スマホのセキュリティアプリを探すと、「無料で十分」という記事と「入れないと危ない」という記事が同じくらい出てきて、どちらを信じればいいのか分からなくなります。話がかみ合わないのは、AndroidとiPhoneで、アプリにできることがまったく違うのに、まとめて「スマホのセキュリティ」として語られているからです。
この記事では、各社の公式ページでAndroid版とiPhone版の機能を1つずつ確認したうえで、スマホに入れて実際に使える機能だけで5本を採点しました。先に押さえておきたい前提も、公式の記載で示します。
この記事の結論
- iPhoneでは、どのアプリもウイルスのスキャンができません。Appleがサードパーティ製のウイルス対策を認めていないためで、これは製品の優劣ではありません(根拠は後述)
- Androidには最初からGoogle Play プロテクトが入っています。まずこれが有効かを確認するのが、お金のかからない最初の一手です
- アプリを足す価値は「危険サイトのブロック」と「詐欺SMSの判定」にあります。この2つは標準の守りが手薄な場所です
- 総合1位はウイルスバスター モバイル(年2,871円〜)。AndroidとiPhoneの機能差を公式が1枚の表で公開しており、対応OSも最新世代まで明記されています
- 費用をかけない前提なら、実質1位は Avast One の無料版です(4位にしたのは有料版への案内が出るため)
AndroidとiPhoneで、セキュリティアプリの中身は違う
同じ名前の製品でも、入れたOSによって使える機能は変わります。これは各社が公式に明記していることです。
トレンドマイクロは、ウイルスバスター モバイルの機能一覧(2026年9月15日更新)で、アプリの中身を調べる「アプリスキャン」と「決済保護モード」をAndroidだけの機能として掲載しています。iOS・iPadOSの欄は「-」です。
キヤノンマーケティングジャパンは、ESETのラインアップページに「OSごとに未対応機能があります。特にiOSにはマルウェア対策など未対応機能が多数あります」と注記しています。
アバストは、公式FAQで「iPhone用の無料ウイルス対策はありますか?」という問いに「厳密にはありません」と答え、理由を「Appleは、iPhoneのiOSソフトウェア向けに、サードパーティ製のウイルス対策アプリを認めていません。サンドボックス環境をはじめとする、セキュリティ対策がすでに組み込まれているからです」と説明しています。
ソースネクストがZEROスーパーセキュリティの製品ページで公開している他社比較表も、iOSのタブでは「マルウェア検出」の行が掲載されている全製品で×です。
つまり、iPhoneで「ウイルスをスキャンするアプリ」を探しても、それは存在しません。iPhoneでアプリが担うのは、危険なサイトを開く前に止める、詐欺のメッセージを見分ける、Wi-Fiの安全性を確かめるといった、ウイルス以外の入口をふさぐ仕事です。
Androidはこの点が違い、アプリのスキャンが実際にできます。ただしAndroidにも最初から守りが入っているので、そこから確認します。
まず無料でできること:Android標準のPlay プロテクト
AndroidにはGoogle Play プロテクトが最初から入っており、Googleのヘルプによるとデフォルトでオンになっています。ここでやっていることは次のとおりです。
- Google Playストアからアプリをダウンロードする前に、そのアプリの安全チェックを行う
- Google Play以外の提供元から入れたアプリにも、有害の可能性がないかを確認する
- デバイスを定期的にスキャンする
- 有害な可能性のあるアプリを見つけたら、通知を送る/アンインストールされるまで無効にする/自動的に削除する
- 個人情報にアクセスする可能性があってストアから削除されたアプリを、プライバシー アラートで知らせる
- 3か月使っていないアプリの権限をリセットすることがある(Android 6.0〜10のデバイスが対象)
有効かどうかは、Google Play ストア アプリ →右上のプロフィール アイコン →[Play プロテクト] の順にタップすると確認でき、「Play プロテクトによるアプリのスキャン」のオン・オフもここで切り替えられます。Googleは「セキュリティのため、Google Play プロテクトを常に有効にしておくことをおすすめします」と案内しています。
iPhoneの場合、相当する仕組みはOSとApp Storeの審査そのものに組み込まれているため、設定画面で確認するものではありません。代わりにやっておく価値があるのは、iOSを最新にしておくことです。ノートンのiOS版は「最新のセキュリティパッチとiOSアップデートを通知する」ことを機能として挙げており、裏を返せば、古いOSのまま使うことがiPhoneで一番大きい穴だということになります。
ここから先の順位は、この標準の守りにアプリを足して何が増えるかで付けています。標準機能は順位の中には入れていません。
スマホのセキュリティアプリ5本の早見表
| ソフト名 | 1台1年の最小額 | 対応OS | アプリのスキャン | 詐欺SMSの判定 | 評価 |
|---|---|---|---|---|---|
| ウイルスバスター モバイル | 年2,871円〜 | Android/iOS | Androidのみ | ○ | ★★★★★ |
| ノートン 360 | 初年5,280円 | Win/Mac/Android/iOS | Androidのみ | ○ | ★★★★☆ |
| ZEROスーパー | 4,950円買切 | Win/Mac/Android/iOS | Androidのみ | × | ★★★★☆ |
| Avast One | 0円(無料版) | Win/Mac/Android/iOS | Androidのみ | 有料のみ | ★★★★☆ |
| ESET モバイル | 年2,970円〜 | Androidのみ | Androidのみ | × | ★★★☆☆ |
※ 金額は2026年10月15日に各公式サイトで確認した税込価格です。「アプリのスキャン」が5本とも「Androidのみ」なのは、前述のとおりiOSの仕組み上の制約です(ESETはそもそもAndroid専用です)
金額の内訳は次のとおりです。いずれもスマホ1台を1年守るのに必要な最小額で、公式のいちばん安い買い方から計算しています。
- ウイルスバスター モバイル:ダウンロード1年版3,122円/2年版5,741円。2年版で買うと1年あたり約2,871円(5,741円÷2年)
- ノートン 360 スタンダード:1台版の最初の1年間が5,280円(定価7,980円から2,700円の割引後)。3年版は12,980円
- ZEROスーパーセキュリティ:1台用4,950円の買い切りで、更新費用は0円。3台用は9,900円
- Avast One(モバイル用):無料版そのものに費用はかからない
- ESET モバイル セキュリティ:Android 1台1年の新規が3,300円、1年自動延長なら2,970円
ウイルスバスター モバイルについては、1ライセンスで守れる台数の記載が公式の購入ページに見当たりません(2026年10月15日時点)。上の金額は1台で使う前提なので、複数台に使えるならこれより安くなります。
採点の方法
機能性・使いやすさ・コスパ・拡張性・安定性の5軸で評価しました。この記事はスマホに入れて使える範囲だけを見ているので、パソコン版にしかない機能は根拠に使っていません。同じ製品でも記事ごとに軸の定義が違えば値は変わるため、Mac版だけを見た別記事とは値が異なる軸があります。
判定が動かないように、軸ごとに事実で決まる条件を先に決めました。
| 軸 | 条件 |
|---|---|
| 機能性 | ①アプリのスキャン ②危険サイト・詐欺サイトのブロック ③詐欺SMSの判定 ④Wi-Fiの安全性チェック ⑤紛失・盗難対策 のうち、Androidで公式が「使える」と示している数。4つ以上=◎/3つ=○/2つ以下=△ |
| 使いやすさ | ①購入・サポート・アプリの表示が日本語で完結する ②製品の中に有料版へのアップグレード案内が出ない。2つ=◎/1つ=○/0=△ |
| コスパ | スマホ1台を1年守るのに必要な最小額。無料または買い切りで更新費用0円=◎/3,000円以下=○/3,000円超、もしくは更新料金が初回より高くなる場合があると公式が案内=△ |
| 拡張性 | ①スマホ以外(パソコン・タブレット)も同じ買い方で守れる ②1つの契約で複数台をまとめて管理できる。2つ=◎/1つ=○/0=△ |
| 安定性 | ①日本語の問い合わせ窓口がある ②公式がスマホ版の対応OSを数字で示し、最新世代(Android 16以降・iOS 26以降)への対応まで書いている ③スマホ版の保護内容をOS別に明記している。3つ=◎/2つ=○/1つ以下=△ |
機能性でAndroidを基準にしたのは、iOSでは①が全製品で使えず、差が付かないためです。iOS版で何ができるかは、順位の後の詳細比較で別に並べています。
総合◎の条件は「◎が3軸以上、かつ△が1つ以下」です。順位は総合◎の製品を先に置き、同じ総合の中では①△の少なさ →②◎の数 →③機能性 →④コスパの順で並べました。
5本の採点結果
| ソフト | 機能性 | 使いやすさ | コスパ | 拡張性 | 安定性 | 総合 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1. ウイルスバスター モバイル | ◎ | ◎ | ○ | △ | ◎ | ◎ |
| 2. ノートン 360 | ◎ | ◎ | △ | ◎ | ○ | ◎ |
| 3. ZEROスーパー | ○ | ◎ | ◎ | ○ | ○ | ○ |
| 4. Avast One | ○ | ○ | ◎ | ○ | ○ | ○ |
| 5. ESET モバイル | ○ | ◎ | ○ | △ | ◎ | ○ |
順位の根拠
- 1位 ウイルスバスター モバイル(総合◎):Androidでアプリスキャン・危険サイトのブロック・メッセージスキャン・決済保護モード内のWi-Fi安全性チェックの4つが使え機能性◎。購入からサポートまで日本語で完結し、有料製品なので広告も出ないため使いやすさ◎。Android 17/iOS 27への対応を日付付きで明記し、機能のOS差を1枚の表で公開しているため安定性◎です。2年版で1年あたり2,871円はコスパ○、守る対象がスマホ・タブレットに限られパソコンは別製品になるため拡張性△としました
- 2位 ノートン 360 スタンダード(総合◎):Android版はGoogle Playからダウンロードする前にアプリを調べるアプリアドバイザー、セーフ SMS、Wi-Fi セキュリティ、プライベート ブラウザが揃い機能性◎。1台版でもWindows・Mac・タブレット・スマートフォンのどれにでも割り当てられ、2台版・デラックス(3台)・プレミアム(5台)に広げられるため拡張性◎です。1位との差はコスパで、最初の1年が5,280円と5本で最も高く、さらに公式が「更新料金は初回料金よりも高くなる場合があります」と注記しているため△。◎3つ・△1つは1位と同じですが、機能性も同じ◎なので、宣言した順序の4番目のコスパで2位になりました
- 3位 ZEROスーパーセキュリティ(総合○):4,950円の買い切りで更新費用が0円、契約更新の手続きそのものが要らないためコスパ◎・使いやすさ◎。2位との差は△の数で、ZEROは△が1つもない代わりに◎が2つなので、総合◎の条件(◎3つ以上)に届きませんでした。Androidで使えるのはマルウェア検出・Chrome対応のWeb保護・盗難対策の3つで機能性○、Windows・macOS・Android・iOSに対応し1台用と3台用が選べる一方、個人向けに複数台の一括管理は用意されていないため拡張性○です
- 4位 Avast One(モバイル用・無料版)(総合○):無料でリアルタイムのスキャン、フィッシングリンクを止めるWeb ガード、Wi-Fi接続前の安全性チェックが使え、費用0円でコスパ◎。3位との差は◎の数で、Avastは◎が1つ、ZEROは2つです。詐欺の疑いがあるSMSや電話のブロックが有料のプレミアム機能に置かれているため機能性○、公式が「プレミアム セキュリティにアップグレードしましょう」と案内するため使いやすさ○としました。費用をかけない前提なら、実質ここが1位です
- 5位 ESET モバイル セキュリティ(総合○):マルウェア対策・フィッシング対策・決済保護・アプリのロック・位置追跡・スナップショット・通話フィルターがすべて使え、盗難対策は5本で最も手厚く機能性○(詐欺SMSの判定とWi-Fiの安全性チェックは機能表に見当たらないため3つ)。Android 17.0から10.0までを個別に列挙する動作環境の明記と、キヤノンマーケティングジャパンによる国内サポートで安定性◎です。4位との差は△の有無で、ESETは拡張性が△。Android専用で1台1ライセンスのため、iPhoneにもパソコンにも広げられないことが響きました
詳細比較:Android版とiPhone版で使える機能
公式の機能一覧で確認できた範囲を、OS別に並べます。確認が取れなかったものは、その旨をそのまま書いています。
まずAndroid版です。採点に使った5項目を、各社の公式ページの記載どおりに並べました。
| ソフト名 | アプリ検査 | 危険サイト | 詐欺SMS | Wi-Fi | 紛失・盗難 |
|---|---|---|---|---|---|
| ウイルスバスター モバイル | ○ | ○ | ○ | ○ | × |
| ノートン 360 | ○ | ○ | ○ | ○ | × |
| ZEROスーパー | ○ | ○ | × | × | ○ |
| Avast One | ○ | ○ | 有料のみ | ○ | × |
| ESET モバイル | ○ | ○ | × | × | ○ |
※「アプリ検査」はアプリの中身を調べる機能で、ウイルスバスターはアプリスキャン、ノートンはアプリアドバイザー(ダウンロード前に通知)、ESETとZEROはマルウェア検出がこれにあたります。Avastの「有料のみ」は、詐欺SMS・詐欺電話のブロックがプレミアム機能に置かれているという意味です
iPhone版は、製品ごとに担当する範囲が違います。
- ウイルスバスター モバイル:危険サイトのブロック、メッセージスキャン(iPhoneでは警告ではなく、メッセージアプリの別フォルダに振り分ける動きです)、広告ブロック、カレンダースパム対策、URLフィルタが使えます。アプリスキャンと決済保護モードはAndroid専用です
- ノートン 360:セーフ SMS、Wi-Fi セキュリティ、プライベート ブラウザ、デバイスレポートに加えて、iOSのカレンダーの招待に記載された危険なリンクを特定する機能とOS更新の通知が入ります。アプリアドバイザーとマルウェア対策はiOS版のページに記載が見当たりません
- Avast One(無料版):スマートスキャン、Web ガード、アバスト アシスタント、Wi-Fiの安全性確認、パスワード漏えいの監視、最大40枚の写真保管庫です
- ZEROスーパーセキュリティ:iOSに対応していますが、公式の他社比較表はマルウェア検出が全製品×という点以外、どの列がどの製品かを読み取れませんでした。iPhoneで何が使えるかは公式ページでご確認ください
- ESET モバイル セキュリティ:Android専用のため、iPhoneには入れられません
iPhone側で目を引くのは、カレンダーの招待に仕込まれた危険なリンクへの対策が2本に入っていることです。これはiPhone特有の手口で、ウイルスバスター モバイルは「カレンダースパム対策」、ノートンは「カレンダーを保護」として公式に掲載しています。Androidの機能表には無い項目です。
逆にAndroidにしか無いのが、アプリそのものを調べる機能です。前述のとおり、ここがAndroidとiPhoneのいちばん大きい差になります。
5本の特徴
1. ウイルスバスター モバイル|OS差を公式が1枚の表で出している
トレンドマイクロのスマホ・タブレット向け製品です。機能のOS差が公式のヘルプに表で載っているのは5本の中でここだけで、「この機能はAndroidだけ」が買う前に分かります。
機能は、不正アプリ対策(アプリスキャン・決済保護モード)、Web脅威対策(詐欺/危険サイトのブロック・広告ブロック)、詐欺メッセージ対策(メッセージスキャン・カレンダースパム対策)、保護者による使用制限(URLフィルタ・アプリケーションフィルタ)の4カテゴリに整理されています。決済保護モードは、銀行アプリやショッピングアプリを開いたときにインストール済みアプリと接続中のWi-Fiの安全性をチェックし、リスクを検出するとブロックする仕組みです(Android版のみ)。
動作環境は公式が2026年9月16日時点としてAndroid 8以降(Android 17に対応)、iOS 15以降(iOS 27に対応)、iPadOS 15以降(iPadOS 27に対応)と明記しています。30日間の無料体験があるので、買う前に手元の端末で動くかを確かめられます。
第三者機関の評価も公式が出典付きで掲載しています。AV-TESTの「Best Android Security 2023」受賞(出典は2024年3月)、AV-TESTのAndroid上のテストで検出率100%(同)、AV-Comparativesのマルウェア防御で最高位を9年連続(2015〜2023年発行レポート)です。いずれも公式が引用しているのは2024年3月までのレポートなので、最新回の成績は別に確認が必要です。この記事では5本すべてについて同じ方法で第三者評価を確認できなかったため、採点の軸には入れていません。
メリット
- AndroidとiPhoneの機能差が公式の表で分かる
- Android 17・iOS 27への対応を日付付きで明記
- Androidはアプリスキャンと決済保護まで入る
- 30日間の無料体験で先に試せる
- 2年版なら1年あたり2,871円
デメリット
- 対象がスマホ・タブレットで、パソコンは別製品
- 1ライセンスの台数が購入ページに見当たらない
- 公式が引用する第三者評価は2024年3月までのもの
- 紛失・盗難対策は機能一覧に無い
こんな人におすすめ
- スマホだけを守りたい(パソコンは別で対策済み、または対策が不要)
- 家族のiPhoneとAndroidに同じ製品を入れて、できることの違いを把握しておきたい
- 日本語のサポート窓口があることを重視する
購入ページではウイルスバスターの製品が並ぶので、このページで「ウイルスバスター モバイル」を選びます(パソコンもまとめて守るなら、同じページのウイルスバスター クラウドやトータルセキュリティが対象になります)。
ウイルスバスター 公式サイトを見る2. ノートン 360 スタンダード|1台分を好きな端末に割り当てられる
ノートン 360には、モバイル部分としてノートン モバイル セキュリティのAndroid版とiOS版が含まれます。公式の製品説明では、1台版でも「1台のWindows、Mac、タブレット、またはスマートフォン」とあり、買った1台分をスマホに割り当てられるのが特徴です。
Android版の中心はアプリアドバイザーです。特許取得済みの「ノートン モバイル インサイト」がアプリストアをクロールしてアプリの動作を学習し、Google Playからダウンロードする前にマルウェア・プライバシーのリスク・迷惑なアドウェアを自動で知らせます。ほかに、AIで詐欺メッセージを検出するセーフ SMS、危険なネットワークを警告するWi-Fi セキュリティ、フィッシングをブロックするノートン プライベート ブラウザ、過去30日間のスキャン結果をまとめるデバイスレポートが使えます。
iOS版は、セーフ SMS・Wi-Fi セキュリティ・プライベート ブラウザ・デバイスレポートに加えて、iOSのカレンダーの招待に記載された危険なリンクを特定する機能が入ります。一方、アプリアドバイザーとマルウェア対策はiOS版のページに記載が見当たりません。
価格は公式の製品ページで、スタンダード1台版が定価7,980円から2,700円引きの最初の1年間5,280円、3年版が23,980円から11,000円引きの12,980円です。なお、この記事のリンク先はキャンペーンページで、同じスタンダード1台版が4,780円と表示されます(2026年10月15日に確認)。公式の注記どおり更新料金は初回より高くなる場合があるので、2年目以降の金額は更新案内で確認してください。返金は月間ライセンスが初回購入から14日以内、年間ライセンスが60日以内です。
ひとつ注意したいのがディープフェイク対策です。公式の注記では、自動検出は対応している英語のプラットフォームのみで、さらにWindows 11以降と対応ブラウザが必要とされています。スマホでは使えない機能なので、スマホ用として選ぶ理由にはなりません。
メリット
- 1台分をスマホ・パソコン・タブレットのどれにでも割り当てられる
- Google Playからダウンロードする前にアプリを調べられる
- iPhoneでもカレンダー経由の危険リンクに対応
- 2台版・3台版・5台版へ広げられる
- 年間ライセンスは60日以内なら全額返金
デメリット
- 最初の1年が5,280円と5本で最も高い
- 公式が「更新料金は初回より高くなる場合がある」と注記
- ディープフェイク対策はスマホでは使えない
- 機能のOS差を1枚で示した表が見当たらない
こんな人におすすめ
- スマホもパソコンも、同じ契約でまとめて守りたい
- 家族の台数が増える見込みがある
- アプリを入れる前のチェックを重視する
リンク先はノートン 360のプラン一覧なので、このページで「スタンダード」(1台)か、台数に応じてデラックス・プレミアムを選びます。
ノートン 360 公式サイトを見る3. ZEROスーパーセキュリティ|買い切りで、更新の手続きがない
ソースネクストの買い切り型です。公式の説明では「期間ではなく、端末を対象とするライセンス」で、1台用4,950円を一度払うとその端末を使い続ける間は更新費用が0円になります。3台用は9,900円です。Bitdefender社の検出エンジンを搭載しています。
対応OSはWindows 11/10、macOS Big Sur(v11.0)からGolden Gate(v27.0)、Android 5.0以上、iOS 11.0以上です。Androidで使えるのはマルウェア検出、Chromeに対応したWeb保護、盗難対策の3つで、公式の他社比較表ではSMSメッセージ内のURLチェックとWi-Fiの安全性チェックには×が付いています。VPNは200MB/日でWindows用と注記されているため、スマホでは使えません。
スマホで使うときに効いてくる制約が2つあります。1つは、盗難対策のワイプ機能がAndroid 14以降の端末に非対応だと公式の動作環境に書かれていること。もう1つは、使ったエントリー枠を他の端末へ移行できないことです。スマホはパソコンより買い替えの間隔が短いので、買い替えのたびに再購入になる前提で考える必要があります。
安定性を○にしたのは、対応OSの書き方です。macOSはv27.0まで1つずつ列挙しているのに対し、スマホは「Android 5.0以上」「iOS 11.0以上」という下限だけで、最新世代で検証しているかは読み取れませんでした。
メリット
- 4,950円の買い切りで更新費用が0円
- 契約更新の手続きそのものが要らない
- Windows・macOS・Android・iOSに対応
- 1台用と3台用から選べる
- 気に入らなければ返金を受けられる
デメリット
- 盗難対策のワイプ機能はAndroid 14以降に非対応
- 使ったライセンスを別の端末に移せない
- 詐欺SMSの判定とWi-Fiチェックは×
- VPNはWindows用で、スマホでは使えない
- スマホの対応OSは下限だけの記載
こんな人におすすめ
- 毎年の更新手続きと更新費用をなくしたい
- 長く使うつもりの端末に入れる(買い替え間隔が長い)
- パソコンとスマホを同じシリーズでそろえたい
4. Avast One(モバイル用・無料版) |費用をかけないならここから
費用をかけたくない人の現実的な選択肢です。Android版の無料枠で、リアルタイムのスキャン、フィッシングリンクや保護されていないサイトをブロックするWeb ガード、不審なメッセージやリンクについて助言するアバスト アシスタント、Wi-Fiに接続する前の安全性チェック、ストレージを空けるクリーナーまで使えます。
iPhone版の無料枠は、スマートスキャン、Web ガード、アバスト アシスタント、Wi-Fiの安全性確認、メールアドレスに紐づくパスワードの漏えいを調べるハック アラート、最大40枚の暗号化された写真保管庫です。
無料で止まる線もはっきりしています。詐欺の疑いがあるSMSや電話のブロックは、プレミアム機能として公式に区分されています。アプリのロック(PIN・指紋)、枚数無制限の写真保管庫、VPN、iPhoneの最大5件のメールアドレス監視も同じく有料側です。つまり「怪しいSMSが来る」ことに困っている人は、無料版だけでは解決しません。
システム要件はAndroid 8.0(Oreo)以降、iOS 15.0以降です。最新世代への対応を明記した記載は見当たりません。評価はGoogle Playが7,020,000人で4.8/5、App Storeが85,100人で4.7/5と公式が掲載しています(2026年10月15日に確認)。運営はGen Digital Inc.で、ノートンと同じ会社です。
メリット
- 費用0円でリアルタイムのスキャンとWeb ガードが使える
- Wi-Fiに接続する前に安全性を確かめられる
- Windows・Mac・Android・iOSに同じ無料アプリがある
- iPhoneでもパスワード漏えいの監視が無料枠に入る
デメリット
- 詐欺SMS・詐欺電話のブロックは有料のプレミアム機能
- 有料版へのアップグレード案内が出る
- iPhoneの写真保管庫は無料枠では40枚まで
- 対応OSは下限の記載だけ
こんな人におすすめ
- まず費用をかけずに、標準の守りに1枚足したい
- 家族の端末に入れて様子を見てから有料を検討したい
- フリーWi-Fiを使う機会が多い
5. ESET モバイル セキュリティ|Androidの紛失・盗難対策がいちばん厚い
キヤノンマーケティングジャパンが国内で販売するAndroid専用の製品です(プログラム名はESET Mobile Security for Android)。iPhoneには対応していません。
公式の機能表では、アプリのロック、位置追跡、スナップショット、通話フィルター、フィッシング対策、決済保護、マルウェア対策のすべてに◎が付いています。盗難対策の作り込みが5本で最も細かく、不審な動作を検知するとスマホのカメラで撮影したスナップショットが位置情報とIPアドレスとともにマイページへ自動送信され、マイページで紛失設定にすると位置の追跡と画面へのメッセージ送付ができます。マルウェア対策はインストールファイルとインストール済みアプリを自動で検出し、クラウドを使ったリアルタイム保護も公式が明記しています。
ただし通話フィルターはSIMカードを利用しない端末では使えません。動作環境はAndroid 17.0/16.0/15.0/14.0/13.0/12.0/11.0/10.0(日本語版に限る)で、64bitのみ対応、空き容量20MB以上、解像度320×480px以上、ルート化デバイスとマルチユーザー環境はサポート対象外です。
価格は、ダウンロード版の新規がAndroid 1台1年で3,300円、更新が3,300円、1年自動延長なら2,970円です(自動延長の価格は2026年1月15日から適用。製品全体の価格改定は2025年10月22日)。
パソコンもまとめて守りたい場合は、同じESETの「ESET HOME セキュリティ エッセンシャル」が対象になります。対応OSはWindows/Mac/Androidで、iOSには対応していません(iOSまで含めるには上位のプレミアムかアルティメットが必要です)。公式ショップは5台3年の通常価格12,500円から1台あたり月70円という計算を示しています。第三者評価では、AV-Comparativesのフィッシング対策認定を4年連続で獲得(出典はAnti-Phishing Tests 2023-2026)、同機関の2024年・年間最優秀製品賞をエッセンシャルが受賞、NTTコム オンラインのNPSベンチマーク調査2025のセキュリティソフト部門で事業者5社中9年連続1位となっています。30日間の無料体験版もあります。
メリット
- 紛失時のスナップショット送信など盗難対策が厚い
- Android 17.0から10.0まで対応OSを個別に明記
- キヤノンマーケティングジャパンの国内サポート
- 1年自動延長なら2,970円
- 30日間の無料体験版がある
デメリット
- Android専用で、iPhoneには入れられない
- Android 1台につき1ライセンスが必要
- 通話フィルターはSIMのない端末では使えない
- ルート化端末とマルチユーザー環境はサポート外
- 詐欺SMSの判定は機能表に見当たらない
こんな人におすすめ
- Androidを使っていて、紛失・盗難が一番の心配ごと
- スマホ1台だけに、国内サポート付きの対策を入れたい
- ネットバンキングやショッピングをスマホで行う
リンク先のストアで選べるのはESET HOME セキュリティのエッセンシャル・プレミアム・アルティメットの3モデルです。パソコンとAndroidをまとめて守るならこのページで「エッセンシャル」を選びます。Androidを1台だけ守るなら、公式サイトのESET モバイル セキュリティ(1台1年3,300円)のほうが安く済みます。
ESET 公式サイトを見る用途別おすすめまとめ
| 使い方 | 選ぶもの | 理由 |
|---|---|---|
| まず費用をかけずに1枚足す | Avast One(無料版) | 無料でスキャンとWeb ガード、Wi-Fiチェックまで使える |
| Androidの標準の守りだけで様子を見る | Google Play プロテクト | 標準で有効。ダウンロード前のチェックと定期スキャンを担う |
| スマホだけを有料でしっかり守る | ウイルスバスター モバイル | Androidでアプリスキャンと決済保護まで入り、OS差も公開 |
| スマホとパソコンを1つの契約で | ノートン 360 スタンダード | 1台分を好きな端末に割り当て、台数も増やせる |
| 更新の手続きと費用をなくす | ZEROスーパーセキュリティ | 4,950円の買い切りで更新費用0円 |
| Androidの紛失・盗難が心配 | ESET モバイル セキュリティ | スナップショット送信と位置追跡が5本で最も細かい |
| 怪しいSMSが頻繁に届く | ウイルスバスター モバイル | メッセージスキャンがAndroid・iPhone両方で使える |
関連:パソコンの対策はPCのウイルス対策ソフト6選|Windows標準で足りるか比較、無料で済ませたい場合はウイルス対策が無料でできるアプリ・ソフト5選、MacはMacのウイルス対策ソフトおすすめ7選にまとめています。メールアドレスやパスワードが流出していないかは個人情報の流出・漏洩を確認する方法と対策で確認できます。
入れる前に確認しておく4つのこと
1. 同じ種類のアプリを2つ入れない
セキュリティアプリは常にファイルやサイトを見張るので、2つ入れるとお互いを疑ったり、動作が重くなったりします。ソースネクストもZEROの動作環境に「同種製品との併用はできません」と明記しています。乗り換えるときは、先に入っているほうを消してから入れてください。
2. 手元の端末のOSバージョンを先に見る
対応OSは製品ごとに違います。ESET モバイル セキュリティはAndroid 10.0以降(64bitのみ)、ノートンのAndroid版はAndroid 10.0以降、ウイルスバスター モバイルはAndroid 8以降、Avast OneはAndroid 8.0以降、ZEROはAndroid 5.0以上です。古い端末では入れられない製品があります。
3. 権限の要求が多いのは普通だが、中身は見ておく
スマホのセキュリティアプリは、アプリの一覧を読む、通知を出す、位置情報を取る、メッセージを読む、といった権限を求めます。盗難対策や詐欺SMSの判定のために必要なものですが、どの機能のためにどの権限が要るかはインストール時に表示されるので、使わない機能の権限は許可しない選択もできます。
4. iPhoneはアプリを入れるより、OSの更新を優先する
前述のとおり、iPhoneではアプリによるウイルスのスキャンができません。iPhoneで効果が大きいのはiOSを最新にしておくことで、そのうえで危険サイトのブロックや詐欺SMSの判定を足す、という順番になります。先にアプリを探すと、期待した機能が入っていないことになりがちです。
よくある質問
Q. iPhoneにセキュリティアプリは必要ですか?
ウイルスのスキャンを目的にするなら、必要というよりできません。Appleがサードパーティ製のウイルス対策アプリを認めていないためで、アバストも公式FAQでそう説明しています。一方で、危険サイトのブロック、詐欺SMSの振り分け、カレンダーの招待に仕込まれた危険リンクの判定、Wi-Fiの安全性チェックはiPhone向けのアプリでも使えます。この4つに心当たりがあるなら入れる価値があります。
Q. Androidは標準のGoogle Play プロテクトだけで足りますか?
Google Play プロテクトは、ダウンロード前のチェック、Google Play以外から入れたアプリの確認、定期スキャン、有害なアプリの無効化・削除を担います。まずこれが有効であることが前提です。アプリを足して増えるのは、危険サイトを開く前に止める機能と、詐欺SMSを見分ける機能です。この2つに不安がなければ、標準のままでも大きく困りません。
Q. 無料のセキュリティアプリは何が足りないのですか?
この記事で見たAvast Oneの場合、詐欺の疑いがあるSMSや電話のブロック、アプリのロック、VPN、枚数無制限の写真保管庫が有料のプレミアム機能に置かれています。スキャンやWeb ガードといった基本の部分は無料枠に入っているので、「詐欺SMSに困っているか」が有料に進む分かれ目になります。
Q. パソコン用のセキュリティソフトを買えば、スマホもカバーできますか?
製品によります。ノートン 360は1台版でもWindows・Mac・タブレット・スマートフォンのどれにでも割り当てられ、ZEROスーパーセキュリティもWindows・macOS・Android・iOSに対応しています。一方、ESET HOME セキュリティ エッセンシャルはWindows/Mac/Androidで、iOSには対応していません。iPhoneまで含めたい場合は、対応OSの欄を必ず確認してください。
Q. 買い切り型と年額型は、どちらが安いですか?
1台を長く使うなら買い切りが有利です。ZEROスーパーセキュリティは4,950円で更新費用0円なので、年2,871円のウイルスバスター モバイルと比べると2年目の途中で逆転します。ただしZEROはライセンスを別の端末に移せないため、スマホを2〜3年で買い替えるなら、買い替えのたびに再購入が必要です。買い替えの間隔で判断してください。
Q. 第三者機関のテスト結果で選べませんか?
スマホ版についてだけは、5本すべてを同じ方法で比べられる資料が見つかりませんでした。トレンドマイクロはAV-TESTとAV-Comparativesの結果を出典付きで掲載していますが、公式が引用しているのは2024年3月までのレポートです。ESETはAV-Comparativesのフィッシング対策認定を掲載しています。出どころの性質が違うため、この記事では採点の軸に入れていません。
まとめ:まずOSの標準の守りを確かめて、足りない1枚を足す
スマホのセキュリティは、「何を入れるか」より先にOSが何をやってくれているかを知るほうが早道です。Androidは標準のGoogle Play プロテクトがアプリのチェックを担っており、iPhoneはそもそもアプリによるウイルスのスキャンができません。
そのうえで足りないのは、危険サイトを開く前に止める機能と、詐欺SMSを見分ける機能です。ここを1本でまとめたいならウイルスバスター モバイル、スマホとパソコンを1つの契約にするならノートン 360、更新の手続きから解放されたいならZEROスーパーセキュリティ、費用をかけないならAvast One の無料版、Androidの紛失・盗難が一番の心配ならESET モバイル セキュリティという順で考えれば、選び間違いは少なくなります。
※ 料金・機能は2026年10月15日時点で各公式サイトを確認したものです。最新の仕様は公式でご確認ください。



