Surfshark(サーフシャーク)は、台数無制限で安いVPNとして名前が挙がることが多いサービスです。ただ、料金ページの「月298円」は税抜きの額で、しかも27か月分を最初にまとめて払う前提の数字です。契約が終わったあとの更新額や、上位プランのOneに付くウイルス対策がiPhoneで使えないことは、料金ページを見ただけでは分かりにくくなっています。
この記事では、評判を口コミの印象ではなく、監査・第三者テスト・アプリストアの評価の数字で確かめ、税込みの支払額と更新後の額、3つのプランのうち日本で使える機能、返金と解約の条件を表にまとめました。料金・機能・規約は2026年10月23日にSurfsharkの日本語の公式サイトとヘルプセンターで、テスト結果とストアの評価は同じ日に各ページで確認しています。
評判の答え(先に結論)
- 良い点:いちばん安いStarterでも同時接続の台数に上限がない。ノーログ(通信の記録を残さない運用)をDeloitteが2023年と2025年に確かめている。日本の東京に80台のサーバーがあり、日本語の料金ページから日本円で申し込める。App Store(日本)の評価は★4.6(5,907件)
- 悪い点:画面の価格は税抜き(月298円は税込328円)。2年+3か月が終わると、Starterは1年ごとに税込13,712円で自動更新される。無料プランはなく、無料体験は7日間・3台まで。返金は初回の購入から30日以内の1回だけ。2026年9月に社内のテスト用サーバーへの不正アクセスを公表(公式は利用者のデータとVPNサービスへの影響はないと説明)
- 向く人:家族のスマホ・パソコンを1契約でまとめて守りたい人。いまはOneがStarterと同じ初回価格なので、WindowsやAndroidのウイルス対策もまとめたい人
- 向かない人:iPhoneのウイルス対策まで1契約で済ませたい人(OneのAntivirusはiPhone非対応)。電話や日本の会社の窓口で相談したい人
- プランの選び方:VPNだけならStarter、ウイルス対策も使うならOne。One+で増える2つの機能は日本在住では使えないため、日本から選ぶ理由は見当たりません
Surfsharkとは:運営会社と日本での使い勝手
Surfsharkは、オランダのアムステルダムに登録住所があるSurfshark B.V.が運営するVPNです。2018年にVPNから始まったサービスで、2022年にNordVPNを提供するNord Securityと1つの持ち株会社の下で合併し、今はそれぞれ別のブランドとして運営されています(公式サイトの会社案内)。利用規約によると、契約の相手はSurfshark B.V.で、契約に適用される法律は英領ヴァージン諸島の法律です。
日本から使うときに気になる点を、公式サイトで確かめた範囲で並べました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 料金ページ・注文 | 日本語・日本円 |
| 日本のサーバー | 東京に80台 |
| アプリの言語 | 日本語あり |
| ヘルプセンター | 日本語は一部のみ |
| 問い合わせ | チャット・メール |
| 電話窓口 | 見当たらない |
| 利用できる年齢 | 18歳以上 |
※ 2026年10月23日に、Surfsharkの料金ページ・日本のサーバーのページ・ヘルプセンター・利用規約、App Storeの掲載情報(言語:日本語ほか12言語)で確認しました。
※ ヘルプセンターで日本語に訳されている記事は、公開されている325本のうち22本です(10月23日にヘルプセンターの記事の一覧で数えました)。自動更新の止め方・返金・支払い方法など契約まわりの記事は日本語で読めますが、アプリの設定(例:Androidでの設定方法)など多くの記事は英語のみです。ライブチャットの対応言語は、公式サイトに明記が見当たりませんでした。
アプリはWindows・Mac・Linux・iPhone・Android・Android TV・Apple TV・Fire TVに対応し、Chrome・Firefox・Edgeの拡張機能もあります(料金ページのよくある質問)。家族の端末を1契約で守れる一方、規約の公正利用ポリシーでは、無許可の再販など明らかに多すぎる台数の接続は制限することがあると書かれています。
評判を事実で確かめる:監査・第三者テスト・ストアの評価
「安いけれど大丈夫か」を判断する材料になる、外部の確認と公開されている評価の数字です。
| 確かめたこと | 誰が | 結果 |
|---|---|---|
| ノーログの運用 | Deloitte | 2023年・2025年に確認 |
| サーバー基盤の安全性 | SecuRing | 2025年12月に監査 |
| インフラと独自の接続方式 | Cure53 | 2026年に監査 |
| VPNの速度 | TechRadar | WireGuardで2,005Mbps |
| ウイルス対策 | AV-TEST | 保護6.0・軽さ4.5 |
| App Store(日本) | 利用者の評価 | ★4.6(5,907件) |
| Google Play | 利用者の評価 | ★4.4(31.9万件) |
※ 監査はSurfsharkのトラストセンターと公式ブログ(2025年6月16日)で確認しました(Cure53の2026年の監査は、トラストセンターに月の記載が見当たりません)。速度はTechRadarのレビュー(2026年10月6日更新)、ウイルス対策はAV-TESTの公開ページ、ストアの評価は2026年10月23日に各ストアのページで見た数字です。
ノーログ監査:Deloitteの2025年の確認は、通常・固定IP・マルチポートの各種VPNサーバーの設定と、サーバーを設定・展開する手順を調べたもので、ISAE 3000という保証業務の基準に沿った報告書は、Surfsharkのアカウントにログインすると読めます(公式ブログ)。1回目は2023年1月に公表されています。監査はその時点の運用を確かめたもので、将来の運用まで保証するものではありません。
インフラの監査:トラストセンターによると、2025年12月にSecuRingがネットワークの基盤を、2026年にはCure53が基盤とSurfshark独自の接続方式「Dausos」を監査しています。どちらも、外から攻撃されたときの守りを調べる種類の監査です。
VPNの速度:英国のTechRadarが10Gbpsの回線を使い、ダブリンとロサンゼルスの2か所から10回ずつ測った中央値で、近くのサーバーへのWireGuard接続が2,005Mbps、大西洋をまたぐ接続が1,739Mbps、OpenVPNが625Mbpsでした。日本の回線で測った値ではないため、目安として見てください。VPNの速度は回線・時間帯・接続先で大きく変わります。
ウイルス対策(Oneに付くAntivirus):AV-TESTのWindows 11向け家庭用製品のテスト(2026年5〜6月)で、守る力6.0・誤検知の少なさ6.0(各6点満点)の一方、パソコンの動作の軽さは4.5でした。2026年のWindows 11向けテスト(2月・4月・6月・8月の回)で、Surfshark Antivirusの結果が載っているのはこの回だけです。
アプリストアの評価:App Store(日本のストア)は★4.6・5,907件、Google Playは★4.4・31.9万件のレビューです。ストアの評価は、つながりにくかった時期や端末の相性など、個別の事情も混ざった数字です。
料金:画面の表示は税抜き。税込みの支払額と更新後の額
Surfsharkの料金ページで大きく表示される「月298円」などの金額は税抜きで、横に「付加価値税が適用されます」と書かれています。しかも2年プランは「2年+3か月延長」の27か月分を最初に一括で払う形です。実際に払う額を、税込みで並べ直しました。
| プラン | 期間 | 画面の月額 | 税込の支払額 | 更新(税込) |
|---|---|---|---|---|
| Starter | 2年+3か月 | 298円 | 8,851円 | 年13,712円 |
| Starter | 1年+3か月 | 398円 | 6,567円 | 年13,712円 |
| Starter | 1か月 | 2,898円 | 3,188円 | 月3,188円 |
| One | 2年+3か月 | 298円 | 8,851円 | 年17,182円 |
| One | 1年+3か月 | 398円 | 6,567円 | 年17,182円 |
| One | 1か月 | 3,098円 | 3,408円 | 月3,408円 |
| One+ | 2年+3か月 | 598円 | 17,761円 | 年20,654円 |
| One+ | 1年+3か月 | 998円 | 16,467円 | 年20,654円 |
| One+ | 1か月 | 3,498円 | 3,848円 | 月3,848円 |
※ 2026年10月23日に料金ページ(ブラウザーでの表示と、ページに埋め込まれた料金データ)と、利用規約の「サブスクリプション更新料金」のページで確認しました。2年と1年のプランはブラックフライデーのセール価格です。
※ 「画面の月額」は税抜きの月あたりの額、「税込の支払額」は最初に払う額(消費税10%込み)です。更新の額は、更新料金のページの税抜き額(Starter 12,465円・One 15,620円・One+ 18,776円)に消費税を足したもので、2年・1年のプランは期間が終わると1年ごとに更新されます。
税込みにすると、Starterの2年プランは月あたり約328円、更新後は年13,712円(月あたり約1,143円)です。最初の27か月と更新後の1年を合わせた39か月の総額は、Starterが22,563円、Oneが26,033円、One+が38,415円になります。
更新について、規約のページには次のように書かれています。
- 自動更新は、セールの割引がない正規の料金で行われる
- 終了日の30日前にメールで知らせる(1か月プランは除く)
- 更新時の消費税は、引き落とし日の税率で計算する
- 表示される更新価格は、価格の比較テスト(A/Bテスト)の対象になることがある
最後の点は、同じ時期でも人によって表示される額が違う場合があるという意味です。申し込む前に、注文画面の金額を確かめてください。
Starter・One・One+の違いと選び方
3つのプランは、VPN(台数無制限)・広告ブロッカー・2つのサーバーを経由する多段接続・使い捨てのメールアドレスなどを作るAlternative IDまでは共通です。差がつくのはその外側の機能で、日本在住では使えないものもあります。
| 機能 | Starter | One | One+ |
|---|---|---|---|
| VPN(台数無制限) | ○ | ○ | ○ |
| 広告ブロッカー | ○ | ○ | ○ |
| Alternative ID | ○ | ○ | ○ |
| 詐欺対策 | × | ○ | ○ |
| Antivirus | × | ○(5台) | ○(5台) |
| Alert(流出の通知) | × | ○ | ○ |
| Search | × | ○ | ○ |
| 個人情報窃盗の補償 | × | × | 米国在住のみ |
| Incogni | × | × | 日本在住は不可 |
※ 2026年10月23日に料金ページの「すべての機能を比較する」の表と、更新料金のページのプランの内訳で確認しました。Searchの行は料金ページの表に見当たらないため、ヘルプセンターの「Surfsharkのサブスクリプションプランにはどのようなオプションがありますか?」(One・One+に含まれると記載)で確認しています。Searchは、広告やトラッカーのない検索結果を返すSurfsharkの検索ツールです。
※ 詐欺対策は、詐欺テキスト対策・メール詐欺チェッカー・ウェブコンテンツブロッカー・詐欺電話対策(料金ページの表示は「近日公開」)の4つです。日本語のSMSやメールに対応しているかは、料金ページに記載が見当たりませんでした。
※ Incogniは米国・英国・EU・スイス・カナダの在住者のみ、個人情報窃盗の補償はニューヨーク州を除く米国在住者のみが対象と、料金ページに書かれています。
Oneを選ぶ前に確かめたいAntivirusの条件
OneのAntivirusは、VPNと違って同時に使えるのが5台までです(利用規約の公正利用ポリシー)。使えるのはWindows 10以降・macOS 11以降・Android 10以降で、iPhoneとiPadでは使えません(ヘルプセンターの英語の記事に、Android・macOS・Windowsで使えると記載)。64ビット以外のAndroidと、ARM版のWindowsにも対応していません。
家族のiPhoneのウイルス対策までまとめて済ませたい場合は、Oneでは足りません。パソコンとAndroidの台数を数えて、5台に収まるかを先に確かめてください。軽さを重く見る人は、AV-TESTで軽さが4.5だった点も判断材料になります。ウイルス対策を専用のソフトで選びたい場合は、有料のセキュリティソフト5本を2年目以降の料金で比べた記事が参考になります。
結論:VPNだけならStarter、ウイルス対策も使うならOne
| こんな人 | 選ぶプラン | 理由 |
|---|---|---|
| VPNと広告ブロックで十分 | Starter | 更新が年13,712円 |
| PCかAndroidも守りたい | One | 初回はStarterと同額 |
| iPhoneの守りが中心 | Starter | AntivirusがiPhone不可 |
| 日本在住でOne+を検討 | One | 増える2機能は使えない |
※ 「初回はStarterと同額」は、2026年10月23日時点の2年・1年のセール価格です。
いまのセールでは、OneとStarterの最初の支払額が同じ(2年プランで税込8,851円)です。ウイルス対策やメールアドレスの流出の通知を少しでも使うつもりがあれば、最初はOneを選んでおくほうが、同じ額で使える機能が増えます。差が出るのは更新のときで、Oneの更新額はStarterより年3,470円(税込)高くなります。
ただし、契約中のOneをStarterに切り替える(下げる)方法は、ヘルプセンター(「サブスクリプションを管理する」など)と利用規約には見当たりませんでした。更新のときにStarterへ移りたい場合は、更新日の前にOneの自動更新を止め、期間が終わってからStarterを買い直す形になります。返金保証は規約で初回の購入に限られているため、買い直した分には使えない場合があります。更新の30日前に届くメールを合図に、続けるプランを決めてください。
One+は、Oneに「個人情報窃盗の補償」と「Incogni(個人データの削除依頼)」を足したプランですが、どちらも日本在住では対象外です。2年プランでOneとの差は税込8,910円あり、日本から申し込む場合にOne+を選ぶ理由は見当たりません。
下のボタンの先は、Surfsharkのセール案内のページ(日本語)です。このページにはプランを選ぶ場所がないので、「Surfshark を入手する」を押して料金ページに移り、そこでStarter・One・One+と期間を選びます。
Surfshark 公式サイトを見るOneを選ぶ人向けに、Antivirus付きのOneを案内するページへのボタンも置いておきます。移動先は英語のページで、日本語の設定のブラウザーで開いても英語のまま表示されました(10月23日)。同じ案内の日本語版のページ(surfshark.com/ja/deal/antivirus)も公式サイトにあります。
Surfshark One(Antivirus付き)の詳細を見る5軸で採点:VPN比較記事と同じ基準で見ると
個人向けVPN6本の比較記事と同じ基準で、Surfsharkを採点し直しました(2026年10月23日の公式情報で確認)。VPNの部分はStarterもOneも同じなので、どちらで採点しても結果は変わりません。
- 機能性:①危険なサイトを止める機能 ②2つのサーバーを経由する多段接続 ③VPNの利用を気づかれにくくする接続(難読化)があるか
- 使いやすさ:①料金ページが日本語 ②日本円で払える ③初回の契約から30日以内なら、使ったあとでも返金を受けられるか
- コスパ:①最初の契約期間の月あたりが500円未満 ②更新後の年額が20,000円未満(どちらも税込みで比べる) ③無料プランがあるか
- 拡張性:①同時接続の台数に上限がない ②接続先が100ロケーション以上(国の数しか示していない場合は100か国以上で満たす) ③ブラウザーの拡張機能があるか
- 安定性:①運営会社名と所在国を公開している ②ノーログの外部監査の結果を公表している ③G7の政府が、一般向けの提供を禁じる決定をしていないか
各軸は、3つとも満たせば◎、2つなら○、1つ以下なら△です。点数は◎を2、○を1、△を0として5軸ぶんを合計した数で、総合の印は8点以上が◎、5〜7点が○、4点以下が△になります。
| サービス | 機能性 | 使いやすさ | コスパ | 拡張性 | 安定性 | 点数 | 差がつく点 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| Proton VPN | ◎ | ◎ | ◎ | ○ | ◎ | 9 | 無料プランあり |
| Surfshark | ◎ | ◎ | ○ | ◎ | ◎ | 9 | 台数無制限 |
| NordVPN | ◎ | ◎ | △ | ○ | ◎ | 7 | 更新後が年2万円超 |
※ Proton VPNとNordVPNは、比較記事で2026年10月22日に確かめた採点です。比較記事では同点のとき使いやすさ→安定性→コスパの順に比べ、SurfsharkはProton VPNとコスパの差で2位です。
Surfsharkの各軸の根拠:機能性◎は、Starterにも広告・トラッカー・マルウェアを止める広告ブロッカー(Clean Web)、多段接続のDynamic MultiHop、難読化サーバー(カモフラージュモード)がそろうためです。使いやすさ◎は、日本語の料金ページ・日本円の請求・30日間の返金保証の3つを満たします。コスパは、最初の月あたり(税込約328円)と更新後の年額(税込13,712円)は基準内ですが、無料プランがないため○です。拡張性◎は台数無制限・100か国・Chrome/Firefox/Edgeの拡張機能、安定性◎は運営会社の公開・Deloitteの監査・G7の政府による禁止の決定がないことによります。2026年9月の事故をどう扱ったかは、次の「悪い評判・注意点」の節に書いています。
Proton VPNとの差:点数は同じ9点で、Surfsharkは台数無制限で拡張性が1段上、Proton VPNは無料プランがあってコスパが1段上です。家族の端末をまとめるならSurfshark、まず無料で試したいならProton VPNという分かれ方です。
NordVPNとの差:Surfsharkが2点上です。機能性・使いやすさ・安定性は同じ◎で、Surfsharkは台数無制限で拡張性が1段上、最初の月あたりと更新後の年額がどちらも基準内でコスパも1段上です。前述のとおり、両社は2022年から同じ持ち株会社のグループです。
悪い評判・注意点を事実で確かめる
2026年9月、社内のテスト用サーバーへの不正アクセスを公表
Surfsharkは2026年9月9日、公式ブログの事故報告(「Security update: September 2026 incident report」、英語)で、社内のテスト用サーバーに外部の第三者が入り込んだと公表しました。報告に書かれている内容は次のとおりです。
- 原因:人のミスで、開発チームが使う社内のテスト用サーバーが、インターネットから接続できる設定になっていた
- アクセスされたもの:そのサーバーを通じて、社内の技術資料の一部(システムのプログラムの一部と、一部のサービスの内部の設定)。開発に使う認証情報の一部が、過去にコードの履歴に含まれていたことがある
- もう1台:利用者の身元・IPアドレス・暗号鍵・通信を扱わない、切り離された別のサーバー(VPS)にもアクセスされた
- 経過:8月31日に監視の仕組みで最初の兆候を見つけたが、利用者のデータがない環境だったため当初は優先度の低い件として扱い、9月2日に事故と判断して封じ込めた。9月5日までに追加の対策を行った
- 公式の説明:利用者のデータとVPNサービスへの影響はなく、利用者がすべきことはない。通信や閲覧の記録はもともと残しておらず、アプリと拡張機能は改変されていない。認証情報は念のためすべて変更か廃止し、アクセスの記録からは悪用の形跡が見つからなかった。追加で独立したセキュリティ監査を行う
影響がなかったという点はSurfshark自身の調査による説明で、外部の機関が確かめた結果は10月23日の時点で見当たりませんでした。最初の兆候から封じ込めまで2日かかったことについて、Surfsharkは、テスト用の環境もサービス本体と同じ安全基準に引き上げると書いています。
英国のTechRadarは、Surfsharkのレビュー(2026年10月6日更新)の「これまでの実績」の項でこの事故を取り上げ、公表の透明さと利用者への影響がないことから減点しにくいとしています(この項の点数は5点中4点)。ただし同じページの要約の欄には、データ流出の記録がないという以前の書き方が残っています。
この記事の5軸では、安定性の3つの条件(運営会社と所在国の公開・ノーログの外部監査の公表・G7の政府による禁止の決定がないこと)がこの事故ではどれも変わらないため、安定性は◎のままです(2018年にサーバーへの侵入があったNordVPNも、同じ基準で安定性◎です)。
無料プランはなく、無料体験は条件つき
Surfsharkに無料プランはありません。無料体験は7日間で、1年か2年のプランが対象、支払い方法はクレジットカードかPayPal、体験中に使えるのは3台までです。7日が過ぎると選んだプランの料金が請求され、自動更新が始まります(公式の無料トライアルのページ)。同じページでは、課金されたあとも30日間の返金保証が使えるため「合計で37日間」試せると案内しています。
2年+3か月のあとは更新額が上がる
最初の支払いが安いのは、長い期間をまとめて払うセール価格だからです。前述の料金の表のとおり、Starterの更新後の月あたりは、最初の27か月の約3.5倍になります。更新前に届くメールで、続けるか、ほかのサービスに移るかを決めると払いすぎを防げます。
海外や動画配信での使い方は、現地の法令と各サービスの規約しだい
VPNの利用が法令で制限されている国では、その国の法令が優先されます。Surfsharkの規約も、利用者に各国の法令を守ることを求めています。また、動画配信などは、サービスごとに視聴できる地域が規約で決められていることがあり、VPNでその制限を越える使い方は規約違反になる場合があります。
返金と解約の手順・条件
買った場所によって、自動更新の止め方と返金の申し込み先が違います(ヘルプセンター「返金ポリシー」「自動更新をキャンセルする方法」、2026年10月6日更新)。
| 買った場所 | 自動更新の止め方 | 返金の申し込み先 |
|---|---|---|
| 公式サイト | アカウントの画面 | ライブチャット |
| App Store | Appleの設定 | Apple |
| Google Play | Google Play | 48時間内はGoogle |
| Amazon | Amazonアカウント | Amazon |
※ Google Playで買った場合、購入から48時間を過ぎたあとの返金はSurfsharkのサポートが対応します。
※ 公式サイトで買った場合も、返金の処理は購入時の決済サービスが直接行うことがあります。
返金の条件は、利用規約で次のように決められています。
- 対象は初回の購入だけで、購入から30日以内、1つのサービスにつき1回まで。更新された分の支払いは返金されない
- Surfsharkが返金を扱うのは、公式サイトと、規約が挙げるPaddle・Google Play・Cleverbridge経由の購入。それ以外の販売店で買った場合は、その販売店の手続きによる
- プリペイドカード・ギフトカードでの支払いは返金されない
- 別料金のAlternative Number(Alternative IDに追加する仮想の電話番号)と、匿名の設定を選んだ専用IP(Dedicated IP)は返金されない
公式サイトで買った場合の自動更新の止め方は次のとおりです。
- Surfsharkのアカウントページにログインする
- 右上のメールアドレスをクリックし、「サブスクリプション」を選ぶ
- 「お支払い」の欄を開き、「自動更新をキャンセル」をクリックして確定する
自動更新を止めても、支払い済みの期間が終わるまではそのまま使えます。ただし、自動更新を止めただけでは返金されません。30日以内に返金を受けたい場合は、自動更新の停止とは別に、ライブチャットで返金を申し込みます。アカウントを削除しても、残りの期間の料金は戻りません。
ほかのVPN・ウイルス対策と比べたいとき
- 台数無制限のほかのVPN(MillenVPN・Windscribe)や、無料プランのあるProton VPNと料金・機能を並べて選びたい場合は、VPN6本を更新後の料金まで比べた記事を見てください
- Surfshark Oneと、ノートン360・ESETなどのウイルス対策ソフトのどちらにするか迷う場合は、有料のセキュリティソフト5本の比較で、2年目以降の年額と第三者テストの結果を比べられます
スポンサーリンク
よくある質問
Q. Surfsharkは安全に使えるVPNですか?
運営会社と所在国(オランダのSurfshark B.V.)を公開し、通信の記録を残さない運用をDeloitteが2023年と2025年に確かめています。基盤の安全性は、2025年12月にSecuRing、2026年にCure53が監査しています。一方で、2026年9月には、設定のミスでインターネットから接続できる状態になっていた社内のテスト用サーバーに外部の第三者が入り込み、社内の技術資料(プログラムの一部・設定・開発用の認証情報)にアクセスされたと公表しました。公式は利用者のデータとVPNサービスへの影響はないと説明していますが、これはSurfshark自身の調査による説明です(経過は上の「悪い評判・注意点」の節)。監査も事故の報告もその時点の確認なので、将来の運用まで保証するものではありません。
Q. 料金ページの「月298円」は税込みですか?
税抜きです。料金ページの価格の横に「付加価値税が適用されます」とあり、2年プランなら27か月分の税抜き8,046円に消費税が足されて、税込8,851円を最初に払います。月あたりにすると約328円です。
Q. Surfshark OneのAntivirus(ウイルス対策)はiPhoneでも使えますか?
使えません。OneのAntivirusが使えるのはWindows・Mac・Androidで、同時に使えるのは5台までです。VPNはiPhoneでも使えるので、iPhoneが中心ならStarterで足ります。
Q. 日本で使えますか?日本語のサポートはありますか?
日本の東京に80台のサーバーがあり、料金ページ・注文・請求は日本語と日本円です。ヘルプセンターで日本語に訳されているのは一部(325本のうち22本)で、自動更新の止め方・返金・支払い方法など契約まわりの記事は日本語、アプリの設定などの多くの記事は英語のみです。問い合わせはライブチャットとメールで、電話の窓口は見当たりませんでした。
Q. 解約するとすぐ使えなくなりますか?
いいえ。自動更新を止めても、支払い済みの期間の終わりまでは使えます。返金を受けたい場合は、購入から30日以内にライブチャットで別に申し込む必要があります。
Q. SurfsharkとNordVPNは同じ会社ですか?
2022年に、SurfsharkとNordVPNを提供するNord Securityが1つの持ち株会社の下で合併しました。サービスは別々のブランドとして運営されていて、料金・機能・アプリも別です。
まとめ:台数無制限のVPNを安く。ウイルス対策も使うならOneで
Surfsharkは、いちばん安いStarterでも台数に上限がなく、ノーログの運用を外部の監査で確かめているVPNです。悪い点は、画面の価格が税抜きで分かりにくいことと、2年+3か月のあとに更新額が上がること、無料プランがないことです。2026年9月には社内のテスト用サーバーへの不正アクセスを公表しており、公式は利用者のデータとVPNサービスへの影響はないと説明しています。
- VPNと広告ブロックで十分 → Starter(2年プランで税込8,851円、更新は年13,712円)
- WindowsやAndroidのウイルス対策もまとめたい → One(初回はStarterと同額、更新は年17,182円。AntivirusはiPhone非対応・5台まで)
- 日本在住でOne+を考えている → Oneで足ります(One+で増える2つの機能は日本では使えません)
返金保証は初回の購入から30日以内の1回だけです。申し込んだら、まず家族の端末に入れて、つなぎたいサイトや速度を確かめてください。ボタンの先のページの「Surfshark を入手する」から料金ページに移り、StarterかOneを選んで申し込みます。
Surfshark 公式サイトを見る![]()
Surfshark One(Antivirus付き)の詳細を見る![]()
本記事のSurfsharkのボタンは、A8ネット経由の紹介リンクです。採点は紹介リンクの有無ではなく、上の5軸の基準で行っています。
※ 本記事の料金・機能・規約は、2026年10月23日にSurfsharkの日本語の公式サイト(料金ページ・サブスクリプション更新料金のページ・利用規約〈2026年7月13日更新〉・日本のサーバーのページ・Antivirusのページ・無料トライアルのページ・会社案内・トラストセンター・2026年9月9日の事故報告)とヘルプセンターで確認しました。第三者の結果は、AV-TEST(Windows 11向け家庭用製品のテスト、2026年5〜6月)、TechRadarのSurfsharkのレビュー(2026年10月6日更新)、App Store(日本)・Google Playの掲載ページで同じ日に確認しています。料金はセールや為替、価格のテストで変わることがあるので、申し込む前に注文画面で金額を確かめてください。



