VPSの料金表は、どこを見ても「月◯◯円〜」から始まります。ところが実際に申し込むと、その金額は3年分を一括前払いしたときの月換算だった、2か月目から値段が上がった、途中でやめたくても解約できなかった、という形で前提が違っていたことに気づきます。同じ「メモリ2GB」でも、付いてくるディスクが40GBのところと200GBのところがあり、単純な金額の大小では比べられません。

この記事では、国内で個人が契約できるVPS6社を、メモリ2GBクラスのLinuxプランを共通の物差しにして採点しました。価格はすべて税込で、初回限定の割引ではなく2回目以降(更新後)の月額を使っています。料金・仕様は2026年10月20日に各社の公式ページ(料金ページ・機能一覧・SLA規定・お知らせ)で確かめた内容です。

先に結論

  • 総合でいちばん隙がないのは ConoHa VPS。2GBが更新後1,259円(1ヶ月契約)で、1時間3.7円の時間課金も選べます。6社の中で、月間稼働率99.99%のSLAを公式に明記しているのはここだけです。Linuxカーネルの脆弱性への対応で10月19日から止まっていた新規申し込みは10月23日に再開しましたが、2026年10月24日13時40分から、緊急メンテナンスに伴ってまた受付を一時停止しています(終了は未定)。いま契約することはできません
  • 金額だけなら KAGOYA CLOUD VPS が最も安い。2GBが日額28円・月額上限770円で、しかもNVMe SSDが200GB付きます。Linuxカーネルの脆弱性への対応で2026年10月19日18:00から止まっていた新規申し込みの受付は、10月27日に再開しました(公式の受付再開のお知らせは27日20時5分の更新で再開日時を19時55分としていて、「当社サービス状況」の表ではKAGOYA CLOUD VPSのオンラインサインアップを10時23分再開と書いています)
  • とにかく先に触ってみたいなら ABLENET VPS。最大10日間の無料お試しがあり、最低利用期間もありません。2GBは更新後1,130円です
  • 作りたいものが決まっているなら XServer VPS。アプリイメージが87種類あり、Minecraftだけで10種類、Claude CodeやDify、n8nも選ぶだけで立ち上がります。ただし2GBは1ヶ月契約で1,980円と、今回の6社でいちばん高い金額です
  • 同じアプリイメージを安く使いたいなら シンVPS。XServer VPSと同じエックスサーバー運営で一覧もほぼ同じですが、大容量メモリプランの2GBは1ヶ月契約で1,040円。最低利用期間が3ヶ月という縛りが交換条件です。新規申し込みは2026年10月22日13時15分に再開しましたが、公式サイトには10月29日8時30分時点で「お申し込みが集中しており、サーバーの空きが非常に少ない状況です」「サーバーの空き状況により、新規お申し込みを受け付けられない場合があります」という表示が出ています
  • 本番環境で品質保証が欲しいなら さくらのVPS の4GB以上。SLAの対象が「メモリ4G以上」のLinuxプランに限られているため、2GBで比べると評価が下がります。2週間の無料トライアルは6社で最長です。2026年10月16日から全リージョンで止めていた新規申し込みは、10月23日15時30分に石狩リージョンが再開し、10月30日13時40分から大阪リージョンの大容量ストレージオプション付きプランとWindows全プランも再開しました(東京と、大阪の大容量なしLinuxは再開時期が未定)

VPSの比較で差が出るのは料金表の外にある3点

課金の最小単位が「1時間」「1日」「1ヶ月」で分かれる

6社のうち、ConoHa VPSは1時間単位(2GBで3.7円/時、月額上限2,033円)、KAGOYA CLOUD VPSは1日単位(2GBで日額28円、月額上限770円)で課金されます。残る4社は月単位です。

これは「安いかどうか」の前の話で、1週間だけ検証環境が欲しいという使い方ができるかどうかが変わります。時間課金や日額課金のあるサービスなら、使った日数分だけで終われます。月単位のサービスで同じことをすると、1日しか使わなくても1ヶ月分を払います。

なお、WordPressだけを短期間動かすなら、VPSではなく時間課金の共用サーバーという手もあります(wpX Speedの料金と評価は1時間2.2円から、最短利用期間なしです)。OSの管理が要らないぶん手間は少なく済みます。

「月◯◯円〜」の〜が指している契約期間と、更新後の値段

XServer VPSとシンVPSの料金表は、1ヶ月・3ヶ月・6ヶ月・12ヶ月・24ヶ月・36ヶ月でタブが分かれていて、トップページに出る金額は36ヶ月契約のものです。シンVPSの大容量メモリ1GBプランは、36ヶ月なら451円ですが1ヶ月契約だと750円になります。

さらにABLENET VPSは、契約時特別価格が初回のお支払いのみで、月払いなら2か月後の更新から更新後価格に変わります。2GBのL1プランは契約時968円・更新後1,130円です。ConoHa VPSのまとめトクも初回と更新時で金額が別で、2026年10月29日までは初回料金が最大65%OFFになるキャンペーン中です。

この記事の採点では、こうした初回限定の金額は使わず、更新後に毎月払い続ける金額だけを見ています。

稼働率の「保証」と「公称」は別のもの

公式サイトに「稼働率99.99%」と書いてあっても、それがSLA(品質保証制度)として返金や減額の条件まで決めてあるものか、単に実績を掲げているだけなのかで意味が変わります。

6社を調べると、SLAを規定として公開しているのはConoHa VPSとさくらのVPSの2社だけでした。ABLENET VPSは「稼働率99.99%以上」を掲げていますが、保証や減額についての記載は見当たりません。KAGOYA CLOUD VPS・XServer VPS・シンVPSは、公式ページにSLAの記載が見当たりませんでした。なおシンVPSのサイトには「SLA(品質保証制度)で99.99%以上」という文がありますが、これは関連サービス欄のFX自動売買専用VPSの説明です。

早見比較表:国内VPS 6社

サービス2GB更新後の月額課金の単位お試し総合
ConoHa VPS1,259円1時間なし◎
KAGOYA CLOUD VPS770円1日なし○
シンVPS1,040円1ヶ月なし○
ABLENET VPS1,130円1ヶ月10日間○
さくらのVPS1,738円1ヶ月2週間○
XServer VPS1,980円1ヶ月なし○

※ 2026年10月20日に各公式サイトで確認した税込価格です。すべてメモリ2GBクラスのLinuxプランで、1ヶ月契約・更新後(2回目以降)の月額にそろえています。ConoHa VPSの1,259円は「まとめトク」1ヶ月の更新時の金額で、時間課金を選ぶと3.7円/時・月額上限2,033円。KAGOYA CLOUD VPSの770円は日額28円の月額上限です。シンVPSは大容量メモリプランの金額で、スタンダードプランの2GBは1ヶ月契約2,550円。さくらのVPSは1ヶ月毎払いの金額で、12ヶ月毎払いなら月換算1,594円。付属するディスク容量は200GB(KAGOYA)・150GB(さくら・シンのスタンダード)・100GB(ConoHa)・50GB(XServer・シンの大容量メモリ)・40GB(ABLENET)と差があります。総合は下の採点結果に対応しています。

採点結果:5軸で順位をつける

順位 サービス 機能性 使いやすさ コスパ 拡張性 安定性 総合
1 ConoHa VPS ◎ ◎ ○ ◎ ◎ ◎
2 KAGOYA CLOUD VPS ○ ◎ ◎ ○ △ ○
3 ABLENET VPS ○ ○ ○ ○ ○ ○
4 XServer VPS ◎ ○ △ ◎ △ ○
5 シンVPS ◎ △ ◎ △ △ ○
6 さくらのVPS ○ ○ △ ○ ○ ○

この記事の主軸は「個人が自分で借りて、試してから続けられるか」です。総合は5軸を◎=2点・○=1点・△=0点で足し、8点以上=◎、4〜7点=○、3点以下=△としました。順位は①総合点 →②コスパ →③使いやすさ →④安定性の順に比べて決めています。同点処理の最後をコスパと使いやすさに置いたのは、結論で「試せて、続けても安いところ」を勧めているので、順位も同じ物差しで決めるためです。

いま新規申し込みができるかどうかは、順位には入れていません。受付の停止は一時的なもので、製品そのものの中身とは別の話だからです。該当するサービスは下の詳細で明記します。

採点の基準

軸ごとに、公式ページの記載だけで判定できる形にそろえました。基準にするのはメモリ2GBクラスのLinuxプランです。

  • 機能性:OSを入れ直さずに環境を作れるかどうか。◎=アプリのイメージ(テンプレート)が30種類以上あり、かつイメージ保存(スナップショット)の無料枠がある/○=アプリのイメージは用意されているが30種類に届かない、または無料枠の記載が見当たらない/△=アプリのイメージが見当たらない
  • 使いやすさ:始めるときの軽さを3条件で数えます。①無料のお試し、または1日以下の単位での課金がある ②最低利用期間の縛りがない ③サポートに電話またはチャットの窓口がある。◎=3つとも/○=2つ/△=1つ以下
  • コスパ:2GBクラスの更新後の月額(税込)と、その金額に付くディスク容量。◎=月1,100円未満、または月1,500円未満でディスク150GB以上/○=月1,100円以上1,600円未満/△=月1,600円以上
  • 拡張性:上に伸ばす余地と、同じ事業者でそろえられる幅を4条件で数えます。①メモリ64GB以上のプランがある ②稼働する場所(リージョン)を選べる ③同じ事業者でWindows Serverも使える ④複数台構成の仕組みが用意されている。◎=3つ以上/○=2つ/△=1つ以下
  • 安定性:◎=稼働率を保証するSLAがあり、2GBプランも対象/○=SLAはあるが2GBは対象外、または稼働率を公称している/△=保証も公称も見当たらない

価格は単独の軸にせず、コスパの中で「その金額で何が付くか」として扱っています。契約期間ごとの金額の違いは、記事の前半で触れたとおり更新後の金額に統一しました。

安定性は稼働率の保証(SLA)と公称で付けていて、2026年のさくらインターネットの販売管理システムへの不正アクセス(8月)と、エックスサーバー株式会社の委託先のメール配信サービスからのメールアドレスの漏えい(10月)は点に入れていません。どちらもVPSを動かす環境ではなく、契約者の情報を扱うシステムでの出来事で、稼働率の保証や公称は変わらないためです。ただし、さくらの販売管理システムには、さくらのVPSの一部の契約の管理者(root)の初期パスワードがハッシュ化されないまま保存されていました(9月10日の第三報)。初期パスワードのまま使っている人は変更が必要です。事実はさくらのVPSとXServer VPSの節に書いています。ConoHa VPSは、9月にConoHa WINGが公表した不正アクセス(WINGの一部のWebサーバー)の対象ではなく、ConoHa VPSのニュースの一覧にも不正アクセスのお知らせは見当たりません。なお、法人向けレンタルサーバーの比較では、直近1年にサービスそのものへの不正アクセスを公表したかも安定性に入れています。レンタルサーバーはサーバーの守りを事業者に任せますが、VPSはOSから上の守りを借りた人が受け持つので、この記事では事業者が約束できる稼働率の保証だけで比べています。

どの事実をどの軸で数えたか

同じ事実を複数の軸で数えないように、サービスごとに対応を決めてから採点しました。

  • ConoHa VPS:機能性◎=アプリケーションテンプレート31種とイメージ保存50GB無料/使いやすさ◎=1時間課金・時間課金なら縛りなし・電話とチャットの窓口/コスパ○=1,259円でSSD 100GB/拡張性◎=最大128GB・Windows Server・APIで複数台を25秒構築/安定性◎=SLA 99.99%をプラン限定なしで明記
  • KAGOYA CLOUD VPS:機能性○=18のアプリケーションと12のOSテンプレート(イメージ保存の無料枠の記載は見当たらない)/使いやすさ◎=日額課金・縛りなし・電話窓口/コスパ◎=770円でNVMe SSD 200GB/拡張性○=VPS Windows Serverと1アカウント複数インスタンス(最大は32GBまで)/安定性△=SLAの記載が見当たらない
  • ABLENET VPS:機能性○=OSテンプレートとゲーム・AIセルフホスト用のツール(種類数の明記は見当たらない)/使いやすさ○=10日間のお試しと最低利用期間なし(電話・チャットの窓口は見当たらない)/コスパ○=1,130円でSSD 40GB/拡張性○=Linux最大64GBとWindowsプラン7種/安定性○=稼働率99.99%以上を公称
  • XServer VPS:機能性◎=アプリイメージ87種とイメージ保存50GB無料/使いやすさ○=1ヶ月契約から・メールと電話とチャット(無料お試しの記載は見当たらない)/コスパ△=1,980円でNVMe SSD 50GB/拡張性◎=最大64GB・Windows Server・XServer VPS クラウドで複数台構成/安定性△=SLAの記載が見当たらない
  • シンVPS:機能性◎=アプリイメージ91種とイメージ保存50GB無料/使いやすさ△=お試しなし・最低利用期間3ヶ月(電話とメールの窓口はある)/コスパ◎=1,040円で、同じ金額帯のXServer VPSより安い/拡張性△=最大64GBのみ/安定性△=SLAの記載が見当たらない
  • さくらのVPS:機能性○=OSとスタートアップスクリプト(アプリの種類数の明記は見当たらない)/使いやすさ○=2週間の無料トライアルと月額払いで縛りなし(電話・チャットの窓口は見当たらない)/コスパ△=1,738円でSSD 100GB/拡張性○=石狩・大阪・東京の3リージョンとfor Windows Server(最大は32GBまで)/安定性○=SLAはあるが対象は「メモリ4G以上」で2GBは非対応

隣の順位との差

  • 1位と2位で最も大きく開いたのは安定性です。ConoHa VPSは月間稼働率99.99%を下回った場合に月額利用料金の10%(99.9%未満なら30%)をサービス利用権として付与する、という条件まで公開しています。KAGOYA CLOUD VPSは公式ページにSLAの記載が見当たらず、ここで2点差がつきました
  • 2位と3位は、コスパと使いやすさでKAGOYAが上回っています。KAGOYAは2GBが月額上限770円でディスク200GB、日額28円から使えて縛りもありません。ABLENET VPSは1,130円でディスク40GB、お試しと縛りなしは満たしますが電話・チャットの窓口が見当たらず、使いやすさは○止まりです
  • 3位と4位は総合点が同じ5点で、分かれたのはコスパです。ABLENET VPSは2GBが1,130円、XServer VPSは1ヶ月契約で1,980円。XServer VPSは機能性と拡張性で◎を取っていますが、同じ2GBで月850円の差は小さくありません
  • 4位と5位も総合点が同じ5点ではなく、XServer VPSが5点、シンVPSが4点です。機能性はほぼ同じ(87種と91種)で、分かれたのは使いやすさと拡張性です。シンVPSは最低利用期間が3ヶ月あり、無料のお試しもないため使いやすさが△。同じ事業者でWindows Serverや複数台構成が選べる点もXServer VPS側の加点です
  • 5位と6位は総合点が同じ4点で、分かれたのはコスパです。シンVPSの2GBは1,040円、さくらのVPSは1ヶ月毎払いで1,738円。さくらのVPSは2週間のトライアルと3リージョンという強みがありますが、2GBという物差しではSLAの対象外にもなり、コスパで逆転できませんでした

詳細比較表:課金の単位・お試し・サポート

サービス最低利用期間サポート窓口SLA最大メモリ
ConoHa VPS時間課金はなし電話・チャット99.99%128GB
KAGOYA CLOUD VPSなし(日額)電話記載なし32GB
ABLENET VPSなしフォーム公称のみ64GB
XServer VPS1ヶ月電話・チャット記載なし64GB
シンVPS3ヶ月電話・メール記載なし64GB
さくらのVPSなし(月額)フォーム4GB以上32GB

※ 2026年10月20日時点の公式ページの記載です。ConoHa VPSの「まとめトク」は契約期間分の一括前払いで途中解約ができないため、縛りなしで使えるのは時間課金のときです。サポート窓口は電話・チャットの有無で書き分けており、6社すべてにメールまたはフォームの窓口があります。ABLENET VPSとさくらのVPSは、公式のサポート窓口ページに電話・チャットの案内が見当たりませんでした。SLA欄の「公称のみ」は、稼働率を掲げているが保証・減額の規定が見当たらないという意味です。さくらのVPSのSLAは月間稼働率99.95%未満で減額、対象は「メモリ4G以上」かつ「V5以上」のLinuxプランです。

各サービスを詳しく見る

1. ConoHa VPS|1時間3.7円から試せてSLAもある

ConoHa VPSはGMOインターネットグループが運営するVPSで、料金タイプが2つあります。長期契約で安くなる「まとめトク」と、1時間単位の「時間課金」です。全プランで初期費用は無料です。

この記事で1位にした理由は、試す段階と続ける段階を1つのサービスの中で切り替えられる点です。メモリ2GB(3コア・SSD 100GB)なら、時間課金で3.7円/時・月額上限2,033円。1週間だけ検証したいなら実質600円台で済み、続けると決めたらまとめトクに寄せていけます。まとめトクの2GBは1ヶ月契約で更新時1,259円、36ヶ月契約なら更新時903円です。2026年10月29日までは初回料金が最大65%OFFになるキャンペーン中で、1ヶ月契約の初回は1,007円、36ヶ月契約の初回は677円になります。

アプリケーションテンプレートは31種類で、Docker・GitLab・Nextcloud・Zabbix・Prometheus・WordPress(KUSANAGI)・Mattermost などが並びます。ISOイメージをマウントして自分でOSを入れることもできます。イメージ保存は各リージョン50GBまで無料で、バックアップとして使えます。サーバーの構築は25秒、APIを使えば複数台も同時に立ち上がります。

SLAは月間稼働率99.99%以上を品質保証値としていて、下回った場合の扱いも公開されています。99.99%未満かつ99.9%以上なら月額利用料金の10%、99.9%未満なら30%がサービス利用権として付与されます。対象プランを限定する記載は見当たりませんでした。サポートはメール・チャット・電話で、電話とチャットの受付は平日10時〜18時です。

注意点は、まとめトクが契約期間分の一括前払いで、途中解約ができないことです。公式も「まとめトクご利用期間中の途中解約を承る事はできません」「更新を行わない場合、契約期間が終了すると該当のサーバーは削除されます」と明記しています。36ヶ月を選ぶ前に、時間課金で用途を確かめておくほうが安全です。

なお、Linuxカーネルの脆弱性(CVE-2026-99999)への対応で10月19日17時45分ごろから止まっていた新規申し込みは、公式のお知らせによると10月23日に受付を再開しました。新しく作るサーバーは修正済みのホストに置かれ、契約中のサーバーへの修正はメンテナンスで順次当て、対象の人には登録済みのメールアドレスへ個別に案内するとしています。ただしその後、2026年10月24日13時40分から、緊急メンテナンスに伴って新規お申し込みの受付をまた一時停止しました。終了日時は「未定(決まり次第、お知らせいたします)」で、同じ日時からConoHa WING・ConoHa for GAMEなど他のConoHaのサービスも新規受付を止めています。お知らせには停止の理由の詳しい説明と、契約中のサーバーへの影響の記載はありません。

⚠️ ConoHa VPSは2026年10月24日13時40分から新規申込を一時停止しています(再開は未定)。すでに契約している人は通常どおり使えます。ConoHa VPS 公式サイトを見る

メリット

  • 2GBが1時間3.7円・月額上限2,033円から使える
  • SLA 99.99%と、下回ったときの付与率まで公開
  • アプリケーションテンプレート31種とISOイメージのマウント
  • イメージ保存が各リージョン50GBまで無料
  • 電話とチャットの窓口がある(平日10〜18時)

デメリット

  • まとめトクは一括前払いで途中解約ができない
  • 更新しないと契約終了時にサーバーが削除される
  • 無料のお試し期間そのものは用意されていない(時間課金で小さく試す形になる)
  • 2026年10月24日13時40分から新規お申し込み受付が一時停止中(緊急メンテナンス・終了未定)

こんな人におすすめ

  • まず短期間だけ借りて、続けるか決めたい人
  • 稼働率の保証が規定として公開されているところを選びたい人
  • 電話で聞ける窓口があると安心な人

2. KAGOYA CLOUD VPS|2GBで月額上限770円・ディスク200GB

KAGOYA CLOUD VPSは、1996年から事業を続けるカゴヤ・ジャパンのVPSです。料金は日額+月額上限という形で、1GBが日額20円・月額上限550円(1コア・NVMe SSD 100GB)、2GBが日額28円・月額上限770円(2コア・200GB)、4GBが日額63円・月額上限1,760円(4コア・600GB)。年額払いなら2GBが8,580円(月換算715円)です。全プラン初期費用無料で、表示は税込の目安(税抜から計算するため1円程度の差が出る、と注記があります)。

2026年10月20日時点で、今回の6社の中で最も安いのがここです。しかも同じ2GBで付いてくるディスクが200GBと、ABLENET VPS(40GB)やXServer VPS(50GB)の4〜5倍あります。公式は初回限定の割引ではなく「ずっとこのお値段」と案内しています。

アプリケーションは18種類、OSテンプレートは12種類で、KUSANAGI・Dify・Minecraft・Nextcloud・Redmine・GitLab などがそろいます。ISOイメージの利用、スナップショット、ロードバランサーにも対応します。アカウント登録は無料で、インスタンスを作るまで課金は発生せず、1つのアカウントで複数のインスタンスを作れます。サポートはフォームが24時間365日受付、電話が平日10時〜17時です。

受付の状況が10月中に動きました。公式のお知らせによると、Linuxカーネルの脆弱性(CVE-2026-99999)の影響調査と対応のため、2026年10月19日18:00からKAGOYA CLOUD VPSの新規申し込み受付が一時停止されていましたが、10月27日に受付を再開しました(公式の受付再開のお知らせは27日20時5分の更新で再開日時を19時55分としていて、「当社サービス状況」の表ではKAGOYA CLOUD VPSのオンラインサインアップを10時23分再開と書いています)。再開の理由は「新規ご提供のお客様への対策が完了いたしました」ためで、停止中も契約中のサービスは通常どおり稼働するとされていました。なお、10月21日に修正版が出たPHPの脆弱性については、KAGOYA CLOUD VPSは管理権限を利用者に渡しているサービスのため、PHPの更新は利用者の作業になると公式が案内しています。

もう1点、公式ページにSLA(稼働率の保証)の記載が見当たりません。安定性を△にしたのはこれが理由です。

KAGOYA CLOUD VPS 公式サイトを見る

メリット

  • 2GBが日額28円・月額上限770円で、6社の中で最も安い
  • 同じ2GBでNVMe SSDが200GB付く
  • 日額なので使った日数分だけで終われる
  • インスタンスを作るまで課金が発生しない
  • 電話窓口がある(平日10〜17時)

デメリット

  • SLA(稼働率の保証)の記載が公式ページに見当たらない
  • プランは最大32GBまで

こんな人におすすめ

  • 受付が再開したあとで、できるだけ安く長く借りたい人
  • 同じ料金でディスク容量を多く確保したい人
  • 数日だけ使う用途が多い人

3. ABLENET VPS|10日間のお試しと、縛りのない月払い

ABLENET VPSは、ケイアンドケイコーポレーションが28年以上続けているホスティングサービスのVPSです。Linux向けのVPSプランが8種類、Windows環境の仮想デスクトッププランが7種類、合計15プランあります。

今回3位にしたのは、使い始めるまでの条件がいちばん軽いからです。最大10日間の無料お試しがあり、しかも試用から本契約へ自動で移行しないため、キャンセルを忘れて課金される心配がありません。公式も「試用期間で利用した状態のまま移行できる」と案内しています。最低利用期間はなく、月払いでも3か月などの縛りはありません。初期費用も無料で(L0プランのみ初期費用1,130円)、申込月の料金も無料です。「サービス維持調整費」のような後から発生する追加費用もない、と明記されています。

料金はメモリ2GBのL1プランが契約時968円・更新後1,130円(2コア・SSD 40GB)、4GBのL2が1,536円→1,706円(3コア・80GB)、8GBのL3が2,280円→2,400円(4コア・160GB)。最小のL0は0.5GBで554円(1コア・30GB)です。契約時特別価格は初回のお支払いのみで、月払いなら2か月後の更新から更新後価格になります。

稼働率は99.99%以上を掲げていて、365日24時間の稼働監視と、ハードウェア故障以外の障害に対する自己復旧の仕組みがあると説明されています。ただしSLAとしての減額・返金の規定は見当たらないため、安定性は○にしました。Linux側はUbuntu・CentOSなどの無料OSテンプレートに加え、Minecraft ServerやPalworld Serverのテンプレート、AIをセルフホストするためのセットアップツールが用意されています。

弱点は窓口です。公式のVPSサポートページには問い合わせフォームの案内があり、電話やチャットの窓口は見当たりませんでした。アプリのテンプレートについても、種類数を明記した一覧が見当たらないため機能性は○です。

ABLENET VPS 公式サイトを見る

メリット

  • 最大10日間の無料お試しがあり、自動で本契約に移らない
  • 最低利用期間なし・月払いでも縛りなし
  • 後から発生する維持調整費などがない
  • 同じサービス内でWindows環境のプランも選べる
  • 28年以上の運用実績

デメリット

  • 2GBのディスクがSSD 40GBと、6社でいちばん小さい
  • 電話・チャットの窓口が公式ページに見当たらない
  • 契約時特別価格は初回のみで、2か月後から値段が上がる

こんな人におすすめ

  • まず無料で10日間触ってから決めたい人
  • いつでもやめられる状態で借りたい人
  • LinuxとWindowsを同じ事業者でそろえたい人

4. XServer VPS|アプリイメージ87種で作りたいものから選べる

XServer VPSはエックスサーバー株式会社のVPSです。料金はメモリ2GB(3コア・NVMe SSD 50GB)が1ヶ月契約1,980円、12ヶ月1,540円、36ヶ月1,265円。4GB(4コア・150GB)が1ヶ月2,640円、8GB(6コア・400GB)が1ヶ月5,280円で、最大は64GB(24コア・2,400GB)です。初回契約時と契約更新時の金額が同額で、初回限定の割引がない代わりに2年目で値段が上がることもありません。初期費用は0円、支払いは契約期間分の一括前払いです。

機能性を◎にした根拠はアプリイメージの数です。87種類あり、AIツール(Claude Code・Codex CLI・Dify・Gemini CLI・n8n・OpenClaw)、CMS(WordPress・Ghost・Drupal・Strapi)、分散SNS(Mastodon・Misskey・Bluesky)、開発基盤(Docker・Coolify・Dokploy・Supabase・MongoDB)が並び、ゲームサーバーはMinecraftだけで10種類(Java版・統合版・Paper・Spigot・Forge・NeoForge・Fabric・Purpur・Mohist・SpongeVanilla)あります。選ぶだけで立ち上がるので、何を動かしたいかが決まっている人ほど時間が節約できます。ただしClaude CodeやDify、GitLabなど一部のイメージは「メモリ4GB以上のプランで利用可能」という条件付きです。AIエージェントを動かす目的でVPSを探している場合は、どのツールを選ぶかから整理したAIエージェント作成ツール4選が先にあると迷いません。

標準でroot権限が付き、データ転送量は無制限、インターネットは10Gbps共有(1契約あたり最大100Mbps)、IPv4アドレスが1個。イメージ保存は50GBまで無料で、+500GBのオプションが月1,650円です。サポートはメール・電話・チャットの3経路。ISO/IEC 27001:2022を取得しています。

弱点は価格です。2GBを1ヶ月契約で借りると1,980円で、同じ会社が運営するシンVPSの大容量メモリ2GB(1,040円)のほぼ2倍になります。ディスク容量はどちらも50GBです。また、無料お試しの記載も、SLAの記載も公式ページには見当たりませんでした。

ほかに、エックスサーバー株式会社は2026年10月23日、ニュースの配信に使っていた外部のメール配信サービス「ブラストメール」が不正アクセスを受け、配信を希望した人のメールアドレスが漏えいした(氏名・会社名は漏えいの可能性)と、XServer VPSの公式サイトでも知らせています。自社のサーバーや管理画面への不正アクセスではなく、パスワードや決済情報は含まれないとしています(XServer VPSのお知らせ)。

XServer VPS 公式サイトを見る

メリット

  • アプリイメージ87種で、動かしたいものから選べる
  • Minecraftは10種類のサーバー構成に対応
  • 初回契約時と更新時が同額で、あとから値上がりしない
  • メール・電話・チャットの3経路でサポート
  • データ転送量が無制限

デメリット

  • 2GBが1ヶ月契約1,980円で、同社のシンVPSのほぼ2倍
  • 無料お試しの記載が見当たらない
  • SLA(稼働率の保証)の記載が見当たらない
  • AI系など一部のイメージは4GB以上のプラン限定
  • 10月に委託先のメール配信サービスからメールアドレスが漏えい

こんな人におすすめ

  • Minecraftやゲームサーバーを立てたい人
  • Claude CodeやDifyなどをVPS上で動かしたい人
  • 電話とチャットの両方で聞ける窓口が欲しい人

5. シンVPS|同じアプリイメージを安く使える、ただし3ヶ月縛り

シンVPSはXServer Inc.が運営するVPSで、XServer VPSの姉妹サービスにあたります。プランは2系統あり、ディスクを抑えてメモリを増やした「大容量メモリプラン」と、従来の「スタンダードプラン」です。

大容量メモリプランは1GB(1コア・NVMe 30GB)が1ヶ月750円・36ヶ月451円、2GB(2コア・50GB)が1ヶ月1,040円・36ヶ月950円、4GB(3コア・50GB)が1,800円・1,350円、8GB(4コア・100GB)が3,450円・2,620円、最大64GB(12コア・100GB)が33,121円・26,220円。スタンダードプランは2GB(3コア・150GB)が1ヶ月2,550円・36ヶ月2,110円で、ディスクを重視するならこちらです。どちらも初回契約時と更新時が同額、初期費用0円です。

コスパ◎の根拠は、XServer VPSとの比較です。アプリイメージの一覧を両社で突き合わせると、シンVPSは91種類でXServer VPSの87種類とほぼ同じ内容(baserCMS・Jitsi Meet・ArchiveBox・Djangoが追加されている形)。それなのに2GBの1ヶ月契約は1,040円と、XServer VPSの1,980円より安く、ディスク容量も同じ50GBです。公式は自社調べとしてメモリあたりの月額単価の安さを掲げています。

標準仕様もXServer VPSと同じ水準で、root権限、転送量無制限、10Gbps共有、IPv4 1個、イメージ保存50GBまで無料。ストレージ増設は100GBあたり1,100円(最大500GBまで、後から解約不可)。サポートはメールが24時間365日、電話が平日10時〜18時です。ISO/IEC 27001:2022を取得しています。

受付の状況をひとつ補足します。新規申し込みは10月22日13時15分に再開していますが、公式サイトには10月30日14時30分時点でも「お申し込みが集中しており、サーバーの空きが非常に少ない状況です」「サーバーの空き状況により、新規お申し込みを受け付けられない場合があります」という表示が出ています(申し込みのボタン自体は開けます)。姉妹サービスのXServer VPSの公式サイトに同じ表示はありません。

交換条件は縛りです。最低利用期間が3ヶ月あり、支払いは契約期間分の一括前払い。無料のお試しもないため、使いやすさは△になりました。拡張性も△で、最大64GBまで伸ばせる以外は、リージョンの選択もWindows Serverのプランも複数台構成の仕組みも見当たりません。OSにもプラン条件があり、Ubuntu 22.04/24.04は1GBプラン以上、26.04は2GBプラン以上です。

シンVPS 公式サイトを見る

メリット

  • アプリイメージ91種を2GBで1ヶ月1,040円から使える
  • 初回契約時と更新時が同額
  • ディスク重視ならスタンダードプラン(2GBで150GB)も選べる
  • メールサポートが24時間365日
  • 転送量無制限・root権限付き

デメリット

  • 最低利用期間が3ヶ月で、一括前払い
  • 無料のお試しがない
  • SLA(稼働率の保証)の記載が見当たらない
  • リージョンの選択やWindows Serverのプランが見当たらない
  • 公式サイトがサーバーの空き僅少を告知(10月30日時点)

こんな人におすすめ

  • XServer VPSと同じアプリイメージを安く使いたい人
  • 3ヶ月以上続ける前提がすでにある人
  • メモリを多く使う処理を安く回したい人

6. さくらのVPS|2週間の無料トライアルと3リージョン

さくらのVPSは、1996年から続くさくらインターネットのVPSです。石狩・大阪・東京の3つのリージョンから稼働場所を選べて、将来的に別リージョンへバックアップ環境を作るといった使い方ができます。

無料トライアルが2週間あり、今回の6社で最長です。初期費用は無料、完全定額制で、料金は1ヶ月毎払いなら512MB(1コア・SSD 25GB)643円、1GB(2コア・50GB)880円、2GB(3コア・100GB)1,738円、4GB(4コア・200GB)3,520円。12ヶ月毎払いにすると2GBが年19,118円(月換算1,594円)、4GBが年38,720円(月換算3,227円)になります。ストレージ変更オプションで、2GBなら100GB→200GBのように容量を倍にできます。最大は32GBです。

評価が6位になったのは、2GBという物差しで見たときに2つの不利が重なるからです。1つは価格で、1ヶ月毎払いの1,738円は6社で2番目に高い水準。もう1つはSLAで、公式のプラン表に512MB・1GB・2GB・4GBのうち4GB以上が「対応」、それ未満は「非対応」と明記されています。SLA規定を読むと、対象は「メモリ4G以上」かつ「V5以上」のLinuxプラン(for Windows Serverは含まない)で、月間稼働率99.95%に満たなかった場合に減額される仕組みです。減額は自動ではなく、翌月15日までに所定の様式で申告する必要があります。

逆に言うと、4GB以上で借りるならさくらのVPSの評価は変わります。4GBは月3,520円(12ヶ月毎払いなら月換算3,227円)でSSD 200GB、SLAの対象、3リージョンから選べて、2週間試してから本契約という流れが作れます。本番環境を国内に置きたい用途では、ここが候補の上位に来ます。

サポートはフォームとFAQが中心で、公式のサポート窓口ページに電話・チャットの案内は見当たりませんでした。なお、さくらのVPSはLinuxカーネルの脆弱性への対応で、2026年10月16日から全リージョンの新規申し込み・スケールアップの受付を一時停止していました。公式のお知らせによると、ホストサーバーのメンテナンスは完了し、2026年10月23日15時30分に石狩リージョンの新規申し込みを再開、2026年10月30日13時40分から大阪リージョンの「大容量ストレージオプション付きプラン」とWindowsの全プランも再開しました(大阪の大容量ストレージオプションなしのLinux VPSと東京リージョンは停止中で、再開時期は未定)。

また、さくらインターネットは2026年8月に、契約情報を管理する販売管理システムへの不正アクセスを公表しました。9月10日の第三報によると、このシステムには一部のさくらのVPSの管理者(root)の初期パスワードがハッシュ化されないまま保存されていて、対象の契約者には個別にメールで知らせ、契約時の初期パスワードを使い続けている場合は変更するよう求めています。VPSを動かす環境には不正アクセスの兆候はなかったとしています(さくらインターネットの第三報・さくらのVPSのパスワード変更のお願い)。

さくらのVPS 公式サイトを見る

メリット

  • 2週間の無料トライアルで、6社の中で最長
  • 石狩・大阪・東京の3リージョンから選べる
  • 4GB以上はSLA(月間稼働率99.95%)の対象
  • ストレージ変更オプションで容量を倍にできる
  • 完全定額制で初期費用も無料

デメリット

  • 2GBが1ヶ月毎払いで1,738円と割高
  • 2GB以下はSLAの対象外と公式のプラン表に明記
  • 電話・チャットの窓口が公式ページに見当たらない
  • プランは最大32GBまで
  • 8月の販売管理システムへの不正アクセスで、一部の契約の初期rootパスワードが閲覧された可能性
  • 新規申し込みは石狩と大阪の一部のみ再開(東京と大阪のLinuxは停止中・再開未定)

こんな人におすすめ

  • 2週間しっかり試してから決めたい人
  • 4GB以上で、稼働率の保証が付く環境を国内に置きたい人
  • 稼働場所を自分で選びたい人

用途別おすすめまとめ

こんな人 おすすめ 理由
1週間だけ検証環境が欲しい ConoHa VPS 2GBが1時間3.7円の時間課金で借りられる(受付再開後)
稼働率の保証を条件にしたい ConoHa VPS SLA 99.99%と付与率をプラン限定なしで公開(受付再開後)
無料で試してから決めたい さくらのVPS 2週間の無料トライアルが6社で最長(石狩と大阪の一部)
試用のあと、いつでもやめたい ABLENET VPS 10日間のお試しがあり最低利用期間もない
4GB以上で本番環境を国内に置く さくらのVPS 4GB以上がSLAの対象で、3リージョンから選べる(石狩と大阪の一部)
Minecraftサーバーを立てたい XServer VPS Minecraftのアプリイメージが10種類ある
同じアプリイメージを安く使う シンVPS 2GBが1ヶ月1,040円で、XServer VPSのほぼ半額
メモリを多く使う処理を回す シンVPS 大容量メモリプランは8GBが1ヶ月3,450円
ディスク容量を多く確保したい KAGOYA CLOUD VPS 2GBでNVMe SSDが200GB付く
できるだけ安く長く借りたい KAGOYA CLOUD VPS 2GBが月額上限770円
LinuxとWindowsを1社でそろえる ABLENET VPS 同じサービス内にWindowsプランが7種類ある

2026年10月30日14時30分時点で新規申し込みを停止中なのは、ConoHa VPSと、さくらのVPSの東京リージョン(および大阪の大容量ストレージオプションなしのLinux VPS)です。申し込めるのはABLENET VPS・XServer VPS・シンVPS・KAGOYA CLOUD VPSと、さくらのVPSの石狩リージョンと大阪の一部(シンVPSは10月22日13時15分、さくらのVPSの石狩は10月23日15時30分、KAGOYA CLOUD VPSは10月27日、さくらのVPSの大阪の大容量ストレージオプション付きプランとWindows全プランは10月30日13時40分に再開)です。ただしシンVPSは、公式サイトでサーバーの空きが非常に少なく、空き状況によっては受け付けられない場合があると告知しています。試してから決めたいならABLENET VPS(最大10日間のお試し)です。ConoHa VPSは10月23日に受付を再開したあと、24日13時40分からまた一時停止しています(終了は未定)。

順位の外:複数台構成とSLAが必要なとき

ここまでの6社は「1台のVPSを個人が借りる」前提で順位をつけました。構成そのものが変わる2つのサービスは、同じ表で比べると条件がそろわないため、順位の外に置いて特徴だけ紹介します。

小さいプランでも稼働率の保証が欲しいなら クラウドVPS byGMO

法人向けと公式が位置づけているVPSで、現在販売中は「Vシリーズ」(VSシリーズは2024年9月30日に新規受付終了)。料金は1GB(2コア・50GB)が月858円〜、2GB(3コア・100GB)が1,408円〜、4GB(4コア・200GB)が2,618円〜で、いずれも税込・12カ月契約の金額です。初期費用0円、転送量による課金なし、OSはAlmaLinux・Rocky Linux・Debian・Ubuntu・Windows Serverから選べます。無料お試しは14日間です(公式サイトには「最大15日のお試し期間」という表記もあるため、期間は申し込み前に確認してください)。

プランにSLAが付くのが、ここを挙げる理由です。サーバー稼働率が99.99%未満となった場合、月額利用料金10%に相当する金額を返金すると公式が明記しています。さくらのVPSのように「4GB以上」という条件が付きません。

ただし見落としやすい費用があります。プランの月額料金とは別に「サーチャージ費」が毎月かかります。Vシリーズ2GBなら12カ月契約で704円/6カ月759円/1カ月814円(いずれも税込)。つまり2GBを12カ月契約で借りた場合の実際の支払いは、1,408円+704円=月2,112円です。公式は「為替・電気料金・機材仕入価格の上昇を背景に、現状のサービス品質を維持するための加算金」で「毎月変動するものではない」と説明しています。1GBなら429円、4GBなら1,309円(いずれも12カ月契約)が加算されます。

クラウドVPS byGMO 公式サイトを見る

Web・DB・ストレージを分けて建てたいなら XServer VPS クラウド

XServer VPSとは別サービスで、用途のテンプレートを選ぶだけで複数台構成が自動で立ち上がるのが特徴です。VPSは最大5台、DBサーバーとNFSは最大2台まで契約でき、サーバー間はプライベートネットワークで接続されます。グローバルIPアドレスは各VPSに割り当てられ、DBサーバーとNFSには付きません。

料金はVPSの4GBプラン(4コア・NVMe SSD 50GB)が月2,068円、DBサーバー10GB(メモリ2GB・1コア)が月1,441円、NFS 100GBが月5,951円。公式の注記では、VPSの金額は12ヶ月契約時の月額換算、その他は1ヶ月契約料金における月額の目安です。WordPressをDBだけ分けて動かす「機能ごとの分離」構成なら、VPS 4GB 1台+DBサーバー10GB 1台で月3,509円という例が公式に出ています。VPSもオプションもすべて定額制で、転送量や時間による変動はありません。

公式サイトのメニューには「SLA(品質保証制度)」の項目が用意されていますが、2026年10月20日時点で個別ページを開くことができませんでした。保証の内容を条件にするなら、申し込み前に公式で確認してください。

XServer VPS クラウド 公式サイトを見る

契約する前に確認したい4つのこと

契約期間の縛りと支払い方法をそろえて考える

一括前払いのサービスでは、契約期間がそのまま「返ってこない金額」になります。ConoHa VPSのまとめトクは途中解約ができず、シンVPSは最低利用期間が3ヶ月。どちらも36ヶ月契約なら月額はかなり下がりますが、用途が続くかどうかが決まる前に選ぶ金額ではありません。最初は1ヶ月契約か時間課金・日額で始めて、続けると決めてから長期に寄せる順番が無駄になりにくい進め方です。

ディスク容量は「増やせるか」まで見る

同じ2GBでも、付いてくるディスクは40GBから200GBまで5倍の差があります。あとから増やす手段も違い、さくらのVPSはストレージ変更オプションで倍の容量に変更でき、シンVPSは100GBあたり1,100円で増設できます(ただし公式に「本オプションは後から解約ができません」と注記があります)。増設の条件は契約前に読んでおくところです。

障害情報の公開場所を先に見つけておく

6社すべてが障害情報とメンテナンス情報のページを公開しています。契約してから探すのではなく、申し込み前にブックマークしておくと、通信が止まったときに自分の設定ミスなのかサービス側なのかを切り分けられます。実際に2026年10月は、Linuxカーネルの脆弱性(CVE-2026-99999)への対応として、カゴヤ・ジャパンがKAGOYA CLOUD VPSの新規受付を停止し(10月27日に再開)、ConoHa VPSとさくらのVPSも新規受付を停止し(ConoHa VPSは10月23日に再開したあと24日から再び停止、さくらのVPSは10月23日に石狩のみ再開)、さくらインターネットはレンタルサーバとマネージドサーバの新規受付も止めて(10月22日10時30分に再開)、ABLENETは停止の予定がないことを公開する、という動きがありました。こうした情報はお知らせページにしか出ません。10月21日に修正版が出たPHPの脆弱性でも、VPSではPHPの更新が利用者の作業になります。OSごとの更新の考え方とレンタルサーバー各社の対応は、PHP脆弱性のレンタルサーバー対応状況10社にまとめています。

自分で運用する範囲を決めてから選ぶ

VPSはroot権限が付く代わりに、OSの更新・バックアップ・ファイアウォールの設定を自分で行います。アプリのイメージやテンプレートは初期構築を省いてくれますが、その後の保守は利用者側の仕事です。ここを引き受けるつもりがないなら、共用レンタルサーバーやPaaSのほうが合っています。判断に迷うなら、この記事の「関連」に挙げた無料サーバーやPaaSの記事と見比べてみてください。

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よくある質問

Q. 2GBのプランで、どれくらいのことができますか?

公式の説明を並べると、ConoHa VPSが「基本的なWebサイトの運用に十分なスペック」、さくらのVPSが「一般的なWebサイトやWordPressの運用に」、KAGOYA CLOUD VPSが「Webサイトの公開に」、シンVPSが「開発環境や個人利用におすすめ」としています。WordPressを1〜数サイト動かす、Dockerで小さなアプリを常駐させる、といった用途が目安です。一方でXServer VPSとシンVPSは、Claude CodeやDify、GitLabなど一部のアプリイメージを「4GB以上のプランで利用可能」としています。動かしたいものが決まっているなら、そのイメージの条件を先に確認してください。

Q. 36ヶ月契約は得ですか?

1ヶ月あたりの金額は確かに下がります。XServer VPSの2GBは1ヶ月1,980円が36ヶ月1,265円に、シンVPSの大容量メモリ2GBは1,040円が950円に、ConoHa VPSのまとめトクは更新時1,259円が903円になります。ただし支払いは契約期間分の一括前払いで、ConoHa VPSは途中解約を受け付けていません。3年続けるかどうかが決まっていない段階では、下がった月額よりも前払いした総額のほうが大きなリスクです。用途が固まってから乗り換えるほうが、結果として安く済むことがあります。

Q. 無料でお試しできるのはどこですか?

今回の6社では、さくらのVPSの2週間トライアルとABLENET VPSの最大10日間のお試しです。ABLENET VPSは試用から本契約へ自動移行しないため、キャンセル忘れによる課金が起きません。ConoHa VPSとKAGOYA CLOUD VPSに無料枠はありませんが、ConoHa VPSは2GBが1時間3.7円、KAGOYA CLOUD VPSは2GBが日額28円なので、数日試すだけなら実費が小さく収まります。XServer VPSとシンVPSには、無料お試しの記載が公式ページに見当たりませんでした。

Q. SLAがあると、止まらなくなるのですか?

いいえ。SLAは「止まったときに料金をどう扱うか」を決めた取り決めで、止まらないことを約束するものではありません。ConoHa VPSは月間稼働率が99.99%を下回った場合に月額利用料金の10%(99.9%未満なら30%)をサービス利用権として付与、さくらのVPSは99.95%未満で減額、クラウドVPS byGMOは99.99%未満で月額利用料金10%相当を返金、という内容です。さくらのVPSは減額が自動ではなく、翌月15日までに所定の様式で申告する必要があります。止まること自体への備えは、バックアップを自分で取る側の仕事です。

Q. WindowsのVPSを借りたい場合はどうなりますか?

この記事はLinuxプランで比べているので、そのままの順位は当てはまりません。6社のうち、ABLENET VPSは同じサービス内にWindows環境の仮想デスクトッププランを7種類持っていて、Win1(2コア・SSD 60GB・メモリ増量中)が契約時1,587円・更新後2,208円から。リモートデスクトップで管理以外の用途に接続する場合は、人数分のRDSライセンス(1ユーザー1,320円/月)が別に必要で、同時接続は1サーバーあたり2接続までという条件があります。ConoHa・XServer・さくら・KAGOYAも、それぞれWindows Server向けの別サービスを用意しています。

Q. VPSの料金は税込ですか、税抜ですか?

この記事の金額はすべて税込にそろえています。ただし表示の扱いは各社で違い、KAGOYA CLOUD VPSは「表示価格は税込の目安です。実際の請求金額は、税抜価格をもとに消費税法に基づき算出するため、端数処理の関係で1円程度の差が生じる場合があります」と注記しています。クラウドVPS byGMOのように、月額料金とは別の加算金(サーチャージ費)が毎月かかるサービスもあります。料金表の数字だけでなく、同じページの注記まで読むのが確実です。

まとめ:まず「試せるか」で絞る

VPSは、スペック表の数字が近い割に、契約期間の縛りと課金の単位で使い勝手が大きく分かれます。6社を同じ2GBで並べた結果、次のように整理できました。

  • 総合で隙がないのは ConoHa VPS(1時間3.7円から試せて、SLAの条件も公開。ただし新規受付が10月24日13時40分から一時停止中)
  • 金額なら KAGOYA CLOUD VPS(2GBが月額上限770円・ディスク200GB。新規受付は10月27日に再開)
  • 無料で試してすぐやめられるのは ABLENET VPS(10日間のお試し・縛りなし)
  • 作りたいものから選べるのは XServer VPS(アプリイメージ87種・Minecraftは10種類)
  • 同じイメージを安く使えるのは シンVPS(2GBが1ヶ月1,040円。最低3ヶ月。新規受付は10月22日に再開。ただし公式がサーバーの空き僅少を告知)
  • 4GB以上で品質保証が欲しいなら さくらのVPS(SLA対象・3リージョン・2週間トライアル。新規受付は石狩が10月23日、大阪の一部が10月30日に再開)

最初の1本は、長期契約の安さではなく途中でやめられるかで選んでおくと、用途が変わったときの損が小さくなります。

※ 本記事の料金・仕様は2026年10月20日時点、新規申し込みの受付状況は2026年10月30日14時30分時点で各公式サイトで確認した内容です。最新の内容は各公式サイトでご確認ください。

更新履歴

  • 2026年10月30日:14時30分時点に更新。さくらのVPSが10月30日13時40分から、大阪リージョンの「大容量ストレージオプション付きプラン」とWindowsの全プランの新規申し込みを再開したので、先に結論・詳細の受付状況・デメリット・用途別の表・受付状況のまとめ・まとめ・注記に反映(東京リージョンと、大阪の大容量ストレージオプションなしのLinux VPSは停止中のまま)。ConoHa VPSは24日13時40分からの受付停止が続き、ABLENET VPS・XServer VPS・KAGOYA CLOUD VPSは受付中、シンVPSは公式サイトのサーバーの空き僅少の表示が続いているため確認時刻だけ更新。受付の可否は順位に入れない方針のため、順位と採点は変更なし
  • 2026年10月29日:8時30分時点に更新。シンVPSの公式サイトに「お申し込みが集中しており、サーバーの空きが非常に少ない状況です」「サーバーの空き状況により、新規お申し込みを受け付けられない場合があります」という表示が出ていることを確認したので、先に結論・詳細の受付状況・デメリット・受付状況のまとめ・まとめ・注記に追記した(申し込みのボタン自体は開けるため、受付中の扱いは変えていない。XServer VPSの公式サイトに同じ表示はない)。ConoHa VPSの受付停止(10月24日13時40分〜・終了未定)、さくらのVPSの石狩のみ受付中、KAGOYA CLOUD VPSの受付再開、ABLENET VPS・XServer VPSの受付中は変わらず。受付の可否は順位に入れていないため、採点と順位は変わらず
  • 2026年10月27日:20時30分時点に更新。KAGOYA CLOUD VPSの新規申し込みの受付が10月27日に再開したので、先に結論・詳細の受付状況・デメリット・用途別の表・受付状況のまとめ・まとめ・注記を書き換えた(公式の受付再開のお知らせは27日20時5分更新で再開日時を19時55分、「当社サービス状況」の表ではオンラインサインアップを10時23分再開と記載)。ConoHa VPSは24日13時40分から停止中・終了未定、さくらのVPSの東京・大阪は10月16日から停止中・再開未定、ABLENET VPS・XServer VPS・シンVPS・さくらのVPSの石狩は受付中のまま。申し込めるのはABLENET VPS・XServer VPS・シンVPS・KAGOYA CLOUD VPSと、さくらのVPSの石狩リージョンの5つ。受付の可否は順位に入れていないので、採点と順位は変わらず
  • 2026年10月24日:20時30分時点に更新。ConoHa VPSが10月24日13時40分から、緊急メンテナンスに伴って新規お申し込みの受付をまた一時停止したので、先に結論・詳細の受付状況・デメリット・用途別の表・まとめ・注記を書き換えた(終了は未定。KAGOYA CLOUD VPSは10月19日から、さくらのVPSの東京・大阪は10月16日から停止中のまま、ABLENET VPS・XServer VPS・シンVPS・さくらのVPSの石狩は受付中)。申し込めるのはABLENET VPS・XServer VPS・シンVPSと、さくらのVPSの石狩リージョンの4つ。受付の可否は順位に入れていないので、採点と順位は変わらず
  • 2026年10月24日:さくらインターネットの販売管理システムへの不正アクセス(8月・さくらのVPSの一部の初期rootパスワードを含む)と、エックスサーバー株式会社の委託先からのメールアドレスの漏えい(10月23日)を、さくらのVPS・XServer VPSの節に追記。安定性(稼働率の保証と公称)には当たらないため、採点と順位は変わらず
  • 2026年10月23日:20時30分時点に更新。さくらのVPSが10月23日15時30分に石狩リージョンのみ新規申し込みを再開したので、先に結論・詳細の受付状況・デメリット・用途別の表・まとめの受付状況を「全リージョン停止中」から書き換えた(東京・大阪は再開未定、KAGOYA CLOUD VPSは停止中のまま、ABLENET VPS・XServer VPS・シンVPS・ConoHa VPSは受付中で変わらず)。受付の可否は順位に入れていないので、採点と順位は変わらず
  • 2026年10月20日:料金・仕様を各社の公式ページで確認して採点
  • 2026年10月23日:14時30分時点に更新。ConoHa VPSが10月23日に新規申し込みの受付を再開したので、先に結論・詳細の注意点・デメリット・用途別の表・まとめから「停止中」「受付再開後」の記述を外した(KAGOYA CLOUD VPSとさくらのVPSは停止中のまま、ABLENET VPS・XServer VPS・シンVPSは受付中で変わらず)。受付の可否は順位に入れていないので、採点と順位は変わらず
  • 2026年10月23日:新規申し込みの受付状況を8時30分時点で再確認(KAGOYA CLOUD VPS・ConoHa VPS・さくらのVPSは停止中のまま、ABLENET VPS・XServer VPS・シンVPSは受付中で変わらず)。シンVPSの公式サイトが再開したので、停止中の注記を外した
  • 2026年10月22日:新規申し込みの受付状況を20時30分時点で再確認(KAGOYA CLOUD VPS・ConoHa VPS・さくらのVPSは停止中のまま、ABLENET VPS・XServer VPS・シンVPSは受付中で変わらず)。XServer VPSの公式サイトが再開したので停止中の注記をシンVPSだけに絞った
  • 2026年10月22日:新規申し込みの受付状況を14時15分時点に更新(シンVPSが13時15分に受付を再開。KAGOYA CLOUD VPS・ConoHa VPS・さくらのVPSは停止中のまま)。エックスサーバー社の公式サイトの停止中、XServer VPS・シンVPSのボタンの先がお知らせページになることを注記