外出先から自宅のパソコンのファイルを取りたい。実家の親のパソコンの画面を見ながら設定を直してあげたい。Macしか持っていないけれど、会社のWindowsに入る必要がある。リモートデスクトップを探し始める理由は、だいたいこのどれかです。

ところが、Windowsの設定画面を開いて「リモート デスクトップ」を探しても、項目自体が見つからないことがあります。これは設定を見落としているのではありません。Microsoftは公式ドキュメントで、Windows Homeエディションは着信するリモートデスクトップ接続のホストになれないと明記しています。家庭向けのパソコンの多くはHomeなので、標準機能を使おうとした人の多くがここで止まります。

この記事では、2026年9月15日時点で各公式サイト・公式ドキュメントを直接確認したうえで、リモートデスクトップを無料で使える6本を、機能性・使いやすさ・コスパ・拡張性・安定性の5軸で比較しました。「Homeでも使えるのはどれか」「外出先から入るのに何が必要か」を、公式の記載にもとづいて切り分けています。

結論(先に知りたい人向け)

  • 自宅のパソコンに外から入りたいなら、Googleアカウントだけで済む Chrome リモートデスクトップ
  • 離れた家族のWindowsを直してあげたいなら、Windows標準のクイック アシスト
  • MacやiPadから会社のWindowsに入るなら、Microsoftの「Windowsアプリ」(無料。ただし相手はPro以上)
  • 対応OSの数で選ぶなら AnyDesk、動きの速い画面なら Parsec、通信を自分の管理下に置くなら RustDesk

無料のリモートデスクトップでつまずく3つのこと

道具を並べる前に、つまずきどころを3つ先に共有します。ここを知っていると、比較表の見え方が変わります。

1. Windows Homeは「入られる側」になれない
Microsoft Learnの「PCでリモートデスクトップを有効にする」には、Professional・Enterprise・Education・Windows Serverの各エディションが着信リモートデスクトップ接続のホストとして機能できるとあり、続けてWindows Homeエディションはリモートデスクトップホストとして機能できないという一文が置かれています。

一方で、Homeでも他のPCに接続する側(クライアント)としては使えます。家庭向けのサポート記事でも、接続する側のPCはPro・Home・別のOSのどれでもよいが、接続される側はWindows Proが必要、という切り分けで説明されています。

2. 標準機能は、社外から入るのに別の準備が要る
同じMicrosoft Learnのページには、PCが置かれているネットワークの外部から接続する必要がある場合は、ポート転送を使うかVPNを設定できる、という案内があります。つまりWindows標準のリモートデスクトップは、社内LANや自宅LANの中でつなぐぶんには最短ですが、カフェや実家から自宅のPCに入ろうとすると、ルーターの設定かVPNの用意が別に必要になります。

3. 「無料」の条件はサービスごとに違う
AnyDeskは公式のよくある質問で、個人利用の場合は無料で、限られた機能とサポートを提供している、プロフェッショナルユーザーはライセンスが必要、としています。Parsecはもっと踏み込んでいて、料金ページの脚注に無料のPersonal UseプランとIndividuals(Warp)プランは個人的・非商用の利用に限ってライセンスされ、商用利用にはTeamsまたはEnterpriseプランが必要と書かれています。RustDeskはクライアントもサーバーもオープンソースですが、料金ページには「これはセルフホスティング向けの価格であり、SaaSのサブスクリプションではない」という注記が置かれています。同じ「無料」でも、個人に限るのか、機能を絞ったうえでの無料なのか、自分でサーバーを立てる前提なのかが違います。

無料リモートデスクトップ6本の早見表

ツール提供元無料の条件操作される側外出先からおすすめ度
ChromeリモートGoogle無料Win/Mac/Linux◎★★★★★
AnyDeskAnyDesk個人利用のみWin/Mac/Linux◎★★★★☆
クイックアシストMicrosoft無料Windows◎★★★★☆
ParsecParsec個人・非商用Win/Mac◎★★★☆☆
Windows標準RDPMicrosoftOS標準Win Pro以上△★★★☆☆
RustDeskRustDesk無料(OSS)Win/Mac/Linux△★★★☆☆

※ 2026年9月15日時点で、各公式サイト・公式ドキュメントを直接確認した内容です。

※ 表内は名称を短くしています。Chromeリモート=Chrome リモートデスクトップ、クイックアシスト=クイック アシスト、Windows標準RDP=Windowsのリモートデスクトップ接続です。

※ 「外出先から」は、自宅や社内のLANの外からつなぐときに、ルーターの設定・VPN・自前サーバーのどれかが追加で必要かどうかを表します。Windows標準RDPはポート転送かVPN、RustDeskは自分で立てたサーバーが前提になるため△です。

※ クイック アシストにはmacOS版もありますが、公式に「Microsoftサポート操作以外では使用できません」と注記されているため、操作される側はWindowsとしています。

この表だけの言い方をしている列が2つあります。

  • 無料の条件:AnyDeskとParsecの2本は、無料で使える範囲が個人利用に限られます。AnyDeskは公式のよくある質問に「個人利用の場合は無料で、限られた機能とサポートを提供している」、Parsecは料金ページの脚注に「個人的・非商用の利用に限ってライセンスされる。商用利用にはTeamsまたはEnterpriseプランが必要」という記載があります。Windows標準RDPの「OS標準」は、ソフト代はかからないものの、操作される側のWindowsがProエディション以上である必要があるという意味です
  • 操作される側:遠隔で操作される側(ホスト)が動くOSです。Parsecは公式の機能表に「Windows 10以降とmacOS 10.15以降でホスト可能」という行があります。AnyDeskとRustDeskはこれに加えてAndroidなどにも配布がありますが、代表的な3つに絞って記載しました

総合評価:無料でカバーできる場面の広さと、始めるまでの手間で並べた順位

先に5軸の読み替えを置いておきます。

  • 機能性:無料の範囲で何ができるか。マルチモニター、プリンターやマイクの引き継ぎ、相手がいなくてもつなげるか
  • 使いやすさ:最初の1回目がどれだけ早いか。ルーターの設定やサーバーの用意が要るか、画面が日本語か
  • コスパ:無料で使い続けられるか。追加でお金が必要になる条件があるか
  • 拡張性:対応OSの広さ、スマホやタブレットから使えるか、設定をどこまで変えられるか
  • 安定性:提供元の継続性と、通信のしくみが公開されているか

判定の基準も1文で決めておきます。△が1つもなく、◎が2軸以上あり、かつ機能性か安定性のどちらかが◎なら総合◎。それ以外は○とします。順位は「無料のまま、追加の出費なしで、どれだけ多くの場面をカバーできるか」を主軸に、同程度なら「使い始めるまでの手間が少ないほう」を上にして並べました。

ツール機能性使いやすさコスパ拡張性安定性総合
Chromeリモート○◎◎○◎◎
AnyDesk○◎◎◎○○
クイックアシスト△◎◎△◎○
Parsec○○◎△○○
Windows標準RDP◎△○○◎○
RustDesk○△◎◎○○

※ 並びはそのまま順位です(上から1位〜6位)。

1位 Chrome リモートデスクトップ(総合◎):△が1つも無く、◎が3つ(使いやすさ・コスパ・安定性)、そのうち安定性が◎なので総合◎です。使いやすさ◎は、公式ヘルプの手順がアドレスバーにURLを入れるところから始まり、ルーターの設定に一切触れていないこと、そしてMac・Windows・Linuxのどれでも同じ手順であることによります。コスパ◎は、設定から接続まで公式ヘルプに料金の案内がひとつも挟まらず、Googleアカウントだけで完結する導線になっているためです。安定性◎はGoogleが提供元であることと、セッションがすべて暗号化されるとヘルプに書かれていること。機能性○は、マルチモニターやファイル転送といった踏み込んだ機能について公式ヘルプで記載を確認できなかったこと、拡張性○は、対応OSとモバイルアプリはそろう一方で、設定を細かく変える案内がLinuxのセッション指定くらいしか見当たらないことを反映しました。

2位 AnyDesk(総合○):△は無く◎が3つ(使いやすさ・コスパ・拡張性)ですが、機能性も安定性も◎ではないので、宣言した基準に従って総合○です。使いやすさ◎の根拠はWindows版インストーラーが8.4MBと軽いこと、拡張性◎はWindows・macOS・Linux・iOS・Android・Chrome OS・FreeBSD・Raspberry Pi・Apple TVと9種類のプラットフォーム向けに公式が配布していること。機能性○は、個人利用について「限られた機能とサポート」と公式が明言しているためです。無料で使えるのは個人利用に限られるぶん、1位のChrome リモートデスクトップの下になります。

3位 クイック アシスト(総合○):△が2つで総合○です。使いやすさ◎はCtrl+Windows+Qで呼び出せること、そして助けられる側は認証がまったく不要とMicrosoftが明記していること。コスパ◎はWindowsの標準機能として提供され、追加の費用が案内されていないこと。安定性◎は、ポート443のHTTPSで通信しTLS 1.2で暗号化されるという経路が公開されていることです。機能性△は、相手が画面共有を許可しないと始まらないため、相手が不在のPCにつなぐ使い方ができないこと。拡張性△は、macOS版がMicrosoftサポートとのやりとり専用と注記されており、実質Windows同士の道具になることによります。場面が「その場でWindowsを助ける」に限られるぶん3位です。

4位 Parsec(総合○):△が1つで総合○です。コスパ◎は、料金ページの機能表で無料の「Personal Use」列に低遅延60FPSのデスクトップキャプチャ、単一リンクでのデスクトップ共有、キーボード・マウス・ゲームパッド対応、暗号化されたP2P接続がすべて「Yes」で並んでいることによります。機能性○は、マルチモニターのストリーミング(最大3画面)と4:4:4カラーモードがどちらも無料の列では「No」であること。拡張性△は、同じ表でホストがWindows 10以降とmacOS 10.15以降に限られ、Linuxをホストにする選択肢が無いためです。使いやすさ○は公式サイトが英語であることを反映しました。無料の範囲が非商用に限られる点も含め、4位に置いています。

5位 Windows リモートデスクトップ(総合○):△が1つで総合○です。機能性◎の根拠は、Microsoftの「Windowsアプリ」の説明に複数モニターのサポート、カスタム解像度、動的な解像度とスケーリング、Webカメラ・オーディオ・ストレージ・プリンターのデバイスリダイレクトが並んでいることで、機能の幅はこの6本でいちばん広い部類です。安定性◎はOSに組み込まれた機能であること。使いやすさ△は、ネットワークの外部から接続するにはポート転送かVPNが必要だとMicrosoft自身が書いているためです。コスパ○にとどめたのは、操作される側がWindows Pro以上でなければならず、Homeの人は有料アップグレードが必要になるから。条件が揃えば最も多機能ですが、「追加の出費なし」を満たせない人が多いので5位に置きました。

6位 RustDesk(総合○):△が1つで総合○です。拡張性◎は、Windows・macOS・Debian系・Red Hat系・Arch・openSUSE・NixOS・AppImage/Flatpak・Android・iOS・Webとクライアントの対応範囲が最も広いこと、そして公式サイトに90を超える設定項目とカスタムクライアントの作成が案内されていること。コスパ◎はクライアントもOSSサーバーも無料であることです。使いやすさ△は、公式ドキュメントが自分でサーバーを用意する前提で書かれており、Docker等での構築が入口になるため。機能性○にとどめたのは、2要素認証・アドレス帳・監査ログ・アクセス制御といった管理機能が、無料のOSSサーバーではなく有料のPro版サーバーの機能として料金ページに並んでいるからです。無料そのものですが、始めるまでの手間が6本で最も多いので最後になります。

無料の範囲で何ができるか:機能の対応表

ツール不在でも接続一時的な画面共有必要な登録公式の言語
Chromeリモート○○(コード)Googleアカウント日本語
AnyDesk○——日本語
クイックアシスト×○(コード)助ける側のみ日本語
Parsec○○(リンク)Parsecアカウント英語
Windows標準RDP○×不要日本語
RustDesk○——日本語

※ 「—」は、その機能について公式ページで記載を確認できなかったものです。

※ 一時共有の「コード」はその場で発行する使い捨ての番号、「リンク」はURLを渡す方式を指します。

※ クイックアシストの「助ける側のみ」は、ヘルパーにMicrosoftアカウントまたはMicrosoft Entra IDが必要で、共有者(助けられる側)は認証が不要という公式の記載にもとづきます。

※ Windows標準RDPの「一時的な画面共有×」は、リモート デスクトップ接続にコードを渡して画面を見せるしくみが無いという意味です。その役割はクイック アシストが担っています。

境目は2つあります。ひとつは相手が不在でもつなげるか。自宅の自分のPCに外から入る用途なら、クイック アシスト以外のどれでも成立します(ただしWindows標準RDPだけは、前述のとおりルーターの設定かVPNの用意が前もって必要です)。もうひとつはその場で画面を見せるしくみがあるか。家族や友人を助ける用途なら、コードを渡すだけで始められるクイック アシストかChrome リモートデスクトップが最短です。

登録の手間も差が出ます。Windows標準RDPは追加のアカウントが要りませんが、そのかわり操作される側のエディションという条件が付きます。逆にChrome リモートデスクトップとParsecはアカウント登録が要るかわり、エディションの条件がありません。

6本を1つずつ確かめる

1. Chrome リモートデスクトップ|Googleアカウントだけで、Mac・Windows・Linuxを横断する

Chrome リモートデスクトップは、Googleがブラウザ経由で提供しているリモートアクセスの機能です。公式ヘルプの手順は「パソコンでChromeを開き、アドレスバーに remotedesktop.google.com/access と入力する」から始まり、そこからダウンロードとインストールに進みます。Mac・Windows・Linuxのどのパソコンでもリモートアクセスを設定できるという記載があり、この3つを同じ手順でまたげるのが最大の特徴です。

用途に応じて入口が2つに分かれているのも実用的でした。自分のパソコンに入るときは /access、他の人にパソコンを見せる(あるいは他の人のパソコンを見る)ときは /support を使います。後者ではアクセスコードを生成して相手に伝えるかたちになり、アクセスコードは1回限り有効、さらにパソコンの共有中は30分ごとに共有を続けるかどうかの確認メッセージが表示されるとヘルプは説明しています。うっかりつなぎっぱなしになりにくい設計です。

自分のパソコンにつなぐ側では、接続のたびにPINの入力が求められます。セキュリティ保護のためリモートデスクトップセッションはすべて暗号化される、という一文もあります。スマートフォンやタブレットから入る場合は、ブラウザではなく専用アプリをダウンロードする案内になっています。

Linuxを使っている場合は、64ビットのDebianパッケージをインストールしてからリモート接続を許可する流れです。接続時に表示されるセッション選択ツールでデスクトップ環境を選べるほか、ホームディレクトリに .chrome-remote-desktop-session を置いて特定のデスクトップ環境を常に起動させる設定も案内されています。

なお、遠隔操作までは要らずファイルを取り出したいだけなら、リモート接続そのものが不要な場合もあります。無料のクラウドストレージに置いておけば、外出先のスマホからそのまま開けます。

Chrome リモートデスクトップ 公式サイトを見る

メリット

  • Mac・Windows・Linuxを同じ手順でまたげる
  • 公式手順にルーターの設定が出てこない
  • 一時共有のアクセスコードは1回限り有効
  • 共有中は30分ごとに継続確認が入る

デメリット

  • Googleアカウントが前提になる
  • マルチモニターとファイル転送は公式ヘルプに記載がない
  • 接続のたびにPINの入力が必要
  • スマホから使うには専用アプリが別に必要

こんな人におすすめ

  • 外出先から自宅のパソコンに入りたい
  • MacとWindowsを両方使っている
  • ルーターの設定はしたくない

2. AnyDesk|9種類のプラットフォームに公式配布がある

AnyDeskは、ドイツのAnyDesk Software社が開発しているリモートデスクトップソフトです。日本語の公式サイトがあり、料金ページのよくある質問には個人利用の場合は無料で、限られた機能とサポートを提供している、プロフェッショナルユーザーはライセンスが必要、という記載があります。仕事で使う可能性があるなら先に確認しておく箇所です。

強みは対応プラットフォームの広さでした。ダウンロードページには、Windows・macOS・Linux・iOS・Android・Chrome OS・FreeBSD・Raspberry Pi・Apple TVの9種類が並んでいます。Raspberry PiやFreeBSDまで公式のパッケージが用意されているリモートデスクトップは多くありません。家のなかに毛色の違う機器が混在している人ほど、入口を1つにそろえられます。

もうひとつの持ち味は軽さです。ダウンロードページに表示されるWindows版の情報はv9.7.15で8.4MB。ネットワークが細い環境や、古いパソコンに入れる場面でも取り回しがききます。「以前のWindowsバージョンと互換性がある」という案内も添えられています。

有料プランは4段階です。日本語の料金ページでは、Soloが月額3,870円(キャンペーン適用時3,096円)、Standardが1接続あたり月額6,800円(同5,440円)、Advancedが2接続で月額14,940円(同11,952円、1接続あたり7,470円)、Ultimateは個別見積もりと表示されています。いずれも税別・年額請求で、月額表示は年間プランを月換算した金額だという注記付きです。接続数はアドオンで増やせて、1接続につき月額4,190円と案内されています(2026年9月15日時点。キャンペーン価格は変動します)。機能面では、Soloが「ひとつの同時接続(拡張不可)」「3台のデバイスから接続可能」「管理デバイス100台(無人アクセス)」、Standardが「500台への管理デバイスから開始」「ユーザー管理」「ファイル転送、セッション記録、プライバシーモード」という並びです。

AnyDesk 公式サイトを見る

メリット

  • 9種類のプラットフォーム向けに公式配布がある
  • Windows版インストーラーが8.4MBと軽い
  • サイトも料金ページも日本語で読める
  • 以前のWindowsバージョンとの互換性が案内されている

デメリット

  • 無料で使えるのは個人利用に限られる
  • 有料プランは年額請求が前提で月払いの選択肢が見当たらない
  • 一時的な画面共有のしくみは公式ページで確認できない
  • ヘルプセンターは「翻訳中」の表示になっている

こんな人におすすめ

  • Windows以外の機器も遠隔で触りたい
  • 回線が細い場所で使う
  • あくまで個人の用途で使う

3. クイック アシスト|助けられる側は登録すら要らない

クイック アシストは、Windowsに用意されているリモート支援用のアプリです。Microsoft Learnの適用対象はWindows 11とWindows 10で、リモートデスクトップのようなエディションの条件は書かれていません。Windows 11では標準で呼び出せますが、見当たらない場合はMicrosoft Storeから入手する手順も案内されています。

この記事の6本のなかで、準備がいちばん軽いのがこれです。Microsoftの説明には「ロール、アクセス許可、またはポリシーは関係ありません。どちらのパーティもドメイン内に存在する必要はありません。ヘルパーにはMicrosoftアカウントが必要です。共有者は認証する必要はありません」とあります。つまり、助けてもらう側は何も登録せずに済みます。パソコンに不慣れな家族を相手にするとき、この差は大きく効きます。

使い方も短い手順です。どちらもWindowsの検索で「クイック アシスト」と入力するか、Ctrl+Windows+Qを押して起動します。助ける側が[ヘルプ]を選ぶと時間制限付きのセキュリティコードが発行されるので、電話やメッセージでそれを伝えます。助けられる側がコードを入力して[許可]を押すと画面共有が始まり、そのあと助ける側が[コントロールの要求]を選ぶと、改めて許可を求めるダイアログが相手に表示されます。操作権が渡るまでに相手の同意が2回挟まる設計です。

通信のしくみも公開されています。ポート443のHTTPS経由でリモートアシスタンスサービスに接続し、トラフィックはTLS 1.2で暗号化されます。内部ではリモートデスクトッププロトコル(RDP)をリレーサービス越しに使う構造です。記録についても明示があり、ヘルパーまたは共有者のデバイスにログは作成されない、Microsoftはセッションにアクセスしたりキーストロークを表示したりすることはできない、共有者やヘルパーに関するデータを3日を超えて保持しない、という説明です。共有者側に見えるのは、ヘルパーの名と姓のイニシャルだけになります。

注意したいのは対応OSです。 Microsoft Learnの冒頭ではWindowsまたはmacOSのデバイスを共有できるアプリと定義されていますが、同じページの下部に「macOSのクイック アシストは、Microsoftサポート操作以外では使用できません」という注記があります。macOS版はMicrosoftサポートとのやりとり専用なので、家族のMacを助ける用途には使えません。実質はWindows同士の道具と考えてください。

もうひとつ、Microsoftはこのページの冒頭にテクニカルサポート詐欺への警告を置いています。ヘルパーがデバイスへ接続することを許可してよいのは、Microsoftサポートまたは自社のITサポートに自分から問い合わせて操作を開始した場合だけ、という内容です。電話やブラウザのポップアップをきっかけに、相手から言われたコードを入力する使い方が、このアプリで最も危険なパターンになります。

クイック アシスト 公式ドキュメントを見る

メリット

  • Windows 11・10が適用対象で、エディションの条件が無い
  • 助けられる側はアカウント登録も認証も不要
  • 操作権が渡るまでに相手の同意が2回入る
  • 通信経路と記録の扱いが公式に公開されている

デメリット

  • 相手が許可しないと始まらず、無人のPCには使えない
  • macOS版はMicrosoftサポート操作以外では使えない
  • 助ける側にはMicrosoftアカウントが必要
  • 詐欺の手口に使われやすく、相手を選ぶ必要がある

こんな人におすすめ

  • 離れて暮らす家族のWindowsを助けたい
  • 相手に難しい準備をさせたくない
  • Windows Homeしか手元にない

4. Parsec|無料のまま60FPS、ただし画面は1枚まで

Parsecは、低遅延の画面転送に特化したリモートデスクトップです。料金ページの機能表には「Personal Use」という無料の列が独立してあり、そこに低遅延・60FPSのデスクトップキャプチャ、単一リンクでのデスクトップ共有、キーボード・マウス・ゲームパッドの対応、暗号化されたP2P接続がすべて「Yes」で並んでいます。無料でここまで出す例は多くありません。

ホストの条件も同じ表にあります。Windows 10以降、またはmacOS 10.15以降でホストが可能です。Linuxをホストにする選択肢はこの表に無いため、遠隔で操作したいマシンがLinuxなら別の道具を選ぶことになります。

無料と有料の境目もはっきりしています。マルチモニターのストリーミング(最大3画面)、4:4:4カラーモード、プライバシーモード、Wacomタブレットの筆圧・傾き対応の4つは、無料の列では「No」です。とくに4:4:4カラーモードが有料側にあるのは、事務作業で使うときに効いてきます。通常の圧縮では色情報が間引かれるため、細かい文字がにじんで見えることがあるからです。動きの速い映像やゲーム画面には強く、細かいテキストを長時間読む用途には向かない、という得意不得意がここに出ます。

利用条件も確認しておいてください。 料金ページの脚注には、無料のPersonal UseプランとIndividuals(Warp)プランは個人的・非商用の利用に限ってライセンスされ、商用利用にはTeamsまたはEnterpriseプランが必要、と書かれています。よくある質問でも「誰でもParsecでゲームはできるが、仕事に使えるのはライセンスを持っている場合だけ」という趣旨の説明です。

有料側は個人向けの「Individuals(Warp)」が年払いで1ユーザーあたり月8.33ドル、月払いなら9.99ドル。チーム向けは年払いで月30ドル、エンタープライズは月45ドルの年払いのみです。公式サイトは英語で、日本語版の案内は確認できませんでした。

Parsec 公式サイトを見る

メリット

  • 無料のまま低遅延・60FPSのキャプチャが使える
  • ゲームパッドに標準で対応している
  • 暗号化されたP2P接続が無料の列に入っている
  • 単一リンクでデスクトップを共有できる

デメリット

  • 無料プランは個人的・非商用の利用に限られる
  • 無料ではマルチモニター(最大3画面)と4:4:4が使えない
  • ホストはWindows 10以降とmacOS 10.15以降のみ
  • 公式サイトが英語で、日本語の案内は確認できない

こんな人におすすめ

  • 動きの速い画面を遠隔で扱いたい
  • 画面は1枚で足りる
  • 英語の画面に抵抗がない

5. Windows リモートデスクトップ|Windows 11・10の設定手順と、Pro必須という条件

Windowsに組み込まれたリモートデスクトップ(RDP)は、条件さえ満たせば6本のなかで最も多機能です。ただしその条件が、家庭のパソコンでは満たしにくいという事情があります。

エディションの条件は前述のとおりで、操作される側がProエディション以上である必要があります。自分のパソコンがどちらかは、[設定]→[システム]→[バージョン情報]の「Windows仕様」でエディションを見れば確認できます。ここがHomeだった場合、Microsoftは公式サポートページから「Windows HomeをWindows Proにアップグレードする」への案内を出しています。有料のアップグレードになるため、金額はMicrosoft Storeの表示を確認してください。

有効化そのものは数手順です。[スタート]→[設定]→[システム]→[リモート デスクトップ]を開き、「リモート デスクトップを有効にする」をオンにして確認を押します。接続を許可するユーザーは「この PC にリモートでアクセスできるユーザーの選択」から追加できます。接続する側は「リモート デスクトップ接続」アプリを開き、相手のコンピューター名かIPアドレスを入力します。この手順はWindows 11でもWindows 10でも共通です。

Macやタブレットからつなぐ場合は、Microsoftが無料で配っている「Windowsアプリ」を使います。Microsoft Learnの対応表では、リモートPCへの接続がmacOS・iOS/iPadOS・Android/Chrome OS・Meta Questで対応済みとなっています。Mac App Storeでの表示は「無料」で、対応はmacOS 14.0以降です。機能面では複数モニターのサポート、カスタム解像度、動的な解像度とスケーリング、Webカメラ・オーディオ・ストレージ・プリンターのデバイスリダイレクトが挙げられています。

ただし同じ対応表には注意点も2つあります。ひとつはWebブラウザーからのリモート PC接続は対象外であること。もうひとつはWindows版のWindowsアプリではリモート PC接続がプレビュー段階で、一般公開されているアプリで接続するなら従来の「リモート デスクトップ接続」(MSTSC)を使うように、という案内です。なお、リモートPC接続をサポートするプラットフォームでは、Windowsアプリにサインインせずに使えるとも書かれています。

セキュリティ面の注意はMicrosoft自身が明記しています。要点は3つです。

  • リモートデスクトップを有効にするとPC上のポートが開き、ローカルネットワーク上のデバイスからアクセスできるようになる
  • そのためホームネットワークなどの信頼されたネットワークでのみ有効にする。厳密なアクセス制御が必要なデバイスでは有効にしない
  • リモートアクセスを持つすべてのアカウントに強力で一意のパスワードを設定し、ネットワークレベル認証(NLA)を有効にする

使い回しのパスワードが不安なら、無料のパスワード管理ソフトで一意のものに置き換えてから有効にしてください。社外からつなぐ場合にポート転送かVPNが必要になる点も前述のとおりで、VPNを選ぶなら個人向けVPNの比較もあわせて確認しておくと、料金と国内サーバーの有無で判断しやすくなります。

Windows リモートデスクトップ 公式ドキュメントを見る

メリット

  • 複数モニター・カスタム解像度に対応する
  • Webカメラ・オーディオ・プリンターを引き継げる
  • Mac・iPad・Android用の「Windowsアプリ」が無料
  • OSに組み込まれた機能で追加のソフトが要らない

デメリット

  • 操作される側がWindows Pro以上である必要がある
  • 社外からつなぐにはポート転送かVPNが必要
  • Webブラウザーからのリモート PC接続は対象外
  • Windows版アプリのリモート PC接続はプレビュー段階

こんな人におすすめ

  • 手元のWindowsがすでにPro以上
  • MacやiPadから会社のWindowsに入る
  • プリンターやマイクごと引き継ぎたい

6. RustDesk|クライアントもサーバーもオープンソースで、通信を自分の管理下に置く

RustDeskは、オープンソースのリモートデスクトップです。公式サイトはTeamViewer・AnyDesk・Splashtopからの乗り換え先として自らを位置づけており、自分で立てたサーバー経由で使うことを前面に出しています。GitHubのスター数は11万3千を超え、世界のオープンソースソフトウェアの上位100件に入るという説明もあります。

クライアントの対応範囲は6本で最も広く、Windows・macOS・Debian派生(Ubuntu 16以降、Linux Mintなど)・Red Hat派生(CentOS、Fedora 18以降、Rocky Linuxなど)・Arch Linux/Manjaro・openSUSE・NixOS・AppImage/Flatpak・Android・iOS・Webが並びます。ただしiOSは「制御されることはサポートしていない」と明記されているので、iPhoneやiPadは操作する側の端末として使う前提になります。

料金ページには「Free(無料のセルフホスティングプラン)」が月0ドルで置かれ、オープンソースであること、オンラインステータス、コミュニティサポートが含まれると書かれています。その上のIndividualプラン(年払いで月11.88ドル、1ログインユーザー・管理デバイス20台)から先は、2要素認証・Webコンソール・アドレス帳・監査ログ・アクセス制御といった管理機能が付くセルフホスト用のサーバーライセンスです。ページ冒頭には「この価格はセルフホスティングのソリューションに対するもので、SaaSのサブスクリプションではありません」という注記があります。

サーバーの構築は、Dockerを入れて compose.yml を取得し docker compose up -d を実行する3ステップとして公式サイトに載っています。Dockerそのものの用意から始める場合は、Docker Desktopの代わりになるツールも選択肢に入ります。Windows上でPM2やNSSMを使う方法、SynologyのNAS(DSM 7.2/DSM 6)に載せる方法もドキュメントに用意されています。設定項目は90を超え、クライアントに自社の名前・アイコン・ロゴを入れるカスタムクライアントも作れます。

配布元についての注意も公式サイトの冒頭にあります。rustdesk.com が唯一の公式ドメインで、他のドメインからダウンロードしないようにという警告です。リモート操作のソフトは偽サイトの標的になりやすいので、この一文は覚えておく価値があります。同じ理由で、セキュリティソフトを入れていない環境に導入するのは避けたほうが無難です。

RustDesk 公式サイトを見る

メリット

  • クライアントもOSSサーバーも無料で使える
  • 対応OSが6本のなかで最も広い
  • 通信を自分のサーバーに閉じられる
  • 設定項目が90を超え細かく調整できる

デメリット

  • 自前サーバーの用意(Docker等)が実質の入口になる
  • 2要素認証や監査ログは有料のPro版サーバー側にある
  • 無料プランのサポートはコミュニティのみ
  • iOSは操作される側になれない

こんな人におすすめ

  • 通信を社外のサーバーに通したくない
  • Linuxを含む環境をまとめて管理したい
  • サーバーを自分で立てる手間を許容できる

番外編:つなぐ先のWindowsごと借りるという選択肢

ここまでは「すでにあるパソコンにつなぐ」道具の話でした。ただ、相談として多いのはつなぐ先のパソコンをどうするかのほうです。自宅のPCを24時間つけっぱなしにすれば電気代がかかり、停電やWindows Updateの再起動で外出先からつながらなくなることもあります。

その場合の選択肢が、Windows Serverが動くVPSを月額で借りて、そこにリモートデスクトップで入る使い方です。最初から24時間動いている前提の環境なので、自宅のPCの電源状態を気にせずに済みます。RustDeskのセルフホストサーバーを置く場所としても、そのまま使えます。

ABLENET VPSのWindowsプランは、公式サイトの料金表でWin1が契約時特別価格で月額1,587円から(更新後は月額2,208円から)、仮想2コア・SSD 60GB・初期費用0円です。メモリはキャンペーンとして1GBから2GBへ増量中で、増量分は契約更新後も継続するという注記が付いています。ひとつ上のWin2が契約時月額2,070円から(更新後は月額2,865円から)で仮想3コア・SSD 120GB、Win3が契約時月額3,490円から(更新後は月額5,098円から)で仮想4コアです。いずれも税込表示で、月額は年払いを1か月あたりに換算した金額とされています。契約時の価格と更新後の価格が違う点は、申し込む前に必ず見ておく箇所です。同じ事業者の共用サーバーについてはレンタルサーバーの比較でも触れています。

向いているのは、常時動くWindows環境が必要な人に限られます。手元のパソコンにたまに入れれば十分な人には、ここまでの6本のほうが素直です。VPSそのものを無料で試したい場合は、無料で使えるサーバーの比較もあわせて確認してみてください。

ABLENET VPS 公式サイトを見る

用途別おすすめ:無料リモートデスクトップはどれを選ぶか

やりたいこと 選ぶもの 理由
外出先から自宅のPCへ Chrome リモート Googleアカウントだけ・ルーター設定不要
離れた家族のWindowsを直す クイック アシスト 相手は登録も認証も不要
MacやiPadから会社のWindowsへ Windowsアプリ プリンターまで引き継げる(相手がPro以上)
色々な機器を遠隔で触りたい AnyDesk 9種類に公式配布(無料は個人利用のみ)
動きの速い画面を扱いたい Parsec 無料のまま60FPS(無料は非商用のみ)
通信を自分の管理下に置く RustDesk クライアントもサーバーもOSS

迷ったときの分かれ道は1つです。相手がその場にいるかどうか。いるならクイック アシスト、いないならChrome リモートデスクトップ。この2択でほとんどの場面は片付きます。

安全に使うための3原則

各ソフトの項で触れた注意点を、最後にまとめて置いておきます。

  • 誰から誘われたかを確認する(前述のとおり):自分から公式窓口に問い合わせて始めた接続以外では、コードを入力しない
  • 標準機能を有効にするなら範囲を絞る(前述のとおり):信頼されたネットワークに限定し、リモートアクセスを持つアカウントに一意のパスワードとNLAを設定する
  • 落とす場所を固定する(前述のとおり):検索結果の広告枠ではなく、公式ドメインをブックマークして毎回そこから入る。とくにRustDeskは rustdesk.com 以外から入手しない

よくある質問

Q. Windows11 Homeでもリモートデスクトップは使えますか?

使えますが、役割が限られます。Microsoft Learnには、Windows Homeエディションは着信するリモートデスクトップ接続のホストとして機能できないものの、リモートデスクトップホストをサポートする他のシステムに接続するクライアントとしては使える、という記載があります。つまりHomeのPCから他のPCに入ることはできますが、Homeのパソコンが入られる側になることはできません。入られる側にしたい場合は、Chrome リモートデスクトップやAnyDeskのような別のソフトを使うか、Windows Proへの有料アップグレードを検討することになります。

Q. Windows 10でもリモートデスクトップは使えますか?

使えます。Microsoft Learnの適用対象にはWindows 10も含まれており、Pro以上のエディションがホストになれてHomeはなれないという条件はWindows 11と同じです。有効化の手順や「リモート デスクトップ接続」アプリの使い方も共通です。クイック アシストも適用対象がWindows 11とWindows 10なので、こちらはエディションを問わず使えます。

Q. MacからWindowsにリモートデスクトップでつなぐ方法は?

Microsoftが配布している「Windowsアプリ」を使います。Mac App Storeでの表示は「無料」で、対応はmacOS 14.0以降です。Microsoft Learnの対応表でも、macOSからのリモートPC接続は対応済みとされています。つなぐ先のWindowsにPro以上が必要な点はQ1のとおりなので、エディションの条件を避けたいなら、Mac・Windowsの両方に対応するChrome リモートデスクトップのほうが手早く済みます。

Q. Linuxのパソコンをリモート操作できますか?

操作される側をLinuxにするなら、Chrome リモートデスクトップかRustDesk、AnyDeskが候補です。Chrome リモートデスクトップは64ビットのDebianパッケージで設定でき、デスクトップ環境の指定方法まで公式ヘルプに載っています。RustDeskはDebian派生・Red Hat派生・Arch・openSUSE・NixOS・AppImage/Flatpakと対応が細かく、AnyDeskもLinux向けパッケージを配布しています。一方、Parsecのホストは Windows 10以降とmacOS 10.15以降のみで、Windows標準RDPのホストもWindowsだけです。

Q. リモートデスクトップを無料で使うのに、ルーターの設定は必要ですか?

Windows標準のリモートデスクトップだけ必要です(前述のとおり、ネットワークの外から入るにはポート転送かVPNをMicrosoftが案内しています)。Chrome リモートデスクトップとクイック アシストの公式手順には、ルーターの設定に関する案内がありません。クイック アシストについては、ポート443のHTTPS経由でリモートアシスタンスサービスに接続するという経路も公開されています。ルーターを触りたくないなら、この2本のどちらかを選んでください。

Q. 相手のパソコンを、相手がいない間に操作できますか?

前述のとおり、6本のうちクイック アシストだけができません。共有者が画面共有の許可ダイアログで[許可]を押し、さらに操作権の要求にも応じてはじめて操作できる設計だからです。残りの5本は、あらかじめ接続を許可する設定をしておけば相手が不在でもつなげます。ただし他人のパソコンに無断で入るのは論外なので、家族や自分自身のPCに限った話として考えてください。

Q. TeamViewerやSplashtopのような有料ソフトとは何が違いますか?

管理機能と画質のオプションが主な差です。日本のSplashtopの公式サイトでは、リモートアクセスのプランがPro(1ユーザー年額18,000円・税別)とPerformance(同23,400円・税別)、それにEnterpriseで構成されています。

  • Pro:無人アクセス、ドラッグ&ドロップ対応のファイル転送、リモート印刷、マルチモニター対応、チャットとセッション録画、1台のPCに2ユーザーで同時接続
  • Performance:Proの内容に加えて4:4:4のカラー精度、最大240FPS、高音質オーディオ伝送、リモートスタイラス&Wacom Bridge、USBパススルー
  • TeamViewer:公式の料金ページでBusiness・Premium・Corporateの有料ライセンスを案内

業務で複数台をまとめて管理するのでなければ、無料の6本で足りる場面がほとんどです。

Q. 無料のリモートデスクトップを仕事で使ってもいいですか?

前述のとおりAnyDeskは個人利用のみ無料、Parsecの無料プランも個人的・非商用の利用に限られます。この2本は仕事で使うなら有料側に移る前提で考えてください。残りの4本は個人と業務の線引きを公式に置いていません。ただし料金以前に、社内のルールで外部サービスの利用が制限されていないかの確認が先です。大きなファイルを渡すだけなら、無料のファイル転送サービスのほうが手続きが軽いこともあります。

まとめ:相手がその場にいるかどうかで、選ぶ道具が変わる

リモートデスクトップを無料で使いたいとき、最初につまずくのはソフト選びではなくWindows Homeは入られる側になれないという制限です。ここを知っていれば、標準機能にこだわらずに済みます。

どれを選ぶかは、上の用途別おすすめ表のとおりです。自分のPCに外から入るならChrome リモートデスクトップ、その場で誰かを助けるならクイック アシスト。この2本を押さえておけば、家庭で起きる場面はほぼカバーできます。

料金や仕様は変わることがあります。この記事の内容は2026年9月15日時点で各公式サイト・公式ドキュメントを確認したものです。実際に導入する前に、最新の情報を公式でご確認ください。