画面に「ウイルスに感染しています」と出た、電池の減りや通信量が急におかしくなった、入れた覚えのないアプリがある。こういうときに知りたいのは、「本当に感染しているのか」と「今すぐ何をすればいいのか」の2つです。
この記事は、その2つに答えるための手順書です。AndroidとiPhoneでは確かめられる範囲が大きく違うので、手順を分けて書きました。もとにしたのはGoogle・Apple・IPA(情報処理推進機構)・トレンドマイクロなどの公式の案内で、出典は各手順の近くに付けています。
この記事の結論
- 感染が疑わしい端末は、調べ始める前に機内モードで通信を止めます。中の情報が外へ送られ続けるのを、まず止めるためです
- Androidは標準の[Play プロテクト]で調べられます。前回のスキャン日時と調べたアプリの一覧を見たうえで、完全スキャンを自分で始められます。完全スキャンはGoogleのサーバーにつなぐので、不審なアプリを消してから一時的に通信を戻します
- iPhoneにはアプリをスキャンする手段がありません。アプリの一覧・構成プロファイル・カレンダーの3か所に加えて、iOSの更新とサブスクリプションを自分の目で確かめます
- ネットを見ている最中に急に出た感染の警告は、まず偽物を疑います。画面には触らずにタブを閉じ、表示された電話番号にもかけません
- パスワードは、感染していない別の端末(パソコンや家族のスマホ)から変えます。お金の被害が心配なら、カード会社・銀行・携帯会社のほか、消費者ホットライン188、警察相談専用電話 #9110 に相談できます
- 手動スキャンをアプリで足したい人向けに、当サイトから購入ページを案内できる4製品の「確かめる機能」を早見表にしました。アプリ選びの採点と順位はスマホのセキュリティアプリおすすめ5選に分けています
感染を疑う目安
兆候の一覧は、Googleアカウント ヘルプの「マルウェアや安全ではないソフトウェアを削除する」にいちばん細かく載っています。要点を3つに分けると次のとおりです。
- 端末の様子:ウイルスについてのメッセージが出る/入れてあるウイルス対策が動かなくなった/動きがとても遅い/空き容量が以前より減っている
- ブラウザの様子:広告のポップアップや新しいタブが何度も開く/外したはずの拡張機能やツールバーが戻ってくる/ホームページや検索エンジンが勝手に別のものになる
- まわりからの知らせ:自分の名前で、送った覚えのないメールやメッセージが知り合いに届いている
トレンドマイクロのサポート記事「Android ウイルス感染の確認方法と感染時の対処方法」は、ここに「入れた覚えのないアプリがある」「使い方は同じなのにデータ通信量が増えた」を足したうえで、「体感できる感染症状を全く伴わないものが多いです」と書いています。何も起きていないように見えても、それだけで安心はできません。
反対に、動きが重い・電池の持ちが悪いといった変化は、空き容量の不足や電池の劣化でも起きます。症状だけで決めつけず、下の手順で確かめてください。
疑わしいときに最初にやること:通信を止める
調べる作業より先に、端末をネットから切り離します。不正なアプリが動いているなら、入力した情報や端末の中身を外へ送り続けているおそれがあるからです。トレンドマイクロも同じ記事で、感染が疑われるときの対処に「機内モード」への切り替えと Wi-Fi・Bluetooth を切ることを挙げています。
- iPhone:設定アプリのいちばん上にある[機内モード]をオンにします。以前に機内モードのままWi-FiやBluetoothをオンにしたことがあると、そちらはつながったまま残るので、[Wi-Fi]と[Bluetooth]の表示も切れているかを見てください
- Android:画面の上から下へスワイプして出るクイック設定で[機内モード]をタップします。見当たらないときは、設定アプリの検索欄に「機内モード」と入れると出てきます
通信を止めたままでもできるのは、アプリの一覧を見て不審なものを消すところまでです。Play プロテクトの完全スキャンや、各サービスのパスワード変更は通信が要るので、そのあとに回します。全体の順番は、後半の「感染が疑われるときの対処の順番」の章にまとめました。
Androidで確かめる手順
Androidには最初からGoogle Play プロテクトが入っていて、追加の費用なしで端末のアプリを調べられます。Googleの開発者向けの資料「デバイス上の保護」によると、Play プロテクトは1日に1回端末をスキャンし、どこから入れたアプリかに関係なく、端末上のアプリをすべて調べます。Google Play ヘルプの「Google Play プロテクトを使用してアプリの安全性とデータ プライバシーを確保する」によると、Google Play ストアからダウンロードする前にも、そのアプリの安全チェックを行います。
1. スキャンの記録を見る
Google Play ストア アプリを開き、右上のプロフィール アイコン →[Play プロテクト]と進みます。前述の開発者向けの資料には、この画面で「端末の前回のスキャン日時とスキャンされたアプリの一覧」を確認できるとあります。前回のスキャン日時が思ったより古いときは、次の手順2でスキャンの設定がオンになっているかを確かめてください。
2. スキャンの設定を確かめる
[Play プロテクト]の画面で歯車の[設定]を開き、[Play プロテクトによるアプリのスキャン]がオンかを確かめます。Google Play ストア以外から入れたアプリがあるなら、[有害なアプリの検出精度を改善]もオンにするよう、前述のGoogleアカウント ヘルプは勧めています。
3. 見覚えのないアプリを消す
設定アプリのアプリの一覧(機種によって[アプリ]や[アプリと通知])を開き、入れた覚えのないアプリを選んで[アンインストール]をタップします。ここまでは通信を止めたままでできます。
4. 消せないときは、セーフモードと2つの権限を確かめる
[アンインストール]が押せない、消してもまた戻ってくる、というときは次の3つを順に試します。
- セーフモードで起動して消す:Google Pixel ヘルプの「セーフモードで再起動して問題のアプリを確認する」では、Pixel 6以降は電源ボタンと音量大ボタンを数秒押し、画面の[電源を切る]か再起動のボタンを長押しして[OK]をタップします(Pixel 5a以前は電源ボタンの長押しから)。セーフモードで症状が消えれば、ダウンロードしたアプリが原因の可能性が高い、という見立てです。セーフモードにすると機内モードが自動でオンになり、ホーム画面のウィジェットが消えることがある、とも書かれています。起動のしかたは機種によって違い、Galaxyはサムスンが「通常の操作でアンインストールできない場合は、セーフモードで起動してから」消すよう案内しています。ほかの機種はメーカーのサポートページで手順を確かめてください
- デバイス管理アプリの権限を外す:アプリが「デバイス管理アプリ(端末管理アプリ)」の権限を持っていると、アンインストールのボタンが押せなくなることがあります。トレンドマイクロは自社アプリを消す手順の中で、[アンインストール]がグレーアウトしているときは端末の設定でデバイス管理機能を確かめ、そのアプリをオフにしてから消すよう案内しています(サポート記事)。設定の場所は機種で違うので、設定アプリの検索欄で「デバイス管理」と探すのが早道です
- ユーザー補助の権限を見直す:設定アプリの[ユーザー補助]に、使っている覚えのないアプリが入っていればオフにします。ユーザー補助は画面の表示を読み取ったり操作を代わりに行ったりできる強い権限で、Googleも「高度な保護機能」の説明の中で、ユーザー補助を検証済みのツールだけに限ると「悪意のあるアプリによるリスクを最小限に抑える」ことができるとしています
5. 一時的につないで完全スキャンを始める
不審なアプリを消したら、自宅など信頼できるWi-Fiに一時的につなぎ、[Play プロテクト]の画面から完全スキャンを自分で始めます。毎日の自動スキャンとは別に、完全スキャンはいつでも始められます。完全スキャンでは、端末がGoogleのサーバーにつないで最新の情報を取り、端末上のすべてのアプリを調べ直します。前述の開発者向けの資料によると、通信が切れている間も既知の有害なアプリがインストールされるのを防ぐオフラインのスキャンは働き、つながり直すと完全スキャンが行われます。
6. 本体とセキュリティの更新を当てる
つないでいる間に、設定アプリの[システム]→[ソフトウェア アップデート]で本体の更新を、[セキュリティとプライバシー]→[システムとアップデート]で[セキュリティ アップデート]と[Google Play システム アップデート]を確かめます。Googleのマルウェア削除の手順でも、Play プロテクトのすぐ後に置かれている作業です。
7. Googleアカウントの側も見る
端末をきれいにしても、盗まれたパスワードでアカウントに入られていれば被害は続きます。感染していない別の端末のブラウザで myaccount.google.com/security-checkup(Googleのセキュリティ診断)を開き、知らないログインや端末が並んでいないかを確かめます。Googleは、ここまで進めても兆候が残るなら、端末のリセットかメーカーへの相談が必要になるかもしれないとしています。
iPhoneで確かめる手順
iPhoneでは、入っているアプリの中身を調べるスキャンができません。セキュリティアプリを入れても同じで、トレンドマイクロもアプリのスキャンをウイルスバスター モバイルのAndroid版だけの機能として扱っています。そのためiPhoneの確認は、勝手に入れられたものや変えられた設定がないかを、場所を決めて見ていく作業になります。手順1と2はAppleの「個人の安全ユーザガイド」に載っている方法です。
1. アプリを全部並べて見る
ガイドの「アプリを確認する/削除する」では、ホーム画面のページを左へ送りきってアプリライブラリを出し、検索欄をタップすると、端末にあるアプリがアルファベット順の一覧になります。何のアプリか分からないときはApp Storeで名前を調べられます。消すときはアイコンを長押しして[アプリを削除]です。ホーム画面から外しただけのアプリもこの一覧に残ります。あわせて、「非表示」にしたアプリも確かめてください。Appleの「iPhoneでアプリをロックする/非表示にする」によると、非表示にしたアプリはアプリライブラリの下部にある「非表示」フォルダに移り、開くにはFace ID・Touch ID・パスコードのどれかで認証が要ります。[設定]→[アプリ]→[非表示のアプリ]でも名前を確かめられます。
2. 構成プロファイルを見る
ガイドの「構成プロファイルを確認する/削除する」の手順で、[設定]→[一般]→[VPNとデバイス管理]を開きます。プロファイルが何も表示されなければ、管理用のプロファイルは入っていません。覚えのないものがあれば選んで[プロファイルを削除]をタップし、端末を再起動します。プロファイルを消すと、それに結び付いた設定・アプリ・データもまとめて消えるので、会社や学校から渡された端末なら先に管理者へ確かめてください。
3. カレンダーを見る
見覚えのない宣伝や警告の予定が勝手に入ってくるのは、ウイルスではなく、知らないうちに照会(購読)したカレンダーが原因のことがあります。Appleサポートの「iPhoneでカレンダーやイベントを削除する方法」(iOS 26以降)では、カレンダーアプリの[カレンダー]ボタン → そのカレンダーの横の情報ボタン →[カレンダーを削除]か[照会を解除]と進みます。
4. iOSを最新にする
[設定]→[一般]→[ソフトウェアアップデート]を開くと、いま入っているiOSのバージョンと、更新が出ているかどうかが表示されます(Appleサポート)。
5. サブスクリプションを見る
[設定]でユーザ名をタップし、[サブスクリプション]を開くと、登録中の定額課金が並びます。偽の警告から入れたアプリの課金は、アプリを消してもここに残ります。解約の手順はAppleサポートにあります。
突然出た「ウイルスが検出されました」への対処
IPAが2022年10月25日に出した注意喚起「スマートフォンの偽セキュリティ警告から自動継続課金アプリのインストールへ誘導する手口にあらためて注意!」は、サイトを見ている途中に急に切り替わって出る警告について、「この警告は偽物であり、内容は根拠があるものではありません」と書いています。文例には「お使いのiPhoneが(13)個のウイルスにより深刻なダメージを受けています。」のように、件数を挙げて急がせるものが並びます。
見分け方:本物の可能性があるのは、自分で入れたセキュリティアプリの通知か、ブラウザそのものが出す警告です(同じ注意喚起)。ページの中に大きく出てきて、アプリを入れさせたり情報を打ち込ませたりしようとするものは、偽物と考えて動いてください。
閉じ方:画面の中のボタンは触りません。IPAによると「OK」はもちろん、「キャンセル」や「閉じる」でも次の画面に進む場合があります。閉じるのはブラウザのタブごとで、IPAの手順ではChromeは画面上部、Safariは画面下部の「タブ選択アイコン」を長押しし、出てきたメニューの「タブを閉じる」を選びます。
電話しない:警告に「サポート窓口」などとして電話番号が書かれていても、かけないでください。IPAの「偽セキュリティ警告(サポート詐欺)対策特集ページ」は、画面を閉じられずに電話してしまい被害に遭う相談が多いとしています。パソコンに同じ画面が出たときの閉じ方や、電話して遠隔操作されてしまった後の対処は、サポート詐欺の消し方と遠隔操作された後の対処にまとめました。
入れてしまったら:この手口の狙いはお金です。前述のIPAの注意喚起によると、誘導されたアプリを開くと自動で更新される課金の登録へ進まされ、料金は「週毎に900円や、年毎に24,200円など」高い設定が多く、登録はアプリを消しただけでは解約されません。Androidは「Google Play での定期購入の解約、一時停止、変更」の手順で定期購入の一覧を開き、iPhoneは前章のサブスクリプションの画面で、覚えのない登録が残っていないかを見て解約します。
メールやSMSから入れさせる手口もある:フィッシング対策協議会は、Androidスマホ用の不正アプリへ誘うメールについて、2026年9月8日と9月30日(国税庁をかたるもの)に続けて緊急情報を出しました(9月8日・9月30日)。Android用のアプリに限ってログインやインストールを求めるメール・SMSが届いても、リンクを開かないよう呼びかけています。
感染が疑われるときの対処の順番
軸は2つです。先に通信を止めること、そして感染が疑われる端末では大事な情報を打ち込まないこと。この順に進めてください。
- 通信を止める:機内モードにして、Wi-FiとBluetoothも切れているかを見ます(前述)
- 不審なアプリを消す:アプリの一覧から入れた覚えのないものを削除します。消せなければ、Androidの手順4のセーフモード・デバイス管理アプリ・ユーザー補助を確かめます。iPhoneは構成プロファイルとカレンダーも見ます
- スキャンで確かめる:Androidは信頼できるWi-Fiに一時的につなぎ、Play プロテクトの完全スキャンを回します。セキュリティアプリを入れているなら、その手動スキャンでもかまいません
- 課金を止める:Google Play の定期購入、またはiPhoneのサブスクリプションに、覚えのない登録がないかを見ます。感染が疑われる端末でパスワードを打ってログインし直すことは避け、必要なら別の端末からも確かめられます。Google Play はパソコンのブラウザで play.google.com の定期購入を開いて解約でき(Google Play ヘルプ)、Appleのサブスクリプションもウェブで解約できます(Appleサポート)
- パスワードは別の端末から変える:感染が疑われる端末で新しいパスワードを打つと、それもまた盗まれるおそれがあります。パソコンや家族のスマホなど問題のない端末から、Googleアカウント・Apple Account・ネットバンキング・通販・SNSを変えます。同じパスワードを使い回していたサービスも、すべて変えます
- お金が絡むなら各社へ連絡する:カードの不正利用や送金が心配ならカード会社・銀行へ、携帯電話の料金と一緒に払う決済(キャリア決済)が心配なら携帯会社へ連絡します。不正利用が心配なときは、この順番を待たずに、通信を止めた直後に別の電話から連絡してかまいません。電話番号はカードの裏面・通帳・各社の公式サイトに書かれたものを使い、警告画面やメールに書かれた番号は使いません
- 相談先を使う:課金や契約のトラブルは消費者ホットライン188へ。近くの消費生活センターなどを案内してもらえます(消費者庁)。警察に相談したいことは警察相談専用電話 #9110へ。かけた地域の警察の相談窓口につながり、受付は平日の日中が基本で時間は都道府県ごとに違います(政府広報オンライン)。偽の警告や不正アプリの扱いで迷ったときは、IPAの「情報セキュリティ安心相談窓口」もあります
- それでも残るなら初期化する:端末に保存したデータとアプリはすべて消えます。写真などを先に退避させ、最後の手段として行います。Androidでは、初期化の前に端末で使っているGoogleアカウント名とパスワードを確かめ、上の5でGoogleアカウントのパスワードを変えたばかりなら、再設定から24時間経ってから出荷時の設定にリセットするよう、Googleが案内しています(Android ヘルプ)。初期化のあとでバックアップから戻すときは、不審なアプリまで戻してしまわないよう注意してください
新しくしたパスワードが過去の流出に含まれていないかは個人情報の流出・漏洩を確認する方法で、サービスごとに別々のパスワードを使い分ける道具は無料のパスワード管理アプリで紹介しています。
手動スキャンをアプリで足したい人へ:確かめる機能の早見表
Play プロテクトの完全スキャンで足りるなら、アプリを足す必要はありません。それでも「見つけてから消すまでを1つのアプリの画面で済ませたい」「危ないサイトは開く前に止めてほしい」という人のために、当サイトから購入ページを案内できる製品のうち、Androidで手動スキャンができる4製品について、確かめる機能だけを並べました。並び順は順位ではありません。5つの軸での採点と順位はスマホのセキュリティアプリおすすめ5選、パソコンもまとめて比べるならセキュリティソフトおすすめ比較5選にあります。
| 製品 | 手動の検査 | 自動の検出 | Webのブロック | iPhone版 |
|---|---|---|---|---|
| Play プロテクト | 完全スキャン | 導入前・導入時・毎日 | なし | なし |
| ウイルスバスター | 手動スキャン | 導入前・導入時 | あり | あり |
| ノートン 360 | スマートスキャン | 導入前・常時 | セーフウェブ | あり |
| ZEROスーパー | 手動で検出 | 導入時 | Chrome対応 | あり |
| ESET モバイル | スキャン実行 | 常時 | フィッシング対策 | なし |
※「手動の検査」は各社の公式の案内での呼び方です。「自動の検出」は自分で操作しなくても働く検出で、「導入前」はGoogle Playから入れる前、「導入時」はアプリを入れたとき(ウイルスバスターはGoogle Play以外から入れたときのリアルタイムスキャン)、「常時」はふだんから動くリアルタイムの検出を指します。Play プロテクトは、Google Play からダウンロードする前の安全チェック(導入前)、Google Play 以外から入れるときの確認(導入時)、毎日のスキャンがこれにあたります(前述のGoogle Play ヘルプと開発者向けの資料)。「Webのブロック」は危険なサイトや詐欺サイトを開く前に止める機能です。「iPhone版」はiPhoneに入れられるかどうかで、iPhoneではどの製品でもアプリのスキャンはできません。各社の公式ページで2026年10月22日に確認しました
料金の目安は、スマホ1台を守る1年あたりの最小額で、ウイルスバスター モバイルが約2,871円(2年版)、ESET モバイル セキュリティが3,300円(新規は1年版のみ)、ノートン 360 スタンダードが約4,327円(3年版)、ZEROスーパーセキュリティは1台用4,950円の1回払いです(2026年10月22日時点の税込みの額。ZEROは製品ページに税の表記がありませんが、ソースネクストのご購入ガイドに「当社の表示価格は税込です」とあります)。1年版・複数年版の内訳と2年目以降の料金は、スマホのセキュリティアプリおすすめ5選の早見表にまとめています。
ウイルスバスター モバイル|感染を疑う人向けの手順が公式にある
トレンドマイクロのサポートには、Androidで感染を疑う人向けの記事(前述)があり、その中で「手動スキャン」でアプリを調べ、不正なアプリが見つかればウイルスバスター モバイルの画面から消せると案内しています。調べ方から消し方までが同じ会社の説明でつながっているので、初めての人でも迷いにくい製品です。危険なサイトのブロックと、受け取ったメッセージに含まれる危ないリンクを調べる詐欺対策も使えます。iPhone版はアプリのスキャンがない代わりに、サイトのブロックなどを担います。買う前に30日間無料で試せる体験版も用意されています。
購入ページにはウイルスバスターの各製品が並んでいるので、ページの後半にある「ウイルスバスター モバイル」の欄で1年版か2年版を選んでください。前半のトータルセキュリティやクラウドはパソコンを含めて守る製品です。
ウイルスバスター 公式サイトを見るノートン 360|1台分の契約をスマホに使い、30日分の検出を振り返れる
ノートン 360 スタンダードは、1台分の契約をスマホにもパソコンにも割り当てられる製品です。Android版はアプリのメイン画面の[スマートスキャンを実行]で手動のスキャンができ(ノートンのサポート)、ふだんはリアルタイムスキャン、Google Playから入れる前にアプリを調べるアプリアドバイザー、不正なサイトを開く前に知らせるセーフウェブが働きます。画面下部の[保護レポート]では、過去30日間に見つけた悪質なサイトと、マルウェアおよび潜在的に有害なアプリの概要を見られます(ノートンのサポート)。「先週出たあの警告は何だったのか」を後から確かめたい人に向いています。
ノートン 360 公式サイトを見るZEROスーパーセキュリティ|端末を替えるまで追加の支払いなし
ソースネクストの買い切り型で、入れた端末を使い続ける間は更新費用がかかりません。公式の他社比較表(Androidのタブ)では「マルウェア検出(インストール時/手動)」とChrome対応のWeb保護に○が付き、手動でのスキャンができます。一方で、同じ表ではSMSのメッセージに含まれるURLのチェックには×が付いています。使ったライセンスは別の端末へ移せないので、スマホを買い替えると買い直しになります。
販売元のソースネクストは2026年10月15日、会員情報への不正アクセスで情報が流出したと公表しました(お知らせ)。流出した可能性のある情報の対象件数は22,519,960件(約2,252万件)で、2026年10月13日13時36分までに同社に登録していた人が範囲です。同社は次のことを求めています。
- 同社のサイトにログインするときに表示される案内に従って、パスワードを再設定する
- 同じメールアドレスとパスワードの組で登録しているほかのサービスがあれば、そちらも変更する
- 同社や関係先を名乗るメール・SMS・電話などが届いても、書かれたURLや添付ファイルは開かない
クレジットカードの情報は対象外とされ、製品はこれまでどおり使えると案内されています。詳しくは同社のよくある質問をご覧ください。
ZEROスーパーセキュリティ 公式サイトを見るESET モバイル セキュリティ|Androidだけを、紛失対策まで含めて守る
キヤノンマーケティングジャパンが扱う、Android専用の製品です(iPhoneには入れられません)。製品ページでは、インストールファイルと入っているアプリのマルウェアを自動で見つけ、「気になる際は、スマートフォンでスキャンを実行可能」と手動のスキャンにも触れています。詐欺サイトへのアクセスを止めるフィッシング対策のほか、紛失したときの位置の追跡や、不審な操作をしたときにカメラで撮った写真を送るスナップショットもあります。問い合わせ先のサポートセンターは、販売店のオンラインショップで「キヤノンMJグループが国内拠点で運営」と案内されています。
下のボタンを押すと、正規販売代理店のキヤノンITソリューションズのオンラインショップに移ります。そこで選ぶのはESET HOME セキュリティ(エッセンシャル・プレミアム・アルティメット)で、ESET モバイル セキュリティそのものは並んでいません。パソコンとAndroidをまとめて守るならここでエッセンシャルを選びます。守るのがAndroid 1台で、1年だけ様子を見るなら、キヤノンの製品ページから購入できるESET モバイル セキュリティ(1年3,300円)を買うほうが、最初に払う額は少なくなります。3年使い続ける前提なら、このページ限定のエッセンシャル1台3年7,337円(1年あたり約2,446円)が割安です。
ESET 公式サイトを見る関連: アプリを入れるかどうか、どれにするかの採点はスマホのセキュリティアプリおすすめ5選。パソコンと一緒に有料ソフトを選ぶならセキュリティソフトおすすめ比較5選。
よくある質問
Q. スマホのウイルスチェックは無料でできますか?
Androidなら、標準のGoogle Play プロテクトでできます。Google Play ストア アプリのプロフィール アイコンから[Play プロテクト]を開けば、前回のスキャン日時と調べたアプリの一覧が見られ、完全スキャンも始められます。iPhoneにはスキャンの手段がないため、アプリの一覧・構成プロファイル・カレンダー・iOSの更新・サブスクリプションを確かめるのが代わりの作業です。
Q. 機内モードのままでも確かめられますか?
アプリの一覧を見て不審なものを消すところまでは、通信なしでできます。Play プロテクトの完全スキャンはGoogleのサーバーにつないで行うので、不審なアプリを消したあと、信頼できるWi-Fiに一時的につないで回してください。通信が切れている間も、既知の有害なアプリがインストールされるのを防ぐオフラインのスキャンは働きます。
Q. 「ウイルスが3個見つかりました」と出ました。感染していますか?
サイトを見ている最中に急に出たものなら、偽物を疑ってください。前述のIPAの注意喚起も、この種の警告には根拠がないとしています。画面のボタンには触らず、ブラウザのタブを閉じます。気になるなら、そのあとAndroidは[Play プロテクト]の完全スキャンで、iPhoneはアプリの一覧とサブスクリプションで確かめます。
Q. 偽の警告に出ていた番号に電話してしまいました。どうすればいいですか?
相手に言われるまま、アプリ(遠隔操作のアプリを含む)を入れたり、支払いをしたりしないでください。入れてしまったアプリは消し、支払ってしまった場合はカード会社や、プリペイドカードなら発行元に連絡します。迷ったら消費者ホットライン188や、IPAの情報セキュリティ安心相談窓口に相談できます。
Q. 消したはずのアプリがまた出てきます。
そのアプリがデバイス管理アプリやユーザー補助の権限を持っていないかを確かめ、権限を外してから消します。それでもだめならセーフモードで起動して消します(Androidの手順4)。それでも戻ってくる場合は、データを退避させてから初期化を考えます。
Q. 初期化すれば必ず消えますか?
「必ず消える」とは、公式の案内にも書かれていません。前述のとおりGoogleは、手順を進めても兆候が残るときの次の手として、端末のリセットか、メーカーへのサポートの依頼を挙げています。初期化すると、端末に保存したデータとアプリはすべて消えます。トレンドマイクロも、ほかの対処をしても違和感が残るときに検討するものとしています。ただし、初期化のあとにバックアップから戻すと、不審なアプリを入れ直してしまうことがあります。戻すアプリは一つずつ選んでください。
まとめ:止める、調べる、別の端末で変える
感染が疑わしいときの動き方は、まず機内モードで通信を止め、それから調べる、の順です。Androidは[Play プロテクト]でスキャンの記録を見て、不審なアプリを消したあとに完全スキャンを回します。消せないアプリはセーフモードと2つの権限を確かめます。iPhoneはスキャンの代わりに、アプリの一覧・構成プロファイル・カレンダー・iOSの更新・サブスクリプションを見ていきます。
ネットを見ている途中に急に出た警告は、偽物を疑ってタブを閉じます。ボタンにも電話番号にも触れません。パスワードは感染していない別の端末から変え、お金が絡むならカード会社や銀行へ、迷ったら188や #9110 へ相談してください。
自分のタイミングでスキャンできるアプリを足したい人は、上の早見表で確かめる機能を見比べ、どれを入れるかはスマホのセキュリティアプリおすすめ5選の採点で決めるのが近道です。
※ 料金・機能は2026年10月22日に各社の公式ページで確かめた内容です。変わることがあるので、購入の前に各社のページをご確認ください。



