WordPressを入れたあと、最初に迷うのがテーマ選びです。無料のものから2万円を超えるものまであり、どれも公式サイトを見るかぎりは良さそうに見えます。ところが実際に使い始めると、質問したいときに窓口が閉まっていた、サーバーのPHPが古くて動かなかった、あとで別のテーマに移ろうとしたら過去記事の装飾が全部崩れた、という場面で差が出ます。

この記事では、日本語で使える主要なWordPressテーマ6本を、買ったあとに自分で質問できる窓口があるかと、途中で乗り換えるときの手当てが用意されているかを中心に採点しました。料金・動作環境・更新日は、すべて2026年10月19日に各テーマの公式サイト(料金ページ・更新履歴・FAQ)で確かめた内容です。

先に結論

  • まず入れて損がないのは無料の Cocoon。100%GPLで複数サイトに使え、公式フォーラムは購入前から誰でも読めます。直近の更新は2026年10月17日の2.9.6です
  • Cocoonから進むなら Xwrite。Cocoonと同じ開発陣(エックスサーバーとわいひら氏)が作っていて、Cocoonからの移行プラグインを公式が配っています。買い切り19,800円のほか、月990円でも試せます
  • 乗り換えの手当てがいちばん厚いのは SWELL。Cocoon・AFFINGER5・JIN・SANGO・STORK・THE THORの6テーマ分の乗り換えサポートプラグインを配布しています(17,600円・税込)
  • 企業サイトや問い合わせ導線を作りたいなら Emanon。Proが9,800円(税込)と今回の有料勢で最安ですが、動作環境がWordPress 7.1以上・PHP 8.3以上と高く、サポート代金は価格に含まれていません
  • 1本の買い切りと「全テーマ使い放題」の年額が同じ金額なのが LIQUID PRESS(どちらも税込16,280円)。買い切り側のサポートは30日間です
  • STORK19 は11,000円(税込)と手が届きやすい反面、利用規約が「1テーマ購入につき1サイトまで」。複数サイトを持つ予定があるなら、ここは先に確認してください

無料テーマで足りる人、有料テーマが必要になる人

無料のままで困らないのは「記事を書くことが目的」の人

Cocoonは100%GPLで、機能に上限を設けた有料版がありません。記事の装飾ブロック、目次、アクセス解析まで無料のまま使えます。ブログを書いて広告やアフィリエイトを置く、という使い方であれば、無料のテーマで足りなくなる場面はそう多くありません。

有料が効いてくるのは「記事以外のページ」を作るとき

差がはっきり出るのは、トップページを作り込みたい、問い合わせや資料請求への導線を置きたい、業種に合った体裁で会社やお店のページを用意したい、という場面です。今回の6本では、ランディングページ(LP)用のテンプレートと、用途・業種別のデザインパターンの両方を用意しているのは有料テーマだけでした。Cocoonの公式サイト内検索では「ランディングページ」の記事が見当たらず、同梱スキンも色やデザインの着せ替えが中心です。

見落としやすいのが「サポートの期限」と「使えるサイト数」

価格表には出てこないのに、あとで効いてくるのがこの2つです。LIQUID PRESSの買い切りは導入サポートが30日間、Emanonはそもそも販売価格にサポート代金が含まれていません。使えるサイト数も、今回の6本のうちSTORK19だけが「1テーマ購入につき1サイトまで」という規約です。

早見比較表:WordPressテーマ6本

テーマ名料金複数サイトサポート窓口総合
Cocoon無料可公開フォーラム◎
Xwrite買い切り19,800円可専用フォーラム◎
SWELL買い切り17,600円可専用フォーラム○
Emanon Pro買い切り9,800円可承認制のみ○
LIQUID PRESS買い切り16,280円可30日間○
STORK19買い切り11,000円1購入1サイトメール○

※ 2026年10月19日に各公式サイトで確認した内容です。料金はSWELL・Emanon Pro・LIQUID PRESS・STORK19が税込表示、Xwriteは公式に税込・税抜の記載が見当たらない表示額です。Xwriteには年9,900円・月990円のサブスクもあり、エックスサーバー・シンレンタルサーバー経由なら買い切りが15,840円になります。LIQUID PRESSはプレミアムテーマ1本の価格で、サポートは購入後30日間。無期限サポートは年16,280円(税込)のサブスクです。Emanonのサポートは「有料テーマ・有料プラグインの固有機能に関する質問のみ、承認制で申請できる」というもので、承認に最大2営業日かかります。総合は下の採点結果に対応しています。

採点結果:5軸で順位をつける

順位 テーマ 機能性 使いやすさ コスパ 拡張性 安定性 総合
1 Cocoon △ ◎ ◎ ○ ◎ ◎
2 Xwrite ◎ ○ ○ ◎ ○ ◎
3 SWELL ○ ○ ○ ◎ ○ ○
4 Emanon Pro ◎ △ ○ ○ ◎ ○
5 LIQUID PRESS ◎ △ ○ ○ ○ ○
6 STORK19 ○ ◎ △ △ ◎ ○

この記事の主軸は「自分でサイトを運営する人が、テーマ1本で長く使い続けられるか」です。総合は5軸を◎=2点・○=1点・△=0点で足し、7点以上=◎、4〜6点=○、3点以下=△としました。順位は①総合点 →②コスパ →③使いやすさ →④機能性の順に比べて決めています。

採点の基準

軸ごとに、公式ページの記載だけで判定できる形にそろえました。

  • 機能性:記事を書く以外に、①ランディングページ用のテンプレート・機能と、②用途・業種別に用意されたデザインパターンまたはテーマを公式が案内しているか。◎=両方/○=どちらか一方/△=どちらも見当たらない
  • 使いやすさ:買ったあとに日本語で質問できる窓口がどれだけ開いているか。◎=購入前から誰でも読めるフォーラム、または期限・条件のないメール窓口/○=購入者限定だが期限なしで質問できる/△=期限つき、または承認制などの条件がある
  • コスパ:◎=無料で、機能の上限なく使える/○=買い切りで、1回の支払いを複数サイトに使える/△=買い切りでもサイトごとに購入が必要、または継続課金が前提
  • 拡張性:テーマを乗り換えるときの手当て。◎=ほかのテーマからの移行プラグイン・移行ツールを公式が配布している/○=同じ開発元の中で別テーマや上位版へ移る道筋が公式に用意されている/△=乗り換えの手当ての案内が見当たらない
  • 安定性:◎=2026年9月以降に更新版が公開されていて、公式ページどうしの記載に食い違いも見当たらない/○=2026年中に更新版または更新の告知が出ている、あるいは公式ページどうしで記載が食い違っている

価格は単独の軸にせず、コスパの中で「1回の支払いがどこまで届くか」として扱っています。用途ごとの金額の比べ方は、後述の用途別おすすめの表にまとめました。

どの事実をどの軸で数えたか

同じ事実を複数の軸で数えないように、テーマごとに対応を決めてから採点しました。

  • Cocoon:機能性△=LP用テンプレートと業種別パターンがどちらも見当たらない/使いやすさ◎=公開フォーラム/コスパ◎=無料で上限なし/拡張性○=同開発陣のXwriteへの移行プラグインが用意されている/安定性◎=2.9.6が2026年10月17日
  • Xwrite:機能性◎=業種別ブロックパターンとLPのパターン/使いやすさ○=ユーザー専用フォーラム(サブスクは契約中のみ書き込み可)/コスパ○=買い切り19,800円で複数サイト可/拡張性◎=Cocoonからの移行プラグインを公式配布/安定性○=ver4.0.9は2026年10月16日だが動作環境の記載が公式ページどうしで食い違う
  • SWELL:機能性○=LP機能はあるが業種別テンプレートは見当たらない/使いやすさ○=購入者専用フォーラム(期限なし)/コスパ○=買い切り17,600円で複数サイト可/拡張性◎=6テーマ分の乗り換えサポートプラグイン/安定性○=ver2.19が2026年8月20日
  • Emanon Pro:機能性◎=LP機能と業種を想定したビジネス向けパターン/使いやすさ△=サポート代金が価格に含まれず承認制/コスパ○=買い切り9,800円で複数サイト可/拡張性○=Free→Pro→Business/Premiumとシリーズ内で上げられる/安定性◎=ver4.1.1が2026年9月4日
  • LIQUID PRESS:機能性◎=LP専用テーマと用途別7種/使いやすさ△=買い切りの導入サポートは30日間/コスパ○=1本16,280円で設置数の制限なし/拡張性○=公式ディレクトリの無料テーマと無料試用版から有料テーマへ上がる道筋がある/安定性○=直近の更新告知が2026年7月17日
  • STORK19:機能性○=LP用テンプレートはあるが業種別パターンは見当たらない/使いやすさ◎=期限の記載がない無料メールサポート/コスパ△=1テーマ購入につき1サイトまで/拡張性△=ほかのテーマからSTORK19へ移る手当てが見当たらない/安定性◎=6.1.3が2026年10月7日

隣の順位との差

  • 1位と2位は総合点が同じ7点で、分かれたのはコスパです。Cocoonは無料で機能の上限がなく、Xwriteは買い切り19,800円。ほかの軸は◎と○が入れ替わっているだけで、合計は並びます
  • 2位と3位の差は機能性です。Xwriteは業種別のブロックパターン(カフェ・歯科・法律事務所・写真スタジオなど)を毎月のように追加していて、パターンライブラリにランディングページも含まれます。SWELLはLP機能を持っていますが、業種別テンプレートの案内は公式サイトに見当たりませんでした
  • 3位と4位は総合点が同じ6点で、コスパも同じ○。分かれたのは使いやすさです。SWELLは購入者専用フォーラムに期限なく質問できます。Emanonは販売価格にサポート代金が含まれず、質問できるのは有料テーマ・有料プラグインの固有機能についてのみ、しかも承認制です
  • 4位と5位は5軸の並びが安定性以外まったく同じです。Emanon Proは2026年9月4日にver4.1.1が出ています。LIQUID PRESSは公式サイトで確認できる直近の更新告知が2026年7月17日の「LIQUID PRESS 2.0 提供開始」で、版ごとの更新履歴は公開ページに見当たりませんでした
  • 5位と6位は総合点が同じ5点で、分かれたのはコスパです。LIQUID PRESSは1本の購入で設置数の制限がありません。STORK19は利用規約で「1テーマ購入につき1サイトまで」とされており、サイトが増えるたびに買い足すことになります

詳細比較表:動作環境と作れるページ

テーマ名必要なWordPress必要なPHPLP用テンプレ直近の更新
Cocoon6.1以上7.4以上見当たらない2026/10/17
Xwrite6.9以上7.4以上あり2026/10/16
SWELL5.9以上7.3以上あり2026/08/20
Emanon Pro7.1以上8.3以上1ページのみ2026/09/04
LIQUID PRESS6.3以降記載なしLP専用テーマ2026/07/17
STORK196.3以上7.4以上あり2026/10/07

※ 2026年10月19日時点の公式ページの記載です。Xwriteの料金プランのページは動作環境を「WordPress6.4以上」と書いていますが、2026年8月18日のver4.0.7の告知で「次回のアップデートよりWordPress 6.8以前のサポートを終了し、以降は6.9以上で」と案内されているため、新しいほうを載せています。SWELLは必須がWordPress 5.9以上・PHP 7.3以上で、推奨は6.1以降です。LIQUID PRESSの動作環境はPRESS BLOCKの商品ページの記載で、PHPのバージョンは明記が見当たりません。「直近の更新」はCocoon・Xwrite・SWELL・Emanon Pro・STORK19が更新履歴に載っている最新版の公開日、LIQUID PRESSは公式お知らせの最新日付です。

各テーマを詳しく見る

1. Cocoon|無料のまま機能の上限がない定番

Cocoonは100%GPLの無料テーマです。2022年9月にエックスサーバー株式会社へ事業譲渡されており、現在はエックスサーバーと作者のわいひら氏が共同で開発・運営・サポートしている、と公式サイトが説明しています。個人が1人で作っている無料テーマとは、継続性の見通しが違う点です。

更新も止まっていません。直近は2026年10月17日の2.9.6で、記事内のリンクの反応を見られるクリック解析と、設定画面の刷新が入りました。その前の2.9.4(2026年8月10日)ではアクセス集計を可視化するダッシュボードが追加されています。無料テーマでサイト内の計測まで本体に入っているのは珍しい部類です。

サポートは公式フォーラムで、購入という概念がないぶん買う前から過去のやり取りを全部読めます。自分と同じ症状が過去に解決されているかを先に確認できるのは、初めてWordPressを触る人には大きい利点です。

Cocoon 公式サイトを見る

メリット

  • 無料で、機能を制限した有料版が存在しない
  • 100%GPLで複数サイトに使える
  • フォーラムを購入前から誰でも読める
  • アクセス集計・クリック解析がテーマ本体に入っている
  • WordPress 6.1・PHP 7.4から動き、古めのサーバーでも通りやすい

デメリット

  • ランディングページ用テンプレートの案内が公式サイトに見当たらない
  • 同梱スキンは色やデザインの着せ替えが中心で、業種別テンプレートではない
  • フォーラムは回答が約束されたものではない

こんな人におすすめ

  • まず費用をかけずにブログを始めたい人
  • 困ったときに過去の質問を自分で検索して解決したい人
  • サーバーのPHPやWordPressのバージョンが新しくない人

2. Xwrite|Cocoonから公式の移行プラグインで移れる

Xwriteはエックスサーバー株式会社が開発する有料テーマで、Cocoonと同じ開発陣が関わっています。この記事でXwriteを2位に置いた最大の理由は乗り換えの手当てです。公式がCocoon→Xwriteの移行プラグインを配布していて、2026年3月19日のver1.0.1では、テーマを切り替えたときにメニューの位置やウィジェットが意図せず動く不具合の修正まで入っています。Cocoon側も2.9.3で管理画面にXwriteの案内を出す機能を入れており、2本は地続きになっています。

料金は買い切り19,800円、サブスクが年9,900円(月換算825円)または月990円。公式FAQは「お試し期間はありません。短期間の利用を希望される方にはサブスクリプションプラン(月額)990円/月をおすすめします」と案内しています。エックスサーバーかシンレンタルサーバーから購入すると買い切りが15,840円になり、各プランでテーマの機能に違いはありません。ライセンスは100%GPLで、1つの購入を複数サイトに使えます。

機能面では、業種別のブロックパターンが継続的に増えています(2026年8月28日・9月24日・9月30日に各5種追加)。Cocoonの公式比較では、Xwrite側の計測について「各ボタンやリンクなど、要素ごとに表示回数、クリック数、クリック率の計測が可能」と説明されています。

1つ注意があります。動作環境の記載が公式ページどうしで食い違っています。料金プランのページは「WordPress6.4以上 PHP7.4以上」のままですが、2026年8月18日のver4.0.7の告知では「次回のアップデートよりWordPress 6.8以前のサポートを終了し、以降は6.9以上で」と案内されています。古いWordPressのまま運用しているなら、先に本体を上げてから検討してください。

Xwrite 公式サイトを見る

メリット

  • Cocoonからの移行プラグインを公式が配布
  • 月990円から試せて、あとから買い切りへ切り替えられる
  • エックスサーバー・シンレンタルサーバー経由なら15,840円
  • 買い切りはサポート期間・アップデート期間が永続
  • 業種別のブロックパターンが毎月のように追加される

デメリット

  • お試し期間がない(公式FAQに明記)
  • 動作環境の記載が料金ページと更新告知で食い違っている
  • サブスクは解約するとフォーラムへの書き込みとアップデートができなくなる
Cocoonからの移行しやすさ ★★★★★

こんな人におすすめ

  • いまCocoonを使っていて、記事を崩さずに有料テーマへ移りたい人
  • 買う前に月額で使い心地を確かめたい人
  • すでにエックスサーバーを契約している人

3. SWELL|ほかのテーマからの乗り換え手段がいちばん多い

SWELLは株式会社LOOSが2019年から開発している買い切りのテーマで、価格は17,600円(税込)。公式が「お支払いは一度限りです。月額や年額ではありません」と明記しています。GPL100%でライセンス制限がなく、複数サイトに使えます。

拡張性を◎にしたのは、乗り換えサポートプラグインの数です。Cocoon・AFFINGER5・JIN・SANGO・STORK・THE THORの6テーマ分が用意されていて、旧テーマのショートコードやCSSを一部引き継ぐ子テーマとして配られています。公式も「一時的に記事のデザイン崩れを防ぐことで、全記事リライトを自分のペースで進められる」という位置づけだと説明しています。記事数が多い人ほど、ここの価値は大きくなります。

専用ブロックは、ABテスト・アコーディオン・広告タグ・ふきだし・バナーリンク・関連記事・ブログパーツ・ボックスメニュー・ボタン・キャプションボックス・説明リスト・Q&A・フルワイド・投稿リスト・制限エリア・リッチカラム・タブ・ステップなど。広告タグのCTR計測とABテスト、目次の自動生成、JSON-LDの出力も標準です。LP機能はver1.3.2のアップデートで追加されています。

必須環境はPHP 7.3以上・WordPress 5.9以上(推奨6.1〜)で、今回の6本でいちばん低い水準です。古いサーバーでも通りやすい一方、サポートは購入者専用フォーラムで、公式が「全ての質問に対応できるわけではございません」と注記しています。決済はクレジットカードのみで、銀行振込には対応していません。

SWELL 公式サイトを見る

メリット

  • 6テーマ分の乗り換えサポートプラグインを配布
  • 買い切りで、複数サイトに制限なく使える
  • 広告タグのCTR計測・ABテストが標準
  • 必須環境がPHP 7.3・WordPress 5.9と低い

デメリット

  • 業種別テンプレートの案内が公式サイトに見当たらない
  • サポートは購入者専用フォーラムで、全ての質問に答えるものではないと公式が注記
  • 決済がクレジットカードのみ
ほかのテーマからの移行しやすさ ★★★★★

こんな人におすすめ

  • すでに記事が多く、装飾の崩れをできるだけ抑えて移りたい人
  • 広告の反応を測りながら記事を調整したい人
  • サーバーのPHPを上げられない事情がある人

4. Emanon Pro|問い合わせ・資料請求への導線を作る

Emanonは株式会社イノ・コードが開発する100%GPLのテーマで、Pro 9,800円/Business 12,800円/Premium 27,800円(すべて税込)の3段階に、無料のEmanon Freeが付きます。公式は士業・建築・不動産・医療・サロン・スクールなどの業種を挙げ、問い合わせや資料請求を増やしたい企業・個人事業主が主な利用者だと説明しています。

Proの時点でランディングページ機能(1ページ・デザイン固定)、5パターンのCTA、ファーストビュー6種類、ローカルビジネスや組織などの構造化データが入ります。無料のEmanon Freeとの差は公式の比較表で明確で、Freeはファーストビューが1種類、メガメニューとLPが×、CTAは1パターンのみです。

注意点は3つあります。1つめは動作環境がWordPress 7.1以上・PHP 8.3以上と、今回の6本でいちばん高いこと(Freeは WordPress 6.9以上・PHP 8.3以上)。2つめはサポートで、公式が「本商品の販売料金にはサポート代金およびWordPressの保守費用は含まれておりません」と書いたうえで、有料テーマ・有料プラグインの固有機能に関する質問のみ承認制の設定サポートを申請できる形です。承認には最大2営業日かかります。3つめは納品方法で、ダウンロードURL付きのメールが届き、ダウンロードは1回のみです。

なお公式が案内するEmanon AIは、WordPress 7.0で実装されたコネクタ機能を使うもので、利用にはAIサービスのAPIキーが必要で、API使用量に応じて別途料金が発生する場合があると公式が注記しています。テーマ代だけでAIが使い放題になるわけではありません。更新は続いており、Emanon Proの直近はver4.1.1(2026年9月4日)です。

Emanon 公式サイトを見る

メリット

  • 有料勢で最安の9,800円(税込)から、LPとCTAが使える
  • 無料のEmanon Freeで触り心地を先に確かめられる
  • 100%GPLで、複数のドメイン・サーバーに使える(公式FAQ)
  • Proの直近の更新が2026年9月4日と新しい

デメリット

  • 動作環境がWordPress 7.1以上・PHP 8.3以上と高い
  • 販売価格にサポート代金が含まれず、質問は承認制(最大2営業日)
  • ダウンロードは1回のみ、デジタルデータのため返品・返金不可
  • 注意事項に「販売価格にはアップデート費用・サポート代金・WordPress保守サービス代金は含まれません」とある
  • カスタムブロックのEmanon Blocksは別売プラグイン

こんな人におすすめ

  • 問い合わせや資料請求につなげるページを作りたい人
  • 有料テーマの費用をできるだけ抑えたい人
  • サーバーのPHPが8.3以上で、WordPressも最新に追従している人

5. LIQUID PRESS|買い切りと「使い放題」が同じ金額

LIQUID PRESSはリキッドデザイン株式会社のテーマシリーズで、WordPress公式の「有料サポート付きGPLテーマ」に登録されています。用途別にPRESS BLOCK(フルサイト編集対応)・CORPORATE・MAGAZINE・INSIGHT・LP・PORTFOLIO・BLOOMが並び、どのテーマも14,800円(税込16,280円)です。ライセンスはGPLで、商用利用可・著作権表示の削除可・設置数の制限なしと明記されています。

料金で目を引くのは、1本の買い切り(ビジター)と、全商品使い放題のサブスク「ビジネス」が同じ年14,800円(税込16,280円)という点です。違いはサポートと付属物で、買い切りは購入後30日間のメール導入サポートとテーマ基本サポートのみ、サブスクは無期限サポートに加えてPro版プラグイン・拡張プラグイン・プレミアムパターン・最新版Zipの入手が付きます。2本目以降を作る予定がある、あるいは長く質問できる窓口がほしいなら、同額でサブスクのほうが広くなります。ただし公式は「解約された場合は、新規ダウンロード、サポート、プレミアムパターン、Pro版プラグイン、各種割引等はご利用できなくなります」と注記しています。

無料で試せる道も用意されています。プレミアムテーマには無料試用版があり(導入サポートと使い方マニュアルは付属しません)、WordPress公式ディレクトリに登録された無料テーマ LIQUID AIR・LIQUID も配布されています。多言語対応とAI機能は、拡張プラグインやLIQUID CONNECTが必要で、サブスク側に含まれる形です。

LIQUID PRESS 公式サイトを見る

メリット

  • 買い切り1本と全テーマ使い放題の年額が同じ金額
  • 用途別に7種類のテーマから選べる
  • 無料試用版と、公式ディレクトリの無料テーマがある
  • GPLで設置数の制限がなく、商用利用・著作権表示の削除も可

デメリット

  • 買い切りの導入サポートは30日間で終わる
  • サブスクを解約すると新規ダウンロードやPro版プラグインが使えなくなる
  • 版ごとの更新履歴が公開ページに見当たらない
  • 多言語とAIは拡張プラグイン側の機能

こんな人におすすめ

  • これから複数のサイトを作る予定がある人
  • コーポレート・LP・ポートフォリオを使い分けたい人
  • フォーラムではなく個別のメールで質問したい人

6. STORK19|機能を絞って迷わせない、ブログ向けの1本

STORK19はhTDESIGN合同会社(OPENCAGE)のテーマで、11,000円(税込)の買い切り。公式FAQは「お支払いはテーマ購入料金のみであり、月額や年額も必要なく使い続けることができます。仕様調整や新機能追加などのアップデートも無料です」と明記しています。無料のメールサポートもあり、期限の記載は見当たりません。更新も活発で、直近は6.1.3(2026年10月7日)です。

方針として「機能は増やし過ぎず、使いこなせる範囲で」を掲げており、設定のほとんどがテーマカスタマイザーに集約されています。カスタムブロックはブログカード・記事リンク・記事リスト・吹き出し・FAQ・ボックス・補足説明・アコーディオン・ステップ・グリッド・ポップアップ・タブなど。ランディングページ特化の固定ページ用テンプレート、目次の自動生成、JSON-LDの出力、スクロール追従エリア、モバイル用の固定フッターメニューも備えます。

順位が6位になったのは、コスパと拡張性の2軸です。利用規約は「1テーマ購入につき1サイトまで」で、複数サイトに使うならサイト数に応じて買い足すことになります(ただしテスト環境と本番の両方・適用サイトの乗り換え・マルチサイトの子サイトは1購入でOKと公式が明示しています)。また、ほかのテーマからSTORK19へ移るためのプラグインは公式に見当たりません。逆方向のSTORK→SWELLはSWELL側が用意しています。1サイトを腰を据えて育てるなら、この2点は問題になりません。

STORK19 公式サイトを見る

メリット

  • 有料勢で2番目に安い11,000円(税込)の買い切り
  • 無料のメールサポートに期限の記載がない
  • 設定がカスタマイザーに集約されていて迷いにくい
  • 直近の更新が2026年10月7日と新しい

デメリット

  • 利用規約が1テーマ購入につき1サイトまで
  • ほかのテーマからSTORK19へ移るプラグインが公式に見当たらない
  • 業種別テンプレートの案内がなく、プリセットはコンテンツ要素のパターン

こんな人におすすめ

  • サイトは1つだけで、長く書き続ける予定の人
  • 設定項目が多いテーマで手が止まった経験がある人
  • フォーラムではなくメールで直接聞きたい人

用途別おすすめまとめ

こんな人 おすすめ 理由
まず費用をかけずに始めたい Cocoon 無料で機能の上限がなく、複数サイトにも使える
質問の前例を自分で調べたい Cocoon フォーラムを購入前から誰でも読める
Cocoonから有料へ上げたい Xwrite 公式がCocoonからの移行プラグインを配布
買う前に月額で試したい Xwrite 月990円のサブスクから始めて買い切りへ変更できる
すでにエックスサーバーを契約している Xwrite サーバー経由の購入で買い切りが15,840円
記事が多い状態で乗り換えたい SWELL 6テーマ分の乗り換えサポートプラグインがある
広告の反応を測りたい SWELL 広告タグのCTR計測とABテストが標準
問い合わせへの導線を作りたい Emanon Pro 9,800円からLPと5パターンのCTAが使える
複数サイトを作る予定がある LIQUID PRESS 使い放題の年額が買い切り1本と同じ金額
1サイトを安く長く育てたい STORK19 11,000円の買い切りで、メールサポートに期限の記載なし
サーバーのPHPが古い SWELL または Cocoon 必須環境がPHP 7.3/7.4から

途中でテーマを入れ替えるときの手当て

装飾は「乗り換え用プラグイン」があるかで手間が変わる

テーマ独自のショートコードやCSSで装飾していた記事は、テーマを替えると表示が崩れます。SWELLはCocoon・AFFINGER5・JIN・SANGO・STORK・THE THORからの乗り換えサポートプラグインを、XwriteはCocoonからの移行プラグインを配布しています。これらは崩れを一時的に抑えて、記事の直しを自分のペースで進めるためのもので、永久に旧テーマの装飾を保つものではありません。

先に動作環境を上げてから入れ替える

今回の6本で必要なWordPressのバージョンは5.9以上から7.1以上まで、PHPは7.3以上から8.3以上まで幅があります。Emanon ProのようにWordPress 7.1以上・PHP 8.3以上を求めるテーマは、サーバーの設定を先に確認しておかないと、買ったあとで動かないことになります。

テスト環境で入れ替えてから本番に反映する

STORK19の利用規約のように、テスト環境と本番の両方に適用する場合は1テーマ購入でよいと明記しているところもあります。本番サイトでいきなり切り替えず、同じ内容のテスト環境で表示を確認してから進めると、読者に崩れた状態を見せずに済みます。

サポートの期限は入れ替えのタイミングに合わせる

LIQUID PRESSの買い切りは導入サポートが30日間です。テーマを買ってから実際に作業に入るまで間が空くと、いちばん質問したい時期に窓口が閉じていた、ということになりかねません。作業できる時間が取れる直前に購入するほうが、同じ金額でも受けられる支援が増えます。

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よくある質問

Q. 無料テーマと有料テーマで、検索結果に差は出ますか?

テーマだけで順位が決まるものではありません。今回の6本はいずれも構造化データ(JSON-LD)の出力や表示速度への対応を公式が機能として挙げており、この点で無料と有料がはっきり分かれているわけではないと言えます。Cocoonも公式が「SEO・高速化・モバイルフレンドリーに最適化した無料テーマ」と説明しています。差が出るのは、問い合わせ導線や業種別のページを作れるかどうかという、記事以外の部分です。

Q. 買ったテーマは複数のサイトで使えますか?

今回の6本では、STORK19だけが「1テーマ購入につき1サイトまで」という利用規約です。Xwriteは「1つの購入で、複数のサイト作成にご利用いただけます」、SWELLは「ライセンス制限はなく、複数サイトでご自由にご利用頂けます」、Emanonは公式FAQで「複数のドメイン、サーバーで利用できます」、LIQUID PRESSは「設置数等制限なし」と、それぞれ公式が明記しています。Cocoonは「100%GPLテーマなので自由にご利用いただけます」という案内です。なおSTORK19も、テスト環境と本番の両方・適用サイトの乗り換え・マルチサイトの子サイトであれば1購入で足ります。

Q. 月額のテーマと買い切りのテーマ、どちらが得ですか?

1つの用途に対する支払総額で比べてください。Xwriteは月990円・年9,900円・買い切り19,800円で、公式も「月額プランから始めて、途中で買い切りプランに切り替えるのがおすすめ」と案内しています。2年以上使うつもりなら買い切りのほうが安くなる計算です。LIQUID PRESSは買い切り1本と使い放題の年額が同じ金額なので、1年で作り終える予定か、作り続ける予定かで選び方が変わります。

Q. テーマを買ったあと、アップデートは有料になりますか?

扱いはテーマごとに違うので、ここは購入前に見てください。STORK19は公式FAQで「仕様調整や新機能追加などのアップデートも無料」と明記しています。SWELLも「一度ご購入いただければ、その後の最新版へのアップデートはクリック一つで簡単に行うことができます」と案内しています。Xwriteは買い切りならアップデート期間が永続、サブスクは契約期間中です。Emanonは商品ページの注意事項に「販売価格にはアップデート費用・サポート代金・WordPress保守サービス代金は含まれません」と書かれています。LIQUID PRESSは「最新版Zipの入手」をサブスクの特典として挙げており、解約すると新規ダウンロードができなくなると注記しています。

Q. 「AI対応」とあるテーマは、買えばAIがそのまま使えますか?

そうとは限りません。EmanonのAI機能は、WordPress 7.0で実装されたコネクタ機能を利用するもので、公式が「ご利用にはAIサービスのAPIキーが必要となり、API使用量に応じて別途料金が発生する場合があります」と注記しています。LIQUID PRESSのAI機能もLIQUID CONNECTが必要です。テーマ代とは別に費用がかかるかどうかを、購入前に確認してください。

Q. まずどれか1つ入れて試すなら、どれですか?

費用が発生しないCocoonです。無料で、機能を制限した有料版も存在しないため、試用と本番で使えるものが変わりません。そのうえで、問い合わせ導線や業種別のページが必要になったら、Cocoonからの移行プラグインが用意されているXwriteへ進むのが、いちばん手戻りの少ない道筋です。

まとめ:最初の1本は「サポートと乗り換え」で決める

WordPressテーマは、公式サイトに並ぶ機能の数より、買ったあとに質問できるかとあとで乗り換えられるかで差が出ます。この2点で6本の順位がはっきり分かれました。

  • まず無料で始めるなら Cocoon(機能の上限がなく、フォーラムを購入前から読める)
  • Cocoonから上げるなら Xwrite(公式の移行プラグイン、月990円から試せる)
  • 記事が多い状態で乗り換えるなら SWELL(6テーマ分の乗り換えサポートプラグイン)
  • 問い合わせ導線を安く作るなら Emanon Pro(9,800円。ただしWordPress 7.1・PHP 8.3以上)
  • 複数サイトを作るなら LIQUID PRESS(使い放題の年額が買い切り1本と同額)
  • 1サイトを長く育てるなら STORK19(11,000円、メールサポートに期限の記載なし)

※ 本記事の料金・動作環境・更新日は2026年10月19日時点で各公式サイトで確認した内容です。最新の内容は各公式サイトでご確認ください。