カスペルスキーを調べると、「評判がいい」という声と「危険」という言葉の両方が出てきます。どちらも根拠のある話で、ウイルスを防ぐ力は第三者機関のテストで上位にある一方、米国政府は2024年にカスペルスキー製品の販売とアップデートを禁止しました。

この記事では、守る力のテスト結果と、各国政府の判断の両方を公式の発表どおりに並べ、そのうえでスタンダード・プラス・プレミアムのどれを選ぶか、ノートン360・ESETと比べてどうかをまとめました。料金・機能・返金の条件は2026年10月22日にカスペルスキーの日本の公式サイトで、テスト結果と政府の発表は同じ日に各機関の公開ページで確認しています。

先に結論

  • 守る力は2026年の第三者テストで上位。AV-TESTは2026年の4回すべてでTOP PRODUCT(3項目とも毎回6.0点の満点)、AV-Comparativesの実環境保護テスト(2026年2〜5月)は防御率99.8%で参加20製品の中で最も高く、最上位のADVANCED+
  • 「危険」と言われるのは、米国商務省が2024年、ロシア政府の管轄・指示を受けることなどを理由に、米国での新規販売と更新の提供を禁止したため。ドイツの連邦情報セキュリティ庁(BSI)も2022年3月に、置き換えを勧める警告を出した。カスペルスキーは米国の決定に反論し、ドイツでは警告の差し止めを裁判所に申し立てたが、2022年4月に退けられた
  • 国内では、日本の公式ストアで3プランとも今も買える(2026年10月22日に確認)。米国の禁止の対象は、米国内と米国の人との取引
  • 2026年10月11日ごろから約4日間、VPN・パスワードマネージャーなどが使えなくなる世界的な障害があった。ウイルス対策と定義の更新は通常どおりで、公式は解決済みと発表している
  • プランで迷ったらプラス(VPN無制限・パスワード管理・情報漏えいの自動チェック)。子どものスマホも見守るならプレミアム(3台で1年目の差は430円)、ウイルス対策だけならスタンダード
  • ノートン360・ESETと同じ基準で5軸の点を付けると、1位はノートン360(8点)。カスペルスキー プラスは7点でESETと並び、同点のときに最初に比べる安定性(米国の販売・更新の禁止の決定があるため○、ESETは◎)で3本の中の3番目。3台を5年使う総額(通常価格で24,430円)は3本で最も少ない

カスペルスキーとは:開発元と日本での販売

カスペルスキーは、1997年に設立されたKaspersky Labのセキュリティソフトです。米国商務省の決定文によると、知的財産の権利を持つAO Kaspersky Labはロシアの法律にもとづく会社で、ソフトの設計・開発・供給を含む事業の主要な部分がロシアで行われています。

日本には2004年に設立された株式会社カスペルスキー(登記上の社名は株式会社Kaspersky Labs Japan)があります。個人向けの製品は公式サイトのオンラインストアで売られていて、特定商取引法の表示にある販売業者はNEXWAY JAPAN株式会社、支払い方法はクレジットカード(VISA・Master・JCB・アメリカン・エキスプレス)です。

個人向けの製品は、スタンダード・プラス・プレミアムの3つのプランに分かれています。どのプランもWindows・Mac・Android・iOSに対応し、1つのライセンスを複数の端末で組み合わせて使えます。

「危険」と言われる理由:各国政府の判断

米国:2024年に販売とアップデートを禁止

米国商務省の産業安全保障局(BIS)は、カスペルスキーのウイルス対策ソフトとセキュリティ製品を米国の人に提供することを禁じる最終決定を出しました。決定は2024年6月14日に署名され、6月20日に発表、6月24日に連邦官報に掲載されています。決定の中身は次のとおりです。

  • 2024年7月20日から:米国の人と新しい契約を結ぶことを禁止
  • 2024年9月29日から:ウイルス定義やプログラムのアップデートの提供、米国内でのカスペルスキー セキュリティ ネットワーク(KSN)の運用、米国での再販売・他社製品への組み込みを禁止

BISは禁止の理由として、次の点を挙げています(BISのカスペルスキーに関するページより)。

  • ロシアは米国を脅かし続ける「外国の敵対者」である
  • カスペルスキーはロシア政府の管轄・支配・指示の下にある
  • カスペルスキーのソフトは、米国の利用者の機微な情報へのアクセスをロシア政府に与える
  • カスペルスキーのソフトは、不正なソフトを入れたり、重要なアップデートを止めたりする能力と機会を与える

報道によると、米国の利用者は2024年9月、別会社のウイルス対策ソフト「UltraAV」に移されました(Windowsでは自動の更新で切り替わった)。

米国では、これより前の2017年9月にも、国土安全保障省(DHS)が連邦政府の機関に対し、カスペルスキー製品を取り除くよう命じる指令(BOD 17-01)を出しています。こちらは連邦政府のシステムが対象で、一般の利用者向けの措置ではありませんでした。

ドイツ:2022年に別の製品への置き換えを勧めた

ドイツ連邦情報セキュリティ庁(BSI)は2022年3月15日、カスペルスキーのウイルス対策ソフトの使用について警告し、別の製品への置き換えを勧めました。BSIが挙げた理由は、ウイルス対策ソフトはパソコンの深いところまで触れる権限を持ち、更新のためにメーカーのサーバーと、暗号化されていて外から中身を確かめられない(nicht prüfbare)接続を常に保つため、メーカーを信頼できることが欠かせない、というものです。そのうえで、ロシアの軍・情報機関の動きや戦争にともなうEU・NATO・ドイツへの威嚇を挙げ、ロシアのITメーカーは自ら攻撃を行うことも、意に反して攻撃を強いられることも、知らないうちに悪用されることもありうる、としています。

カスペルスキーのドイツ法人は、この警告の取り消しと差し止めを求めてケルン行政裁判所に申し立てましたが、裁判所は2022年4月1日に退けました。続く抗告も、ノルトライン=ヴェストファーレン州の上級行政裁判所が4月28日に退けています(ドイツの法律専門ニュース LTO などの報道)。この警告は使用への注意の呼びかけで、販売や更新を禁じる決定ではありません。

イタリア・英国:行政機関向けの措置

イタリアは2022年3月21日の暫定措置令(decreto-legge 第21号)の第29条で、ロシアに関係するメーカーのセキュリティ製品(ウイルス対策ソフトを含む)を使っている行政機関に、使っている製品を別のものに切り替える(多様化する)よう義務づけました(イタリアの法令データベース Normattiva)。

英国の国家サイバーセキュリティセンター(NCSC)は2022年3月29日のブログで、国家安全保障に関わる政府の部門はカスペルスキーなどロシアの製品を使わないよう2017年に指針を出していたことに触れ、公的機関や重要インフラの事業者などにも使い方の見直しを勧めました。同じブログでは、個人の利用者について、直接狙われる可能性はきわめて低く、今のところ使い続けて安全としています(カスペルスキー自体が制裁の対象になれば、乗り換えが必要になるかもしれないとも書いています)。

どちらも行政機関などに向けた措置で、一般向けの販売・更新を禁じる決定ではないため、後で説明する5軸の点(安定性の③)には入れていません。

カスペルスキー側の説明

カスペルスキーは2024年6月21日に声明を出し、「商務省の決定は、製品とサービスの完全性を総合的に評価したものではなく、今の地政学的な情勢と理論上の懸念にもとづいている」「米国の国家安全保障を脅かす活動はしていない」と反論しました。製品の安全性を信頼できる第三者が独立して検証できる仕組みも提案していた、としています。

あわせて、透明性への取り組みとして、日本を含む多くの国の利用者から同意を得て集めた脅威に関するデータをスイスのサーバーで処理・保管していること、東京を含む各地に、パートナー企業や政府関係者がソースコードやアップデートを確認できるトランスペアレンシーセンターを置いていることを公表しています(日本の公式サイトの「透明性への取り組み」)。

日本の利用者に関係すること

米国の禁止の対象は、米国内と米国の人(U.S. persons)との取引です。日本では、2026年10月22日時点でカスペルスキーの公式サイトから3つのプランを購入できます。公式ストアのカートには「本製品を利用するためのアクティベーションは日本国内でのみ実行できます。ご利用にはマイ カスペルスキーアカウントが必要です」とあり、料金は正規販売代理店のNexwayから請求されます。

ここまでの事実のどれを重く見るかは、読む人によって変わります。守る力のテスト結果を重く見るか、ロシアのメーカーであることと各国政府の判断を重く見るかで、答えが分かれるためです。後者が気になる人は、比べる相手になるノートン360とESETの比較や、有料のセキュリティソフト5本の比較から選んでください。

守る力:2026年の第三者テスト

ドイツのAV-TESTとオーストリアのAV-Comparativesが2026年に公開した結果を、ノートン360・ESETと並べました。

ソフトAV-TEST参加TOP PRODUCTAV-C実環境防御率
カスペルスキー4回4回ADVANCED+99.8%
ノートン3604回4回ADVANCED+99.3%
ESET4回4回ADVANCED98.5%

※ AV-TESTはWindows 11向け家庭用製品の2026年2月・4月・6月・8月の4回。AV-C(AV-Comparatives)は実環境保護テストの2026年2〜5月分(400件、2026年6月15日公開)。どちらも2026年10月22日に各機関の公開ページで確かめた結果です。

※ テストされた製品名は、カスペルスキーがKaspersky Premium(両機関)、ノートン360がNorton 360(AV-TEST)とNorton Antivirus Plus(AV-C)、ESETがESET Security Ultimate(AV-TEST)とESET HOME Security Essential(AV-C)です。

カスペルスキー(Kaspersky Premium)は、AV-TESTの2026年の4回すべてで、防御・動作の軽さ・誤検知の少なさの3項目とも6.0点の満点でした。AV-Comparativesの実環境保護テストでは400件のうち399件を防ぎ、防御率99.8%は参加20製品で最も高い結果です。安全なサイトやファイルを誤って止めた件数は3件で、参加製品の平均(8件)より少なく、最上位のADVANCED+の評価でした。

動作の軽さも、AV-TESTの4回すべてで6.0点です。「カスペルスキーは重い」と感じた経験がある場合でも、2026年のテストでは軽さで点を落としていません。

2026年10月の世界的な障害

2026年10月11日ごろから約4日間、世界的な技術的問題で、カスペルスキー VPN、パスワードマネージャー、セーフキッズ、マイカスペルスキー(My Kaspersky)、ライセンスの有効化が使えない状態が続きました。10月12日には、カスペルスキーの社員がサポートフォーラムで、保護機能は通常どおり動き、ウイルス定義のデータベースも通常どおり更新されていると説明しています。

その後、公式の製品およびサービスに関する最新情報で「過去数日間に発生した技術的問題は解決されました」と発表され、影響を受けた人については「サブスクリプションを自動的に延長し、ダウンタイムを補償します」と案内されています(お客様側での操作は不要で、延長後の有効期限がアカウントに表示されるまで時間がかかる場合があるとしています)。

この障害は5軸の点には入れていません。点に入れるには、ノートン360やESETの過去の障害も同じ物差しで調べる必要があり、そこまで確かめられていないためです。

3つのプランの違い

3つのプランは、ウイルス対策・フィッシング対策・ファイアウォール・ネット決済の保護といった基本の守りは同じです。差がつくのは、ウイルス対策の外側の機能です(公式サイトの製品比較表より)。

機能スタンダードプラスプレミアム
無制限のVPN×○○
パスワード管理×○○
データ漏洩チェッカー×○○
セーフキッズ××○(1年無料)
リモートITサポート××○
身分証ウォレット××○

※ 2026年10月22日に公式サイトの製品比較表・各プランのページで確認しました。

※ データ漏洩チェッカーは、マイカスペルスキーのアカウントと、追加したアカウント(最大50件)が流出したデータに含まれていないかを1日1回自動で調べる機能です(Windows版のヘルプ)。スタンダードはマイカスペルスキーのアカウントを手動で調べることだけができます。ヘルプには、アカウントの追加が地域によって使えない場合があると注記されています。

※ セーフキッズ(保護者機能)は、公式の表記が「1年間無料」です。2年目以降の扱いは製品ページで見当たりませんでした。単体で買う場合は1年2,217円です。

プレミアムには、このほかに日本語のリモートITサポート、専門家によるウイルスの除去とPCの点検、リモートアクセスの検知、自宅のWi-Fiにつながった機器を見張るスマートホームモニターが付きます。

料金:1年目・更新後・3年版

公式サイトの初回購入価格表と、サブスクリプションの更新価格表から、台数ごとの価格を並べました。

プラン台数1年3年更新(1年)
スタンダード1台3,840円7,290円4,500円
スタンダード3台5,120円9,700円5,990円
スタンダード5台5,980円11,340円7,000円
プラス1台5,210円9,880円6,100円
プラス3台5,760円10,930円6,750円
プラス5台6,320円11,980円7,400円
プレミアム1台5,980円11,340円7,000円
プレミアム3台6,190円11,740円7,250円
プレミアム5台6,410円12,150円7,500円

※ 税込み。公式サイトの通常価格で、2026年10月30日に公式サイトが読み込む価格データで確認しました。10台用(3プラン)とプレミアムの20台用もあります。

※ 1年版は2年目から、3年版は4年目から、1年ごとに更新価格で自動更新されます。

どのプランも、2年目からの年額は1年目より上がります。プラスの3台なら、1年目5,760円が2年目から6,750円です。3年版を買って4年目と5年目を1年ごとに更新すると、3台を5年使う総額はスタンダード21,680円・プラス24,430円・プレミアム26,240円です。

プラスとプレミアムの差は、3台なら1年目で430円、更新後で年500円です。セーフキッズを単体で買うと1年2,217円かかるので、子どもの端末を見守る予定があるなら、1年目はプレミアムを選ぶほうが安く済みます。2年目以降は、セーフキッズの「1年間無料」が終わったあとの扱いが製品ページで見当たらないため、比べられません。なお、プレミアムの製品ページには「1年間無料」の表記と並んで「カスペルスキー セーフキッズ(無料版)で、お子様の毎日を安心して見守れます」という見出しもあり、表記が食い違っています。

どのプランを選ぶか

こんな人 選ぶプラン 理由
ウイルス対策だけでいい スタンダード 基本の守りは3プランで同じ。3台5年の総額が最も少ない(21,680円)
外のWi-FiでVPNを使う・パスワードをまとめたい プラス 無制限のVPNとパスワード管理、情報漏えいの自動チェックが付く
子どものスマホを見守りたい プレミアム セーフキッズが1年間無料で付く。3台ならプラスとの差は1年目430円
困ったときに日本語で遠隔サポートを受けたい プレミアム リモートITサポートと専門家によるウイルスの除去が付く

ボタンの先は、カスペルスキーの公式サイトの「製品・機能比較」のページです。最初は5台・3年の価格が表示されているので、プランごとに台数と年数を選び直してから購入してください。

カスペルスキー 公式サイトを見る

ノートン360・ESETと比べる(5軸で採点)

同じ3台を守る場合で、カスペルスキー プラス(3台)、ノートン360 デラックス(3台)、ESET HOME セキュリティ プレミアム(3台)を比べました。採点の基準は、セキュリティソフト5本の比較記事と同じです。

  • 機能性:VPN(パソコンでも使える)・パスワード管理・ダークウェブ監視・保護者機能・クラウドバックアップの5つのうち、入っている数。4〜5つなら◎、2〜3つなら○、0〜1つなら△
  • 使いやすさ:①購入前に無料体験版で試せる(比べるプランか、同じシリーズの下位プランの体験版)②購入後に、合わなかったという理由でも返金を受けられる(正常に動かない場合に限った返品は含めない)。両方そろえば◎、片方なら○、どちらも無ければ△
  • コスパ:3台を5年使ったときの総額。価格は期限つきのセールを除いた通常の価格で比べます。20,000円以下なら◎、20,001〜35,000円なら○、35,001円以上なら△
  • 拡張性:①Windows・Mac・Android・iOS向けのアプリがある ②同じ製品に5台以上を守るプランがある。両方そろえば◎、片方なら○、どちらも無ければ△
  • 安定性(守る力の裏付けとメーカーの継続性):①AV-TESTの2026年の参加回がすべてTOP PRODUCT ②AV-Comparativesの実環境保護テストでADVANCED以上 ③G7の政府が、その製品の一般向けの販売・更新を禁じる決定をしていない(2026年10月22日時点)。3つそろえば◎、2つなら○、1つ以下と、製品そのもののテスト結果が無い場合は△。同じメーカーの同じシリーズの製品(海外向けの名称)の結果は、その製品の結果として扱います

◎を2点・○を1点・△を0点として合計し、8点以上を◎、5〜7点を○、4点以下を△にしています。同点のときは、安定性→3台を5年使った総額→機能性の順に比べます。各国政府の判断のうち、③に当たるのは米国の販売・更新の禁止で、カスペルスキーの安定性はこれで○になります。ドイツBSIの警告とイタリア・英国の行政機関向けの措置(いずれも販売・更新の禁止ではない)と、2026年10月の障害は、事実として前の章に書き、点には入れていません。ノートン360とESETには、③に当たる決定は米国の連邦官報の検索でも報道でも見当たりませんでした。

ソフト機能性使いやすさコスパ拡張性安定性総合
ノートン360◎◎△◎◎◎
ESET○○○◎◎○
カスペルスキー○◎○◎○○

※ 上から順に並べています。合計点はノートン360が8点(2+2+0+2+2)、ESETが7点(1+1+1+2+2)、カスペルスキーが7点(1+2+1+2+1)です。

※ ESETとカスペルスキーは7点の同点で、最初に比べる安定性がESETは◎、カスペルスキーは○のため、ESETを上にしました。


ソフト3台・1年目2年目以降3台・5年
ノートン3608,180円11,480円38,440円
ESET7,240円6,516円25,342円
カスペルスキー5,760円6,750円24,430円

※ 税込み。「2年目以降」はノートン360とカスペルスキーが自動更新の年額、ESETが1年ごとの自動延長の年額です。

※ 「5年」は3年版を買い、4年目と5年目を1年ごとに更新した合計です(ノートン360 デラックスの3年版は15,480円、ESET プレミアム3台は12,310円、カスペルスキー プラス3台は10,930円)。

※ 価格は2026年10月22日に各社の公式サイトで確かめたものです。

ノートン360とESET:ノートン360が1点上です。機能性と使いやすさでノートン360が1段ずつ上、コスパでESETが1段上で、拡張性と安定性はどちらも◎です。

ESETとカスペルスキー:どちらも7点です。カスペルスキーは使いやすさが◎(30日間の体験版と、満足できなかった場合の30日以内の全額返金)、ESETは返金がユーザー登録の前(使い始める前)に限られるため○です。一方で安定性は、テストの2条件はどちらもそろうものの、カスペルスキーは米国の販売・更新の禁止で③を満たさず○、ESETは◎です。同点のときは安定性を最初に比べるため、ここでESETが上になります。3台・5年の総額はカスペルスキーが912円少なく、どちらもコスパは○です。ESETにはパスワード管理とダークウェブ監視が付かない一方、カスペルスキー プラスには保護者機能が付きません。

ノートン360とカスペルスキー:ノートン360が1点上です。ノートン360は保護者機能とクラウドバックアップ(25GB・Windows向け)まで3台用に入っていて機能性が◎、カスペルスキー プラスは○です。安定性もノートン360が◎、カスペルスキーが○です。反対に、3台を5年使う総額はカスペルスキーのほうが14,010円少なく、コスパはカスペルスキーが○、ノートン360が△です。

ノートン360とESETの2本だけを詳しく比べた記事はノートン360 vs ESET、ESETの3つのモデルの違いはESETのエッセンシャル・プレミアム・アルティメットの比較にまとめています。

カスペルスキー プラスのメリット・デメリット

メリット

  • 2026年のAV-TESTは4回とも3項目満点、AV-Cの実環境保護テストは防御率99.8%で参加20製品の最高
  • VPNに容量の上限がなく、パスワード管理と情報漏えいの自動チェックも付く
  • 30日間の体験版と、30日以内の全額返金の両方がある

デメリット

  • 米国では2024年に販売とアップデートが禁止され、ドイツのBSIも置き換えを勧めている
  • 2年目からの年額が上がる(3台なら5,760円→6,750円)
  • 保護者機能とクラウドバックアップはプラスに含まれない
  • 2026年10月に、VPNやパスワードマネージャーが約4日間使えなくなる障害があった

こんな人におすすめ

  • 守る力のテスト結果を重く見て選びたい
  • VPNとパスワード管理を1つの契約にまとめ、5年の総額も抑えたい
  • 買ってから合わなければ返金を受けたい

向かない人

  • ロシアのメーカーであることや、各国政府の判断が気になる
  • クラウドバックアップまで同じ契約で済ませたい
  • 仕事で使うパソコンで、勤め先や取引先がメーカーの指定をしている

ボタンの先の比較ページで「プラスプラン」を選び、台数と年数を選び直してください。

カスペルスキー 公式サイトを見る

返金・体験版・自動更新・解約

ここに書いた条件は、2026年10月22日にカスペルスキーの公式サイトで確かめたものです。

  • 無料体験版:3つのプランとも30日間です。ダウンロードの際にクレジットカードの登録が必要で、体験期間内に解約しないと、終わった時点で1年版の初回購入価格が請求されます。終了の7日前に案内が届き、体験中の解約もできます。プラスの体験版は1台用で、そのまま続けると1台・1年の5,210円が請求され、その後は年6,100円で自動更新されます(公式のプラスの体験版のページ)。3台・5台を守りたい人は、体験版がそのまま続くと1台用の契約になる点に注意してください
  • 返金:購入から30日以内なら、製品に満足できなかった場合でも全額返金を受けられます(公式サイトの「30日間の返金保証」)
  • 自動更新:期間が終わる15日前に更新の料金が請求され、その前にメールで案内が届きます。更新の料金がすでに請求された場合も、請求日から30日以内なら更新分の全額返金を求められます
  • 解約:自動更新は、マイカスペルスキー(my.kaspersky.com)の[ライセンスを管理する]からいつでも止められます。止めても、支払い済みの期間の終わりまでは使えます

入れる前に確認しておくこと

ウイルス対策を常に動かすソフトは、1台に1本だけにしてください。今入っているソフトを削除してからカスペルスキーを入れます。Windows標準のMicrosoft Defenderは、他社のウイルス対策を入れると自動でオフになります。そもそも有料のソフトが要るかを先に確かめたい場合は、Windows標準のDefenderで足りるかを比べた記事で判断材料をまとめています。

公式サイトの動作環境は、Windows 11/10/8.1/8/7 SP1以降、macOS 14〜26、Android 11〜16、iOS 26(App Storeのアプリの表記はiOS 16.0以上)です(2026年10月22日の表記)。古いMacやiPhoneで使う場合は、購入前にこの範囲に入っているかを確かめてください。

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よくある質問

Q. 米国の販売禁止は、日本の利用者にも関係しますか?

米国商務省の決定が禁じているのは、米国内と米国の人(U.S. persons)との取引です。日本では2026年10月22日時点で、カスペルスキーの公式サイトから購入でき、30日間の返金保証もあります。各国政府の判断をどう受け止めるかは人によって違うため、気になる場合はほかの4本を含めた比較から選んでください。

Q. カスペルスキーは重いですか?

AV-TESTの2026年の4回のテストでは、動作の軽さ(パソコンの速さへの影響)が毎回6.0点の満点でした。このテストは、標準的なパソコンと高性能なパソコンの両方で、よく見るWebサイトの表示、アプリのダウンロード・起動・インストール、ファイルのコピーがどれだけ遅くなるかを測っています。

Q. スタンダードとプラスのどちらがいいですか?

ウイルス対策だけで十分ならスタンダードです。カフェや駅のWi-FiでVPNを使う、パスワードをアプリでまとめて管理する、メールアドレスの流出を自動で調べたい、のどれかに当てはまるならプラスを選んでください。3台なら1年目の差は640円です。

Q. プレミアムのセーフキッズは2年目以降も使えますか?

公式サイトの表記は「1年間無料」で、2年目以降の扱いは製品ページで見当たりませんでした。購入前に気になる場合は、カスペルスキーのサポートで確かめてください。

Q. ノートン360とどちらがいいですか?

同じ基準の5軸では、ノートン360が8点、カスペルスキー プラスが7点で、ノートン360が上です。差は機能性(保護者機能とクラウドバックアップ)と安定性(米国の販売・更新の禁止)で、3台を5年使う総額はカスペルスキー プラス(24,430円)がノートン360 デラックス(38,440円)より14,010円少なくなります。総額を抑えたいならカスペルスキー、付属機能と安定性を優先するならノートン360です。ノートン360とESETの違いはノートン360 vs ESETで比べています。

まとめ:テスト結果と総額ならプラス、安定性◎で選ぶならノートン360かESET

  • 守る力のテスト結果と、5年の総額で選ぶ:2026年の第三者テストで上位で、3台5年24,430円(通常価格)の カスペルスキー プラス
  • 子どものスマホも見守る:1年目はセーフキッズが無料で付く カスペルスキー プレミアム
  • 安定性◎(販売・更新を禁じる政府の決定がない製品)で選ぶ:5軸で上になるノートン360(8点)かESET(7点)

ボタンの先の製品・機能比較のページでは、「プラスプラン」(子どもの端末も見守るならプレミアム)で台数と年数を選び直してから購入してください。

カスペルスキー 公式サイトを見る

※ 本記事の価格・機能・返金の条件は2026年10月22日にカスペルスキーの日本の公式サイトで、第三者機関の結果と各国政府の発表は同日にAV-TEST・AV-Comparatives・米国商務省産業安全保障局(BIS)・米国サイバーセキュリティ・社会基盤安全保障庁(CISA)・ドイツ連邦情報セキュリティ庁(BSI)・英国国家サイバーセキュリティセンター(NCSC)の公開ページと、イタリアの法令データベース(Normattiva)で確認したものです。2026年10月の障害は、カスペルスキーの日本のサポートサイトの「製品およびサービスに関する最新情報」と、公式のサポートフォーラムでの社員の説明(2026年10月12日の投稿)で確認しました。本文で使った報道は、米国の利用者のUltraAVへの移行がTechCrunch(2024年9月26日)とBleepingComputer(2024年9月23日)、ドイツの裁判所の判断がLTO(2022年4月1日、ケルン行政裁判所の決定)とPC-WELT(2022年4月29日、上級行政裁判所の決定)の記事です。価格や条件は変わることがあるので、申し込む前に公式サイトで最新の内容を確かめてください。