「マネーフォワードMEが無料で4件までしか連携できない」「2025年の値上げで有料にも手が伸びない」——そんな人のために、マネーフォワードMEの代わりになる家計簿アプリ7本を比較しました。
マネーフォワードMEは長らく定番の家計簿アプリとして使われてきましたが、2022年末に無料版の連携金融機関数を10件から4件に縮小、さらに2025年8月にプレミアムを月額500円→540円に値上げしました。銀行・クレカ・電子マネー・証券口座をいくつも持つ人には、無料4件では運用が厳しくなったのが実情です。一方で、Zaimは無料のまま連携無制限を維持しており、Moneytreeは広告ゼロで洗練されたUIを武器にしています。家計簿は続かなければ意味がないため、あなたの家計管理スタイルに合った1本を選びましょう。
この記事の結論
- 無料で連携数を気にせず使いたい人 → Zaim(無料で金融機関連携が無制限)
- 広告なしで気持ちよく続けたい人 → Moneytree(無料版も広告非表示)
- 夫婦・カップルで共有したい人 → OsidOri(共有と個人の2本立て)
- 完全オフライン・手入力派 → シンプル家計簿 MoneyNote(会員登録すら不要)
マネーフォワードMEはなぜ使いにくくなった?3つの背景
1. 無料版の連携上限が10件→4件に縮小(2022年末)
かつては無料でも10件の金融機関と連携できましたが、2022年12月の改訂で4件までに制限されました。メインバンク・サブ銀行・クレカ2枚でもう上限。電子マネーや証券口座を加えたい人は、実質プレミアム必須の設計に変わっています。
2. プレミアム料金の値上げ(2025年8月)
| プラン | 旧料金 | 新料金(2025年8月〜) |
|---|---|---|
| スタンダードコース 月額 | 500円 | 540円 |
| スタンダードコース 年額 | 5,500円 | 5,940円 |
| 資産形成アドバンスコース 月額 | 800円 | 980円 |
※ 2026年4月時点のマネーフォワード公式価格。最新は公式サイトでご確認ください。
年間5,940円は「家計を節約するためのアプリに年6,000円」という逆説を生みます。連携数制限を回避するためだけにこの金額を払うかは、多くの人が悩むラインです。
3. 代替アプリの進化
Zaimは無料で連携無制限を維持、Moneytreeは広告ゼロを貫き、OsidOriは夫婦共有特化で独自の地位を確立。2025年以降、マネーフォワードMEからの乗り換え先として、各アプリが「のりかえキャンペーン」を展開しており、選択肢は豊富です。
比較表:家計簿アプリ7本まとめ
| アプリ名 | 料金 | 対応OS | 金融機関連携 | 連携上限 | レシートOCR | データ保存 | 夫婦共有 | 広告 | おすすめ度 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| Zaim | 無料(Premium月440円〜) | iOS/Android/Web | ◎ | 無制限 | ○ | 無料1ヶ月 | ○ | あり | ★★★★★ |
| Moneytree | 無料(Grow月360円〜) | iOS/Android | ◎ | 2,500種類超 | ○ | 無料1年/Grow無制限 | ○ | なし | ★★★★☆ |
| OsidOri | 無料(一部有料) | iOS/Android | ◎ | あり | ○ | 公式記載なし | ◎(2本立て) | 少 | ★★★★☆ |
| マネーフォワード ME | 無料(Premium月540円) | iOS/Android/Web | ◎ | 無料4件/有料無制限 | ○ | 無料1年/有料無制限 | 閲覧 | あり | ★★★★☆ |
| Dr.Wallet | 無料(Premium月600円) | iOS/Android | ○ | あり | ◎(人力99.98%) | 公式記載なし | × | 少 | ★★★☆☆ |
| おカネレコ | 無料(Premium年3,000円) | iOS/Android | △(手入力中心) | 手入力 | ○(Premium) | Premiumはクラウド | Premium | 少 | ★★★☆☆ |
| シンプル家計簿 MoneyNote | 完全無料 | iOS/Android | × | なし | × | 端末内のみ | × | あり | ★★★☆☆ |
※ ◎=強み・完全対応 / ○=対応 / △=部分対応 / ×=非対応
※ 2026年4月時点、各公式情報より
各アプリを詳しく見る
1. Zaim|無料で連携無制限の乗り換え本命
くふうカンパニーが運営する老舗家計簿アプリ。マネーフォワードMEが無料4件制限を導入した2024年以降、「無料のまま金融機関連携が無制限」というポジションで乗り換え需要を吸い上げています。レシートOCR・家族共有・プレミアム機能も揃い、マネーフォワードMEの直接的な代替として最有力。
メリット
- 無料でも金融機関連携が無制限(マネフォME最大の弱点を補完)
- 1,300以上の金融サービスに対応
- レシートOCRあり
- プレミアムでもWeb申込なら月440円、アプリ申込で月480円と安い
- 「のりかえキャンペーン」で年プラン無料実施中(時期により)
デメリット
- 無料版では残高推移が1ヶ月しか見れない
- カテゴリカスタマイズや広告非表示はプレミアムのみ
- UIはマネフォMEよりやや古典的
👤 こんな人におすすめ
- マネーフォワードMEの4件制限に困っている人
- 無料でなるべく多くの口座を管理したい人
- プレミアムの選択肢も残しておきたい人
2. Moneytree|広告なし・洗練UIの静かな本命
「ユーザー体験の邪魔をしない」を理念に、無料版でも広告を一切出さない家計簿アプリ。横浜銀行など大手銀行アプリのバックエンドにも採用される信頼性で、2,500種類以上の金融機関に対応しています。通知頻度が少なく、資産管理に集中できるのが特徴。
メリット
- 無料版も広告非表示(業界では希少)
- 洗練されたUIで資産状況が一覧しやすい
- 銀行アプリのバックエンド採用の信頼性
- プレミアム「Grow」は月360円と同カテゴリ最安クラス
デメリット
- iOS/Android間のクロスプラットフォーム同期に制約
- 家計簿というよりは資産管理寄りのUI
- カテゴリ細分化は他アプリより簡素
👤 こんな人におすすめ
- 広告に煩わされず使いたい人
- UI美しさ・静かさを重視する人
- 資産全体の可視化を重視する人
3. OsidOri|夫婦・カップル共有に特化
「シェアしたい支出だけ共有、個人の支出は非公開」という2本立て設計で、夫婦・カップル家計管理の最適解。相手に見られたくないプライベートな支出(プレゼント代・個人の趣味)は自分専用ページで、食費・光熱費など2人の支出は共有ページで管理、と使い分けできます。
メリット
- 共有+個人の2本立てが家計簿アプリで唯一級
- 銀行・クレカ自動連携あり
- 夫婦の家計管理ストレスを大幅削減
- 無料でも基本機能が揃う
デメリット
- 単身者にはオーバースペック
- Web版なし(スマホ専用)
- 有料プランの料金体系が公式で不明確な部分あり
👤 こんな人におすすめ
- 夫婦・カップルで家計を共同管理したい人
- プライバシーも保ちたい人(個人ページ分離)
- 結婚・同棲で家計の仕組み作りをしたい人
4. マネーフォワード ME|国内最多連携の定番(有料前提で)
無料4件制限を受け入れられるなら、もしくはプレミアム前提で使うなら、依然として対応金融機関数は国内最多の2,500超。連携の安定性とUIの使いやすさでは他の追随を許しません。プレミアム年額5,940円を「年6,000円でデータ入力が自動化される」と捉えられるなら合理的な選択。
メリット
- 国内最多2,500超の金融機関対応
- UIの使いやすさ・カテゴリ自動分類の精度が高い
- Web版もあり複数端末で管理しやすい
- レシートOCRの精度も高水準
デメリット
- 無料版は4件までしか連携できない
- プレミアムは月540円・年5,940円と高め
- 無料版はデータ保存が1年まで
👤 こんな人におすすめ
- 連携金融機関の網羅性を最優先する人
- 年6,000円の投資と割り切れる人
- すでに慣れていて乗り換えが面倒な人
5. Dr.Wallet|人力OCR精度99.98%の現金派向け
レシート処理をオペレーターが目視で手入力するという異色の存在。OCR AIの誤認識がほぼなく、精度99.98%を謳います。現金払い中心で「レシートを溜めておいて週末にまとめて記録」するスタイルの人に最適。無料版は店舗名・合計金額のみデータ化、プレミアムで品名・商品毎金額まで取得可能。
メリット
- 人力入力ならではの高いOCR精度(公称99.98%)
- 現金払い中心の家計にフィット
- 銀行・クレカ連携も併用可
- プレミアムなら商品毎の金額まで記録
デメリット
- 無料版は月のレシート枚数・データ粒度に制限
- 処理に時差が生じる(人力なので即時ではない)
- プレミアム月600円は他アプリよりやや高め
👤 こんな人におすすめ
- 現金払い中心の家計管理をしたい人
- OCR精度に妥協したくない人
- 週末にまとめて記録する家計簿スタイルの人
6. おカネレコ|2秒で記録できる手入力派の定番
「起動から2秒で入力できる」をコンセプトにした手入力特化アプリ。500万DL突破の人気で、銀行連携なしでも広く支持されています。手入力で家計の実感を保ちたい人、銀行連携の同期ミスに悩まされたくない人向け。プレミアムはレシート撮影・カテゴリ90個・クラウドバックアップも使えます。
メリット
- 起動2秒で記録可能の軽快さ
- 手入力派で使いやすいUI
- プレミアムでレシート撮影・家族共有も対応
- 初年度割引で年3,000円からプレミアム利用可
デメリット
- 銀行・クレカ自動連携はメイン機能ではない
- 無料版はカテゴリ18個まで
- データは基本端末内で、プレミアムでクラウド
👤 こんな人におすすめ
- 手入力で家計の実感を持ちたい人
- 銀行連携の同期ミスに疲れた人
- 現金払いが多い人
7. シンプル家計簿 MoneyNote|完全無料・会員登録不要
会員登録すら不要、データは端末内のみという潔いアプリ。銀行連携なし・クラウドなし・広告ありと割り切った設計で、プライバシー重視派に刺さります。複数家計簿管理(最大5件)・予算ウィジェットはプレミアム機能として提供。
メリット
- 完全無料で主要機能が使える
- 会員登録不要でプライバシー最大限配慮
- データは端末内のみで外部送信なし
- CSVエクスポートで他ツールへ移行可
デメリット
- 銀行・クレカ自動連携なし
- レシートOCRなし
- 端末を失うとデータも失う(バックアップは手動)
👤 こんな人におすすめ
- 個人情報を外部に出したくない人
- 手入力派・シンプル志向の人
- サブ用途の家計簿が欲しい人
用途別おすすめまとめ
| 目的 | おすすめ |
|---|---|
| 無料で連携数を気にせず使いたい | Zaim |
| 広告なしで静かに使いたい | Moneytree |
| 夫婦・カップルで共有したい | OsidOri |
| 金融機関の網羅性最重視(有料前提) | マネーフォワード ME |
| 現金中心・OCR精度最重視 | Dr.Wallet |
| 手入力でサクッと記録 | おカネレコ |
| 完全無料・プライバシー最優先 | シンプル家計簿 MoneyNote |
関連: お金・確定申告まわりは freee vs マネフォクラウド 徹底比較 もどうぞ。
家計簿を続けるコツ
1. 「完璧を目指さない」が最重要
家計簿アプリは7〜8割の記録でも十分です。全支出を完璧に記録しようとすると挫折します。まずは「大きな支出だけ」「給料日から1週間だけ」など、小さく始めて続けるのが正解。
2. 連携設定は一気にやらず、1週間ずつ追加
「メインバンク」「メインカード」だけでまず1週間使う→合いそうなら次の週にサブ銀行を追加、というペースで。最初から全金融機関を連携すると、データの多さに疲れて挫折しがちです。
3. レシートは即撮影、手入力は週末にまとめて
レシートを溜めると後でまとめて撮影するのが苦痛になります。買い物直後に撮影→ゴミ箱のルーチンにすると、記録漏れがなくなります。
4. 月次サマリーは必ず見る
記録だけして見返さないのは意味がありません。月末に「今月の食費いくらだったか」だけでも確認することで、行動が変わります。
よくある質問
Q. マネーフォワードMEからZaimに乗り換えるデータは引き継げますか?
完全な自動引き継ぎはできませんが、ZaimはCSVインポートに対応しているため、マネフォME側でCSVエクスポート→Zaim側でインポートすれば過去データを保持できます。手順はZaim公式のヘルプをご確認ください。
Q. 銀行・クレカ連携は本当に安全ですか?
各アプリとも参照専用の読み取り連携で、送金・引き出し操作はできません。大手銀行・カード会社が連携を公式に認めている範囲で動作しているため、アプリ提供事業者のサーバーが侵入されない限り被害は起きません。それでも不安な場合は、Moneytreeのようにクロスプラットフォーム同期を使わず端末内完結させる方法もあります。
Q. 無料版でずっと使い続けられますか?
ZaimとMoneytreeは無料版で実用的に使い続けられます。マネーフォワードMEは無料4件制限でメイン利用は難しく、有料前提になります。
Q. 夫婦で家計を共有する最適解は?
OsidOriが最適解です。共有したい支出だけ共有、個人支出は非公開という二層設計が他アプリにはありません。もしくはZaimの家族共有機能でも代替可能です。
まとめ:まずはZaimかMoneytreeを試そう
マネーフォワードMEの無料4件制限に困っているなら、最初に試すべきはZaim。無料のまま連携無制限という最大の強みで、マネフォMEの代替需要を最も直接的に吸収しています。
広告に煩わされたくない人はMoneytree、夫婦で共有したい人はOsidOri、手入力派はシンプル家計簿 MoneyNote——自分の家計管理スタイルに合う1本を選ぶのが、家計簿を続ける最大のコツです。
年間で見ればプレミアム料金と家計簿アプリが生む節約効果は十分に釣り合います。まずは無料版から1週間使ってみて、自分に合うかどうか肌で確認してください。