「来週のどこかで30分お話しできますか」「では火曜の午後か木曜の午前はいかがでしょう」「すみません、火曜は埋まってしまって」。打ち合わせを1件決めるだけで、メールが3往復、4往復と続いていく。フリーランスや個人事業で相談を受けている人、教室やサロンを1人で回している人ほど、この往復に時間を取られます。

自分のカレンダーの空き時間をURLにして送り、相手に選んでもらうのが「日程調整ツール」です。選ばれた時点でカレンダーに予定が入り、ZoomやGoogle MeetのURLも自動で発行されます。多くのツールに無料プランがありますが、無料でどこまで使えるかはツールごとにかなり違います。相手へのリマインドメールが有料からのもの、使えるカレンダーがGoogleとMicrosoftだけのもの、予約ページが1つしか作れないものもあります。

この記事では、無料プランのある6本を2026年10月28日時点の各公式サイト・公式ヘルプの情報で5軸に分けて採点し、総合◎になった4本を紹介します。法人の大人数での導入ではなく、1人〜数人で使う前提で採点しています。

先に結論

  • 無料のままでも機能がそろっていて、有料も月900円から(月払い・税抜)なのはTimeRex。Web会議URLの発行、相手へのリマインド、2人の空きをまとめた調整、投票型まで無料で使える
  • iPhoneのカレンダー(iCloud)を使っているならJicoo。無料でGoogle・Outlook・iCloudのカレンダーを3つまでつなげる
  • 2人で出る打ち合わせや、候補をメールの文面で送りたいならSpir。無料で2人の空き合わせと投票型まで使える(空き時間リンクは3つまで)
  • 英語の画面でもよければCal.com。無料でも予約ページとカレンダーの連携が無制限で、予約時の支払いの受け付けまでできる
  • formrunのフォームから予約まで1本でつなげたいなら、番外編のbookrun(8点・総合△。無料は公開2ページ・リマインドなし。整えるならPersonal Pro 月790円・税抜)
  • 海外で定番のCalendlyは、無料で作れる予約の種類が1つで日本語表示もなく、6点(総合△)で本編から外した
  • 飲み会やサークルのように「みんなで候補日に○×を付ける」なら、予約型ではなく調整さんや伝助のほうが早い

先に分ける:「みんなで決める型」と「相手に選んでもらう型」

「日程調整ツール」と呼ばれるものには、使い方がまったく違う2つの型があります。どちらを探しているかで、選ぶツールが変わります。

型 しくみ 向いている場面 代表例
投票型 参加者が○△×を付ける 3人以上の集まり 調整さん、伝助
予約型 空き枠URLから相手が1つ選ぶ 1対1の予定 TimeRex、Jicoo

投票型は、幹事が候補日を並べて参加者に○△×を付けてもらい、一番多くの人が来られる日を幹事が決めます。飲み会・サークル・保護者会・同窓会のような集まり向きで、カレンダーとつながず、登録もしないで使えるのが強みです。ただ、候補日を選んで入力するのも、決まった日を自分のカレンダーに書き込むのも手作業です。

予約型は、自分のカレンダーの空き時間を自動で並べたURLを送り、相手が1つ選んだ時点で確定します。商談・相談・面談・取材・レッスンのような1対1の予定向きです。カレンダーとつなぐ手間が最初に1回だけかかる代わりに、空き時間の抜き出し、予定の登録、Web会議URLの発行、前日のリマインドまでツールが進めてくれます。

投票型なら、無料のままで足りる

投票型は、個人で使う範囲なら無料で完結します。

サービス 料金・登録 特徴
調整さん 登録なしで使える(登録も無料) 出欠が入ると主催者に通知(会員ログイン時)
伝助 有料プランなし・登録不要 来られる人数が日程ごとに集計される
LINEスケジュール LINEアプリ内の機能 作った予定をトークにそのまま共有

※ 2026年10月28日時点。各公式サイト・公式ヘルプの記載です。LINEスケジュールの料金は公式ガイドに記載がありません。

調整さんは2006年からのサービスで、会員ログインして作ったイベントは、出欠が入るたびに主催者へ通知メールが届きます。伝助は一番多く出席できる日が強調表示され、イベントページにパスワードも設定できます。

この記事の後半で採点する予約型のうち、TimeRex・Jicoo・Spirと、外した候補のCalendlyは無料プランにも投票型の機能を持っています。「普段は1対1の予約、たまに3人以上の打ち合わせ」という人は、予約型を1本入れておけば両方に使えます。ここから先は予約型に絞って比べます。

無料の日程調整ツール4本の早見表

ツール無料の予約ページ無料のリマインド有料の最安
TimeRex無制限あり月900円
Jicoo無制限あり月1,500円
Spir3つまであり月1,500円
Cal.com無制限あり月16ドル

※ 2026年10月28日時点。上から総合評価の順です。

※ 有料の最安は「1人で使うときの月額(月払い)」で、国内3本は税抜です。Jicooは、ページによって税込・税抜の表記が分かれています(Jicooの項で説明)。

※ 年払いにするとTimeRexは月750円、Jicoo・Spirは月1,200円、Cal.comは月12ドルになります。

※ 「無料のリマインド」は、予定の前に相手(予約した側)へリマインドメールが自動で届くかどうかです。

採点結果:総合◎の4本

ツール 機能性 使いやすさ コスパ 拡張性 安定性 総合
1. TimeRex ◎ ◎ ◎ ○ ◎ ◎
2. Jicoo ○ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎
3. Spir ◎ ◎ ◎ △ ○ ◎
4. Cal.com △ ○ ◎ ◎ ◎ ◎

◎を3点、○を2点、△を1点、×を0点として5軸を足し、合計点の高い順に並べました(満点15点)。合計12点以上を総合◎、10〜11点を総合○、9点以下を総合△としています。総合△のツールは本編の順位に入れず、ほかに代わりのない役割があるものは「番外編」、それ以外は「検討して外した候補」に点数と理由を書きました。採点した6本のうち、bookrun(8点)とCalendly(6点)が総合△です。合計点が同じになったときは、①機能性 → ②使いやすさ → ③コスパ → ④拡張性 → ⑤安定性の順に1段ずつ比べて上下を決めます。今回は1位と2位、3位と4位が同点で、どちらも最初の段の機能性で決まりました。

この記事には広告のリンクが含まれますが、順位は上の点数と同点のルールだけで決めていて、広告の有無では動かしていません。

1位 TimeRex(14点):2位のJicooと合計14点で並び、同点のルールの最初の段、機能性で上になりました(◎対○)。TimeRexは無料プランのまま「自分ともう1人の空き時間をまとめて相手に選んでもらう」調整ができますが、Jicooの無料プランは複数人が同席する予約ページを作れません。使いやすさ・コスパ・安定性はどちらも◎です。逆に拡張性はJicooが上(○対◎)で、TimeRexはiCloudのカレンダーに対応していません。

2位 Jicoo(14点):3位のSpirとの差は2点です。Jicooは拡張性(◎対△)と安定性(◎対○)で上回りました。無料でGoogle・Outlook・iCloudのカレンダーを3つまでつなげ、サイトへの埋め込みも無料でできるのに対し、Spirは埋め込みが有料からで、稼働状況のページも見当たりませんでした。機能性だけはSpirが上(◎対○)です。使いやすさとコスパはどちらも◎でした。

3位 Spir(12点):4位のCal.comと合計12点で並び、機能性で上になりました(◎対△)。Spirは無料でも2人の空きを合わせた調整と投票型まで使えますが、Cal.comの無料プランは1ユーザーだけで、投票型の機能も料金表に見当たりません。使いやすさもSpirが上(◎対○)で、画面・ヘルプ・問い合わせ先がすべて日本語です。一方で拡張性(△対◎)と安定性(○対◎)はCal.comが上でした。

4位 Cal.com(12点):3位のSpirと同点で、最初の段の機能性(△対◎)で4位になりました。複数人の空きを合わせる予約が有料からで、投票型の記載もないのが機能性△の理由です。使いやすさが○なのは、アプリの表示は日本語にできるものの、ヘルプと問い合わせ先が英語のみのためです。一方でコスパ・拡張性・安定性は◎で、無料のまま予約ページとカレンダー連携が無制限、相手への通知、予約時の支払いの受け付けまでそろいます。

採点の基準

  • 機能性:無料プランで「①Zoom・Google Meet・Microsoft TeamsのURLを自動発行できる ②予定の前に相手へリマインドメールが自動で届く ③自分以外の人の空きも合わせて候補を出せる ④3人以上で候補日に投票する調整ができる」の4項目のうち、公式に記載があるものの数。4つ=◎、3つ=○、2つ=△、1つ以下=×
  • 使いやすさ:「①管理画面を日本語で表示できる ②日本語のヘルプと問い合わせ先がある ③無料プランで予約ページを3つ以上公開できる(面談用・相談用・打ち合わせ用のように分けられる)」の3項目。3つ=◎、2つ=○、1つ=△、0=×
  • コスパ:1人で「予約ページを3つ以上公開する」「相手へリマインドメールを送る」「予約ページの広告を消す」の3つをそろえるのにかかる月額(月払い)。無料プランでそろう=◎、有料で1,000円未満/7ドル未満=○、それ以上=△。無料でそろうツールは、有料の金額を採点に入れていません(有料の最安は早見表に記載)
  • 拡張性:「①Google・Outlook・iCloudの3種類のカレンダーすべてに対応 ②無料で2つ以上のカレンダーを空き時間の判定に使える ③無料で外部サービス(Slack・Zapier・Webhook・HubSpotなど)と連携できる ④無料で自分のサイトに予約ページを埋め込める」の4項目のうち、公式に記載があるものの数。4つ=◎、3つ=○、2つ=△、1つ以下=×
  • 安定性:「①運営会社名と問い合わせ先を公式に明記 ②ISO 27001などの情報セキュリティの第三者認証を公式に明記 ③稼働状況のページ、または稼働率の目標(SLO)を公開」の3項目。3つ=◎、2つ=○、1つ=△、0=×

予約の件数は採点に入れていません。採点した6本とも、無料プランで受け付けられる予約数・日程調整の回数に上限の記載がなく、差がつかないためです。予約ページに出るサービス名のロゴは広告とは分けて、下の詳細表に書きました。

無料プランの中身を並べる

ツール 対応カレンダー 無料でつなげる数 複数人の空きを合わせる 投票型 サイトに埋め込み ロゴ・広告を消す
TimeRex Google・Microsoft 2つ 2人まで 無料で可 無料で可 プレミアムから(埋め込み時)
Jicoo Google・Outlook・iCloud 3つ 有料から 無料で可 無料で可 Teamから
Spir Google・Outlook 複数(数の記載なし) 2人まで 無料で可 有料から 記載なし
Cal.com Google・Outlook・Apple ほか 無制限 有料から 記載なし 無料で可 有料から

※ 2026年10月28日時点。各公式サイトの料金ページ・機能比較表・ヘルプ・公式ブログの記載です。
※ 「対応カレンダー」は、空き時間の判定と予定の書き込みに使えるカレンダーの種類です。TimeRexは「カレンダーが利用できるGoogleアカウント(G Suite含む)、もしくはMicrosoftアカウント」が必要と案内しています。
※ 「ロゴ・広告を消す」は、予約する相手が見る画面のサービス名のロゴや広告を消す設定が、どのプランから使えるかです。
※ Web会議(Zoom・Google Meet・Microsoft Teams)のURLの自動発行は、外した候補を含む6本とも無料プランで使えます。番外編のbookrunと外した候補のCalendlyの無料プランの中身は、記事の後半に書いています。

ここで差がつきやすいのがカレンダーの種類です。仕事はGoogleカレンダー、家族の予定はiPhoneのカレンダー、という人は少なくありません。予約型のツールは、つないだカレンダーに予定が入っている時間を候補から外す仕組みなので、家族の予定が入っているカレンダーをつなげないと、その時間にも予約が入ってしまいます。iCloudのカレンダーを無料で見られるのは、採点した6本ではJicooとCal.comだけでした。

Googleカレンダーの「予約スケジュール」で足りる人

予約型のツールを入れる前に、Googleカレンダーの標準機能で足りることもあります。Googleカレンダーには「予約スケジュール」という機能があり、空き時間を予約ページとして公開できます。

公式ヘルプによると、個人のGoogleアカウントで作れる予約ページは1つです。予約ページを複数作る、相手にリマインダーメールを自動で送る、複数のカレンダーを見て空き状況を確かめる、といった機能は、Google One プレミアムやGoogle AI Pro、Google Workspaceの対象プランが必要と公式の比較表に書かれています。会議はGoogle Meetのほか、対面・電話も選べますが、Zoomなどほかの会議サービスは予定に手動でリンクを足す案内になっています。

「Googleカレンダーだけを使っていて、受け付ける予約の種類は1つ、相手へのリマインドもいらない」なら、まずはこの機能を試すのが近道です。予約の種類を分けたい、Zoomを使いたい、OutlookやiCloudのカレンダーも合わせて見たい、となった時点で、予約型ツールの出番になります。

日程調整ツール4本の特徴と無料プランの制限

1. TimeRex|無料の範囲が広く、有料も月900円から

TimeRex(タイムレックス)は、ミクステンド株式会社が2020年に始めた日程調整ツールです。同じ会社は2018年から「調整さん」も運営していて、料金ページには調整さんを支える基盤や運用体制でTimeRexを提供していると書かれています。

フリープランは期間の制限がなく、クレジットカードの登録も要りません。日程調整カレンダー(予約ページ)の数と日程調整の回数はどちらも無制限で、「商談」「面談」「打ち合わせ」のように用途別にいくつでも作れます。Zoom・Microsoft Teams・Google MeetのURLの自動発行、リマインドメール、確定した予定のキャンセルと再調整、前後の準備や移動の時間を空けて候補を出す設定、サイトへの埋め込みまで無料の範囲です。

2人までなら、自分以外の人の空き時間も合わせて候補を出せます。「自分と相棒の2人が空いている時間だけを相手に見せる」「2人のうち空いているほうが出る」といった調整がフリープランでできるのは、採点した6本ではTimeRexとSpirだけでした。3人以上で候補日に投票する「グループ投票」も無料で使えます。連携も広く、Slack・Chatworkへの通知、Googleスプレッドシートへの記録、Zapier・Webhookがフリープランから使えます。

有料のベーシックは1ライセンス月900円(年払いなら月750円、いずれも税抜)で、優先順位に基づく担当者の自動決定、日にちごとの個別の時間設定、1日・1週の予約件数の上限設定、リマインドメールへのメッセージ追加などが加わります。プレミアムは月1,500円(年払い月1,250円)です。

注意点は2つあります。ひとつは、使えるカレンダーがGoogleとMicrosoftのアカウントに限られ、iCloudのカレンダーは案内されていないこと。もうひとつは、埋め込んだ予約ページのTimeRexのロゴを消す設定がプレミアム限定であることです。

  • 機能性◎:Web会議URL・リマインド・2人の空きを合わせた調整・グループ投票の4項目すべてが無料で使える
  • 使いやすさ◎:画面・ヘルプが日本語で、メールとチャットの標準サポートがある。予約ページは無料でも無制限
  • コスパ◎:予約ページ無制限とリマインドが無料でそろう。広告の非表示を有料とする記載もない(有料の最安は月900円)
  • 拡張性○:無料で2つのカレンダーを判定に使え、外部連携と埋め込みも無料。iCloudには非対応
  • 安定性◎:運営会社を明記、ISO 27001の認証を取得、稼働状況のページも公開している

メリット

  • 無料でも予約ページの数と調整の回数が無制限
  • 無料で相手へのリマインドメールが届く
  • 2人までの空きを合わせた調整が無料でできる
  • Slack・スプレッドシート・Zapier連携も無料の範囲

デメリット

  • iCloudのカレンダーは案内されていない
  • 埋め込みページのロゴを消すのはプレミアムから
  • リマインドの送信時刻や文面の変更は有料から

こんな人におすすめ

  • 無料のまま、相談や商談の予約をきちんと回したい人
  • 相棒や家族と2人で予定をそろえて受け付けたい人
  • 有料に上げるときも月1,000円以内に収めたい人

TimeRex 公式サイトを見る

2. Jicoo|iPhoneのカレンダーも合わせて見られる

Jicoo(ジクー)は、ジクー株式会社が運営する日程調整ツールです。無料のIndividualプランは、公式のよくある質問で「1on1の調整で利用することができます」と説明されている、1対1の予約向けのプランです。

無料プランの強みはカレンダーの幅です。Googleカレンダー・Outlookカレンダーに加えてApple iCloudカレンダーにも対応し、1人あたり3つまでつなげます。仕事用のGoogleと私用のiCloudを両方つなげば、どちらかに予定がある時間は候補から外れます。予約ページの数と予約数はどちらも無制限で、Zoom・Google Meet・Microsoft Teamsの連携、キャンセル・日程変更・リマインド、投票機能、サイトへの埋め込み、HubSpot・Notionとの連携まで無料で使えます。問い合わせは、ヘルプページとチャットで受け付けています。iOS・Android・Macのアプリも公式に用意されています。

有料のTeamは1ユーザー月1,500円(年払いなら月1,200円)、Businessは月2,000円(年払い月1,600円)です。料金ページの表示は税抜ですが、特定商取引法に基づく表記のページには「表示価格は税込」とあり、表記が分かれていました。申し込む前に決済画面の金額を確かめるのが確実です。新しく登録するとBusinessプランを14日間試せて、終わると自動で無料プランに戻ります。

無料プランでは使えない機能も多く、予定の前後に空き時間(バッファ)を取る設定、予約時の入力項目の追加、予約した相手自身による日程変更・キャンセル、複数人が同席する予約ページ、Jicooのロゴを消す設定はTeamプランからです。打ち合わせが連続して詰まるのを避けたい人は、ここを先に確かめておきます。

  • 機能性○:Web会議URL・リマインド・投票は無料で使えるが、複数人の空きを合わせる予約ページは有料から
  • 使いやすさ◎:画面・ヘルプが日本語で、チャットで問い合わせできる。予約ページは無料でも無制限
  • コスパ◎:予約ページ無制限とリマインドが無料でそろう(有料の最安はTeamの月1,500円・税抜表示)
  • 拡張性◎:Google・Outlook・iCloudに対応し、無料で3つまでつなげる。外部連携と埋め込みも無料
  • 安定性◎:運営会社を明記、ISO 27001(ISMS)の認証を取得、稼働状況のページも公開している

メリット

  • 無料でiCloudのカレンダーもつなげる
  • 無料で3つのカレンダーをまとめて空き判定できる
  • 予約ページと予約数が無料でも無制限
  • スマホ・Macのアプリがある

デメリット

  • 無料では前後の空き時間(バッファ)を設定できない
  • 相手による日程変更・キャンセルは有料から
  • 税込・税抜の表記がページによって分かれている

こんな人におすすめ

  • iPhoneのカレンダーで私用の予定を管理している人
  • 仕事用と私用のカレンダーを分けて持っている人
  • 1対1の予約を無料で受け付けたい人

Jicoo 公式サイトを見る

3. Spir|無料でも2人の空き合わせと投票まで

Spir(スピア)は、株式会社Spirが運営する日程調整ツールです。登録から30日間は、人数や空き時間リンク(予約ページ)の数の制限なく試せて、終わったあとは機能の制限内で使っている場合に自動で無料のFreeプランになります。

Freeプランは利用人数2人まで、空き時間リンクは3つまで、日程調整は無制限です。料金ページの比較表では、1対1の調整、同席者全員が参加する調整、同席者のうち誰か1人が参加する調整、手動で候補日時を指定する調整、投票型の調整が、すべてFreeプランで使えることになっています。リマインドメール(打ち合わせの前日に送付)、Zoom・Microsoft Teams・Google MeetのURL発行、前後の確保時間、祝日の除外、Slack通知も無料の範囲です。

採点した6本の中で目立つのが、候補日時のテキスト書き出しです。空き時間を自動で抜き出し、「10月30日(木)14:00〜15:00」のような文面でコピーできるので、URLを開いてもらうのが気が引ける相手にも、いつものメールの文面で候補を送れます。QRコードも無料で表示できます。

有料のTeamは1シート月1,500円(年払いなら月1,200円、税抜)で、Webサイトへの埋め込み、相手への質問フォーム、1日の確定予定数の上限、リマインドメールの文面と送信タイミングの変更などが加わります。カレンダーはGoogleとOutlookに対応し、iCloudの案内は見当たりませんでした。

  • 機能性◎:Web会議URL・リマインド・2人の空きを合わせた調整・投票型の4項目すべてが無料で使える
  • 使いやすさ◎:画面・ヘルプが日本語で、問い合わせ先も日本語。無料で空き時間リンクを3つまで作れる
  • コスパ◎:予約ページ3つとリマインドが無料でそろう(有料の最安はTeamの月1,500円・税抜)
  • 拡張性△:無料で複数のカレンダーをつなげ、Slack通知も使えるが、iCloudには非対応で、埋め込みは有料から
  • 安定性○:運営会社を明記し、ISO 27001(ISMS)の認証を取得。稼働状況のページは見当たらなかった

メリット

  • 無料で2人の空き合わせ・投票型まで使える
  • 候補日時をメールの文面としてコピーできる
  • 無料で相手へのリマインドが届く
  • 登録から30日間は制限なしで試せる

デメリット

  • 無料の空き時間リンクは3つまで
  • サイトへの埋め込みは有料から
  • iCloudのカレンダーは案内されていない

こんな人におすすめ

  • URLより文面で候補を送りたい相手が多い人
  • 2人でそろって出る打ち合わせが多い人
  • 予約ページは用途別に3つあれば足りる人

Spir 公式サイトを見る

4. Cal.com|英語でよければ、無料の上限がほとんどない

Cal.com(カルドットコム)は、米国のCal.comが運営する予約ツールです。料金ページでは、無料のIndividualsプランを「Free forever」と案内しています。

予約の種類やカレンダー連携の数の上限は採点した6本で最もゆるく、予約の種類(イベントタイプ)とカレンダーの連携がどちらも無制限です。カレンダーはGoogle Calendar・Outlook・Apple Calendar・Zoho Calendarなどに対応し、会議はGoogle Meet・Microsoft Teams・Zoomなど20以上のサービスから選べます。予定の前後の空き時間、予約の最低受付時間、1日・1週・1か月ごとの予約件数の上限、相手によるキャンセルと日程変更、Webhook、Zapier・Make、HubSpot・Salesforce、StripeとPayPalでの予約時の支払いまで無料プランに含まれます。予約前後の通知は、無料ではテンプレートのワークフローに限られます。

自分のサイトへの埋め込みも無料でできます。公式ブログ(2026年2月27日)では「無料プランでWordPressのサイトに埋め込める」と案内しています。Calendlyの予約設定を1クリックで取り込む機能も無料プランの機能に並んでいて、Calendlyから移る人には手間が減ります。iOS・Androidのアプリもあります。

一方で、無料プランは1ユーザーだけで、複数人の空きを合わせる予約(Collective events)やラウンドロビンはTeamsプランからです。投票型の機能は料金表に見当たりませんでした。Cal.comのロゴを消す設定も有料です。有料のTeamsは1ユーザー月16ドル(年払いなら月12ドル)です。

言語は、公式サイト・料金ページ・ヘルプがいずれも英語で、日本語の案内は見当たりませんでした(2026年10月28日確認)。アプリの表示言語については、公式が公開しているソースコード(GitHub)の言語設定に日本語(ja)が含まれています。

  • 機能性△:Web会議URLとリマインド(テンプレートの通知)は無料。複数人の空き合わせは有料からで、投票型は記載なし
  • 使いやすさ○:アプリの表示言語に日本語があり、予約ページは無料でも無制限。ただしヘルプ・問い合わせ先は英語のみ
  • コスパ◎:予約ページ無制限と相手への通知が無料でそろう(有料の最安はTeamsの月16ドル)
  • 拡張性◎:Google・Outlook・Appleに対応し、無料で無制限につなげる。外部連携と埋め込みも無料
  • 安定性◎:運営会社を明記、ISO 27001・SOC 2 Type IIの取得を明記、稼働状況のページも公開している

メリット

  • 無料で予約の種類とカレンダー連携が無制限
  • Apple Calendarにも無料で対応
  • 予約時の支払い(Stripe・PayPal)も無料プランで使える
  • Calendlyの設定を取り込める

デメリット

  • 公式サイト・ヘルプが英語のみ
  • 無料プランは1ユーザーだけ
  • 有料は米ドル建てで、為替で支払額が動く

こんな人におすすめ

  • 英語のヘルプでも気にしない人
  • レッスンや相談の料金を予約時に受け取りたい人
  • 1人で使い、有料プランに上げずに済ませたい人

Cal.com 公式サイトを見る

番外編:formrunのフォームから予約までつなげるbookrun

bookrunは5軸の合計が8点(総合△)で、△は本編に入れない決まりのため順位と本数には入れていません。弱いのは機能性(×)と拡張性(△)で、無料では相手へのリマインドも複数人の空き合わせも使えず、公開できる予約ページも2つまでです。ただ、formrunのフォームと予約を1回の入力でつなげる使い方は本編の4本にはないため、番外編として紹介します。

bookrun(ブックラン)は、フォーム作成ツール「formrun」を運営する株式会社ベーシックの日程調整ツールです。formrunで作ったフォームに日程調整の項目を入れられるので、問い合わせの入力と予約の日時選びを1回の操作で済ませられます。公式サイトには「副業やプライベートでの日程調整」という用途別のページもあり、本業の時間を外して予定を組む使い方や、会食の候補日時を出す使い方が紹介されています。

Freeプランは期間の制限がなく、クレジットカードの登録も不要です。日程調整の回数とブックボード(予約ページ)の作成数は無制限ですが、公開できるブックボードは2つまでです。Googleカレンダー・Outlook予定表との連携、Google Meet・Microsoft Teams・Zoomの連携、Slack通知、予定のキャンセル・日程変更、サイトへの埋め込み、formrunのフォームとの連携が無料で使えます。スマートフォンからの日程調整も、全プランの機能として料金表に並んでいます。

無料プランで気をつけたいのは、相手へのリマインドメール(前日・当日)が有料プランからという点です。予約確定のメールは無料でも自動で届きますが、前日の念押しは届きません。予約ページに出る広告を消す設定と、ページの色の設定も有料からです。

有料のPersonal Proは月790円で、月払いで比べると採点した6本の有料プランで最も安い金額です(年払いならTimeRexの月750円のほうが安くなります)。公開できるブックボードが無制限になり、リマインドメール、広告の非表示、予約確定画面のメッセージ、予定のCSV出力が加わります。複数人の空きを合わせた調整は、1ライセンス月990円のTeamプランからです。料金ページには税込と税抜の表記が混在していますが、特定商取引法に基づく表記には「料金プランは全て消費税などを含んでおりません」とあり、税抜と読むのが確実です。年払いには対応しておらず、1か月ごとの自動更新です。

  • 機能性×:無料で使えるのはWeb会議URLの発行だけで、リマインド・複数人の空き合わせ・投票型は記載がないか有料から
  • 使いやすさ○:画面・ヘルプが日本語で、メールで問い合わせできる。無料で公開できる予約ページは2つまで
  • コスパ○:予約ページ3つ以上・リマインド・広告の非表示をそろえるにはPersonal Proの月790円(月払い・税抜)
  • 拡張性△:Slack連携と埋め込みは無料。iCloudには非対応で、複数カレンダーの記載は見当たらない
  • 安定性◎:運営会社を明記、ISMSとプライバシーマークを取得、稼働率99%を目標とするSLOを公開している

メリット

  • formrunのフォームと予約を1回の入力でつなげる
  • 月払いなら1人用の有料プランが採点した6本で最も安い月790円
  • 有料にするとリマインドと広告の非表示が付く
  • カード登録なしで無料プランを始められる

デメリット

  • 無料プランでは相手へのリマインドが届かない
  • 無料で公開できる予約ページは2つまで
  • 無料の予約ページには広告が出る

こんな人におすすめ

  • 問い合わせフォームからそのまま予約につなげたい人
  • すでにformrunでフォームを作っている人
  • 1人で使い、少額の有料プランで広告とリマインドを整えたい人
bookrun 公式サイトを見る

検討して外した候補

採点したものの総合△になり、ほかに代わりのない役割も見当たらなかったツールです。

ツール 機能性 使いやすさ コスパ 拡張性 安定性 合計・総合
Calendly △ × △ △ ◎ 6点(総合△)

※ 2026年10月28日時点。10月29日に公式の料金ページ・ヘルプで確認し直しました。

Calendly(6点・総合△):△は本編に入れない決まりのため外しました。米国のCalendlyが運営する、海外では定番の予約ツールです。無料プランで作れる予約の種類(イベントタイプ)とつなげるカレンダーが1つずつで(使いやすさ×・拡張性△)、相手へのリマインドの自動送信と複数人の予約は有料のStandardからです(機能性△)。管理画面の表示言語に日本語の案内は見当たらず、公式ヘルプ(2026年8月24日更新)によると、予約ページと通知メールを自動で翻訳できる7言語にも日本語は含まれません。iCloudのカレンダーは2024年8月20日以降、新しくつなげなくなっています。有料のStandardは1シート月12ドル(年払いなら月10ドル)です(コスパ△)。

安定性は◎で、運営会社、ISO/IEC 27001・SOC 2(Type 2)、稼働状況のページを公式に明記しています。Web会議URLの自動追加、投票(Meeting polls)、サイトへの埋め込み、Slack連携は無料でも使えるので、海外の取引先から「Calendlyのリンクを送ってください」と指定されたときに、無料の範囲で1種類だけ用意する使い方なら足ります。

Calendly 公式サイトを見る

場面別のおすすめ

使う場面 おすすめ 理由
フリーランス・個人事業の商談や相談 TimeRex 無料でも予約ページが無制限で、相手へのリマインドも届く
仕事はGoogle、私用はiPhoneのカレンダー Jicoo 無料でiCloudを含む3つのカレンダーをまとめて判定できる
2人で出る打ち合わせ(共同経営・夫婦での教室など) TimeRex・Spir 無料で2人までの空きを合わせて候補を出せる
URLより、メールの文面で候補を送りたい Spir 空き時間を文面としてコピーできる
レッスン代を予約時に受け取りたい Cal.com 無料プランでStripe・PayPalの支払いを受け付けられる
問い合わせフォームから予約まで1本でつなげたい bookrun(番外編) formrunのフォームに日程調整の項目を入れられる
海外の相手との打ち合わせ Cal.com 英語の予約ページが自然に使え、無料の上限もゆるい(相手からCalendlyを指定されたら、外した候補のCalendlyの無料プランで1種類だけ用意する手もある)
飲み会・サークル・保護者会の日程 調整さん・伝助 登録なしで、全員の○△×を一覧にできる

使い始める前に確かめること

  • つなぐカレンダーを全部そろえる:予約型は、つないだカレンダーに予定がある時間を候補から外します。私用の予定を別のカレンダーに入れているなら、それもつながないと空いているように見えます。iCloudを使っているなら、対応しているかを先に確かめます
  • 相手に何が見えるかを確かめる:予約ページに出るのは空き時間の一覧で、bookrunは公開ページを「空き枠一覧の画面」と説明しています。ただし予定の登録のためにカレンダーへの読み書きの権限を渡すことになるので、勤務先や学校のアカウントをつなぐ場合は、外部サービスの利用ルールを先に確かめます
  • リマインドが相手に届くかを確かめる:bookrunとCalendlyの無料プランは、予定の前に相手へ念押しのメールが届きません。無断で来ない予約が困る用途なら、無料でリマインドが届くTimeRex・Jicoo・Spir・Cal.comを選ぶか、有料プランを前提にします
  • 前後の空き時間を設定する:打ち合わせが連続で入ると、移動や準備の時間がなくなります。TimeRex・Spir・Cal.comは無料で前後の時間を空けられますが、Jicooは有料のTeamからです
  • 有料の金額は税抜か税込かを確かめる:国内のツールは税抜の表示が中心ですが、Jicooとbookrunはページによって税込・税抜の表記が分かれていました。申し込み画面の金額で確かめるのが確実です

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よくある質問

Q. 無料の日程調整ツールは、どれから試せばいいですか?

1対1の予約を受けたいなら、TimeRexのフリープランが分かりやすいです。予約ページの数と調整の回数が無制限で、相手へのリマインドとWeb会議URLの発行も無料で使えます。iPhoneのカレンダーで私用の予定を管理しているなら、iCloudにつなげるJicooから試すと二重予約を避けやすくなります。どちらもカード登録なしで始められるので、両方つないで予約ページの見え方を比べても構いません。

Q. スマホだけで使えますか?アプリはありますか?

予約する相手は、送られてきたURLを開いて空き時間を選ぶ形です。主催する側の専用アプリは、Jicoo(iOS・Android・Mac)、Cal.com(iOS・Android)、Calendly(iOS・Android)が公式に用意しています。Spirは公式のお知らせで、スマホのブラウザ(SafariやGoogle Chromeなど)でも使えるサービスと説明しています。bookrunは料金表で「スマートフォンからの日程調整」を全プランの機能に挙げています。TimeRexは、専用アプリの案内が公式サイト・ヘルプに見当たりませんでした。

投票型は、スマホだけで完結します。調整さんにはiOS・Androidのアプリがあり、伝助はアプリを入れずにブラウザで使うサービスです。LINEスケジュールはLINEアプリの中で作り、そのままトークに共有できます。

Q. 予約する相手も、ツールに登録する必要がありますか?

bookrunは公式のよくある質問で、調整相手はアカウントを持っていなくても日程調整できると案内しています。Calendlyも、予約する側にはアカウントやシートが要らないと料金ページに書いています。TimeRexでは、相手がTimeRexにログインすると自分の空き予定を見ながら選べる、という補助の機能として案内されています。相手にとっての基本の操作は、送られてきたURLを開いて、空いている時間を1つ選び、名前などを入力するだけです。

Q. 飲み会やサークルの日程決めにも使えますか?

3人以上で都合を出し合うなら、予約型より調整さんや伝助のような投票型のほうが向いています。登録なしで候補日を並べられ、参加者が○△×を付けるだけで、来られる人数が日程ごとに一覧になります。予約型のうちTimeRex・Jicoo・Spir・Calendlyも無料で投票の機能を持っているので、すでに予約型を使っているならそちらで済ませることもできます。

Q. iPhoneのカレンダー(iCloud)と連携できるのはどれですか?

採点した6本では、JicooとCal.comです。Jicooは無料プランでGoogle・Outlook・iCloudのカレンダーを合わせて3つまでつなげ、Cal.comはApple Calendarを含めて無制限につなげます。Calendlyは2024年8月20日以降、iCloudカレンダーを新しくつなげなくなりました。TimeRex・Spir・bookrunはGoogleとMicrosoft(Outlook)のカレンダーに対応しています。

Q. 学校の面談や教室の体験予約にも使えますか?

使えます。予約ページのURLを案内に載せておけば、保護者や生徒が空いている時間を1つずつ選んでいく形になり、同じ時間に2人が入ることもありません。Spirは予約ページのQRコードを無料で表示できるので、紙の案内に載せたいときに便利です。ただし学校や勤務先のアカウントをつなぐ場合や、相手の名前・連絡先を受け取る場合は、外部サービスの利用や個人情報の扱いについて所属先のルールを先に確かめておきます。

Q. 有料プランにするなら、どれが安いですか?

1人で使う場合の月払いで比べると、bookrunのPersonal Proが月790円、TimeRexのベーシックが月900円です(いずれも税抜)。年払いにできるTimeRexは月750円になり、年払いまで含めるとTimeRexが最も安くなります。Jicoo・Spirは月1,500円(年払いで月1,200円)、Calendlyは月12ドル、Cal.comは月16ドルからです。ただしTimeRex・Jicoo・Spir・Cal.comは無料プランでも相手へのリマインドまで使えるので、有料にしなくても足りるかを先に試してから決めると無駄がありません。

まとめ:迷ったらTimeRex、iCloudを使うならJicoo

日程調整ツールの無料プランは、どれも「予約を受け付けること」まではできます。差が出るのは、相手へのリマインドが無料で届くか、使っているカレンダーをすべてつなげるか、予約ページをいくつ公開できるかの3点です。

無料の範囲の広さと有料の安さを両方取るならTimeRex、iPhoneのカレンダーも合わせて見たいならJicoo、2人で出る打ち合わせや文面での候補送りが多いならSpirが向いています。英語のヘルプでよければ無料の上限がほとんどないCal.comです。formrunのフォームから予約までつなげたいなら番外編のbookrun、海外の相手からCalendlyを指定されたら外した候補のCalendlyの無料プランで受ける手もあります。飲み会やサークルの日程なら、予約型ではなく調整さんや伝助で十分です。

まずは「1対1の予約か、みんなで決める日程か」を分けて、1対1なら手持ちのカレンダーの種類で絞る。ここから始めると、選ぶ候補がすぐに2〜3本に絞れます。

※ 料金・無料プランの内容は2026年10月28日時点の各公式サイトの情報です。最新の内容は公式サイトでご確認ください。