レンタルサーバーを探すと、どのサイトも「月額900円〜」「月額1,000円台」あたりから紹介が始まります。ところが実際の料金表を開くと、月額100円台から申し込めるプランがいくつも並んでいます。ブログを1本置くだけ、名刺代わりのサイトを1枚置くだけなら、そこで足りてしまうこともあります。
一方で、安いプランには必ず何かが削られています。データベースが付かないのでWordPressが動かない、自動バックアップが上位プランだけ、電話の窓口がない——削られた場所が自分の使い方に当たると、安さは意味を持ちません。
そこで、公式がWordPress向けに案内している最安プランが月額550円以下(12ヶ月契約の月額。初期費用は除く)に収まる5本を集め、機能性・使いやすさ・コスパ・拡張性・安定性の5軸で採点しました。価格はすべて2026年10月21日に各公式サイトで確認した税込です。
この記事の結論
- とにかく月額を下げたい → リトルサーバー ワードプラン(12ヶ月2,574円=月約215円、自動バックアップ7日分と20日間のお試しが標準)
- 容量と移行機能を取りたい → スターレンタルサーバー ライト(12ヶ月で月418円、350GB、他社からのWordPress簡単移行まで使える)
- 表示速度を優先したい → JETBOY ミニ(年契約で月550円、LiteSpeed Enterpriseが最安プランから付く)
- 広告なしで長く置きたい → XREA Plus(12ヶ月3,480円=月290円、36ヶ月なら月240円、バックアップ15世代)
- 「月額◯円〜」は36ヶ月一括の月換算であることが多く、12ヶ月で申し込むと1.2〜1.6倍になります
格安レンタルサーバーで先に確かめる3点
同じ「月額300円」でも、契約してからの体験はかなり違います。料金表の数字より先に見ておく点が3つあります。
1. その金額が何ヶ月契約のものか
主要な格安サーバーは、契約期間を長くするほど月額が下がる料金体系です。ロリポップ!のライトプランは36ヵ月契約で月330円ですが、12ヵ月契約なら月539円、1ヵ月契約なら月605円です。スターレンタルサーバーのライトプランも36ヶ月で月253円、12ヶ月で月418円。3年分を先に払えるかどうかで、同じプランの月額が1.6倍変わります。
この記事では、無理なく選べる長さとして12ヶ月契約の金額で横並びにしました。36ヶ月の金額も各サービスの詳細に併記しています。
2. データベースが付いているか
WordPressはデータベース(MySQL/MariaDB)を使うため、データベースが付かないプランでは動きません。ロリポップ!のエコノミープランは36ヵ月契約で月121円という最安値ですが、公式のプラン比較表ではMySQL8の行とWordPressの行に印が付かず、「メールでのご利用」「シンプルなHTMLサイトに」と案内されています。料金だけを見て選ぶと、ここで足をすくわれます。
3. 削られているのがバックアップかサポートか
最安プランで真っ先に外されるのは、自動バックアップとサポート窓口です。スターレンタルサーバーの自動バックアップはスタンダード・ビジネスプランのみ、ロリポップ!の無料の自動バックアップはハイスピードプラン以上で、ライトプランでは7世代バックアップが有料オプションになります。一方でリトルサーバーとXREA、JETBOYは最安プランでも自動バックアップが標準です。
早見比較表:格安レンタルサーバー5本
| サービス | 最安プラン | 月額(12ヶ月) | 初期費用込み | 無料お試し | 総合 |
|---|---|---|---|---|---|
| リトルサーバー | ワードプラン | 215円 | 215円 | 20日 | ◎ |
| スターレンタルサーバー | ライト | 418円 | 418円 | 10日 | ○ |
| JETBOY | ミニ | 550円 | 596円 | 14日 | ○ |
| XREA Plus | 有料プラン | 290円 | 290円 | 10日 | ○ |
| ロリポップ! | ライト | 539円 | 539円 | 10日 | ○ |
※ 2026年10月21日に各公式サイトで確認した税込価格です。「月額(12ヶ月)」は12ヶ月契約時の月額(初期費用を除く)、「初期費用込み」は12ヶ月の支払い総額に初期費用を加えて12で割った金額です。初期費用は5本中4本が0円で、JETBOYのミニだけ1,100円(50%OFFキャンペーンで550円)かかります。リトルサーバーのワードプランは2026年12月31日までの初期費用無料キャンペーンが適用された金額で、通常は税込1,012円です。JETBOYの550円は年契約の月あたりで、月契約だと748円。XREA Plusは12ヶ月契約3,480円の月換算で、36ヶ月契約なら月240円です。総合は下の採点結果に対応しています。
採点結果:5軸で順位をつける
| 順位 | サービス | 機能性 | 使いやすさ | コスパ | 拡張性 | 安定性 | 総合 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | リトルサーバー | △ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
| 2 | スターレンタルサーバー | ◎ | ○ | ○ | ◎ | ○ | ○ |
| 3 | JETBOY | ○ | ◎ | △ | ○ | ◎ | ○ |
| 4 | XREA Plus | △ | ○ | ◎ | △ | ◎ | ○ |
| 5 | ロリポップ! | ○ | ○ | △ | ◎ | ○ | ○ |
この記事の主軸は「小さなサイトを安く置いて、壊れたときに戻せるか」です。総合は5軸を◎=2点・○=1点・△=0点で足し、8点以上=◎、4〜7点=○、3点以下=△としました。順位は①総合点 →②コスパ →③安定性 →④使いやすさの順に比べて決めています。同点処理の2番目にコスパを置いたのは、この記事が「安く置く」ことを主題にしているので、順位も同じ物差しで決めるためです。
採点に使うプランは、各社が公式にWordPress向けとして案内している最安プランに統一しました。リトルサーバーは公式トップが「WordPressに最適のプラン」と書いているワードプラン、スターレンタルサーバーはライト、JETBOYはミニ、ロリポップ!はライト、XREAは有料のXREA Plusです。
採点の基準
軸ごとに、公式ページの記載だけで判定できる形にそろえました。
- 機能性:WordPressを置く土台の広さを3条件で数えます。①ディスク容量が100GB以上 ②データベースを10個以上作れると公式に明記されている ③WordPressの高速化の仕組みを公式が挙げている。◎=3つとも/○=2つ/△=1つ以下
- 使いやすさ:始めるときの軽さ。①コントロールパネルにWordPressを設置する機能がある ②無料お試し期間の長さ。◎=①があり、お試しが14日以上/○=①があり、お試しが10〜13日/△=どちらかが欠ける
- コスパ:WordPress向け最安プランを12ヶ月契約したときの支払い総額に初期費用を足し、12で割った1ヶ月あたりの金額(税込)。◎=300円未満/○=300円以上500円未満/△=500円以上
- 拡張性:契約したまま増やせる余地。①独自ドメインを200以上(または無制限)置ける ②同じサービスの中で上位プランに変更できる。◎=両方/○=片方/△=両方なし
- 安定性:壊れたときの備え。①自動バックアップが追加費用なしで標準提供される ②障害・メンテナンス情報を公開するページがある。◎=両方/○=片方/△=両方なし
価格は単独の軸にせず、コスパの中で「その金額で何が付くか」として扱っています。他社からのWordPress移行機能の有無は、サービスによって「機能」と「人による代行」が混ざり同じ物差しに乗らないため採点には使わず、下の詳細比較表で事実だけ並べました。
どの事実をどの軸で数えたか
同じ事実を複数の軸で数えないよう、先に対応を決めてから採点しました。
- リトルサーバー(ワードプラン):機能性△=SSD 30GB・MariaDB 5個で①②に届かず、高速化設定とhttp/2のみ該当/使いやすさ◎=WordPress簡単インストールと20日間のお試し/コスパ◎=12ヶ月2,574円・初期費用0円で月約215円/拡張性◎=独自ドメイン無制限と上位プランへの変更/安定性◎=自動バックアップ7日分が全プラン標準、新着情報で障害と復旧を告知
- スターレンタルサーバー(ライト):機能性◎=NVMe SSD 350GB・MySQL 50個・Xアクセラレータ/使いやすさ○=WordPress簡単インストールと10日間のお試し/コスパ○=12ヶ月で月418円・初期費用0円/拡張性◎=マルチドメイン200と上位・下位プランへの変更/安定性○=障害情報のページはあるが、自動バックアップはスタンダードプラン以上
- JETBOY(ミニ):機能性○=SSD 100GBとLiteSpeed Enterpriseが該当、MySQLは3個で②に届かない/使いやすさ◎=WordPressのワンタッチインストールと14日間のトライアル/コスパ△=年間6,600円に初期費用550円を足して月約596円/拡張性○=上位プランへの変更はできるが独自ドメインは10個まで/安定性◎=毎日の自動リモートバックアップとサポートサイトの障害情報
- XREA Plus:機能性△=200GBのみ該当で、データベースの個数の明記と高速化の仕組みの記載が見当たらない/使いやすさ○=コントロールパネルのWordPress設置機能と10日間のお試し/コスパ◎=12ヶ月3,480円・初期費用無料で月290円/拡張性△=マルチドメインの個数の明記が見当たらず、上位はコアサーバーという別サービスへの移動になる/安定性◎=15世代のバックアップと障害情報ページ
- ロリポップ!(ライト):機能性○=SSD 350GB・MySQL 50個が該当、ライトはNginx+Apacheで高速化の仕組みの記載がない/使いやすさ○=申し込み時のWordPressインストールと10日間のお試し/コスパ△=12ヶ月で月539円・初期費用0円/拡張性◎=独自ドメイン200とプラン変更/安定性○=メンテナンス情報のページはあるが、無料の自動バックアップはハイスピードプラン以上
隣の順位との差
- 1位と2位で分かれたのはコスパと機能性です。リトルサーバーのワードプランは12ヶ月2,574円(月約215円)でコスパ◎ですが、容量が30GB、データベースが5個までで機能性は△。スターレンタルサーバーのライトは350GB・MySQL 50個で機能性◎ですが、12ヶ月では月418円でコスパ○です。総合点が8点と7点で1点差、主題が「安く置く」なのでリトルサーバーを上に置きました
- 2位と3位は、機能性と拡張性でスターレンタルサーバーが上回っています。容量は350GBと100GB、置ける独自ドメインは200とJETBOYの10個。JETBOYは使いやすさ(14日間のトライアル)と安定性(毎日の自動バックアップ)で◎を取りますが、コスパが△で1点届きませんでした
- 3位と4位は、JETBOYが機能性と拡張性で上です。XREA Plusは200GBで容量だけは上回りますが、データベースの個数の明記が見当たらず、高速化の仕組みも公式に挙げられていません。上位プランへの切り替えも、JETBOYは同じサービス内、XREAは別サービスのコアサーバーへの移動になります。XREA Plusはコスパ◎(月290円)で差を詰めて、総合点は6点と5点です
- 4位と5位は総合点が同じ5点です。分かれたのは同点処理の2番目に置いたコスパで、XREA Plusが12ヶ月契約で月290円、ロリポップ!のライトが月539円。ロリポップ!は機能性と拡張性でXREA Plusを上回っていますが、月249円の差は小さくありません
詳細比較表:バックアップ・サポート・移行
| サービス | 自動バックアップ | サポート窓口 | 他社WP移行 | 36ヶ月の月額 |
|---|---|---|---|---|
| リトルサーバー | 7日分(標準) | フォーム | 記載なし | ― |
| スターレンタルサーバー | 上位プランのみ | フォーム | 簡単移行 | 253円 |
| JETBOY | 毎日(標準) | フォーム・代行 | 3サイト代行 | ― |
| XREA Plus | 15世代(標準) | フォーム・チャット | 記載なし | 240円 |
| ロリポップ! | 有料オプション | チャット | 簡単引っ越し | 330円 |
※ 2026年10月21日時点の公式ページの記載です。「上位プランのみ」はスターレンタルサーバーの自動バックアップがスタンダード・ビジネスプランでのみ提供されるという意味で、Web・メールとMySQLの過去14日分を保持します。ロリポップ!のライトは7世代バックアップが有料オプションで、無料の自動バックアップはハイスピードプラン以上です。電話での問い合わせ窓口は、この5本の最安プランでは確認できませんでした。スターレンタルサーバーは会社概要に「お電話でのサポートは行っておりません」と明記、XREAは公式のプラン比較表で電話サポートが「×」、ロリポップ!の電話サポートはスタンダードプラン以上です。リトルサーバーとJETBOYは電話窓口の案内が見当たりませんでした。XREAのチャットは平日10時〜17時、JETBOYは24時間365日体制のサポートを公称しています。JETBOYの「3サイト代行」は、引っ越しで発生する作業を3サイトまで一括で代行するサポートで、全プランが対象です。36ヶ月の月額は、その契約期間が用意されているサービスだけ記載しています(リトルサーバーは12ヶ月まで、JETBOYは年契約まで)。
各サービスを詳しく見る
1. リトルサーバー|ワードプランが月215円、20日間試せる
リトルサーバーはミニ・ワード・リトル・ビッグの4プラン構成で、公式トップが「WordPressに最適のプラン」と案内しているのがワードプランです。SSD 30GB、MariaDB 5個、転送量は24時間あたり45GB、高速化設定とhttp/2に対応しています。
1位にした理由は、月200円台でありながら削られているものが少ない点です。自動バックアップは7日分が4プランすべてに標準で付き、オプション扱いではありません。独自ドメインは全プランで無制限、Let’s Encryptの無料独自SSLとSSHログインも全プランで使えます。公式も「どのプランをお選びいただきましても、全てWordPress対応です」と書いています。
料金は、12ヶ月契約の支払い総額が2,574円(税込)で、月あたり約215円です。初期費用は2026年12月31日までのキャンペーンで0円、通常は税込1,012円です。契約を更新するときも12ヶ月2,574円で変わりません。1つ下のミニプランなら12ヶ月の更新時1,980円(月165円)まで下がりますが、高速化設定とhttp/2が付かず、転送量も24時間30GBに下がります。新規で申し込むとミニは初期費用1,012円が加わり、初年度の総額は2,992円です。
無料お試しは20日間で、5本の中で最も長い設定です。お試し期間中は一部の機能に制限がかかりますが、公式は「正式にご利用される場合とほぼ同等の事が行えます」としています。2018年8月から上位プランへの変更にも対応しました。
弱点は容量とデータベースの数です。30GBは画像を多く置くサイトだと先が見えますし、MariaDB 5個は複数のWordPressを並べるときの上限になります。転送量も24時間45GBで、アクセスが伸びてきたらリトルプラン(60GB・MariaDB 10個・24時間90GB)への変更を考える段階になります。
リトルサーバー 公式サイトを見るメリット
- 12ヶ月2,574円(月約215円)で、更新時も同額
- 自動バックアップ7日分が全プラン標準
- 無料お試しが20日間と長い
- 独自ドメイン無制限・無料独自SSL・SSHが全プランで使える
デメリット
- SSD 30GBで、画像の多いサイトでは手狭になる
- MariaDBが5個までで、並べられるWordPressの数に上限がある
- 転送量が24時間あたり45GB
- 他社からWordPressを移す専用機能の記載が見当たらない
こんな人におすすめ
- ブログや小さなサイトを1〜2本、できるだけ安く置きたい人
- 最安プランでもバックアップは標準で付いていてほしい人
- 申し込む前に20日間じっくり触って決めたい人
2. スターレンタルサーバー|350GBで月418円、移行機能まで付く
スターレンタルサーバーはライト・スタンダード・ビジネスの3プランで、販売業者はエックスサーバー株式会社です。公式は「国内シェア上位のレンタルサーバー『エックスサーバー』のシステムを採用」と書いていて、管理パネルのUIやWordPress関連の機能がそのまま使えます。
ライトプランはNVMe SSD 350GB、マルチドメイン200、サブドメイン1,000、MySQL 50個、データベースの総使用量1GB。初期費用は3プランとも0円です。月額は3ヶ月契約で495円、6ヶ月462円、12ヶ月418円、24ヶ月352円、36ヶ月253円(いずれも税込の月あたり)です。
このプランの強みは、最安プランでもWordPressまわりの機能が削られていないことです。WordPress簡単インストール、人気テーマのインストール、サイトコピー、他社サーバーで動いているWordPressを移す「WordPress簡単移行」、トラブル時の「WordPressリカバリー」が揃っています。表示を速くするXアクセラレータ、意図しないAIのクローラーを遮断する機能も使えます。全プランで第4世代AMD EPYCとNVMeを採用しています。
弱点は自動バックアップとドメイン無料特典です。自動バックアップはスタンダード・ビジネスプランでのみ提供され、ライトは対象外。独自ドメインの無料特典もスタンダードから(1個)です。サポートは電話がなく、会社概要に「お電話でのサポートは行っておりません」と明記されています。無料お試しは10日間です。
スタンダードプランは12ヶ月で月990円、36ヶ月で月550円。700GB・MySQL無制限・自動バックアップ付きで、ドメイン無料特典も1個付きます。「自動バックアップは要る」と決まっているなら、最初からこちらを見るほうが早いです。
スターレンタルサーバー 公式サイトを見るメリット
- ライトでもNVMe SSD 350GB・MySQL 50個
- WordPress簡単移行・サイトコピー・リカバリーが最安プランから使える
- 36ヶ月契約なら月253円まで下がる
- 初期費用が3プランとも0円
デメリット
- 自動バックアップがスタンダードプラン以上
- 独自ドメインの無料特典がライトには付かない
- 電話でのサポートがない
- 12ヶ月契約だと月418円で、36ヶ月との差が大きい
こんな人におすすめ
- 他社で動いているWordPressを安いところへ移したい人
- 画像や動画で容量を使うサイトを安く置きたい人
- 3年使う前提で、月250円台まで下げたい人
3. JETBOY|LiteSpeedが最安プランから付く14日トライアル
JETBOYは株式会社ライムテック(設立2013年11月18日)が運営するレンタルサーバーで、ミニ・ファースト・スタンダード・プレミアム・ビジネス・ビジネスPROの6プラン構成です。最大の特徴は、WebサーバーにLiteSpeedのエンタープライズ版を使っている点です。公式は「OpenLiteSpeedの上位エンタープライズ版を実装」「プラン料金コミコミ」と書いていて、WordPressにはLiteSpeed専用のキャッシュプラグインも使えます。
最安のミニプランは、年契約で月あたり550円(年間6,600円)、月契約だと748円。初期費用は通常1,100円で、50%OFFキャンペーン中は550円です。SSD 100GB、CPU 2コア、メモリ4GB、MySQL 3個、独自ドメイン10個、サブドメイン20個。転送量は無制限で、公式はPVの目安を「5万PV/月」としています。
安定性を◎にした根拠は、サーバー上のデータを毎日自動でリモートバックアップすると公式の機能一覧に明記されていること、そして任意のタイミングで取れる手動バックアップも用意されていることです。プランによる制限の記載は見当たりませんでした。障害・メンテナンス情報はサポートサイトのお知らせで公開されています。無料トライアルは14日間で、全プランが対象です。
コントロールパネルは全プランでcPanelが使え、WordPressはワンタッチでインストールできます。サポートは24時間365日体制で、3サイトまでの引っ越し作業を一括代行するサポートも全プランに付きます。SSHは標準では閉じていて、申し込み後にサポートへ連絡してポートを開けてもらう形です。
弱点は金額とデータベースの数です。年間6,600円に初期費用550円を足すと月あたり約596円で、この5本では最も高くなります。MySQLは3個、独自ドメインは10個までで、サイトを増やしていく使い方には向きません。1つ上のファーストプラン(年契約で月1,078円)に上げるとMySQL 20個・独自ドメイン無制限になりますが、金額は倍近くです。プラン変更は上位方向のみで、変更時には初期費用と契約期間の残り日数分の差額が発生します。
JETBOY 公式サイトを見るメリット
- LiteSpeed Enterpriseが最安プランから使える
- 毎日の自動リモートバックアップが標準
- 14日間の無料トライアル(全プラン)
- cPanelと24時間365日サポート、3サイトまでの引っ越し代行
デメリット
- 初期費用を含めると月約596円で、5本中もっとも高い
- MySQLが3個・独自ドメインが10個までで、増やす余地が小さい
- PVの目安が月5万PVで、伸びたらプラン変更が前提
- プラン変更時に初期費用と差額が再度かかる
こんな人におすすめ
- 安いプランでも表示速度は落としたくない人
- サイトは1本だけで、しばらく増やす予定がない人
- 14日間じっくり試してから決めたい人
4. XREA Plus|200GBで月290円、広告が入らない
XREAはバリュードメインのレンタルサーバーで、無料のXREA Freeと有料のXREA Plusという2プラン構成です(メール・バックアップ用途のMail & Backupが別枠であります)。公式も「料金体系はとてもシンプル。フリープランの『XREA Free』と有料プランの『XREA Plus』の2つのみ」と書いています。
XREA Plusは容量200GB、転送量の1日上限なし、最大ファイル数100万、広告表示なし。cronとSSHが使え、バックアップは15世代。初期費用は無料です。料金は1ヶ月契約380円、3ヶ月1,050円、6ヶ月1,950円、12ヶ月3,480円、24ヶ月6,360円、36ヶ月8,640円(いずれも税込の総額)で、36ヶ月契約なら月額240円になります。12ヶ月なら月290円です。2026年5月20日にサーバーの価格改定が告知されています。
評価したのは、200GBで月290円という容量あたりの安さと、バックアップの手厚さです。15世代のバックアップが追加費用なしで付き、障害情報はステータスページ(status.value-domain.com)で公開されています。PHPは5.6から8.5まで選べ、CGI版とFastCGI版の両方に対応しています。
弱点は情報の少なさと伸ばしにくさです。データベースはMySQL(MariaDB)とPostgreSQLが使えますが、作れる個数が公式に明記されておらず、プラン表の記載は「データベース名=IDと同じ」「データベースサイズ=目安はディスク容量まで」という形です。マルチドメインは「○」とだけ書かれていて個数は見当たりません。WebサーバーはApache 2.4系で、LiteSpeedのような高速化の仕組みは公式に挙げられていません。他社からWordPressを移す専用機能の記載も見当たりませんでした。
上位に行きたい場合は、同じグループのコアサーバーへ移る形になります。コアサーバーのCORE-Xは36ヶ月契約で月430円から、500GB・マルチドメイン無制限で、WordPressの簡単自動インストールが付きます。同じサービス内のプラン変更ではないので、拡張性は△としました。
無料お試しは有料プランに10日間付いています。サポートは電話がなく、メール(お問い合わせフォーム)とライブチャットで、チャットの受付は平日10時〜17時です。
XREA 公式サイトを見るメリット
- 200GBで12ヶ月契約なら月290円、36ヶ月なら月240円
- バックアップ15世代が追加費用なし
- 広告表示がなく、1日の転送量にも上限がない
- 初期費用無料で、PHPは5.6〜8.5から選べる
デメリット
- 作れるデータベースの個数が公式に見当たらない
- マルチドメインの上限数の記載も見当たらない
- Apache 2.4系で、高速化の仕組みが公式に挙げられていない
- 上位に行くには別サービスのコアサーバーへ移る必要がある
こんな人におすすめ
- 広告なしで長く置いておける安い置き場が欲しい人
- 容量を使うサイトを月300円以内で運用したい人
- すでにバリュードメインでドメインを管理している人
5. ロリポップ!|クレカなしで10日間試せる入門枠
ロリポップ!はGMOペパボのレンタルサーバーで、エコノミー・ライト・スタンダード・ハイスピード・エンタープライズの5プラン構成です。累積利用者数250万人を公称しています。初期費用は全プラン0円、無料お試しは10日間で、クレジットカードの登録が不要と公式に明記されています。
WordPressが動く最安プランはライトです。SSD 350GB(うちファイル容量は300GBまで)、独自ドメイン200、MySQL 50個、転送量は無制限。月額は1ヵ月605円、3ヵ月572円、6ヵ月550円、12ヵ月539円、24ヵ月462円、36ヵ月330円(税込)です。
このプランの位置づけは、初めてサーバーを借りる人の最初の1本です。申し込みと同時にWordPressのインストールとテーマの適用までまとめて行えるので、契約してすぐ記事を書き始められます。他社サーバーで動いているサイトも「WordPress簡単引っ越し」で移せます。チャットサポートは全プランで使え、AIチャットは24時間、専門スタッフによる対応はチャットとメールで受けられます。サーバー監視は24時間の有人監視です。
弱点は、ライトプランで外されているものが多いことです。無料の自動バックアップはハイスピードプラン以上で、ライトは7世代バックアップが有料オプション。電話サポートはスタンダードプラン以上。独自ドメインが2個ずっと無料になる特典もハイスピード以上です。WebサーバーはNginx+Apacheで、LiteSpeedはハイスピードプラン以上になります。12ヵ月契約の月539円という金額に対して、この削り方はやや物足りません。
なお、最安のエコノミープランは36ヵ月契約で月121円(1〜24ヵ月契約は一律231円)ですが、公式のプラン比較表ではMySQL8の行に印が付かず、用途も「メールでのご利用」「シンプルなHTMLサイトに」と案内されています。WordPressを置くつもりなら、このプランは選べません。
WordPressを本気で動かすなら、同じロリポップ!のハイスピードプラン(12ヵ月で月1,045円、36ヵ月で月660円)が本来の推奨枠です。LiteSpeedと無料の自動バックアップ、電話サポート、独自ドメイン2個無料がすべて付きます。
⚠️ ロリポップ!は2026年10月24日14時8分から新規申込(無料お試しを含む)を一時停止しています(再開は未定)。すでに契約している人は通常どおり使えます。ロリポップ! 公式サイトを見るメリット
- クレジットカードなしで10日間試せる
- 申し込みと同時にWordPressとテーマの設定まで終わる
- ライトでもSSD 350GB・MySQL 50個・独自ドメイン200
- WordPress簡単引っ越しとチャットサポートが全プラン対象
デメリット
- 12ヵ月契約で月539円と、この5本では高め
- 無料の自動バックアップがハイスピードプラン以上
- 電話サポートがスタンダードプラン以上
- 最安のエコノミープランではWordPressが動かない
こんな人におすすめ
- サーバー契約が初めてで、カード登録なしに試したい人
- 申し込みから公開までの手数をできるだけ減らしたい人
- 後からハイスピードへ上げる前提で、まず安く始めたい人
用途別おすすめまとめ
| こんな人 | おすすめ | 理由 |
|---|---|---|
| とにかく月額を下げたい | リトルサーバー ワードプラン | 12ヶ月2,574円(月約215円)で、自動バックアップ7日分と20日間のお試しが付く |
| 他社から移したい・容量が要る | スターレンタルサーバー ライト | 350GBで、WordPress簡単移行とサイトコピーが最安プランから使える |
| 表示速度を落としたくない | JETBOY ミニ | LiteSpeed Enterpriseと毎日の自動バックアップが最安プランから付く |
| 広告なしで長く置きたい | XREA Plus | 200GBで12ヶ月なら月290円、36ヶ月なら月240円。バックアップ15世代 |
| 初めてでサポートに頼りたい | ロリポップ! ライト | カード登録なしで10日間試せて、チャット窓口が全プラン対象 |
| 3年分まとめて払って最安にしたい | スターレンタルサーバー ライト | 36ヶ月契約で月253円。NVMe SSD 350GBは据え置き |
関連: 主要なサーバーも含めて選び直すなら WordPressレンタルサーバーおすすめ5選【2026年版】、短期間だけ立てたくて月額契約を避けたいなら wpX Speedの料金と評価|エックスサーバーとの違い、お金をかけずに済ませたいなら 無料サーバーおすすめ5選|静的・WordPress用途別に比較、エックスサーバーとロリポップ!を直接比べるなら エックスサーバー vs ロリポップ|料金・速度・品質で選ぶ、独自ドメインの取り方は 独自ドメイン取得のおすすめ4選|安い会社を更新料と5年総額で比較、サーバーが決まったあとのテーマ選びは WordPressテーマおすすめ6選|無料と有料【2026年版】 をどうぞ。
順位の外:無料の選択肢と、WordPressが動かない最安プラン
5本の順位は「有料で、WordPressが動くプラン」でそろえました。条件が変わる2つは、同じ表に混ぜると比べられないので外に置きます。
XREA Free(無料・広告あり)
XREAには月額無料のXREA Freeがあります。容量10GB、転送量は1日5GB、最大ファイル数10万で、WordPressは「利用可」と明記されています。バックアップも15世代付きます。ただし広告が表示され、無料お試し期間という考え方がありません(最初から無料なので)。SSHは使えますがcronは使えません。
練習用や、公開しないテスト環境としては十分です。人に見せるサイトを置くなら、広告の有無で有料のXREA Plusと分かれます。
ロリポップ! エコノミー(月121円・WordPress非対応)
ロリポップ!のエコノミープランは36ヵ月契約で月121円という、この記事で見た中で最も安い金額です。SSD 120GB、独自ドメイン50個。しかし公式のプラン比較表ではMySQL8とWordPressの行に印が付かず、用途は「メールでのご利用」「シンプルなHTMLサイトに」とされています。
HTMLで書いたページを置くだけ、独自ドメインのメールアドレスが欲しいだけなら選べます。WordPressを置く予定が少しでもあるなら、同じロリポップ!でもライト(12ヵ月で月539円)以上が必要です。
契約する前に確認したい4つのこと
1. 「月額◯円〜」の契約期間を確かめる
格安サーバーの価格表示は、ほぼすべてが最長契約の月換算です。スターレンタルサーバーのライトは36ヶ月で月253円ですが12ヶ月なら418円、ロリポップ!のライトは36ヵ月で月330円ですが12ヵ月なら539円。1.6倍前後の差があります。3年先まで同じサイトを続けるか分からないうちは、12ヶ月の金額で比べたほうが判断を間違いません。
2. 初期費用とキャンペーンの期限を見る
初期費用は5本中4本が0円ですが、条件付きのものがあります。リトルサーバーのワードプラン・リトルプランが初期費用無料なのは2026年12月31日までのキャンペーンで、通常は税込1,012円です(ミニ・ビッグは通常から1,012円)。JETBOYの初期費用1,100円も、50%OFFキャンペーンで550円になっている金額です。キャンペーンの期限は申し込み前に公式で確認してください。
3. 削られているのはバックアップか、サポートか
最安プランで外されるものはサービスごとに違います。スターレンタルサーバーのライトは自動バックアップが対象外、ロリポップ!のライトは自動バックアップが有料オプションで電話サポートもなし。逆にリトルサーバー・JETBOY・XREA Plusは最安プランでも自動バックアップが標準です。自分が「これは要る」と思うものが、そのプランに入っているかをプラン比較表で1行ずつ確かめるのが確実です。
会社や店のサイトで、電話の窓口や稼働率の保証(SLA)、請求書での支払いまで要るなら、格安プランではなく法人向けのプランの範囲になります。5つのサービスを比べた 法人向けレンタルサーバー5選|SLA・窓口・脆弱性対応で比較 をどうぞ。
4. 転送量とPVの目安を見ておく
容量ではなく転送量で先に詰まることがあります。リトルサーバーのワードプランは24時間あたり45GB(ミニは30GB)、XREA Freeは1日5GB。JETBOYはミニプランのPV目安を「5万PV/月」と公表しています。スターレンタルサーバーとロリポップ!、XREA Plusは1日あたりの上限の記載がありません。アクセスが伸びる見込みがあるなら、上位プランの金額も最初に見ておくと、乗り換えの手間を1回減らせます。
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よくある質問
Q. 月100円台のプランでWordPressは動きますか?
動くものと動かないものがあります。リトルサーバーのミニプラン(12ヶ月更新時で月165円)はMariaDBが3個付き、公式も全プランWordPress対応と明記しています。一方、ロリポップ!のエコノミープラン(36ヵ月で月121円)はデータベースが付かないため動きません。判断の目印はデータベース(MySQL/MariaDB)の有無です。プラン比較表にデータベースの行があるかを見てください。
Q. 無料お試し期間にクレジットカードは必要ですか?
公式に記載があるのは2社です。ロリポップ!は10日間の無料お試しについて「クレカ登録不要」と明記しています。JETBOYは14日間のトライアルでクレジットカードまたはデビットカードの決済手続きが先に走る形で、公式は「無料トライアル期間中に解約すれば引き落とし処理はキャンセルされ全て返金される」と説明しています。リトルサーバー・スターレンタルサーバー・XREAについては、カードの要否を明記した記載が見当たりませんでした(2026年10月21日時点)。申し込み画面で確認してください。
Q. 36ヶ月契約と12ヶ月契約、どちらが得ですか?
総額だけ見れば36ヶ月です。スターレンタルサーバーのライトなら12ヶ月で5,016円、36ヶ月なら月253円×36で9,108円。1年あたり3,036円まで下がります。ただし途中でやめても戻ってこない前提で払う金額なので、サイトを3年続ける確信がない段階では12ヶ月から始めるほうが損失は小さくなります。この記事で12ヶ月の金額を基準にしたのも同じ理由です。
Q. 格安サーバーから大手に乗り換えるのは大変ですか?
移行先の機能で変わります。スターレンタルサーバーの「WordPress簡単移行」やロリポップ!の「WordPress簡単引っ越し」は、必要事項を入力するだけで他社のWordPressを持ってこられます。JETBOYは3サイトまでの引っ越しを代行するサポートが全プランに付きます。一方、リトルサーバーとXREAには専用の移行機能の記載が見当たらないため、プラグインや手作業での移行になります。「あとで引っ越すかもしれない」なら、移行先ではなく今借りる側の解約条件を先に見ておくのが安全です。
Q. 自動バックアップが無いプランを選んだらどうすればいいですか?
WordPress側のプラグインで自分でバックアップを取るか、有料オプションを足すかの二択です。ロリポップ!は7世代バックアップを有料オプションとして全プランで用意しています。スターレンタルサーバーのライトには自動バックアップが無いため、スタンダードプラン(12ヶ月で月990円)に上げるか、WordPress側で対応する形になります。費用を足して上位プランと同額になるなら、最初から上位プランを選んだほうが手間がかかりません。
まとめ:まず12ヶ月の総額で並べ直す
格安レンタルサーバーの比較がややこしいのは、表示されている月額の前提が各社でそろっていないからです。36ヶ月一括の月換算、年契約の月あたり、初期費用の有無——これを12ヶ月契約の総額に直すだけで、順番がかなり変わります。
この記事の基準では、12ヶ月で最も安く、しかもバックアップとお試し期間が削られていないのはリトルサーバーのワードプラン(2,574円・月約215円)でした。容量とデータベースの数は控えめなので、画像を多く置く予定があるならスターレンタルサーバーのライト(月418円・350GB)、表示速度を落としたくないならJETBOYのミニ(月550円・LiteSpeed)、広告なしで容量を取りたいならXREA Plus(月290円・200GB)という並びになります。
いずれも無料のお試し期間があります。10日から20日のあいだに管理画面を触って、WordPressを1本入れてみて、それで決めるのがいちばん確実です。
※料金は2026年10月21日時点の各公式サイトの税込表示です。キャンペーンの有無で変わるため、申し込み前に公式でご確認ください。



