,960円)。この2つを両方持っている唯一の製品でした。ただし振り分けのほうは Outlook 限定・IMAP非対応で、条件はいちばん厳しめです
- – Thunderbird を使っているなら ZEROスーパーセキュリティ(3台9,900円・更新費用なし)。3本で Thunderbird に公式対応しているのはこれだけです
- – ノートン 360 は、受信トレイを分けるスパムフィルタの提供を終えたと公式に書いています(代わりに電子メール保護へ置き換えたとも書いています)。フォルダーへの振り分けを期待する買い方には向きません
- – 3本とも総合は○どまりでした。迷惑メールという一点では、総合◎を付けられる製品はありません
対策しているのに届くのはなぜか
フィッシング対策協議会が2026年10月19日に公表した2026年9月のフィッシング報告状況では、9月の報告件数が94,661件でした。8月から12,323件(約15.0%)増えています。報告の約33.2%がAmazonをかたるもので、上位5ブランドで全体の約65.3%を占めました。
同じ報告書に、フィルターをすり抜ける理由がはっきり書かれています。調査用のメールアドレスに届いたフィッシングメールのうち、差出人に実在するサービスのドメイン名を使った「なりすまし」が約37.8%。さらに、Unicodeの不可視文字や制御文字を単語の間に埋め込んで、迷惑メールフィルターの回避を試みるメールが確認されたとあります。HTMLで表示するときれいな体裁に見えるため、人の目では気づきにくいとも書かれています。
協議会は、攻撃側が「受信者の反応や対策のすり抜け状況を確認しながら、メール文面やかたるブランドを数日単位で変更している」とも書いています。つまり、フィルターが負けているというより、フィルターに通る文面を探し続けている相手がいるという構図です。どの製品を入れても、すり抜けがゼロになる前提では考えないほうが現実に合います。
なお、同じ報告書では「サポート詐欺へ誘導するメールが急増しています」とも書かれています。メールのリンクから偽の警告画面に飛んでしまったときの閉じ方は、サポート詐欺の消し方にまとめています。
買う前に済ませる無料の設定
ここを飛ばして有料ソフトを買うと、効果を感じにくくなります。費用はかかりません。
1. 迷惑メールとして報告する(報告がフィルターの学習に使われる)
GoogleはGmailのヘルプで、「迷惑メールの報告数が増えるほど、類似のメールがより効率的に迷惑メールだと判断されるようになります」と説明しています。削除するだけでは学習に回りません。捨てる前に「迷惑メールを報告」を押す習慣に変えるだけで、同じ手口のメールが届きにくくなります。
Gmailでは、迷惑メールフォルダーに入ったメールの上部に、振り分けられた理由の警告も出ます。「メールアドレスのなりすまし」「フィッシング詐欺」「未確認の送信者からのメール」などの種類があり、どれも返信やリンクを開くことは避けるよう案内されています。
2. 購読解除できるものは解除する
Gmailのヘルプには、受信登録していた送信者からのメールが不要になった場合は「登録解除」を使うようにというヒントがあります。自分が過去に登録した広告メールは、ブロックより購読解除のほうが筋が通ります。フィッシング対策協議会も、望まないメールの配信について「ワンクリック購読解除」への対応を事業者に求めています。
ただし、身に覚えのない差出人のメールにある「配信停止」のリンクは押さないでください。押すと、そのアドレスが使われていることを相手に知らせることになります。心当たりのあるサービスからのメールだけにしてください。
3. 携帯電話のアドレスはキャリアのフィルターを使う
キャリアのメールアドレス(@softbank.ne.jp など)に届く分は、キャリア側で止められます。ソフトバンクの迷惑メール対策のページでは、次の設定が案内されています(2026年10月27日に確認)。いずれも同ページから申し込む設定で、ソフトを買い足す必要はありません。
- 迷惑メールフィルター(なりすましメールや悪意のあるサイトへ誘導するメールのブロック)
- 受信拒否リスト・受信許可リスト
- URLリンク付きのSMS/メールの拒否
- 海外から届くSMSの拒否
- なりすましSMS/メールの拒否(同ページは「フィッシング詐欺対策になるため、拒否設定の利用をおすすめします」と書いています)
ここはパソコンのセキュリティソフトでは代われない部分です。サーバー側で止めるので、端末に届く前に効きます。ドコモ・auにも同じ位置づけの設定があります。
4. アドレスを変える・使い分ける
ソフトバンクの同じページは、迷惑メールが届く原因として「短くてわかりやすいメールアドレスへの設定」「信用できないサイトへのアクセスや登録」「ネット、SNS上へのメールアドレスや電話番号の記載」の3つを挙げ、心当たりがあればアドレスの変更を勧めています。
すでに大量に出回ってしまったアドレスは、どのソフトを入れても届く量そのものは減りません。通販・会員登録用と、家族・仕事用でアドレスを分けておくと、汚れたほうを捨てて作り直せます。Webメールを増やすならGmailの代わりになるメールサービスに選択肢をまとめています。
5. Outlookの迷惑メールフィルターは、初期状態では働いていない
ここが見落とされがちです。マイクロソフトの公式ガイド「Outlook の迷惑メール Email フィルターの保護レベルを変更する」には、「既定では、[迷惑メール Email フィルター]保護レベルは[自動フィルター処理なし]に設定されています」と書かれています(2026年10月27日に確認)。つまり、何も触っていないクラシック版のOutlookでは、ブロックした送信者のリスト以外で自動の振り分けは動いていません。
変更は[ホーム]→[削除]グループの[ブロック]→[迷惑メール オプション]から行い、「低」「高」「セーフ リストのみ」の3段階が選べます。同じページは、保護レベルを上げると正当なメッセージが迷惑メールに移るリスクも上がるとして、迷惑メールフォルダーの確認を勧めています。有料ソフトを買う前に、ここを「低」にして1〜2週間試す価値があります。費用はかかりません。
有料ソフトで増えるもの・増えないもの
無料の設定を済ませたうえで、ソフトを足すと何が変わるのかを整理します。
増えないもの
- サーバーに届く前に止めること。個人向けのセキュリティソフトは、受信した後の端末側で動きます
- Webメールの迷惑メールフォルダーの精度そのもの。GmailやOutlook.comの振り分けは、ソフトを入れても置き換わりません
- 送信元への対処。送信をやめさせる機能はありません
増えるもの
- パソコンのメールソフトでの自動振り分け。Outlookなどで受信したメールを判定し、迷惑メール用のフォルダーへ自動で移します。キャリアメールやプロバイダーメールをメールソフトで受けている人に効きます
- Webメールを開いたときの詐欺メールの警告。ブラウザの拡張機能が、Gmailなどの画面でメールの中身を調べ、詐欺の疑いがあればその場で知らせます。迷惑メールフォルダーに入らずに受信トレイへ来てしまった分を拾う役割です
- 添付ファイルやリンクの検査。メールそのものではなく、開いた先で止まります
この記事が順位を付けるときに見るのは1と2です。3はどの総合セキュリティソフトにも入っていて差が付かないためです。
比べる範囲と早見表
ここから順位を付けるのは、日本の公式ストアで個人向けに買えて、迷惑メール対策の中身(対応するメールソフト・プロトコル)を公式ページで公表している総合セキュリティソフトです。この条件を満たしたのは3本です。名前はよく挙がるものの、この条件や採点で残らなかった製品は、後の節に理由とあわせて書いています。市販されている全製品を並べた順位ではありません。
ウイルス検出率や動作の軽さを含めた総合的な順位はセキュリティソフトおすすめ比較にあります。この記事は迷惑メールという一点だけを見ています。
※ 「振り分け」は、パソコンのメールソフトで迷惑メールを別のフォルダーへ自動で移す機能です。
※ 「Web警告」は、ブラウザでWebメールを開いたときに詐欺メールを知らせる機能です。×は、その機能が公式ページに見当たらないという意味です。
※ 「3台3年」はウイルスバスターがクラウド3台の3年版(自動更新あり)、ESETがエッセンシャル3台の3年版、ZEROスーパーが3台用(期限なしの1回払い)です。税込み・2026年10月27日に各公式ストアで確認しました。
※ ZEROスーパーは購入後の更新費用がかからないため、4年目以降も追加の支払いはありません。
採点の方法
5軸の基準を、公式ページの記載だけで判定できる形にしてから付けます。主軸は機能性、つまり「届いた迷惑メールに対して何をしてくれるか」です。この記事を読む人が求めているのは、まず受信トレイが静かになることだからです。
機能性|届いた迷惑メールへの処理
次の2つを見ます。①パソコンのメールソフトで、迷惑メールと判定したものを別のフォルダーへ自動で移す。②Webメールをブラウザで開いたときに、詐欺メールを検出して警告する。◎=2つとも。○=①だけ。△=②だけ。×=どちらも公式ページに見当たらない。②を入れたのは、ブラウザでGmailなどを読んでいる人には①が一度も動かないからです。②の有無は、3本とも公式の機能一覧とサポート情報を同じ順番で見て判定しました(見つからなかった製品は「見当たらない」と書いています)。
使いやすさ|自分のメール環境でそのまま動くか
対応するメールソフトの種類と、公式に書かれているプロトコルの制限を見ます。対応する Outlook の版(2016か2024か、365か)の違いは3本とも範囲が違うため記号には入れず、各ソフトの詳細に書きました。◎=Microsoft Outlook 以外のメールソフトにも公式対応し、対応プロトコルの制限が公式に見当たらない。○=対応は Microsoft Outlook だけだが、対応プロトコルの制限が公式に見当たらない。△=対応は Microsoft Outlook だけで、かつ対応プロトコルに公式の制限がある。×=暗号化通信(SSL)に非対応と公式に書かれている。
コスパ|3台を3年守るときの支払い総額
公式ストアの通常価格(税込)で比べます。◎=8,000円未満。○=8,000円以上13,000円未満。△=13,000円以上18,000円未満。×=18,000円以上。価格は製品全体のものなので、迷惑メール対策だけの値段ではありません。台数と年数を3台・3年にそろえて比べています。買い切りと年額を同じ物差しに載せるため、基準は「3年のあいだに実際に支払う合計額」にしました。
拡張性|迷惑メール対策が効くOSの広さ
迷惑メールに関わる機能が、Windows以外のOSでも公式に案内されているかを見ます。◎=Windowsに加えて macOS でも迷惑メール関連の機能が案内されている。△=Windowsだけ。この軸は、○に当たる中間の形(Windows以外で一部だけ案内がある、など)の製品が3本に無かったため、2段階で付けています。
ここでWebメールの警告「があること」は数えません。それは機能性②で数えた事実なので、同じ事実を2つの軸で重ねて加点しないためです。拡張性で見るのは「その機能が macOS でも使えるかどうか」という別の事実だけです。
安定性|守る力の裏付けと、提供元の継続性
次の3つを見ます。①AV-TESTの2026年の参加回がすべてTOP PRODUCT(合計17.5点以上)。②AV-Comparativesの実環境保護テストでADVANCED以上。③G7のいずれかの政府が、その提供元の一般向け製品の販売・更新を禁じる決定をしていない。◎=3つとも。○=2つ。△=1つ以下。この3条件はセキュリティソフトおすすめ比較5選と同じで、当サイトはどの記事でも同じ基準で安定性を付けています。迷惑メール対策だけを測った第三者機関の公開テストは見当たらないため、製品全体の最新のテスト結果で見ます。
判定に使った結果は次のとおりです。
※ AV-TESTはWindows向け家庭用テストの2026年2月・4月・6月・8月分、AV-Comparativesは実環境保護テストの2026年2〜5月分(400件・2026年6月公開)です。いずれも2026年11月2日に公開ページで確認しました。AV-Comparativesの7〜8月分は中間のファクトシートだけで、受賞段階の付く全体のまとめは2026年11月公開予定とされています。
※ テストされた製品名は、ESETがESET Security Ultimate(AV-TEST)とESET HOME Security Essential(AV-C)、ウイルスバスターがTrend Micro Internet Securityです。ZEROスーパーセキュリティそのものの結果は両機関に見当たりませんでした(エンジン元のBitdefender製品の結果は、同じエンジンでも製品によって結果が分かれるため代わりに使いません)。
なお、「迷惑メール対策の仕様(対応メールソフトかプロトコル)を公式ページで公表している」「その機能の削除・提供終了を公式に告知していない」の2点は、順位を付ける前の「比べる範囲」の条件として上の節で使っています(満たさない例はノートン 360 です)。安定性の点では二重に数えません。
採点は点数に直して行います。◎は2点、○は1点、△は0.5点、×は0点とし、5軸を足した10点満点で見ます。総合の記号は、7.5点以上が◎、5.5点から7点が○、5点以下が△です。順位は合計点の高い順で、同点のときは主軸の機能性が上の方を上位にします。この規則は、以降の本文でも変えていません。
価格を独立した軸に置かず、性能との釣り合い(コスパ)で見るのは当サイトの共通ルールです。安定性に提供元の継続性(③)を入れるのも同じで、第三者機関のテスト結果だけでは判定しません。
3本の採点結果
※ 合計点はウイルスバスター5.5点、ESET 5.5点、ZEROスーパー5.0点です(◎2点・○1点・△0.5点・×0点)。
※ 上から1位〜3位です。総合◎(7.5点以上)に届いた製品はありませんでした。
※ ウイルスバスターとESETは5.5点で並ぶため、同点のときに比べる機能性で順番を決めました。ウイルスバスターは◎、ESETは○です。
※ 安定性が◎なのはESETだけです。ウイルスバスターは①②を満たさず、ZEROスーパーは製品そのものの第三者テストの結果が見当たらないため①②を満たさず、どちらも③だけの△です。
1位のウイルスバスターと2位のESETは同じ5.5点で、同点のときに比べる機能性で順番が決まりました。ウイルスバスターは機能性(Webメールの警告がある)と拡張性(その警告が macOS でも使える)で上回り、ESETは使いやすさ(プロトコルの制限の記載がない)とコスパ(3台3年10,291円)、安定性(第三者テストの3条件をすべて満たす)で上回ります。ただし1位の根拠は実質的に「Webメールの警告」1つで、ブラウザでWebメールを読まない人にとっては、この差は点数ほど大きくありません。その人が見るべきなのは使いやすさ(対応メールソフトとプロトコル)で、そこはウイルスバスターが3本で最も厳しい△です。さらに、守る力の裏付けではESETのほうが上です。下の詳細を読んでから決めてください。
2位のESETと3位のZEROスーパーは0.5点差です。分かれ目は2つあります。ひとつは使いやすさで、ZEROスーパーはOutlookに加えてThunderbirdに公式対応していますが、ESETの対応表ではThunderbirdが×です。もうひとつは安定性で、ESETはAV-TESTの2026年の4回すべてでTOP PRODUCT・AV-ComparativesもADVANCEDの◎、ZEROスーパーは製品そのものの第三者テストの結果が見当たらない△です。Thunderbirdを使っているならZEROスーパー、Outlookだけなら守る力の裏付けがあるESETという分け方になります。3台3年の支払いは391円しか違わないので、ウイルス対策全体の好みで選ぶほうが筋が通ります。
各ソフトを詳しく見る
1. ウイルスバスター クラウド|Webメールの警告まで持つ唯一の1本
トレンドマイクロの個人向け製品です。迷惑メールに関わる機能が2つあり、役割がまったく違います。
ひとつ目は「迷惑メール対策ツールバー」。公式サポート(TMKA-17642・最終更新2026年9月15日)によると、迷惑/詐欺メールと判定したメールを「迷惑メール」という名前のフォルダーに移動します。対応メールソフトは Microsoft Outlook 2024 / 2021 / 2019 / 2016 で、Outlook 2023、Microsoft 365 Outlook、ストアアプリ版 Outlook には対応しておらず、対応時期は未定と書かれています。対応プロトコルは POP3 と Microsoft Outlook Exchange で、IMAP・MAPI・HTTP は対象外です。複数プロファイル・複数ユーザーでは使えず、既定のメールアカウントだけが対象になります。
ここは正直に書きます。GmailやOutlook.comをメールソフトでIMAP接続して読んでいる人には、このツールバーは働きません。プロバイダーメールやキャリアメールをPOP3で受けている人向けの機能です。
ふたつ目は「詐欺メール対策」。公式サポート(TMKA-20893)によると、Webメール(Gmail / Outlook.com / Yahoo!メール)の画面で、金銭や情報を狙う詐欺メールを検出してポップアップで知らせます。使うには「Trend ツールバー」という拡張機能を Chrome・Edge・Firefox のいずれかに入れます。Yahoo!メールは「標準HTML形式」のみ対応で、macOSではGmailとYahoo!メールが対象です。開いたメールを自動でスキャンするほか、手動でスキャンし直すこともできます。
こちらはフォルダーへ移す機能ではなく、開いたときに知らせる機能です。受信トレイに来てしまった詐欺メールを、クリックする前に止める役割だと考えてください。なお、ウイルスバスター クラウド(3台)の対応OSは公式オンラインショップの価格表で Windows・Mac・Android・iOS/iPadOS・Chromebook と案内されているので、3台のうち1台をMacにしてもこの警告が使えます(2026年10月27日に確認)。拡張性を◎にしたのはこの点です。検出されたときの対処として、指示に従わない・番号に電話しない・リンクを開かない・返信しない・添付を開かない・削除して送信元をブロックする、という順番が公式に示されています。
守る力の裏付けは3本で最も薄く、安定性は△です。AV-TESTの2026年の4回のうち参加は2月と6月の2回だけで、どちらも TOP PRODUCT に届かず認定(CERTIFIED)どまり。AV-Comparativesの実環境保護テスト(2026年2〜5月)では防御率98.3%でしたが、安全なサイト・ファイルの誤検知が83件(参加20製品で最多)あり、公開資料に評価を下げたと明記されて最下段のTESTEDでした。迷惑メールだけを見れば1位ですが、ウイルス対策全体では強い製品ではありません。
ウイルスバスター 公式サイトを見るリンク先はトレンドマイクロの購入ページで、最初に出るのは6台まで守れる「トータルセキュリティ スタンダード」です。この記事で価格を比べたのは3台の「ウイルスバスター クラウド」なので、同じページの製品ラインナップから選び直してください。プランごとの違いはウイルスバスターの種類と選び方にまとめています。
もう1つ、価格の見え方に注意があります。ウイルスバスターには「自動更新あり」と「自動更新なし」の2つの価格があり、この記事で使った14,960円は自動更新ありの3年版です。自動更新なしを選ぶと3年版は17,930円になります(2026年10月27日に公式の価格表で確認)。このボタンから開くページには期間限定の割引が出ることもあります。購入ページで表示された金額が記事と違うときは、自動更新のあり・なしと、割引が効いている価格かどうかを確かめてください(この記事の採点は通常価格で付けています)。
メリット
- メールソフトの振り分けとWebメールの警告を両方持つ
- Gmail・Outlook.com・Yahoo!メールの画面で直接警告が出る
- Chrome・Edge・Firefoxの3ブラウザに対応
- macOSでもGmailとYahoo!メールで警告が使える
デメリット
- 振り分けはIMAPで使えない(POP3とExchangeのみ)
- Microsoft 365 Outlookと新しいOutlookは対応時期未定
- 3台3年14,960円で、3本の中では高い
- Webメールの警告は、フォルダーを分けてくれるわけではない
こんな人におすすめ
- Gmailなどをブラウザで読んでいて、受信トレイに来る詐欺メールが怖い人
- プロバイダーメールをOutlook 2016〜2024でPOP3受信している人
- Macでも同じ守りを入れたい人
2. ESET HOME セキュリティ エッセンシャル|いちばん安いモデルから迷惑メール対策が付く
キヤノンマーケティングジャパンが国内で売っている製品です。エッセンシャルの機能一覧には「迷惑メール対策(指定フォルダーへ自動振り分け)」が載っており、Windowsだけが●で、macOS・Android・iOSは「ー」です。この機能は3モデルのいちばん下であるエッセンシャルから付くので、迷惑メール対策のために上位モデルを選ぶ必要はありません。モデルごとの違いはESET 3モデルの違いにまとめています。
対応メールソフトは、個人向けのサポート情報に表で出ています。「対応しているメールソフトウェアについて」(No.189・2025年10月22日公開)によると、V18.0以降の対応は次のとおりです。
| メールソフト | 対応 |
|---|---|
| Microsoft Outlook 365 Classic | ○ |
| Microsoft Outlook 2013 / 2016 / 2019 / 2021 | ○ |
| Microsoft Outlook 2007 / 2010 | ○(送信時の検査は対象外) |
| Microsoft Outlook 365 New | × |
| Microsoft Outlook 2000-2003 | × |
| Microsoft Outlook Express | × |
| Windows 10 / Windows 11 メールアプリ | × |
| Windows Live Mail 2009 / 2011 / 2012 | × |
| Mozilla Thunderbird | × |
守る力の裏付けは3本でいちばん厚く、安定性は◎です。AV-TESTの2026年の4回(2月・4月・6月・8月)はESET Security Ultimateがすべて TOP PRODUCT、AV-Comparativesの実環境保護テスト(2026年2〜5月)ではESET HOME Security Essentialが防御率98.5%・誤検知2件のADVANCEDでした。
統合の仕方は、別のサポート情報(No.21334・2026年7月8日公開)に書かれています。ESET製品が Microsoft Outlook のプラグインとして、受信済みメッセージ・迷惑メール・送信前メッセージを検査する形です。受信の途中ではなく、Outlookに入ったメールを見る仕組みなので、受信に使うプロトコルで切り分けていません。公式オンラインヘルプも、電子メールクライアント保護について「POP3(S)とIMAP(S)プロトコルで受信したメール通信を検査します」と書いています((S)は暗号化された接続です。2026年10月27日に確認)。このため使いやすさは○(対応は Outlook だけだが、プロトコルの制限は公式に見当たらない)にしています。
価格は公式の価格ページで、エッセンシャル3台の3年版が10,291円(税込)、1台3年が8,070円です(2026年10月27日に確認)。更新は新規と同額で、1年の自動延長を選ぶと9割の価格になります。
リンク先はキヤノンITSオンラインストアの購入ページで、エッセンシャル・プレミアム・アルティメットの3モデルが並びます。この記事で価格を比べたのはエッセンシャルの3台・3年版です。このページは新規購入専用で、「現在ESET製品をご利用中の方の有効期限の延長(次年度更新)にはご利用いただけません」と書かれています(2026年10月27日に確認)。更新の人は公式の価格ページの更新用の欄を見てください。
ESET 公式サイトを見るメリット
- いちばん安いエッセンシャルから迷惑メール対策が付く
- 対応メールソフトの表を公式が細かく公開している
- 公式ヘルプがPOP3(S)・IMAP(S)の検査を明記している
- 3台3年10,291円で、ウイルスバスターより4,669円安い
- 第三者機関の最新のテストで3条件をすべて満たす(安定性◎)
デメリット
- Thunderbirdは対応表で×
- Microsoft Outlook 365 Newも×
- 迷惑メール対策はWindowsのみで、Macでは使えない
- Webメールの画面で警告を出す機能は見当たらない
こんな人におすすめ
- Outlook 2013〜2021か365 Classicでメールを読んでいる人
- 毎年の更新でよいので、初期費用を抑えたい人
- パソコンの動作をできるだけ軽く保ちたい人
3. ZEROスーパーセキュリティ|Thunderbirdに対応する唯一の1本
ソースネクストが売っている、ビットディフェンダーのエンジンを使った買い切り型のソフトです。「端末固定・期限なし」という方式で、公式の製品ページには「かかる費用は初回の購入時だけ」「インストールした端末が壊れたり、OSのシステム要件を満たさなくなるまで使え、危険な期限切れになりません」と書かれています。1台用4,950円、3台用9,900円です(2026年10月27日に確認)。
迷惑メール対策については、同じページに「迷惑メールは受信ボックスに到達する前に自動でブロック。各種フィルタや、メッセージ文のパターンを解析、学習する機能も備えています」とあります。ここでいう「受信ボックスに到達する前」は、メールサーバーに届く前ではなく、メールソフトの受信トレイに入る前という意味です。サーバー側で止める仕組みではない点は、ほかの2本と同じです。
この製品を選ぶ理由は、対応メールソフトの広さにあります。同じページの動作環境には、Windows版の「迷惑メール対策機能のプラグイン対応ソフト」として Outlook 2021 / 2024 と Thunderbird が挙がっています。3本の中で Thunderbird に公式対応しているのはこれだけです。POP3・IMAP・SSLに関する制限は、動作環境の注記に見当たりませんでした(注記があるのはサーチアドバイザのQUIC非対応と、ペアレンタルコントロールのEdge関連だけです)。
弱いのは効くOSの広さと、守る力の裏付けです。迷惑メール対策のプラグインはWindows版の項目として書かれており、macOS版の機能としては案内されていません。拡張性を△にしたのはこの1点です。安定性が△なのは、AV-TESTとAV-Comparativesの最新の結果にZEROスーパーセキュリティそのものが見当たらないためです(エンジン元のBitdefender製品には結果がありますが、同じエンジンでも製品によって結果が分かれるので代わりには使いません)。あわせて、Webメールの画面で警告を出す機能も公式の機能一覧に見当たりませんでした(こちらは機能性○の理由です)。
リンク先はソースネクストの製品ページで、同じページに1台用4,950円・3台用9,900円・5台用13,200円が並びます。この記事で比べた9,900円は3台用なので、台数を選んでから進めてください(2026年10月27日に確認)。
ZEROスーパーセキュリティ 公式サイトを見るメリット
- Thunderbirdの迷惑メール対策に公式対応している
- Outlook 2024にも対応している
- 3台用9,900円の買い切りで、更新費用がかからない
- プロトコルや暗号化の制限が公式の注記に見当たらない
デメリット
- Webメールの画面で警告を出す機能は見当たらない
- 迷惑メール対策はWindows版の機能として書かれている
- 製品そのものの第三者テストの結果が見当たらない(安定性△)
- 端末を買い替えると、その分は買い直しになる
- Outlook 2019以前の対応は動作環境に書かれていない
こんな人におすすめ
- Thunderbirdでメールを読んでいる人
- 毎年の更新をやめて、一度の支払いで済ませたい人
- Windowsパソコンが主戦場で、メールもパソコンで読む人
Thunderbird自体の使い勝手はOutlookとThunderbirdの比較に、乗り換えの手順はOutlookからThunderbirdへの移行にまとめています。
名前は挙がるが、迷惑メールでは選びにくい2本
検索すると候補に出てくるものの、この記事の問い(迷惑メールを減らす)では勧められない製品が2つあります。買ってから気づくと手間なので、理由を書いておきます。最後に、順位表に入れていないカスペルスキーとマカフィーの扱いも書き添えます。
ノートン 360|振り分けるスパムフィルタの提供を終えたと公式に書いている
ノートンの日本語サポート文書「新しいノートン 360 アプリについて」(文書ID v20241115150241201・最終更新2025年2月24日)の「更新された機能」に、次の記載があります。電子メール保護は Outlook 以外のメールクライアントにも対応するようになった一方で、「ノートンが想定する適切なレベルでのユーザーエクスペリエンスを提供できないため、スパム対策機能機能は削除されました」(原文のまま引用しています)。削除はスパムフィルタ自体に限られ、ほかの電子メールセキュリティ機能は電子メール保護で引き続き使える、Windowsのみ、とも書かれています。
同じ文書のよくある質問には、ノートン側の言い分も書かれています。「ノートン スパム対策は電子メール保護機能に置き換えられました。セキュリティと機能が強化された電子メール保護機能は、すべての電子メールクライアントで動作します。電子メール保護機能には、スパム検出機能と全体的な電子メールセキュリティを向上させる高度な技術が組み込まれています」とあり、別の項目では「電子メール保護機能は、SSL/TLS で保護された接続を介して、送受信される電子メールを高度な方法でスキャンします」とも書かれています。つまり「メールを見る機能そのものが無くなった」わけではありません。対応するメールクライアントとSSL/TLSという点では、この記事の3本より広い書き方です。
日本の製品ページでデラックスの機能として挙がっているのは、詐欺対策(ネット上の詐欺、テキストメッセージ内の詐欺、ディープフェイク動画の検出)・ウイルス対策・クラウドバックアップ25GB・パスワード マネージャー・VPN・保護者機能・ダークウェブモニタリングで、受信トレイの迷惑メールを振り分ける機能は見当たりません(2026年10月27日に確認)。メールアカウントをつないで不審なメールに印を付ける「ノートン セーフ メール」はサポート情報にありますが、これは「詐欺対策 プロ」の機能で、デラックスの製品ページの機能一覧には載っていません。
それでも順位表に入れなかったのは、この記事が見ている2つの処理に当てはめると①の「迷惑メールを別のフォルダーへ自動で移す」が無くなり、②のWebメールの画面での警告も製品ページの機能一覧に見当たらないためです(機能性×)。公式が削除を告知している点で、安定性の②(機能の削除・提供終了を公式に告知していない)も満たしません。受信トレイを静かにしたい、という目的では期待しないでください。逆に、Outlook以外のメールソフトでメールを検査してほしい人には合う可能性があるので、スパム検出がどう効くかは実機で確かめる前提で考えてください。ノートン 360 は、SMSの詐欺やディープフェイクの検出、VPN、ダークウェブ監視をまとめて1本で持ちたい人向けの製品です。プランの違いと料金はノートン 360 のプラン比較にまとめています。
ZEROウイルスセキュリティ|迷惑メール対策がSSLに対応していない
同じソースネクストの安いほうの製品です。1台2,970円・3台5,480円で、更新費用はかかりません。機能一覧には「迷惑メール対策」「迷惑メール判定」が載っています。
ただし製品ページの注意事項に、次の2行があります。「迷惑メール対策機能は、Microsoft Outlook 64ビット版でご利用いただけません」「迷惑メール対策機能、メール自動検査機能は、POP3のみ対応です。SSL(暗号化通信)は非対応です」(2026年10月27日に確認)。
今のメールサービスは、GmailもOutlook.comもYahoo!メールも、メールソフトからの接続にSSL/TLSを使います。暗号化通信に非対応ということは、現在の主要なメールサービスでは迷惑メール対策機能が働かないということです。64ビット版のOutlookが外れる点も、現行のOutlookを使っている人には痛手です。安定性の①と③は満たしますが、使いやすさが×になるため、迷惑メール対策を目的に選ぶ製品ではありません。ウイルス対策そのものを安く済ませたいという目的なら別の話で、その比較はセキュリティソフトおすすめ比較にあります。
カスペルスキーとマカフィーを使っている人へ
カスペルスキーにも迷惑メール対策はありますが、当サイトは安定性の③(G7のいずれかの政府が一般向け製品の販売・更新を禁じる決定をしていないこと)を満たさない製品を順位表に入れない方針です。判断の材料はカスペルスキーの評判と今の立ち位置にまとめています。マカフィーを使っている人はマカフィーとノートンの比較をどうぞ。
用途別おすすめまとめ
| こんな人 | 選ぶもの | 理由 |
|---|---|---|
| ブラウザでGmailを読む | ウイルスバスター | 開いた画面で詐欺メールを警告 |
| Thunderbirdを使う | ZEROスーパー | 3本で唯一の公式対応 |
| OutlookでPOP3受信 | ウイルスバスター | 振り分けと警告の両方が効く |
| OutlookでIMAP受信 | ESET | 公式ヘルプがIMAP(S)検査を明記 |
| 更新をやめたい | ZEROスーパー | 3台9,900円で以後は無料 |
| 携帯のアドレスだけ困る | キャリアの設定 | ソフトを買わずに止められる |
※ 「携帯のアドレスだけ困る」人は、有料ソフトを買う前にキャリアの迷惑メールフィルターを確かめてください。パソコンのソフトでは代われません。
※ ZEROスーパーセキュリティは、この表の2つの用途には合いますが、製品そのものの第三者テストの結果が見当たらず総合は△(5.0点)です。ウイルス対策全体の強さまで求めるなら、安定性◎のESETも候補に入れてください。
※ 「OutlookでIMAP受信」でESETを挙げているのは、公式オンラインヘルプが電子メールクライアント保護について「POP3(S)とIMAP(S)プロトコルで受信したメール通信を検査します」と書いており、迷惑メール対策もOutlookに入ったメールを見る仕組みだからです。迷惑メール対策がIMAPで動くと名指しで書かれているわけではないので、30日間の無料体験版で試してから決めてください。
関連: 偽のURLを確かめるなら 偽サイトの見分け方 / 偽の警告画面が消えないときは サポート詐欺の消し方 / 入力してしまった情報は 個人情報の流出・漏洩を確認する方法 / SMSと電話を止めるなら 迷惑電話対策アプリおすすめ / スマホが心配なら スマホのウイルス感染を確認する方法 / 総合的な順位と料金は セキュリティソフトおすすめ比較 をどうぞ。
それでも減らないときに見直す3点
ソフトを入れても量が変わらない場合、原因は別のところにあることが多いです。
1. 受信しているのがWebメールだけではないか。ブラウザでGmailを開いて読んでいるなら、パソコンのメールソフト向けの振り分け機能は一度も動いていません。この場合に効くのは、Gmail側での報告と、ウイルスバスターのようなブラウザ拡張の警告だけです。
2. アドレスがすでに広く出回っていないか。流出したアドレスは、報告やブロックでは回収できません。重要な連絡用のアドレスを新しく作り、通販や会員登録には別のアドレスを使う、という切り分けのほうが確実です。自分のアドレスが過去の流出に含まれているかは個人情報の流出・漏洩を確認する方法で調べられます。
3. 迷惑メールフォルダーを見ずに受信トレイだけを見ていないか。振り分け自体は働いていて、受信トレイに来る分だけが目に入っている、という状態もあります。迷惑メールフォルダーの件数を1週間数えると、効いているかどうかが分かります。
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よくある質問
Q. 迷惑メール対策ソフトを入れれば、届く量は減りますか?
届く量そのものは減りません。個人向けのソフトが動くのは受信した後なので、サーバーに届くメールは変わらないためです。減るのは「受信トレイで目に入る量」です。届く量を減らしたいなら、キャリアやメールサービス側のフィルター設定と、アドレスの使い分けのほうが効きます。
Q. メールソフトに最初から入っている迷惑メール機能では足りませんか?
人によっては足ります。ただしクラシック版のOutlookは、マイクロソフトの公式ガイドによると既定の保護レベルが「自動フィルター処理なし」です。まずここを「低」に変えて1〜2週間試してから、有料ソフトを足すかどうかを判断してください。設定の場所は上の「買う前に済ませる無料の設定」に書いています。
Q. 迷惑メールのリンクを開いてしまいました。どうすればいいですか?
端末が乗っ取られている可能性を前提に、安全な順番で進めてください。まずその端末をWi-Fiと有線から切り離します。次に、別の安全な端末から、心当たりのあるサービスのパスワードを変更します(同じ端末で変えると、入力した内容がそのまま見られるおそれがあります)。カード番号を入力した場合はカード会社に連絡して、カードを止めてもらいます。そのうえでウイルス検査をしてください。詐欺の相談は警察相談専用電話「#9110」(全国どこからでも、かけた地域を管轄する警察本部などの相談窓口につながります。受付は平日8時30分〜17時15分が目安。急ぐときは110番/政府広報オンライン)、請求や契約のトラブルは消費者ホットライン「188」(国民生活センター)で受け付けています。偽の警告画面が閉じない場合の手順はサポート詐欺の消し方に、流出の確かめ方は個人情報の流出・漏洩を確認する方法にまとめています。
Q. iPhoneやAndroidの迷惑メールはソフトで止められますか?
この記事で比べた3本の迷惑メール対策は、いずれもパソコン(Windows)のメールソフト向けです。スマートフォンのメールは、キャリアのフィルターと、GmailなどWebメール側の報告機能で対処します。スマートフォンのセキュリティアプリで何ができるかはスマホのウイルス感染を確認する方法を参考にしてください。
Q. 「配信停止」を押しても止まりません。押していいものですか?
自分で登録した覚えのあるサービスなら押して構いません。身に覚えのない差出人の場合は押さないでください。押すと、そのアドレスが実際に使われていることを相手に伝えることになります。心当たりがないものは、リンクを押さずに迷惑メールとして報告してから削除するのが安全です。
Q. 総合◎が1本もないのはなぜですか?
採点の基準を満たしきった製品が無かったためです。1位のウイルスバスターは機能性と拡張性が◎ですが、対応プロトコルの制限で使いやすさが△、価格でコスパが△、第三者機関の最新の結果で安定性が△になりました。2位のESETと3位のZEROスーパーは、Webメールの画面で警告を出す機能が見当たらないため機能性が○、迷惑メール対策がWindows版の機能として書かれているため拡張性が△です。3位のZEROスーパーは、製品そのものの第三者テストの結果が見当たらず安定性も△で、合計5.0点の総合△になりました。採点の規則は記事の前半で宣言したまま、後半でも変えていません。
まとめ:無料の設定を終えてから、環境に合う1本を選ぶ
迷惑メール対策ソフトは、受信トレイを静かにする道具であって、届く量を減らす道具ではありません。迷惑メールの報告・購読解除・キャリアのフィルター・アドレスの使い分け・Outlookの保護レベルという無料の5つを先に済ませるほうが、体感は大きく変わります。
そのうえで足すなら、選び方は読み方で決まります。ブラウザでWebメールを読む人はウイルスバスター クラウド(3台3年14,960円)、Outlookで読んでいて守る力の裏付けも欲しい人はESET HOME セキュリティ エッセンシャル(3台3年10,291円・安定性◎)、Thunderbirdを使う人はZEROスーパーセキュリティ(3台9,900円・更新費用なし。ただし製品そのものの第三者テストの結果がなく安定性は△)です。ノートン 360 は、振り分けるスパムフィルタの提供を終えて電子メール保護に置き換えたと公式に書いているため、フォルダー分けを目的とした購入には向きません。
※ 価格・機能は2026年10月27日に各社の公式ページで確認した時点のものです。値上げや仕様変更があり得るため、申し込む前にもう一度公式ページをご覧ください。



