部活やサークルの連絡、PTAの役員間のやりとり、同窓会の幹事、町内会の班長。名簿を預かる立場になると、まず必要になるのが「1通送れば全員に届く宛先」です。ひとりずつBCCに入れるやり方は、人数が増えるほど破綻します。
ところが「メーリングリスト 無料」で調べると、少し困ったことが起きます。長く定番として紹介されてきたサービスが、すでに姿を変えているからです。2005年から20年続いた「らくらく連絡網」は、2025年3月末で連絡ツールとしてのサービスを終了しています。後継の「らくらく連絡網+」は公式の機能比較表で、旧サービスにあった「メーラーでの連絡作成」を非対応と明記しました。つまり、メールソフトから投稿するタイプの連絡網ではなくなっています。
この記事では、2026年9月17日時点で各公式サイト・公式ヘルプを直接確認したうえで、メーリングリストを無料で用意する5つの方法を、機能性・使いやすさ・コスパ・拡張性・安定性の5軸で比較しました。「メール1通で全員に届くか」「全員で会話が続けられるか」「無料のまま使い続けられるか」を、公式の記載にもとづいて切り分けています。
結論(先に知りたい人向け)
- 迷ったらGoogleグループ。無料のまま人数も送信数も実質的に困らない
- 参加者にアカウントを作らせたくないならGroupML。必要なのはメールアドレスだけ
- 出欠確認やアルバムもまとめたいならサークルスクエア(ただし無料枠のメール配信は月300通)
- スマホアプリで読了確認まで取りたいなららくらく連絡網+(メールソフトからは投稿できない)
- 一方的にお知らせを配るだけならBenchmark Email
無料のメーリングリストでつまずく3つのこと
連絡網は「作って終わり」ではなく、続けられるかどうかで差が出ます。比較表に入る前に、先に3つだけ共有させてください。
1. BCCの一斉送信には上限がある
Gmailのヘルプには、1通のメールを合計500件を超える宛先に送信したり、1日に500通を超えるメールを送信した場合に「送信できるメールの制限数に達しました」と表示される、という記載があります。さらにGoogle自身が、今後このエラーを防ぐ方法としてメールの宛先をすべて含むGoogleグループを作成し、そのグループのメールアドレス宛に送ることを案内しています。手作業のBCCはいずれ限界が来る、と提供元が認めているかたちです。
2. 「メーリングリスト」と呼ばれているものが、同じしくみとは限らない
本来のメーリングリストは、1つのアドレスに送ると登録者全員に届き、受け取った人が返信すると、それもまた全員に届く双方向のしくみです。ところが「無料のメーリングリスト」として紹介されるサービスには、管理者から参加者への一方通行のものや、メールではなくアプリの画面上でやりとりするものが混ざっています。どちらが良い悪いではなく、部員同士で相談したいのか、幹事からのお知らせを配るだけなのかで、選ぶものが変わります。
3. 定番だったサービスが入れ替わっている
冒頭で触れたとおり、旧「らくらく連絡網」は2025年3月末で終了しました。公式の比較表を読むと、旧サービスには「MLモード(誰でも連絡可能)」があり、メーラーでの連絡作成も対応していましたが、らくらく連絡網+ではどちらも無くなっています。さらに2026年1月1日付で、運営会社が株式会社イオレから株式会社ユーフォリアへ事業譲渡されました。数年前の紹介記事をそのまま信じると、実際の画面と食い違います。
無料のメーリングリストサービス5本の早見表
| ツール | 形式 | 無料の条件 | メール投稿 | 記録 | おすすめ度 |
|---|---|---|---|---|---|
| Googleグループ | 双方向ML | 制限なし | ○ | ◎ | ★★★★★ |
| GroupML | 双方向ML | 上限なし/広告 | ○ | × | ★★★★☆ |
| サークルスクエア | 団体アプリ | 月300通 | × | ○ | ★★★★☆ |
| らくらく連絡網+ | 団体アプリ | 広告あり | × | △ | ★★★☆☆ |
| Benchmark Email | 一方向配信 | 月2,500通 | × | ○ | ★★★☆☆ |
※ 2026年9月17日時点で、各公式サイト・公式ヘルプを直接確認した内容です。
※ 「メール投稿」は、参加者が手元のメールソフトから投稿できるかどうかを表します。×のものは、アプリやWeb画面を開いて連絡を作成します。
※ 「記録」は過去のやりとりを後から読み返せるかです。GroupMLは公式の仕様表で「過去メール アーカイブ機能」が「なし」とされているため×、らくらく連絡網+は最大2年・送受信それぞれ5,000件までの上限があるため△としています。
※ 「無料の条件」は、無料で使い続けるうえで最初にぶつかる制限です。数字は送信の上限、「広告」は無料版に広告が入ることを指します。詳しい条件は各サービスの項で触れます。
2つの列は、この記事だけの呼び方をしています。
- 形式:「双方向ML」は、1つのアドレスに送れば全員に届き、返信も全員に届くしくみです。「団体アプリ」は連絡の作成と閲覧をアプリやWeb画面で行うもの、「一方向配信」は管理者から参加者へ配るだけで、参加者同士の会話は想定していないものを指します
- 無料の範囲:「制限なし」は、個人の連絡網で通常ぶつかるような上限が公式ドキュメントに見当たらないという意味です。実際にはGoogleも上限値を公開していますが、後述するとおり桁が違います
総合評価:メールだけで回るか、無料のまま続くかで並べた順位
先に5軸の読み替えを置いておきます。連絡網という用途にあわせて、次のように読み替えます。
- 機能性:1通で全員に届き、全員が返信できるか。過去のやりとりを後から読み返せるか
- 使いやすさ:参加する側の手間。アプリを入れる必要があるか、メールアドレスだけで参加できるか
- コスパ:無料のまま使い続けられる範囲の広さ。送信数や広告の制限がどこまで及ぶか
- 拡張性:人数の上限と、連絡以外にどんな機能を抱えているか
- 安定性:運営の継続性と、リストが維持される条件の明確さ、そして届かなかったときの扱い(エラー処理・障害情報の公開)
判定の基準も1文で決めておきます。△が1つもなく、◎が2軸以上あり、かつ機能性が◎なら総合◎。それ以外は○とします。連絡網は「メールだけで回るか」が最優先なので、この記事に限って機能性◎を総合◎の必須条件に置きました。順位は「メールを1通送るだけで、無料のまま、全員に届いて会話が続けられるか」を主軸に、同程度なら「参加する側の手間が少ないほう」を上にして並べました。
| ツール | 機能性 | 使いやすさ | コスパ | 拡張性 | 安定性 | 総合 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| Googleグループ | ◎ | ○ | ◎ | ○ | ◎ | ◎ |
| GroupML | ○ | ◎ | ○ | ◎ | △ | ○ |
| サークルスクエア | ○ | ○ | △ | ○ | ◎ | ○ |
| らくらく連絡網+ | △ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
| Benchmark Email | △ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
※ 並びはそのまま順位です(上から1位〜5位)。
1位 Googleグループ(総合◎):△が1つも無く、◎が3つ(機能性・コスパ・安定性)。そのうち機能性が◎なので総合◎です。
機能性◎の根拠は2つあります。グループのアドレス宛にメールを送る方式と、groups.google.comの画面から投稿する方式の両方が、公式ヘルプの「投稿ポリシー」に設定項目として並んでいること。そして「会話の履歴」をオンにすれば、メンバーがいつでも過去の投稿を読み返せると書かれていることです。コスパ◎は後述する上限値が個人の連絡網で到達する水準を大きく超えていること、安定性◎は、提供元がGoogleで20年以上続いていることに加えて、リストが消える条件が公式に置かれていないこと、そして制限値が公開ドキュメントとして表形式で維持されている点を評価しました。
◎にしなかった軸も書いておきます。使いやすさ○は、グループ作成の画面で権限の選択肢が何段も続き、最初の1回で迷いやすいため。拡張性○は、無料で作るアドレスが一般公開のgooglegroups.comドメインになり、出欠確認やアンケートといった連絡以外の機能を持たないことを反映しました。
2位 GroupML(総合○):△が1つあるので総合○です。メールだけで投稿も返信も完結する点は1位に迫りますが、投稿が途切れるとML自体が消えるため、主軸の「無料のまま会話が続けられるか」で1位に一歩届きません。
◎は2つです。使いやすさ◎の根拠は、公式が利用に必要な情報は、管理者の方も参加者(メンバー)の方も、メールアドレスのみと明記していることで、参加者にアカウント登録やアプリの導入を求めない唯一の選択肢でした。拡張性◎は、仕様表のメンバー数制限が「なし」と無料サービス自身の仕様として明記されていること(Googleの「無制限」はビジネス向けの表の値です)、そして1人の管理者が複数のMLを持てることによります。
残りの3軸です。機能性○にとどめたのは、同じ仕様表で「過去メール アーカイブ機能」が「なし」とされており、参加する前のやりとりを後から読み返せないためです。コスパ○は、無料である一方で一部の配信メールに運営側の広告が入り、広告なしが有償オプションになっているからです。安定性△は両面あります。エラー処理と障害情報の公開は5本で最も手厚い一方で、一定期間投稿が無いとメーリングリスト自体が自動削除される規定を抱えるためです(条件は後述します)。連絡網は「消えないこと」が前提なので、この1点を重く見ました。
3位 サークルスクエア(総合○):△が1つあるので総合○です。4位との差は「会話が続けられるか」に置きました。サークルスクエアは掲示板やチャットで参加者同士のやりとりが成立するのに対し、らくらく連絡網+の返信は1対1に限られます。主軸を優先してこちらを上にしています。安定性◎は、公式サイトに24周年・10万グループ突破・170万ユーザー突破と掲示されており、団体運営サービスとして長く続いていることによります。
機能性○は、参加者が手元のメールソフトから投稿することはできない一方、チャット・掲示板・アンケートで参加者同士のやりとりが成立するためです。メール配信については公式自身が「メーリングリストの代わりとしても使えます」と案内しています。使いやすさ○は、アプリ版とWeb版のどちらでも参加できる反面、団体への参加手続きが要り、メールアドレスだけでは完結しないこと。拡張性○は、フリープランのメンバー数が100名・管理者3名に区切られている反面、出欠管理・アルバム・フォルダ・掲示板・会計まで機能が並ぶことを合わせた評価です。
コスパ△の理由ははっきりしています。フリープランのメール配信が月間300通、しかも「受信先1名につき1通と数えます」と公式に注記されているからです。100名の団体なら月3回で使い切ります。
4位 らくらく連絡網+(総合○):△が1つあるので総合○です。使いやすさ○は、旧サービスとの公式比較表で「パスワードレス(メールアドレス+認証コード)」が〇になっている一方、団体への参加手続きが要り、メールアドレスだけでは完結しないためです。
機能性△は、公式比較表の「メーラーでの連絡作成」が× サービス内で作成いただきますとなっていることに加えて、返信が「元の連絡の送信者と受信者の1対1でのやり取り」に限られ、全員には届かないと同じ表に明記されているためです。メールだけで完結せず、会話も全員に広がらない点が、この記事の主軸に直接ぶつかります。なお、全ての連絡に読了確認が付くことと、出欠確認・アンケート・日程調整を持つことは拡張性で評価しました。
残りの3軸です。コスパ○は、無料版が広告表示と登録アドレス宛のメールマガジン配信を前提としていること。拡張性○は、出欠確認・アンケート・日程調整があり、ファイル共有が50MBまで対応する一方で、連絡の保存に上限があることの合算です。安定性○は、20年の実績がある反面、2025年3月末の旧サービス終了と2026年1月の運営会社変更が続いた点を反映しました。
5位 Benchmark Email(総合○):△が1つあるので総合○で、5軸の並びは4位と同じです。順位が下になるのは主軸の差で、らくらく連絡網+には1対1とはいえ返信のしくみがあるのに対し、こちらは配るだけで会話が発生しません。機能性△は、メール配信システムという性格上、管理者から参加者へ配る一方向のしくみであり、参加者同士の会話が成立しないためです。連絡網としては最も守備範囲が狭くなります。
残りの4軸はいずれも○です。コスパ○は、公式FAQの比較表で無料の枠が「コンタクト数上限500件・送信元ドメイン1件・独自ドメインからの送信2,500通」と明示されていること。ただし共有ドメインから送る場合は1,000通に下がるので、無料のまま数を出したいなら独自ドメインの登録が前提になります。使いやすさ○は画面もFAQも日本語で読める一方、配信リストの準備やドメイン認証といった手順を踏む必要があること。拡張性○は、追加ユーザーが0(アカウント保持者のみ)である反面、登録フォームやレポートを備えていることの合算です。安定性○は、料金と制限がFAQに表として公開されている点によります。
無料で使い続けられるか:団体の人数と連絡網の上限
| ツール | 人数の上限 | アプリ | 会話の保存 | 広告 |
|---|---|---|---|---|
| Googleグループ | 記載なし | 不要 | ◎ | 記載なし |
| GroupML | 無制限 | 不要 | × | 一部に表示 |
| サークルスクエア | 100名 | 任意 | ○ | 表示あり |
| らくらく連絡網+ | 記載なし | 任意 | △ | 表示あり |
| Benchmark Email | 500件 | 不要 | — | 記載なし |
※ 「人数の上限」の「記載なし」は、無料で使う範囲の人数上限を公式ページで確認できなかったという意味で、無制限という意味ではありません。
※ 「アプリ」の「任意」は、アプリ版とWeb版のどちらでも使えるという意味です。
※ 「会話の保存」のらくらく連絡網+の△は、送受信日時から最大2年・それぞれ5,000件までという上限があるためです。
※ サークルスクエアの100名はフリープランの数字で、有料プランでは無制限になります。
※ Benchmark Emailの「会話の保存」の「—」は、一方向の配信で参加者同士の会話が発生しないためです(配信の履歴は残ります)。500件は無料の枠で登録できるコンタクト数の上限です。
※ サークルスクエアは団体登録から60日までキャンペーンで広告が表示されないと案内されています。
この表で差が出るのは2点です。ひとつめは参加する側に何を求めるか。GoogleグループはGoogleアカウント、サークルスクエアとらくらく連絡網+は団体への参加手続きが必要です。GroupMLだけが、管理者も参加者もメールアドレスだけで完結します。高齢の役員が多い町内会やPTAでは、この差が参加率にそのまま出ます。
ふたつめはやりとりを後から読み返せるか。Googleグループは会話の履歴をオンにすれば全員がいつでも遡れます。GroupMLは公式に「過去メールアーカイブ機能:なし」とあり、各自の受信トレイに残っているぶんだけが記録です。らくらく連絡網+は送受信日時から最大2年間・それぞれ5,000件までという区切りがあります。「去年の総会の資料をもう一度」という場面が起きる団体なら、ここは先に確認しておく箇所です。
5本を1つずつ確かめる
1. Googleグループ|Googleが自分で「BCCの代わりに使え」と案内している
Googleグループは、Googleアカウントがあれば無料で作れるメーリングリストのしくみです。特筆すべきは、Google自身が別サービスのヘルプで推奨していること。Gmailのエラー解説ページには、1日500通あるいは1通あたり500件の宛先という上限に触れたうえで、これを防ぐ方法として「メールの宛先をすべて含むGoogleグループを作成し、作成したグループのメールアドレス宛にメールを送信します」と書かれています。手作業のBCCから移る先として、提供元が名指ししている選択肢です。
作成画面では、グループ名・メールアドレス・説明を決めたあと、権限の設定が続きます。その先のメンバー追加の段階で、招待メッセージ(直接追加をオンにした場合はウェルカムメッセージ)を入力します。「グループに参加できるユーザー」では招待されたユーザーのみに絞ることができ、「投稿できるユーザー」ではグループのアドレス宛にメッセージを送れる相手を指定できます。閉じた連絡網として運用したいなら、この2つを絞り込むのが最初の作業です。
投稿ポリシーには「メールでの投稿を許可」と「ウェブからの投稿を許可」が別々のチェックボックスとして並んでいます。メール中心の団体はメール投稿だけをオンに、掲示板のように使いたい団体は両方をオンに、と運用を寄せられます。「会話の履歴」をオンにすると、通知メールを切っているメンバーでもGoogleグループのサイトから過去の投稿を読めるようになります。
上限も公開されています。Google Workspace管理者ヘルプの「Googleグループのポリシーと制限」には、個々のメッセージのサイズが25MB、ユーザーが作成できるグループ数は無制限、一度にオーナーになれるのは1,500グループ、Web画面から一度に追加できるメンバーは1セッションあたり200人、外部メンバーの招待は1グループにつき1日500人まで、といった数字が表で並びます。同じ表には「1グループのメンバー数の上限:無制限」という行もあります。
ただしこれらは、すべてビジネス向け(Google Workspace)として整理された値です。無料の個人アカウントで作るグループの上限は、公開ページで確認できませんでした。同じページに「Googleのインフラストラクチャ保護のため、これらの制限値は予告なく変更されることがあります」という注記も置かれています。個人の連絡網でここに届く場面はまず起きませんが、数字そのものを当てにしすぎないほうが安全です。
無料で作る場合、グループのアドレスは一般公開のgooglegroups.comドメインになります。独自ドメインのアドレスにしたい場合はGoogle Workspaceの契約が必要です。団体名のドメインで運用したいなら、後述するレンタルサーバーの標準機能を使うほうが安く済みます。
メリット
- メール投稿とWeb投稿を別々に許可できる
- 会話の履歴をオンにすれば全員が過去を読める
- Google自身がBCCの代わりとして案内している
- 上限値が公開ドキュメントで確認できる
デメリット
- 参加者にGoogleアカウントを求める場面がある
- 作成時の権限設定の項目が多く迷いやすい
- 無料だとアドレスがgooglegroups.comになる
- 出欠確認やアンケートの機能はない
こんな人におすすめ
- BCCの一斉送信が限界になってきた
- 過去のやりとりを全員が読み返せるようにしたい
- 人数が増えても同じ運用を続けたい
2. GroupML|管理者も参加者も、必要なのはメールアドレスだけ
GroupMLは、日本語で提供されている無料のメーリングリストサービスです。公式サイトはグループ内コミュニケーションなどに活用できる、双方向のやり取りのための、メンバーのみが投稿可能なメーリングリストと自らを説明しており、性格がはっきりしています。アドレスは「(MLアカウント名)@groupml.jp」の形式で、アカウント名は英小文字と数字で6文字以上20文字以内です。
最大の持ち味は、参加の敷居の低さです。公式に利用に必要な情報は、管理者の方も参加者(メンバー)の方も、メールアドレスのみですと書かれています。アプリの導入も、サービス専用のアカウント作成も要りません。連絡網の参加率は「登録してもらう手間」に強く左右されるので、これは実務上の利点になります。
メールのしくみも作り込まれています。送信ドメイン認証(SPF・DKIM・DMARC)に対応し、配信時にはFromアドレスをMLアドレスに書き換え、元のFromはX-Original-Fromヘッダに保存する設計です。件名には「[プレフィックス:通番]」が付き、Reply-ToはMLアドレスに置き換えられるので、返信すれば自然に全員に届きます。さらにGmail/Outlook等メールからの投稿でも投稿者の受信トレイにも届くよう配信すると明記されており、「自分の投稿だけ手元に届かない」という、この種のサービスでありがちな挙動に手当てがされています。
運用面では、エラーメールを受信した時点でそのアドレスを自動で配信停止にし、管理者へ通知する動きになっています。障害の記録も日付つきで公開されており、2026年8月3日にマイクロソフト系ドメイン宛の送信が保留になった件など、原因と対応が具体的に書かれています。
一方で、把握しておくべき条件が2つあります。ひとつは、仕様表の「過去メール アーカイブ機能」がなしであること。Web上に会話が蓄積されないので、後から参加した人は過去を読めません。
もうひとつが自動削除の規定です。次のいずれかに当てはまると、管理者へ削除予定日が通知されたうえで削除されます。
- 配信中のメンバーが2名以下(ML作成後30日経過後)
- ML作成後3日間経過以降の投稿がない(ML作成後30日経過後)
- 90日以上投稿がない(ML作成後1年未満の場合)
- 1年以上投稿がない(ML作成後1年以上の場合)
年に1回しか動かない同窓会の名簿のような使い方には向きません。なおメールサイズは512KBまでなので、大きな資料を配るなら無料のファイル転送サービスのリンクを本文に貼るほうが確実です。
メリット
- 管理者も参加者もメールアドレスだけで済む
- メンバー数の制限が公式に「なし」と明記
- SPF・DKIM・DMARCに対応している
- エラーメールを自動で配信停止にして管理者へ通知
デメリット
- 過去メールのアーカイブ機能がない
- 投稿が無い期間が続くとMLが自動削除される
- 一部の配信メールに運営側の広告が入る
- 1通あたりのメールサイズが512KBまで
こんな人におすすめ
- 参加者にアカウントを作らせたくない
- 人数が多い、あるいは今後増える見込みがある
- 日常的にやりとりが発生する団体
3. サークルスクエア|連絡だけでなく、出欠もアルバムも1か所にまとまる
サークルスクエアは、チーム・団体・コミュニティ運営のための無料アプリです。公式サイトには24周年・10万グループ突破・170万ユーザー突破と掲示されており、この5本では最も長く続いているサービスになります。
機能の幅が特徴です。スケジュール共有と出欠管理、アルバム、フォルダ、チャット、掲示板、アンケート、ブログ、つぶやき、ToDoリスト、名簿、活動場所、会計まで並びます。メール配信については公式自身がメーリングリストの代わりとしても使えますと案内しており、送信先を自由に設定したり履歴を残したりできると説明されています。連絡手段と団体運営の道具をまとめて1か所に置きたい場合、選択肢としてかなり強い部類です。
ただし、フリープランの線引きは具体的に確認しておく必要があります。プラン表によると、フリー(0円)はメンバー数100名・管理者3名で、CSV出力とグループ機能は使えません。そしてメール配信の月間送信上限が300通。注記にはメール配信の「月間送信上限」は受信先1名につき1通と数えますとあるので、100名の団体なら1回の一斉送信で100通を消費し、月3回で上限に届きます。送信履歴の保持も10件までです。
有料プランは1団体あたりの月額(税込)で、ライトが990円、ベーシックが1,870円、プレミアムが2,640円。いずれもメンバー数は無制限で、メール配信の月間送信上限も無制限になります。60日間の無料お試しが用意されており、フリープランで始めた後でもプレミアムのお試しは利用できると案内されています(お試しは1団体1回のみ)。広告を消したいだけなら、広告非表示オプションが10人以下550円・11〜30人1,100円・30人以上1,430円(いずれも月額税込)で用意されています。
つまり、連絡の頻度が低く機能を広く使いたい団体はフリーで足り、連絡の頻度が高い団体は有料側が前提という設計です。週1回以上の一斉連絡が発生するなら、無料のままでは回りません。
メリット
- 出欠管理・アルバム・会計まで1か所にまとまる
- 公式が「メーリングリストの代わり」と案内している
- 24周年・170万ユーザーという運用実績
- 60日間の無料お試しがあり、フリー開始後でも使える
デメリット
- メール配信は月300通(受信先1名で1通)
- メンバーは100名・管理者は3名まで
- 参加者がメールソフトから投稿できない
- 送信履歴が10件しか残らない
こんな人におすすめ
- 連絡以外に出欠やアルバムもまとめたい
- 一斉連絡の頻度は月に数回程度
- スポーツチームや学生サークルを運営している
4. らくらく連絡網+|読了確認は唯一、ただしメールでは書けない
らくらく連絡網+は、2005年開始の「らくらく連絡網」の後継サービスです。旧サービスの終了と運営会社の変更については、冒頭で触れたとおりです。
現行サービスの特徴は、連絡の作り込みにあります。通常連絡のほかに出欠確認・アンケート・日程調整の形式が用意され、回答結果は集計されたうえで、送信時のオプションで参加者にも公開するかどうかを選べます。権限は代表者・連絡メンバー・一般メンバーの3種類で、グループごとにリーダーを設定すれば、そのグループに限った連絡を送らせることもできます。認証はパスワードレスで、メールアドレスと認証コードで入ります。
そして読了確認です。旧サービスとの公式比較表では、旧が「△ 読了確認メールのみ」だったのに対し、らくらく連絡網+は◎ 全ての連絡に読了確認機能ありとなっています。全ての連絡に読了確認が付くのは、この記事で扱う5本のなかではここだけでした(サークルスクエアにもインフォメーションの未読チェックがありますが、フリープランでは3件までです)。集合時間の変更など、読み落としが実害になる連絡を扱う団体には効きます。
一方で、メーリングリストとして期待すると食い違う点が3つあります。いずれも同じ公式比較表に書かれているものです。
- メーラーでの連絡作成は「× サービス内で作成いただきます」
- メール通知は連絡内容の一部のみ確認可能(旧サービスは全文)
- 連絡送信は連絡権限のあるメンバーのみ(旧サービスの「MLモード」は廃止)
メールで完結する連絡網を探しているなら、ここは判断の分かれ目です。保存も送受信日時から最大2年間・それぞれ5,000件までに区切られました。ファイル共有は50MBまで拡大しています(旧は5MB)。
無料版は画面内に広告が表示され、登録アドレス宛にメールマガジンが配信されます。これらを止めたい場合は団体有料版で、メンバー数100名までのプランが1ヵ月5,500円・6ヵ月27,500円・12ヵ月55,000円(いずれも税込)。300名までが1ヵ月11,000円、500名までが1ヵ月16,500円という刻みで、以降も1,000名・1,500名・2,000名までのプランが用意されています。学校や企業など公式の場での利用を想定した案内になっています。
メリット
- 全ての連絡に読了確認が付く
- 出欠確認・アンケート・日程調整を標準で持つ
- パスワード不要で、認証コードだけで入れる
- ファイル共有が50MBまで対応
デメリット
- メールソフトから連絡を作成できない
- メール通知では連絡内容の一部しか読めない
- 連絡の保存は最大2年・5,000件まで
- 無料版は広告とメールマガジンが前提
こんな人におすすめ
- 読み落としが起きると困る連絡が多い
- メンバーがスマホ中心で動いている
- 出欠や日程調整を同じ画面で済ませたい
5. Benchmark Email|会話は要らない、配るだけならこれで足りる
Benchmark Emailは、日本語で提供されているメール配信サービスです。前の4本とは性格が違い、管理者から参加者へ一方的に配るしくみなので、部員同士が返信で相談するような使い方はできません。逆に、会報や活動報告のように「読んでもらうだけ」でよい連絡には、ここまでの4本より向いています。
無料の枠は公式FAQに表で明示されています。料金プランは、よくある質問では無料トライアルとProプランの2種類と説明されており(料金ページにはこのほかに大規模配信の問い合わせ枠があります)、無料側はコンタクト数上限500件・送信元ドメイン1件・オリジナルドメインからの送信数2,500通・追加可能なユーザー数0(アカウント保持者のみ)。ここにもう1つ条件があり、料金ページのよくある質問には「無料プランでは、登録可能な連絡先数の5倍まで、最大月2,500通の送信が可能です」とあります。つまり2,500通を使い切るにはコンタクトが500件必要で、100件の登録なら月500通が上限です。ここで見落としやすいのが、同じ表の「共有ドメインの送信数制限」で、Benchmark Emailの共有ドメインから送る場合は1,000通になります。無料のまま2,500通を使いたいなら、自分のドメインを登録して送信元にする作業が先に必要です。
なお、公式の呼び方は一定していません。料金プラン名は「無料トライアル」で、Proプランにアップグレードする前に機能を試すためのサービスと説明されている一方、同じ料金ページのよくある質問では「無料プラン」と書かれています。料金ページには¥0/月として掲載され、料金ページ・FAQのどちらにも利用期限の記載は見当たりませんでした(2026年9月17日に全文を確認)。ただし公式が「永久無料」と表現しているわけではない点は把握しておいてください。長く使う前提なら、この位置づけを踏まえて選ぶことになります。
Proプランは登録アドレス数で料金が決まり、送信数は独自ドメインならコンタクト数の10倍(1,000コンタクトで10,000通、10,000コンタクトで100,000通)、共有ドメインなら2倍で上限20,000通という設計です。年額払いで約15%の割引が適用されます。
メリット
- 無料でコンタクト500件・月2,500通まで(上限はコンタクト数の5倍)
- 画面もFAQも日本語で読める
- 開封率などの反応をレポートで確認できる
- 登録フォームやレポートを標準で持つ
デメリット
- 参加者同士の会話が成立しない
- 共有ドメインから送ると月1,000通に下がる
- 無料の枠でユーザーを追加できない
- 公式の呼称が「無料トライアル」と「無料プラン」で揺れる
こんな人におすすめ
- 会報やお知らせを配るだけでよい
- 開封率などの反応を見たい
- 返信は個別に受ける運用にしている
サービスを使わずに一斉送信する方法
人数が20〜30人程度で、しばらく増える見込みがないなら、いま使っているメールの機能だけで足りることもあります。
Gmailの連絡先ラベルなら、Googleコンタクトでメンバーにラベルを付けておき、宛先欄にラベル名を入れると一括で展開されます。ただし前述のとおり、1通あたり500件・1日500通という上限がGmail側にあり、これを超えると送信できません。Googleが公式に案内している回避策はGoogleグループの作成です。Gmailそのものを見直したい場合はGmailの代わりになるWebメールもどうぞ。
Thunderbirdのアドレス帳にも「メーリングリスト」という名前の機能があり、アドレス帳の中にメンバーをまとめておけば、その名前を宛先に入れるだけで全員に送れます。手順はOutlookからThunderbirdへの移行ガイドで触れている連絡先グループの再現方法と同じ考え方です。Thunderbird自体の使い勝手はOutlook vs Thunderbirdも参考になります。
どちらも共通する弱点が2つあります。ひとつは送信できるのが自分だけであること。名簿を持っている人が不在だと、連絡が止まります。もうひとつは返信が全員に届かないこと。誰かが返信しても、それは送信者にしか届かないので、相談が成立しません。役員が1人で回している間は十分ですが、引き継ぎが発生した時点で破綻します。他のメールソフトを検討するなら無料のメールソフトの比較もあわせてどうぞ。
番外編:独自ドメインでメーリングリストを運用する
ここまでの5本には、共通する制約が1つあります。連絡先として案内する受け口のアドレスが、自分たちのドメインにならないことです。googlegroups.comやgroupml.jpのアドレスは、対外的な窓口として案内するには少し据わりが悪い場面があります。Benchmark Emailは無料の枠でも送信元に自分のドメインを登録できますが、これは差出人を変えるだけで、返信を受け取る連絡網のアドレスにはなりません。会社・学校・NPOなど、団体名のドメインで連絡を受けたいなら、レンタルサーバーの標準機能を使う方法があります。
たとえばエックスサーバーには、メーリングリスト機能が標準で用意されています。公式のよくある質問によると、作成できる件数はスタンダードプランで20件・プレミアムプランで30件・ビジネスプランで40件、そして1つのメーリングリストに登録できるメールアドレスは500件が上限です。1契約で20個のメーリングリストを持てるので、部署ごと・学年ごとに分けるような使い方ができます。同じ独自ドメインでWebサイトも運用できるので、団体のホームページと連絡網を1契約にまとめられます。
料金はスタンダードプランで月額990円〜(税込)。10日間の無料お試しが用意されているので、メーリングリストの管理画面が想定どおりかを先に確かめられます。時期によってキャッシュバックなどのキャンペーンが実施されることがあるため、金額は申し込み前に公式でご確認ください(2026年9月17日時点)。
なお、メーリングリスト機能自体はエックスサーバーの専売ではありません。ConoHa WINGのサポートにもメーリングリストの管理画面に関するガイドが用意されています。サーバー選びそのものはレンタルサーバーの比較記事やエックスサーバーとConoHa WINGの比較で扱っているので、そちらもどうぞ。
無料の5本で足りているなら、無理に移る必要はありません。 独自ドメインのアドレスが要る、あるいはWebサイトも一緒に持ちたい、という条件が出てきたときの選択肢として考えてください。
エックスサーバー 公式サイトを見る用途別おすすめ:無料メーリングリストはどれを選ぶか
| やりたいこと | 選ぶもの | 理由 |
|---|---|---|
| 全員で相談したい | Googleグループ | メールで全員に返信が届く |
| 参加の手間を最小に | GroupML | メールアドレスだけで参加 |
| 出欠やアルバムもまとめる | サークルスクエア | 出欠・アルバムも一式 |
| 読み落としを防ぎたい | らくらく連絡網+ | 全連絡に読了確認が付く |
| お知らせを配るだけ | Benchmark Email | 500件まで無料で配れる |
| 団体名のアドレスで運用 | レンタルサーバー | 独自ドメインで作れる |
※ 最終行のレンタルサーバーでの運用は、ひとつ上の「番外編」で詳しく触れています。
迷ったときの分かれ道は1つです。メールで返信が全員に届く必要があるかどうか。必要ならGoogleグループかGroupMLの2択。不要なら、団体運営ごとまとめたい場合はサークルスクエアかららくらく連絡網+、配るだけでよい場合はBenchmark Emailになります。
メールではなくSNSのタイムラインで知らせ合うほうが近い場合は、Xの代わりになるSNS5選|乗り換え先を徹底比較 も参考にしてください。仲間内だけの閉じた場所を作る方法にも触れています。
運用を始める前に決めておくこと
始める前に決めておくと、あとで作り直さずに済むことが2つあります。
- 人数×回数を概算する(前述のとおり):サークルスクエアの月300通も、GroupMLの自動削除も、「どれだけ使うか」で効き方が変わります。始める前に一度だけ数えておいてください
- 名簿を1人で抱えない:どのサービスでも、管理者が1人だけだと引き継ぎで止まります。GroupMLはアシスタントを3アドレスまで、サークルスクエアのフリープランは管理者3名まで登録できるので、最初から複数人にしておくほうが安全です
よくある質問
Q. メーリングリストとは、そもそもどういうしくみですか?
1つのアドレス宛にメールを送ると、登録されている全員に届くしくみです。GroupMLの公式サイトでは「メールを1通送るとみんなにメールが届く仕組みです」と説明されています。本来は双方向で、返信もまた全員に届きます。この記事では前述のとおり、双方向性を満たすものを「双方向ML」、管理者から配るだけのものを「一方向配信」と呼び分けています。
Q. 無料のメーリングリストの作り方を教えてください
いちばん手数が少ないのはGoogleグループです。groups.google.comを開いてグループ名とメールアドレスを決め、「グループに参加できるユーザー」を招待されたユーザーのみに絞り、投稿ポリシーで「メールでの投稿を許可」にチェックを入れ、最後にメンバーのアドレスを追加すれば完成します。参加者にGoogleアカウントを作らせたくない場合は、メールアドレスだけで完結するGroupMLが代わりの選択肢になります。
Q. らくらく連絡網はもう使えないのですか?
旧サービスとしては使えません。公式ページに、2005年4月に提供を開始した「らくらく連絡網」はシステムの老朽化などに伴い、2025年3月末に連絡ツールとしてのサービスを終了したと明記されています。後継の「らくらく連絡網+」が提供されていますが、前述のとおり、メーラーでの連絡作成には対応していません。メールソフトから投稿するタイプの連絡網を探しているなら、GoogleグループかGroupMLが移り先の候補になります。
Q. 無料のメーリングリストに人数の制限はありますか?
サービスによって考え方が違います。GroupMLは仕様表の「メンバー数制限」が明確に「なし」です。サークルスクエアはフリープランでメンバー100名まで、Benchmark Emailは無料の枠でコンタクト500件までと決まっています。Googleグループとらくらく連絡網+は、無料で使う範囲の人数上限を公式ページで確認できませんでした。ただしGoogleについては、Web画面から一度に追加できるのが1セッションあたり200人、1グループにつき1日500人まで招待可能という数字が管理者ヘルプに公開されています。
Q. 独自ドメインのアドレスでメーリングリストを作れますか?
受け口となるアドレスについては、この記事の無料5本ではできません。Googleグループで独自ドメインを使うにはGoogle Workspaceの契約が必要で、GroupMLのアドレスはgroupml.jpに固定されています。Benchmark Emailは無料の枠でも送信元に独自ドメインを登録できますが、返信を受ける連絡網のアドレスにはなりません。団体名のドメインで運用したい場合は、前述のとおりレンタルサーバーの標準機能を使う方法が現実的です。エックスサーバーの場合、作成できる件数がスタンダードプランで20件、1リストあたり500アドレスまでという条件になります。
Q. ExcelやGmailの宛先に貼り付けて一斉送信するのは駄目ですか?
人数が少ないうちは成立します。ただし前述のとおり、Gmailには1通500件・1日500通の上限があり、Google自身が対策としてGoogleグループの作成を案内しています。加えてこの方法は、返信が全員に届かず、名簿を持っている人が不在だと連絡が止まります。役員交代のある団体なら、上限に届く前に移しておくほうが安全です。
Q. 添付ファイルはどのくらいまで送れますか?
Googleグループは個々のメッセージのサイズが25MBまでと管理者ヘルプに記載があります。GroupMLは512KBまでで、有償オプションで5MBまで緩和できます。らくらく連絡網+のファイル共有は50MBまでで、添付の保持期間は連絡送信後30日間です。サークルスクエアのフリープランは、フォルダ容量300MB・最大ファイル20MBという区切りになっています。これを超える資料を配るなら、無料のファイル転送サービスか無料のクラウドストレージにアップロードして、リンクだけをメールに載せるほうが確実です。
Q. 無料のメーリングリストに広告は入りますか?
3本で入ります。GroupMLは一部の配信メールに運営側が設定した広告が掲載され、広告なしは有償オプションです。らくらく連絡網+の無料版は画面内に広告が表示され、登録アドレス宛にメールマガジンが配信されます。サークルスクエアも広告が表示されますが、団体登録から60日まではキャンペーンで非表示になると案内されており、広告非表示オプションは10人以下550円・11〜30人1,100円・30人以上1,430円(月額税込)です。GoogleグループとBenchmark Emailには広告の記載がありません。
Q. メールが届かない人がいるときはどうすればいいですか?
まず受信側の迷惑メール設定を確認してもらうのが先です。そのうえで、サービスによって「届かなかった後」の扱いが違うことを知っておくと切り分けが早くなります。GroupMLはエラーメールを受け取った時点で該当アドレスを自動的に配信停止にし、管理者へ通知します(管理者はWeb画面から再配信の手続きができます)。急に届かなくなった人は、ここに落ちている可能性が高いです。一方、らくらく連絡網+とサークルスクエアはアプリやWeb画面で誰が読んでいないかを確認できるので、「届いたが読んでいない」のか「そもそも届いていない」のかを見分けられます。
まとめ:返信が全員に届く必要があるかで、選ぶものが変わる
メーリングリストを無料で用意したいとき、最初につまずくのはサービス選びではなく、数年前の定番がそのまま残っていないことです。旧らくらく連絡網の終了を知らないまま探し始めると、公式の画面と紹介記事が噛み合わず、時間を使います。
結論は、ひとつ上の表のとおりです。全員で相談したいならGoogleグループ、参加の手間を最小にしたいならGroupML。部やサークル、PTAで起きる場面は、この2本でおおむね足ります。
料金や仕様は変わることがあります。この記事の内容は2026年9月17日時点で各公式サイト・公式ヘルプを確認したものです。実際に運用を始める前に、最新の情報を公式でご確認ください。



