会社や店のサイトを置くレンタルサーバーは、個人のブログ用とは見る場所が変わります。月額の安さより先に、止まったときに何が補償されるのか、困ったときに電話で相談できるのか、経理が請求書で払えるのか。担当者が替わっても回るかどうかも効いてきます。

2026年は、選ぶ前に知っておきたい出来事も続きました。10月21日に公開されたPHPの重大な脆弱性(通称PHP2Shell)では各社が緊急のメンテナンスに入り、修正の完了までの早さに差が出ました。夏から秋にかけては、さくらのレンタルサーバ・ConoHa WING・CPIのメールサービスが、それぞれ不正アクセスを公表しています。

そこでこの記事では、公式が「法人向け」として出しているサービス・プランのうち、今申し込めて、当サイトから申込ページを案内できる5つを、会社のサイト向けの物差しで採点しました。料金・保証・窓口・不正アクセスの公表は、すべて2026年10月24日に各社の公式サイトで確かめた内容です。

この記事の結論

  • 止まりにくさと守りの記録で選ぶなら → カラフルビジネス(稼働率99.99%のSLA、PHPの全バージョンを10月22日朝までに修正、直近1年の不正アクセスの公表は見当たらない。12ヶ月で月2,730円、30日間試せる)
  • 電話の窓口と設定の代行まで任せたいなら → XServerビジネス(平日10〜18時の電話、各種設定の代行が無料・回数無制限、移転代行10件まで無料。初期費用16,500円が12月9日17時まで0円)
  • 費用を抑えて請求書で払いたいなら → さくらのレンタルサーバ ビジネス(12ヶ月で月2,420円、請求書払いあり。ただしSLAは見当たらず、8月にサーバーへの不正アクセスを公表)
  • 個人向けのプランでも会社のサイトは置けます。法人向けで増えるのは、稼働率の保証・相談の窓口・支払いと管理の手続きです

法人向けのプランで、個人向けと何が変わるのか

会社のサイトでは、表示速度や容量よりも先に、次の3つで差が出ます。

1. 稼働率は「保証」か「実績の公表」か

「稼働率99.99%」と書いてあっても、意味は2通りあります。下回った月に料金の一部を返す(または次の支払いに充てる)と約束するSLA(品質保証制度)と、過去の実績として公表しているだけの数字です。

この記事の5つのうち、SLAがあるのはカラフルビジネス・XServerビジネス・CPI・ConoHa WINGの4つです。さくらのレンタルサーバはトップページに「サーバー稼働率 99.99%以上」と載せていますが、SLAの規定は公式サイトに見当たりませんでした。SLAがあっても、補償の形(現金の返金か、次の支払いへの充当か)や、自分で申請が要るかは各社で違います。

2. 困ったときに、誰に、いつ相談できるか

電話の窓口があるのは5つのうち4つで、どれも平日の日中だけです。土日や夜間に電話で相談したい場合は、CPIの有料オプション(24時間365日 TEL&メールサポート・月990円)が5つの中で唯一の選択肢でした。カラフルビジネスには電話の窓口がなく、メールとチャットで受け付けています。

3. 経理の手続きに乗るか

会社で契約するときは、申し込む前の見積書、請求書を受け取っての銀行振込、名義の扱いが問題になります。5つのうち4つは請求書(または請求の明細)を出して銀行振込で払えますが、ConoHa WINGは公式の案内がクレジットカードか、先に入金しておくチャージ式で、請求書払いの案内は見当たりませんでした。


早見比較表:法人向けレンタルサーバー5つ

サービス最安の法人プラン1年目の月額お試し電話窓口総合
カラフルビジネススターター2,730円30日なし○(7点)
XServerビジネススタンダード5,555円14日平日○(7点)
さくらのレンタルサーバビジネス2,420円14日平日折返し○(7点)
CPIビジネス スタンダード4,840円10日平日○(5点)
ConoHa WINGBizライト1,815円なし平日○(5点)

※ 2026年10月24日に各公式サイトで確認した税込の通常料金です。「1年目の月額」は、12ヶ月分の料金に初期費用を足して12で割った金額です。XServerビジネスは12ヶ月で月4,180円に初期費用16,500円が加わります(12月9日17時までは12ヶ月以上の契約で初期費用0円のキャンペーン中で、その場合は月4,180円)。ConoHa WINGは12ヶ月の通常料金が見当たらないため、時間単位の通常料金の上限(1ヶ月最大1,815円)で計算しています(12ヶ月のWINGパックは11月5日16時までのキャンペーン料金で月1,452円)。電話窓口の「平日折返し」は、さくらのレンタルサーバが予約した時間に、平日に電話をかけてくる形です。総合は下の採点結果に対応しています。

採点結果:5軸で順位をつける

順位 サービス 機能性 使いやすさ コスパ 拡張性 安定性 総合
1 カラフルビジネス ○ ○ ◎ ○ ◎ ○(7点)
2 XServerビジネス ◎ ◎ △ ◎ ○ ○(7点)
3 さくらのレンタルサーバ ○ ◎ ◎ ◎ △ ○(7点)
4 CPI ◎ ○ ○ △ ○ ○(5点)
5 ConoHa WING ○ △ ◎ ○ ○ ○(5点)

この記事の主軸は「会社のサイトを止めずに、壊されずに、任せられるか」です。総合は5軸を◎=2点・○=1点・△=0点で足し、8点以上=◎、4〜7点=○、3点以下=△としました。同点のときは、主軸に合わせて①安定性 →②使いやすさ →③コスパの順に比べ、それでも同じなら1年目の月額の安いほうを上にしています。会社のサイトでいちばん困るのは止まることと壊されることで、その次が、困ったときに相談できないことだからです。

採点に使うプランは、各社が法人向けとして出しているプランのうちいちばん安いものにそろえました。カラフルビジネスはスターター、XServerビジネスは共有サーバーのスタンダード、さくらのレンタルサーバはビジネス、CPIはビジネス スタンダード、ConoHa WINGはビジネスプランのBizライトです。

5つとも「○」に並んだのは、どのサービスにもはっきりした弱点が1つ以上あるためです。弱点がどこにあるかは下の「どの事実をどの軸で数えたか」で1つずつ書いています。

採点の基準

軸ごとに、公式ページの記載だけで判定できる条件にしました。

  • 機能性(守りの備え):①WAF(Webアプリケーションへの攻撃を止める仕組み)が標準で付く ②自動バックアップが標準で付き、保持する世代数(日数)が14以上と公式に明記されている ③運営会社がISMS(ISO/IEC 27001)の認証を受けていると公式サイトに書いている。◎=3つとも/○=2つ/△=1つ以下
  • 使いやすさ(相談と手続き):①電話で相談できる窓口が追加料金なしで使える(予約した時間にかけてもらう形を含む) ②無料のお試しが14日以上ある ③請求書(または請求の明細)を受け取って銀行振込で払える。◎=3つとも/○=2つ/△=1つ以下
  • コスパ:最安の法人プランを12ヶ月契約したときの1年目の支払い(12ヶ月分+初期費用)を12で割った月額(税込・通常料金)。期間限定のキャンペーンは除きます。12ヶ月の通常料金が公式に載っていないときは、1ヶ月(時間単位なら1ヶ月の上限)の通常料金を使います。◎=月3,000円未満/○=3,000円以上5,000円以下/△=5,000円超
  • 拡張性(会社の成長に合わせて広げられるか):①同じサービスの中に上位の共用プランがあり、契約したまま変更できる ②同じ事業者の法人向けの範囲で、専用サーバー(マネージド専用など)へ進める。◎=両方/○=片方/△=両方なし
  • 安定性(止めない・壊されない、運営の継続性):①稼働率の保証(SLA)があり、下回った月に返金か充当をする ②2026年10月のPHP2Shellについて、新規契約で選べるすべてのPHPバージョンへの修正の完了を10月24日までに告知している ③直近1年(2025年10月〜2026年10月24日)に、サービスを動かす設備(Webサーバー・メールのシステム)への不正アクセスで、利用者のサイトのデータやメールアカウントの情報が閲覧・取得された(可能性を含む)こと、または利用者のサイトの領域に不正なプログラムが設置された(改ざん)ことを公表していない。◎=3つとも/○=2つ/△=1つ以下。あわせて、運営会社が公式サイトに明記されていて、サービスや新規受付の終了のお知らせが見当たらないこと(継続性)を前提の条件にしました。満たさない場合は△です。10月24日に各社のお知らせの一覧で確かめ、5つとも満たしています

安定性の③は、サービスそのもの(サイトとメールが動いている設備)への不正アクセスだけを数えています。契約者の情報を扱う別のシステムへの不正アクセスは、さくらインターネットの販売管理システム(2026年8月)とXServerビジネスの委託先のメール配信サービス(2026年10月)の2件があり、どちらも次の「守りの記録」の表に載せましたが、③には数えていません。ただし、2件は漏れた情報の中身が違います。XServerビジネスの件は、ニュースの配信先のメールアドレスと、氏名・会社名(漏えいの可能性)です。さくらの販売管理システムには、会員情報のほかに、さくらのレンタルサーバの一部の初期サーバーパスワードがハッシュ化されないまま入っていました(詳しくは次の「守りの記録」)。さくらのレンタルサーバは、サーバーそのものへの不正アクセス(951アカウント)ですでに③を満たしていないため、販売管理システムの件を③に数えても点は変わりません。

同じサービスでも、記事ごとに比べる目的が違うため、5軸の物差しも違います。PHPの脆弱性から移る先を比べたPHP脆弱性のレンタルサーバー対応状況や、WordPressのブログ向けに比べたWordPressレンタルサーバーおすすめ5選とは、同じ会社でも評価が違うことがあります。

どの事実をどの軸で数えたか

1つの事実がどの軸に入るかを先に決め、5つとも同じ割り当てで採点しています。

  • カラフルビジネス(○1+○1+◎2+○1+◎2=7点):機能性○=Imunify360によるWAF・IDS・IPSと、自動バックアップ(最大14世代)が全プラン標準。運営会社のISMSの認証の記載は公式サイトに見当たらない/使いやすさ○=30日間のお試し(クレジットカードの登録不要)と銀行振込(更新時は満了日の15日前に請求書を発行)。電話の窓口はなく、メールとチャット/コスパ◎=スターターの12ヶ月が月2,730円、初期費用0円/拡張性○=スターター・ベーシック・アドバンスの間で上位・下位とも変更できるが、専用サーバーのプランは法人向けの案内に見当たらない/安定性◎=稼働率99.99%のSLA、PHPは7.4・8.0・8.1を含む全サーバー・全バージョンの修正を10月22日朝までに完了と告知、直近1年の不正アクセスの公表はお知らせの一覧に見当たらない
  • XServerビジネス(◎2+◎2+△0+◎2+○1=7点):機能性◎=WAF、自動バックアップ(毎日・過去14日分)が全プラン標準、ISO/IEC 27001:2022の取得を公式サイトに明記/使いやすさ◎=電話の窓口(平日10〜18時)、14日間のお試し、請求情報を発行して銀行振込・ペイジー・コンビニ払いなど/コスパ△=スタンダードの12ヶ月が月4,180円、初期費用16,500円を足すと月5,555円(キャンペーンは除く)/拡張性◎=スタンダード・プレミアム・エンタープライズへの上位変更と、同じサービス内のマネージド専用サーバー/安定性○=SLAあり、直近1年のサーバー・メールへの不正アクセスの公表は見当たらない。PHPは5.6〜8.5を10月22日14時までに修正したが、マニュアルで選べる5.1〜5.5は10月23日17時の時点で「過半数のサーバー」まで(10月24日に確認した時点でも全サーバーでの完了の告知なし)
  • さくらのレンタルサーバ ビジネス(○1+◎2+◎2+◎2+△0=7点):機能性○=WAF(SiteGuard)が全プラン、公式サイトにISO27001の認証マーク。バックアップ&ステージングは最大8つのスナップショットで、14世代以上の明記と自動の取得間隔の記載が見当たらない/使いやすさ◎=電話は予約した時間にかけてもらう形(受付は24時間、折り返しは平日10〜18時)、14日間のお試し、請求書払い(郵送・発行手数料550円)/コスパ◎=12ヶ月が月2,420円、初期費用0円/拡張性◎=ビジネスプロ(IPアドレスの専有)への上位変更と、マネージドサーバ/安定性△=PHPは選べる全バージョン(8.3〜5.2)の対応完了を10月22日に告知したが、SLAの規定が見当たらず、2026年8月にレンタルサーバーの一部サーバーへの不正アクセスとマルウェアの設置(対象951アカウント)を公表
  • CPI(◎2+○1+○1+△0+○1=5点):機能性◎=WAFの標準搭載、毎日の自動バックアップ(最大30世代)、運営会社のKDDIウェブコミュニケーションズが2012年からISMSの認証を受けていると公式に記載/使いやすさ○=電話の窓口(平日10〜18時)と請求書での支払いはあるが、お試しは10日間/コスパ○=12ヶ月が月4,840円、12ヶ月なら初期費用無料/拡張性△=新しく申し込めるWebのプランはビジネス スタンダードの1つで、マネージド専用サーバーのページは公式サイトのトップに転送される/安定性○=SLAあり、新規契約で選べるPHP 8.2・8.3・8.4は修正済み。ただし2026年6月に、KDDIが運営するメールシステムへの不正アクセスで、ビジネス スタンダードを含むメールアカウントの情報が漏えいしたと公表(全プランで1,250,543件)
  • ConoHa WING Bizライト(○1+△0+◎2+○1+○1=5点):機能性○=WAFと、毎日の自動バックアップ(過去14日分)が標準。運営会社のISMSの認証の記載は公式サイトに見当たらない/使いやすさ△=電話の窓口(平日10〜18時)はあるが、無料のお試しはなく、請求書払いの案内も見当たらない(クレジットカードか、先に入金するConoHaチャージ)/コスパ◎=12ヶ月の通常料金が見当たらないため、時間単位の通常料金の上限(1ヶ月最大1,815円)で比較/拡張性○=Biz3プランを含むすべてのプランの間で変更できるが、専用サーバーへ進むプランはない/安定性○=SLAあり、PHPは提供中の全バージョン(5.6〜8.5)の修正完了を10月22日20時45分に告知。ただし2026年9月に、一部の収容ホスト(Webサーバー)への不正アクセスで426アカウントのWebサーバー領域に不正なプログラムが置かれたと公表(③の不正なプログラムの設置に当たる)

隣の順位との差

  • 1位と2位は同じ7点で、安定性で分かれました。カラフルビジネスはPHPの全バージョンを10月22日朝までに直し終えていて、安定性は◎です。XServerビジネスは5.6〜8.5は修正済みですが、古い5.1〜5.5が10月24日の時点で全サーバーまで届いていません(○)。XServerビジネスは電話の窓口・自動バックアップの世代数の明記・ISMSでカラフルビジネスを上回りますが、初期費用を含めた1年目の月額は2,825円高くなります
  • 2位と3位も同じ7点で、安定性で分かれました。さくらのレンタルサーバはSLAの規定が見当たらず、8月にサーバーへの不正アクセスを公表しているため安定性は△です。費用はさくらのほうが年間でおよそ3万7千円安く、請求書払いと電話の折り返しもそろっています
  • 3位と4位は2点差です。CPIは守りの備え(WAF・30世代のバックアップ・ISMS)でさくらを上回り、SLAもありますが、プランが1つで上に広げる道がなく(拡張性△)、お試しも10日間です
  • 4位と5位は同じ5点で、使いやすさで分かれました。どちらも安定性は○です。CPIは電話と請求書払いがそろい、ConoHa WINGはお試しがなく、請求書払いの案内も見当たりません。費用はConoHa WINGのほうが年間でおよそ3万6千円安くなります

XServerビジネスを12月9日17時までに12ヶ月以上で申し込む場合は、初期費用が0円になり1年目の月額は4,180円です。その条件で比べるとコスパは○、合計は8点(◎)になり、1位になります。この記事では、期限のない通常料金で採点しています。

守りの記録:SLA・PHP2Shellの対応・直近1年の公表

会社のサイトを預ける前に知っておきたい「守り」の事実を、5つ分並べました。2026年10月24日に各社の公式のお知らせで確かめた内容です。

サービス SLA 補償の形 PHP2Shellの修正 直近1年の公表 ISMS WAF
カラフルビジネス 99.99% 充当・自動 10/22朝・全版 見当たらず 記載なし 標準
XServerビジネス 99.99% 返金・申請 5.5以下は途中 委託先の漏えい あり 標準
さくらのレンタルサーバ 規定なし ― 10/22・全版 サーバーと会員情報 あり 標準
CPI 100% 返金・申請 選べる版は済 メールの漏えい あり 標準
ConoHa WING 99.99% 充当・申請 10/22夜・全版 Webサーバー 記載なし 標準

表の言葉の中身は次のとおりです。

  • SLAの中身:カラフルビジネスは月間の稼働率が99.99%を下回ると月額の10〜100%を「利用残高」として自動で付与します(現金の返金はなく、対象はサーバーの応答だけで、メールの送受信・FTP・データベースは対象外。計画メンテナンス・DDoSなどの外部攻撃・緊急の保守やセキュリティの対策による停止は除外)。XServerビジネスは全プランで、Web・メール・FTP・データベースの各サーバーの稼働率99.99%を保証し、下回った月は月額の10〜100%を返金します(メールで翌月末までに申請。事前に告知したメンテナンスと、サイバー攻撃やその対策による停止は除外)。CPIは基準値が100%で、99.99%以上100%未満なら5%、90%未満なら100%を翌月末に返金します(申請が必要。ビジネス スタンダードは主契約のWebサーバーだけが対象で、メールサーバーとマルチドメインを搭載したサーバーは対象外)。ConoHa WINGは99.99%を下回ると月額の10%か30%を「サービス利用権」として次の支払いに充てます(申請書をメールかFAXで翌月末までに送る。事前に告知したメンテナンスや緊急で行ったメンテナンスのほか、サービス提供者・利用者でない第三者の作為による場合も対象外)
  • PHP2Shellの修正:カラフルビジネスは、カラフルビジネスを含む全サーバーで「10月22日朝までにすべて完了」と告知し、7.4・8.0・8.1も対策済みです。XServerビジネスは、10月22日6時45分に8.2〜8.5、12時に7.4〜8.1、14時に5.6〜7.3を全サーバーで修正し、5.1〜5.5は10月23日17時の時点で過半数のサーバーまで終わっています。さくらのレンタルサーバは10月22日付けで、コントロールパネルで選べる全バージョン(8.3/8.2/8.1/8.0/7.4/5.6/5.4/5.3/5.2)の対応完了を告知しました。CPIは、2025年12月18日以降に契約したビジネス スタンダードで選べる8.2・8.3・8.4に修正版(8.2.35・8.3.36・8.4.27)を当てたと告知しています。それより前の契約で使える7.4・8.0・8.1は、利用者にphp.iniでの緩和策と、修正済みのバージョンへの変更を案内しています。ConoHa WINGは10月22日20時45分の終報で、提供中の全バージョン(5.6〜8.5)への適用完了を告知しました
  • 直近1年の公表:XServerビジネスは10月23日、ニュースなどの配信に使っていた外部のメール配信サービス「ブラストメール」への不正アクセスで、配信先リストのメールアドレスが漏えいし、氏名・会社名も漏えいした可能性があると公表しました(ログインパスワード・住所・電話番号・決済情報は含まれず、自社のサーバーや管理画面への不正アクセスは確認されていないとしています)。さくらインターネットは8月17日以降、さくらのレンタルサーバの一部サーバーへの不正アクセスとマルウェアの設置(9月10日の第三報で951アカウント)と、販売管理システムへの不正アクセス(会員情報1,360,563アカウントが閲覧・取得された可能性、2023年4月〜2026年3月)を公表しています。販売管理システムには、さくらのレンタルサーバの一部の初期サーバーパスワードと、さくらのVPSの一部の管理者初期パスワードがハッシュ化されずに保存されていて、レンタルサーバでまだ使われていたサーバーパスワードは、さくらが自社で変更しました。第三報では、データの外部への持ち出しや二次被害は確認されていないとし、不正アクセスを受けたサーバーの再構築を済ませ、全サーバーの再構築を今後の対策に挙げています。CPIは6月23日以降、KDDIが運営するメールシステムへの不正アクセスで、1,250,543件のメールアカウントの情報が漏えいしたと公表し(ビジネス スタンダードはハッシュ化したパスワードを含む)、8月24日に対応の完了を報告しました。ConoHa WINGは9月20日、9月3日から一部の収容ホストに不正アクセスがあり、426アカウントのWebサーバー領域に不正なプログラムが置かれたと公表しています(会員・契約・支払いの情報は別の環境で、漏えいはないとしています)。カラフルボックスのお知らせの一覧には、直近1年の不正アクセスの公表は見当たりませんでした
  • ISMS:XServerビジネスは公式サイトにISO/IEC 27001:2022の取得を、さくらのレンタルサーバは公式サイトにISO27001の認証マークを載せています。CPIは運営会社のKDDIウェブコミュニケーションズのサイトで、2012年12月10日に取得して維持していると説明しています。カラフルビジネスとConoHa WINGは、公式サイトにISMSの認証の記載が見当たりませんでした

PHP2Shellの各社の対応の時刻と、利用者がやることは、PHP脆弱性のレンタルサーバー対応状況で1日3回更新しています。

窓口・支払い・契約の比較表

サービス電話の受付お試し支払い最短の契約容量
カラフルビジネスなし30日振込・カード1ヶ月700GB
XServerビジネス平日10〜18時14日請求・振込3ヶ月700GB
さくらのレンタルサーバ平日折り返し14日請求書払い毎月払い600GB
CPI平日10〜18時10日請求書・振込3ヶ月300GB
ConoHa WING平日10〜18時なしカード・チャージ時間単位700GB

※ 2026年10月24日時点の公式ページの記載です。カラフルビジネスはメールとチャットで受け付けています(チャットは平日9時30分〜12時・13時〜17時30分、フォームは24時間受付)。支払いはクレジットカード・銀行振込・PayPal(残高への入金)で、1ヶ月契約のときだけ初期費用2,200円がかかります。XServerビジネスはメールを24時間365日、チャットを平日10〜18時に受け付け、エンタープライズとマネージド専用サーバーには専用の窓口(電話・メール・ビデオ通話、平日10〜17時)が付きます。支払いはXServerアカウントで請求情報を発行し、銀行振込・ペイジー・コンビニ・クレジットカード・あと払い(ペイディ)・プリペイドから選びます。さくらのレンタルサーバの電話は、24時間受け付けている予約の時間に、平日10〜18時に折り返す形です。請求書払いは請求書の郵送で、発行手数料550円がかかります。CPIの電話は平日10〜18時(10〜11時は当面のあいだ折り返し)で、24時間365日の電話・メールは月990円の有料オプションです。3ヶ月・6ヶ月契約は初期費用22,000円がかかり、12ヶ月なら無料です。ConoHa WINGはクレジットカードの後払いか、銀行振込・ペイジー・コンビニで先に入金するConoHaチャージで、WINGパック(3ヶ月以上の前払い)は契約期間中に途中解約できません。容量は採点に使ったプランのものです。

各サービスを詳しく見る

1. カラフルビジネス|SLAとPHPの修正の早さがそろう、30日試せる新サービス

カラフルビジネスは、レンタルサーバーのカラフルボックスを運営する株式会社カラフルラボが、2026年10月1日に提供を始めた法人向けのサービスです。スターター・ベーシック・アドバンスの3プランで、スターターはSSD 700GB・7コア・メモリ10GB。全プランに専用のIPアドレスと、送信ドメイン認証(SPF・DKIM・DMARC)が付き、「.co.jp」を含む10種類の独自ドメインから1つがサーバーの契約中ずっと無料になります(12ヶ月以上の契約と、ドメインの同時申し込みが条件)。

1位にした理由は、止まったときの保証と、今回の脆弱性への対応の早さの両方がそろっていることです。稼働率99.99%のSLAは全プランが対象で、下回った月は自動で利用残高が付与され、申請は要りません。PHP2Shellでは、カラフルビジネスを含む全サーバーで10月22日朝までに修正を終え、7.4・8.0・8.1の古いバージョンにもサーバー側で対策を当てたと告知しています。カラフルボックスのお知らせの一覧には、直近1年の不正アクセスの公表は見当たりませんでした。

料金はスターターが12ヶ月で月2,730円(年32,760円)、36ヶ月なら月2,280円で、更新時も同じ月額です。初期費用は3ヶ月以上の契約なら0円で、無料のお試しは30日間、クレジットカードの登録は要りません。担当ごとに「メール/サイト/DB」の権限を分けたサブユーザーを作れるので、制作会社に一部だけ任せる使い方もできます。

弱点は、電話の窓口がないことと、サービスが始まって1か月たっていないことです。問い合わせはメールとチャットで、チャットの受付は平日9時30分〜12時・13時〜17時30分。SLAの補償は現金ではなく利用残高で、緊急の保守やセキュリティの対策による停止、DDoSなどの外部攻撃は対象外です。運営会社のISMSの認証の記載も、公式サイトには見当たりませんでした。専用サーバーへ進むプランは、法人向けの案内にありません。

カラフルボックス 公式サイトを見る

リンク先はカラフルボックスのトップページです。カラフルビジネスは、トップの「法人向け」の欄から申し込めます。

メリット

  • 稼働率99.99%のSLAで、補償は申請なしで自動
  • PHPの全バージョンを10月22日朝までに修正
  • 30日間のお試し(クレジットカード不要)
  • 全プランに専用IPと、.co.jpも選べるドメインの無料特典

デメリット

  • 電話の窓口がなく、メールとチャットだけ
  • 2026年10月1日に始まったばかりのサービス
  • SLAの補償は現金ではなく利用残高
  • 運営会社のISMSの記載が見当たらない

こんな人におすすめ

  • 稼働率の保証を、月3,000円以内でつけたい会社
  • 問い合わせはメールやチャットで足りる会社
  • 申し込む前に30日間じっくり試したい人

2. XServerビジネス|電話・設定代行・移転代行まで任せられる

XServerビジネスは、エックスサーバー株式会社が、個人向けにも提供しているエックスサーバーをもとに法人向けに強めたサービスです。共有サーバーはスタンダード・プレミアム・エンタープライズの3プランで、スタンダードはNVMe 700GB。その上にマネージド専用サーバー(仮想タイプ・物理タイプ)があり、同じサービスの中で大きくしていけます。

このサービスの強みは、人に任せられる範囲の広さです。メールアドレスの作成やドメインの設定などの各種設定と手続きを無料・回数無制限で代行する「設定おまかせサポート」、WordPressを含むサイトの移転をサーバーアカウントごとに10件まで無料で代行する「サーバー移転代行」が全プランに付きます(WordPressはデータベースも移行。11件目からは1件16,500円)。電話の窓口は平日10〜18時、メールは24時間365日。ドメインごとに権限を分けて複数人で管理する「管理者ユーザー設定」もあります。

守りの備えは、この記事の3つの条件がすべてそろっています。WAF、毎日の自動バックアップ(Web・メール・データベースとも過去14日分)と遠隔地のバックアップ、ISO/IEC 27001:2022の取得。稼働率99.99%のSLAは全プランが対象で、下回った月は月額の10〜100%を返金します(メールで翌月末までに申請)。

料金はスタンダードが12ヶ月で月4,180円、36ヶ月で月3,762円。初期費用は16,500円ですが、2026年12月9日17時までは12ヶ月以上の契約で0円のキャンペーン中です。無料のお試しは14日間あります。見積書は料金ページのシミュレーションから宛名を入れて発行できます。

順位が2位なのは、安定性とコスパで1つずつ届かなかったためです。PHP2Shellの修正は、5.6〜8.5は10月22日14時までに全サーバーで終わりましたが、マニュアルで選べる5.1〜5.5は10月23日17時の時点で「過半数のサーバー」まで。古いPHPを使っていなければ影響はありません。また、10月23日には、ニュースの配信に使っていた外部のメール配信サービスへの不正アクセスで、配信先のメールアドレスが漏えいしたと公表しています(サーバーや管理画面への不正アクセスは確認されていないとしています)。初期費用を含めると、1年目は5つの中でいちばん高くなります。

XServerビジネス 公式サイトを見る

メリット

  • 各種設定の代行が無料・回数無制限、移転代行も10件まで無料
  • 平日10〜18時の電話と、24時間受付のメール
  • WAF・14日分の自動バックアップ・遠隔地バックアップ・ISMS
  • 共有の3プランからマネージド専用サーバーまで同じサービスで広げられる

デメリット

  • 初期費用16,500円(12月9日17時までのキャンペーン中は0円)
  • 12ヶ月で月4,180円と、5つの中では高め
  • PHP 5.1〜5.5の修正は過半数のサーバーまで(10月23日17時時点)
  • 委託先のメール配信サービスから配信先のメールアドレスが漏えい

こんな人におすすめ

  • サーバーの設定や移転を、社内でやらずに任せたい会社
  • 電話で相談できる窓口を必ず確保したい会社
  • サイトが大きくなったら専用サーバーまで同じところで進めたい会社

3. さくらのレンタルサーバ ビジネス|月2,420円で請求書払い、ただしSLAなし

さくらのレンタルサーバは、さくらインターネットのレンタルサーバーで、法人向けのプランとしてビジネス・ビジネスプロ・マネージドサーバを出しています。ビジネスはSSD 600GBで、ドメインごとに管理アカウントを作る複数ユーザーでの管理、WAF(SiteGuard)、バックアップ&ステージング、CDN(コンテンツブースト・月300GBまで無料)が使えます。

このプランの強みは、費用と手続きの軽さです。12ヶ月で月2,420円(年29,040円)、36ヶ月なら月1,980円、初期費用は0円で、毎月払いも選べます。支払いはクレジットカード・銀行振込に加えて請求書払い(郵送・発行手数料550円)と自動口座振替があり、会社の経理の流れに乗せやすいのがここです。14日間の無料お試しはクレジットカードの登録なしで使えます。電話は、予約した時間に平日10〜18時でかけてもらう形で、チャットは平日10〜18時、メールは24時間受け付けています。

上に広げる道も2段あります。ビジネスプロ(12ヶ月で月4,400円)はWebサイトのIPアドレスが専有になり、その上にマネージドサーバがあります。PHP2Shellでは、10月22日付けでコントロールパネルで選べる全バージョンの対応完了を告知しました。

一方で、安定性は5つの中で唯一△です。稼働率は「99.99%以上」とトップページに載せていますが、下回ったときの補償(SLA)の規定は公式サイトに見当たりませんでした。2026年8月には、レンタルサーバーの一部サーバーへの不正アクセスとマルウェアの設置(951アカウント)と、販売管理システムへの不正アクセス(会員情報1,360,563アカウントが閲覧・取得された可能性)を公表しています。9月10日の第三報で調査は完了し、データの持ち出しや二次被害は確認されていないとしています。不正アクセスを受けたサーバーは再構築を済ませ、全サーバーの再構築は今後の再発防止策に挙げています。販売管理システムに一部の初期サーバーパスワードが入っていた件は、前述の「守りの記録」のとおりです。バックアップ&ステージングはお試し期間中は使えず、10月24日の時点ではPHP2Shellの対応でステージングの機能が止まったままです。

さくらのレンタルサーバ 公式サイトを見る

リンク先はさくらのレンタルサーバのトップページです。法人向けのプラン(ビジネス・ビジネスプロ)は、トップのメニューの「法人向けプラン」から選べます。

メリット

  • 12ヶ月で月2,420円、初期費用0円
  • 請求書払い・自動口座振替が選べる
  • 14日間のお試し(クレジットカード不要)
  • ビジネスプロ(IP専有)とマネージドサーバへ広げられる

デメリット

  • 稼働率の保証(SLA)の規定が見当たらない
  • 2026年8月にサーバーと販売管理システムへの不正アクセスを公表
  • 電話は予約しての折り返しで、すぐにはつながらない
  • バックアップ&ステージングはお試し期間中に使えない

こんな人におすすめ

  • 費用を抑えて、請求書払いで契約したい会社
  • 稼働率の保証までは求めない小さな会社・店のサイト
  • あとでIP専有やマネージドへ広げる見込みがある会社

4. CPI|30世代のバックアップとISMS、KDDIグループの1プラン

CPIは、KDDIグループの株式会社KDDIウェブコミュニケーションズが運営する法人向けのレンタルサーバーで、新しく申し込めるWebのプランはビジネス スタンダードの1つです。SSD 300GB、マルチドメインは10個までで、ドメインごとにサーバーの領域を分ける方式をとっています。

強みは守りの備えの厚さです。WAFが標準で付き、自動バックアップは毎日・最大30世代(30世代はWeb領域とデータベースを合わせて10GBまで)。バックアップ・テスト環境・本番への反映をまとめたSmartReleaseも標準です。運営会社は2012年からISMSの認証を受けています。SLAは基準値を100%に置き、少しでも下回れば月額の5%から返金の対象になります(ビジネス スタンダードは主契約のWebサーバーだけが対象で、メールサーバーとマルチドメインを搭載したサーバーは対象外。返金には申請が必要)。電話は平日10〜18時(10〜11時は当面のあいだ折り返し)で、24時間365日の電話・メールは月990円の有料オプションです。他社からのサーバー移転代行も無料ですが、無料で代行するのはFTPアカウントの登録と、HTMLや画像などのWebコンテンツの移行だけです。インストール済みのCMS・メール・データベース・旧サーバーのマルチドメイン領域のデータは対象外で、WordPressなどのCMSのサイトは有料の「データ移行支援」(1サイト330,000円〜)になります。

料金は12ヶ月で月4,840円(年58,080円)で、12ヶ月なら初期費用は無料。6ヶ月・3ヶ月の契約は月5,170円・5,500円に初期費用22,000円がかかります。無料のお試しは10日間で、この間はマルチドメインやSSLのオプションなどが使えず、サーバー移転代行を使う場合はお試しの対象外です。申し込むと請求書のメールが届き、銀行振込・クレジットカード・ペイジーで払います。

順位が4位なのは、広げる道とお試しの短さに加えて、安定性で1つ届かなかったためです。PHP2Shellでは、新規契約で選べる8.2・8.3・8.4に修正版を当てていますが、2025年12月より前に契約した人が使える7.4・8.0・8.1は、利用者に緩和策とバージョンの変更を求めています。2026年6月には、KDDIが運営するメールシステムへの不正アクセスで、ビジネス スタンダードを含むメールアカウントの情報(ハッシュ化したパスワードを含む)が漏えいしたと公表し、7月21日にパスワードの強制変更を行いました。8月24日の最終報告では、脆弱性は解消され、対応は完了したとしています。

CPI 公式サイトを見る

メリット

  • 毎日の自動バックアップを最大30世代(Web+DBで10GBまで)、SmartReleaseも標準
  • SLAの基準値が100%で、少しの停止でも返金の対象
  • 平日の電話に加え、月990円で24時間365日の窓口を足せる
  • 請求書での支払いと、HTMLなどのWebコンテンツの無料の移転代行

デメリット

  • Webのプランは1つで、上位プランや専用サーバーに広げられない
  • お試しが10日間で、期間中はオプションが使えない
  • 2026年6月にメールアカウントの情報の漏えいを公表
  • 容量300GB・マルチドメイン10個までと控えめ

こんな人におすすめ

  • バックアップの世代数とWebサーバーの稼働の保証を重く見る会社
  • 夜間・休日も電話で相談できる窓口を足したい会社
  • サイトの数が少なく、上に広げる予定がない会社

5. ConoHa WING Bizライト|メモリとCPUの保証つきで月1,815円が上限

ConoHa WINGはGMOインターネット株式会社のレンタルサーバーで、「ビジネスプラン」としてBizライト・Bizスタンダード・Bizアドバンスの3つを出しています。いちばん安いBizライトはSSD 700GBで、1契約ごとにメモリ1GB・vCPU 2コアが割り当てられ、ほかの利用者の混み具合でリソースが減りません。ビジネスプランなら「.co.jp」も独自ドメインの無料特典の対象です。

強みは費用の安さと、ほかの利用者に左右されにくいことです。料金は時間単位の通常料金で1時間3.1円、1ヶ月の上限は1,815円で、使った分だけ払えます。長期のWINGパックは11月5日16時までのキャンペーン料金で12ヶ月なら月1,452円です。WAF、毎日の自動バックアップ(過去14日分)が標準で、SLAは月間99.99%を下回ると月額の10%か30%をサービス利用権として充てます。プランはどれからでも、すべてのプランへ変更できます。PHP2Shellでは、提供中の全バージョン(5.6〜8.5)への適用完了を10月22日20時45分に告知しました。

5位にしたのは、使いやすさが△で、安定性も1つ届かなかったためです。無料のお試しはなく、支払いはクレジットカードか、先に入金するConoHaチャージで、請求書払いの案内は見当たりませんでした。WINGパックは契約期間中に途中解約できません。2026年9月20日には、9月3日から一部の収容ホストに不正アクセスがあり、426アカウントのWebサーバー領域に不正なプログラムが置かれたと公表しています(9月18日に排除を完了し、会員・契約・支払いの情報は別の環境のため漏えいはないとしています)。運営会社のISMSの認証の記載も、公式サイトには見当たりませんでした。

⚠️ ConoHa WINGは2026年10月24日13時40分から新規申込を一時停止しています(再開は未定)。すでに契約している人は通常どおり使えます。ConoHa WING 公式サイトを見る

リンク先はConoHa WINGのキャンペーンのページです。ビジネスプランは、料金ページの「ビジネス プラン」の欄から選べます。

メリット

  • 通常料金でも1ヶ月の上限が1,815円
  • メモリとvCPUが1契約ごとに割り当てられる
  • SLAと、毎日・14日分の自動バックアップ
  • すべてのプランの間で変更できる

デメリット

  • 無料のお試しがない
  • 請求書払いの案内が見当たらない
  • 2026年9月に一部のWebサーバーへの不正アクセスを公表
  • WINGパックは契約期間中に途中解約できない

こんな人におすすめ

  • 個人事業主や小さな店で、クレジットカードで払える人
  • ほかの利用者の影響を受けにくい環境を安く使いたい人
  • まず時間単位の料金で始めて、合えば長期に切り替えたい人

用途別おすすめまとめ

こんな会社 おすすめ 理由
止まりにくさと脆弱性への対応の早さで選びたい カラフルビジネス SLAの補償が自動、PHPの全バージョンを10月22日朝までに修正
設定や移転を社内でやらずに任せたい XServerビジネス 各種設定の代行が無料・回数無制限、移転代行が10件まで無料
電話の窓口を必ず確保したい XServerビジネス 平日10〜18時の電話と、24時間受付のメール
費用を抑えて請求書で払いたい さくらのレンタルサーバ 12ヶ月で月2,420円、請求書払いと自動口座振替
夜間・休日も電話で相談したい CPI 月990円のオプションで24時間365日の電話とメール
クレジットカードで払う個人事業主・小さな店 ConoHa WING 1ヶ月の上限1,815円で、メモリとvCPUの割り当てつき

順位の外:KAGOYAと、個人向けサービスの「ビジネス」プラン

KAGOYA レンタルサーバー(新規申し込みを停止中)

カゴヤ・ジャパンのレンタルサーバーは、全プランが1社でサーバーを占有するマネージド専用サーバーで、会社のサイトに向けたサービスです。ただし、Linuxカーネルの別の脆弱性への対応で2026年10月19日から新規申し込みを止めています。10月23日の「当社サービス状況」でも新規お申し込みは「停止中」のままで、今は申し込めないため順位には入れていません。PHP2Shellでは、レンタルサーバープランの対象バージョンの更新を10月22日に終えたと告知しています。

個人向けのサービスにある「ビジネス」プラン

エックスサーバーやスターレンタルサーバーには「ビジネス」という名前のプランがありますが、どちらも個人向けと同じサービスの上位プランです。会社のサイトにも使えますが、SLAや設定の代行などの法人向けの仕組みを比べるこの記事の範囲からは外しました。ヘテムルの法人向けはマネージド専用サーバー(初期費用110,000円・月額は相談)で、価格の出し方が違うため比べていません。このほか、当サイトから申込ページを案内できない法人向けのサービスも、今回は比べていません。

会社で申し込む前に決めておく4つのこと

1. SLAは「何が」「どう」補償されるかまで読む

SLAは、止まらないことの約束ではなく、止まったときの補償の約束です。対象にメールが入るか(XServerビジネスはWeb・メール・FTP・データベースのサーバーまで対象、カラフルビジネスはサーバーの応答だけでメールの送受信は対象外、CPIのビジネス スタンダードはメールサーバーとマルチドメインを搭載したサーバーが対象外)、補償が現金か次の支払いへの充当か、自分で申請が要るか、緊急メンテナンスや攻撃による停止が除外されるか(ConoHaは第三者の作為による場合も対象外)を、各社のSLAのページで確かめてください。今回のPHP2Shellのような緊急の対応による停止は、除外されることが多いと考えておくのが安全です。

2. 支払いの方法と、最短の契約期間を経理と合わせる

5つとも、長期の契約は期間分の前払いです。さくらのレンタルサーバは請求書払い(郵送・手数料550円)、XServerビジネスとCPIは請求書(請求の明細)を出して振り込む形、カラフルビジネスは銀行振込と、更新時に満了日の15日前に発行される請求書、ConoHa WINGはクレジットカードかチャージ式です。見積書が要るなら、XServerビジネスとカラフルビジネスは料金ページのシミュレーションから宛名を入れて発行できます。

3. PHPのバージョンと、これからの更新の受け方を決めておく

PHP2Shellでは、多くの会社が古いバージョンまでサーバー側で直しましたが、CPIの古い契約のように利用者に対応を求めたところもあります。会社のサイトは、制作会社に作ってもらったまま古いPHPで動いていることがよくあります。契約する前に、今のサイトが動くPHPのバージョンと、そのバージョンが移る先で選べるかを確かめてください。自分のサイトで確かめる手順はPHP脆弱性のレンタルサーバー対応状況にまとめています。

4. 担当者が替わっても困らない契約にする

会社のサーバーで多い困りごとは、契約した担当者が辞めてログイン情報が分からなくなることです。会社のメールアドレスで契約し、カラフルビジネスのサブユーザー、XServerビジネスの管理者ユーザー設定、さくらのレンタルサーバの複数ユーザーでの管理のような権限を分ける機能を使えば、全員に管理者のパスワードを渡さずに済みます。外部の制作会社にも、必要な範囲の権限だけを渡せます。

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よくある質問

Q. 個人向けのプランに会社のサイトを置いてもいいですか?

置けます。ここで比べた法人向けのプランとの違いは、サイトが動くかどうかではなく、稼働率の保証(SLA)・電話などの相談の窓口・請求書での支払い・権限を分けた管理といった、会社で使うときの仕組みです。会社の名刺代わりのサイトで、止まっても大きな影響がなく、クレジットカードで払えるなら、格安レンタルサーバーやWordPress向けのレンタルサーバーから選んでもかまいません。

Q. エックスサーバーのビジネスプランとXServerビジネスは何が違いますか?

別のサービスです。エックスサーバー株式会社の公式の比較記事によると、XServerビジネスにはSLA(稼働率99.99%の保証)、50ページの毎日のセキュリティ診断の無料特典、遠隔地のバックアップが付き、サーバー移転代行(エックスサーバーは33,000円)と設定おまかせサポート(エックスサーバーは1件5,500円から)が無料です。そのかわり、スタンダードどうしで比べると、エックスサーバーは初期費用0円・36ヶ月で月990円から、XServerビジネスは初期費用16,500円・36ヶ月で月3,762円からと、費用はXServerビジネスのほうが高くなります。

Q. SLAがあれば、サイトは止まらないのですか?

止まらないことの保証ではありません。下回った月に料金の一部を返す(または充てる)約束です。補償の上限は多くの場合その月の月額までで、止まっていた間の売上や信用の損失は補償されません。SLAは、事業者がその稼働率を目標にして運用していることと、止まったときの扱いが文書で決まっていることの目印として見るのが実際的です。

Q. 2026年に不正アクセスを公表した会社は避けたほうがいいですか?

公表したこと自体は、隠さずに知らせたという面もあります。見るべきは、何が影響を受けたか、原因が分かって対策が終わったか、利用者に何を求めたかです。さくらインターネットは第三報で調査の完了と、不正アクセスを受けたサーバーの再構築を(全サーバーの再構築は今後の施策)、CPIは8月24日の最終報告で脆弱性の解消と対応の完了を、ConoHa WINGは不正なプログラムの排除の完了を告知しています。この記事では、サービスそのものへの不正アクセスの公表を安定性の採点に入れていますが、それだけで候補から外すかどうかは、会社が預けるデータの重さで決めてください。

Q. 今のサーバーから移すとき、サイトは止まりますか?

新しいサーバーで動作を確かめてから、ドメインの向き先(DNS)を切り替えれば、止まる時間はほとんど出ません。XServerビジネスはWordPressを含むサイトの移転代行が10件まで無料です(WordPressはデータベースも移します)。CPIの無料の移転代行はFTPアカウントの登録とHTMLなどのWebコンテンツの移行だけで、WordPressなどのCMSのサイトは有料のデータ移行支援(1サイト330,000円〜)になります。カラフルビジネスは無料の移行ツールと有料の移行代行(1サイト14,080円から)を用意しています。ConoHa WINGはWordPressを移す機能が使えます。さくらのレンタルサーバでWordPressを移す公式の手順は、SSHを使う手作業です。

まとめ:まず「止まったとき」と「困ったとき」を決める

法人向けのレンタルサーバーは、どれも容量や速度は会社のサイトに十分です。差が出るのは、止まったときに何が補償されるか、困ったときに誰にいつ相談できるか、経理の手続きに乗るか、そして2026年に起きたような脆弱性や不正アクセスにどう対応してきたかです。

この記事の基準では、SLAと脆弱性への対応の早さがそろい、直近1年の不正アクセスの公表も見当たらないカラフルビジネス(月2,730円・30日のお試し)が1位でした。電話の窓口と設定・移転の代行まで任せたいならXServerビジネス(12月9日17時までは初期費用0円)、費用を抑えて請求書で払いたいならさくらのレンタルサーバ ビジネスという並びです。

5つとも、申し込む前に試せるか、見積書を取れるかで手間が変わります。お試しのあるところで管理画面とサポートの返事の速さを確かめてから、会社の名義で契約するのが確実です。

※料金・保証・窓口・不正アクセスの公表は、2026年10月24日時点の各公式サイトの記載です。キャンペーンや対応の状況は変わるため、申し込み前に公式でご確認ください。

主な出典