年賀状をスマホで作るアプリは、App Storeで「年賀状」と検索するだけで20本以上並びます。どれも「かんたん」「無料」をうたっていますが、中身は大きく2種類に分かれます。作ったデザインを印刷会社に注文して、宛名印刷や投函までまかせるアプリと、自宅のプリンターで刷るためのアプリです。

どちらが得かは、プリンターを持っているか、何枚出すか、宛名を誰が刷るかで決まります。しかも年賀状アプリは年度版ごとに入れ替わるため、9月の時点では2027年用の受付が始まっているアプリと、まだ準備中のアプリが混在しています。

本記事では、iPhoneとAndroidの両方で使える年賀状アプリを5本に絞り、機能性・使いやすさ・コスパ・拡張性・安定性の5軸で評価しました。料金と2027年用の提供状況は、2026年9月27日に各公式サイトとApp Storeの掲載内容で確認しています。

年賀状アプリ選びの早わかり

  • プリンターが無い・宛名も投函もまかせたい:スマホで年賀状(2027年用の注文受付中)
  • 注文と自宅印刷・コンビニ印刷を使い分けたい:つむぐ年賀(完成データの保存が無料)
  • エプソン製プリンターを持っている:スマホでカラリオ年賀(宛名面まで無料で自宅印刷)
  • キヤノン製プリンターを持っている:PIXUSはがきクリエイター(住所録1,000件まで無料)
  • 写真をきれいに残したい:しまうま年賀状(写真仕上げ。2027年用は秋頃に受付開始予定)
  • パソコンの年賀状ソフトで住所録を育てている:番外編の「筆まめ」と連携するアプリへ

年賀状アプリは「印刷をどこでするか」で2種類に分かれる

注文型:デザインだけ作って、印刷と宛名は業者にまかせる

スマホで年賀状・しまうま年賀状のような注文型のアプリは、デザインを作ったあとに印刷を注文するのが基本の流れです。はがきの用意も、宛名の印刷も、投函も業者側で済むため、プリンターが無くても年賀状が出せます。費用は1枚ごとの印刷代で、枚数が増えるほど1枚あたりが下がる料金表を用意しているところが多くなっています。

自宅印刷型:アプリは無料、紙とインクは自分持ち

プリンターメーカーのアプリ(スマホでカラリオ年賀・PIXUSはがきクリエイター)は、アプリの利用そのものが無料で、住所録を作って宛名面まで自宅で刷れます。かかるのは、はがき代とインク代だけです。そのかわり、そのメーカーのプリンターを持っていることが前提になります。

つむぐ年賀のように、注文もできて、完成データを保存して自宅やコンビニで刷ることもできる両にらみのアプリもあります。

宛名面は「注文なら無料印刷、自宅ならアプリ次第」

見落としやすいのが宛名面です。注文型のアプリは、今回確かめた3本とも注文するときの宛名印刷が無料です。一方、注文型のアプリで作ったデザインを自宅で刷る場合、宛名面まで刷れるとは限りません。たとえばスマホで年賀状のよくある質問には、アプリの自宅印刷機能は宛名面の印刷には対応していないと書かれています。宛名まで自宅で刷りたいなら、プリンターメーカーのアプリが確実です。


早見比較表:年賀状アプリ5本まとめ

アプリ主な印刷方法宛名印刷アプリ代前提おすすめ度
スマホで年賀状注文・自宅注文時無料無料なし★★★★★
つむぐ年賀注文・自宅・コンビニ注文時無料無料データ保存は会員登録★★★★★
スマホでカラリオ年賀自宅無料無料エプソン製プリンター★★★★☆
PIXUSはがきクリエイター自宅無料無料キヤノン製プリンター★★★★☆
しまうま年賀状注文注文時無料無料2027年用は秋頃開始★★★☆☆

※ 2026年9月27日時点の各公式情報とApp Storeの掲載内容にもとづきます。最新の料金・受付状況は各公式サイトでご確認ください

※ 5本ともiPhone(App Store)とAndroid(Google Play)の両方で配布されています

※ おすすめ度は下の5軸評価と、2027年用の年賀状を今から準備できるかを合わせた目安です

注文した場合の費用の目安

注文型のアプリで、年賀状20枚を宛名印刷つきで出す場合の目安です。

アプリ 20枚の目安 内訳の考え方
スマホで年賀状 5,440円(税込) 普通紙・直接投函の公式の料金例。はがき代込み・送料0円
つむぐ年賀 1枚123円〜の印刷代+はがき代+送料 特定商取引法の表記にある印刷最低料金(税込)。送料はゆうパケット540円から
しまうま年賀状 未公表 2027年用の料金は受付開始前で公表されていない(送料・宛名印刷・投函代行は無料と案内)

スマホで年賀状は、公式の料金ページではがき代85円+印刷代と分けて示しており、普通紙の印刷代は11〜20枚で1枚税込187円、151枚以上で税込99円まで下がります。つむぐ年賀は料金表の全体が公式サイトで見当たらず、ここでは最低料金だけを載せています。注文前には、アプリの注文画面で合計額を必ず確かめてください。


総合評価:5軸でランキング

5軸はそれぞれ次の基準で判定しました。

  • 機能性:◎=通信面と宛名面(住所録・宛名印刷)の両方を持ち、印刷の出口(注文・自宅・コンビニ)が2つ以上/○=両面を持つが出口が1つ/△=宛名面を持たない
  • 使いやすさ:◎=住所録を手入力せずに作る手段(はがきの撮影・電話帳・CSVの取り込み)が公式に示されている/○=公式に見当たらない
  • コスパ:◎=通信面の作成と自宅・コンビニで刷るための書き出しが無料と明記されている/○=作成は無料で、注文の料金表が公開されている/△=確認時点で料金が公表されていない
  • 拡張性:◎=同じ住所録をパソコン(Web版)でも編集でき、CSVで取り込める/○=住所録を翌年や別の端末に引き継ぐ手段(取り込み・書き出し・会員IDでの引き継ぎのいずれか)がある/△=どれも見当たらない
  • 安定性:◎=9月27日時点で2027年用の受付が始まっている/○=2027年用の公開予定が告知されている、または毎年の年度版の更新が続いている/△=どちらも確認できない

総合評価は◎が3つ以上で△が無ければ◎、それ以外は○としました。順位は総合評価 → ◎の数 → 同じ数なら、特定メーカーのプリンターを前提にしないアプリが上 → それでも同じならApp Storeの評価件数(9月27日時点)が多いアプリが上の順で決めています。

アプリ 機能性 使いやすさ コスパ 拡張性 安定性 総合
1. スマホで年賀状 ◎ ◎ ○ ◎ ◎ ◎
2. つむぐ年賀 ◎ ◎ ◎ ○ ○ ◎
3. スマホでカラリオ年賀 ○ ◎ ◎ ○ ○ ○
4. PIXUSはがきクリエイター ○ ◎ ◎ ○ ○ ○
5. しまうま年賀状 ○ ○ △ ○ ○ ○

順位の根拠

  • 1位 スマホで年賀状(総合◎・◎4つ):注文と自宅印刷の2つの出口を持ち、宛名面も注文時に無料で刷れるので機能性◎。届いたはがきの宛名面を撮影すると宛先帳に登録される「宛名スキャン」が枚数に関係なく無料で、使いやすさ◎です。Web版「ネットで年賀状」と同じ会員IDで宛先帳を共有でき、CSVでの一括取り込みにも対応するため拡張性◎。9月27日時点で2027年用の注文受付を公式に確認できたのは、5本の中でこのアプリだけで、安定性◎としました。コスパが○なのは、自宅印刷機能が無料かどうかの記載が公式に見当たらず、注文の料金表が公開されている点で判定したためです
  • 2位 つむぐ年賀(総合◎・◎3つ):注文・自宅・コンビニ(セブン-イレブン、ローソン、ファミリーマート、ミニストップ)の3つの出口を持つため機能性◎。はがきを撮影して宛名を登録する「宛名自動スキャン」があり使いやすさ◎、完成データの保存と自宅印刷が無料と明記されているのでコスパ◎です。1位との差は、2027年用のデザインが10月公開予定でまだ出ていないため安定性○、パソコンで住所録を編集するWeb版が見当たらずCSVの一括登録にとどまるため拡張性○で、◎の数が1つ少ない点にあります
  • 3位 スマホでカラリオ年賀(総合○・◎2つ):他社アプリの住所録の取り込みと郵便番号からの住所入力補助があり使いやすさ◎、デザインから宛名面の印刷まで無料で完結するためコスパ◎です。2位との差は、印刷の出口がエプソン製プリンターでの自宅印刷だけのため機能性○、2027年用が未公開で安定性○となり、◎が2つにとどまる点です
  • 4位 PIXUSはがきクリエイター(総合○・◎2つ):5軸の並びは3位と同じです。どちらも特定メーカーのプリンターが前提なので、最後の基準であるApp Storeの評価件数(スマホでカラリオ年賀 約16万件、PIXUSはがきクリエイター 約8.9万件)で4位としました。住所録1,000件・宛名の一括印刷100件・連名6人までと宛名面の仕様が数字で公開されている点はこちらが上で、キヤノン製のプリンターを使っているなら迷わずこちらです
  • 5位 しまうま年賀状(総合○・◎0):写真仕上げ(銀塩プリント)と印刷仕上げを選べ、送料・宛名印刷・投函代行が無料と案内されています。ただし出口は注文だけで機能性○、住所録を手入力せずに作る手段が公式に見当たらず使いやすさ○。2027年用は「2026年秋頃オープン予定」で料金が未公表のためコスパ△です。4位との差は、自宅印刷型の2本が持つ「アプリ代無料で宛名まで刷れる」◎がない点で、受付が始まれば料金を見て評価を見直します

年賀状アプリ5選【詳しく見る】

1. スマホで年賀状|注文受付がいちばん早く、宛名から投函まで任せられる

株式会社SFIDANTEが運営する年賀状アプリです。2027年用の注文をすでに受け付けており、公式サイトでは9月27日時点の発送予定日を10月1日と表示していました。デザインは1,200種類以上を11月上旬まで順次公開すると案内されています。

料金は基本料金0円で、1枚から注文できます。はがき代85円に印刷代が加わる形で、普通紙の印刷代は1〜10枚で1枚税込198円、枚数が増えるほど下がり、151枚以上で税込99円です。宛名印刷は無料で、郵便ポストへの直接投函を選ぶと送料は0円、自宅に届けてもらう場合はネコポス税込660円・宅配便税込880円がかかります。仕上がりをはがきで確かめるサンプル注文は何枚でも無料と案内されています(予告なく中断する場合あり)。

宛名面で気をつけたいのは文字の範囲です。宛名の印刷はJIS漢字コードの第二水準までで、「﨑」「髙」のような旧漢字は印刷できません。よくある質問では、新字体に置き換えるか、宛名なしで注文する方法が案内されています。また、手持ちの年賀はがきを持ち込んでの印刷は受け付けていないため、はがきを買ってしまった人はアプリの自宅印刷機能か、姉妹アプリ「コンビニで年賀状」(11月2日開始予定)を使うことになります。

  • 機能性◎:注文と自宅印刷の2つの出口。宛名印刷は注文時に無料
  • 使いやすさ◎:宛名スキャンで、届いたはがきを撮影して宛先帳を作れる
  • コスパ○:料金表は公開。自宅印刷機能が無料かの記載は公式に見当たらない
  • 拡張性◎:Web版と同じ宛先帳を使え、CSVで一括取り込みできる
  • 安定性◎:2027年用の注文を受付中

スマホで年賀状 公式サイトを見る

メリット

  • 2027年用の注文をすでに受け付けている
  • 直接投函なら送料0円で、宛名印刷も無料
  • サンプル注文が無料で、仕上がりを先に確かめられる
  • 宛名スキャンで、届いたはがきから宛先帳を作れる
  • パソコンのWeb版でもCSVで宛先を一括登録できる

デメリット

  • 旧漢字(﨑・髙など)は宛名に印刷できない
  • 手持ちの年賀はがきへの印刷注文はできない
  • 自宅印刷機能は宛名面に対応せず、一部のデザインも対象外
  • 少ない枚数だと1枚あたりの印刷代が高め

こんな人におすすめ

  • プリンターを持っていない人
  • 早めに準備を終わらせたい人
  • 宛名書きから投函まで、まとめて任せたい人

2. つむぐ年賀|注文・自宅・コンビニの3つの出口を持つ

株式会社ソルトワークスの年賀状アプリです。特徴は、作ったデザインの出し方を3つから選べることです。印刷を注文する、完成データを端末に保存して自宅のプリンターで刷る、コンビニのマルチコピー機で刷る、のいずれにも対応します。

App Storeの説明では、完成データの個人利用は無料で、保存した画像はプリンター各社のスマホ用アプリで印刷できるとされています(保存時は会員登録が必要)。コンビニ印刷はセブン-イレブン、ローソン、ファミリーマート、ミニストップの4社に対応します。

注文する場合は基本料金なしで1枚から頼め、宛名印刷は無料です。特定商取引法の表記では、印刷最低料金を写真印刷151円・普通印刷123円(税込)、コンビニ印刷は1枚70円からとしています。送料はゆうパケット540円・ゆうパック820円で、通常は注文後4営業日目の出荷です。仕上がりに満足できなかった場合に再印刷する「安心保障」は1注文410円のオプションです。

2027年用のデザインは10月公開予定とApp Storeの更新情報で告知されています。

  • 機能性◎:注文・自宅・コンビニ(4社)の3つの出口。宛名印刷は注文時に無料
  • 使いやすさ◎:宛名自動スキャンのほか、パソコンからCSVで一括登録できる
  • コスパ◎:完成データの保存と自宅印刷が無料と明記されている
  • 拡張性○:CSVでの一括登録には対応。住所録を編集するWeb版は見当たらない
  • 安定性○:2027年用デザインは10月公開予定

つむぐ年賀 公式サイトを見る

メリット

  • 完成データを無料で保存し、手持ちのプリンターで刷れる
  • コンビニ4社のマルチコピー機で、急ぎの数枚をすぐ刷れる
  • 注文するときの宛名印刷が無料
  • 喪中はがき・寒中見舞いのデザインもそろう

デメリット

  • 2027年用デザインは10月公開予定で、まだ選べない
  • 注文の料金表の全体が公式サイトで見当たらない
  • 保存した画像で自宅印刷するのは通信面で、宛名面は別の手段が要る
  • 注文品の送料がかかる(ゆうパケット540円から)

こんな人におすすめ

  • 大半は注文、足りない数枚はコンビニで、と使い分けたい人
  • メーカーを問わず手持ちのプリンターで通信面を刷りたい人
  • デザインを自分で細かく作り込みたい人

3. スマホでカラリオ年賀|エプソン製プリンターで宛名面まで無料

エプソンが無料で配布している年賀状アプリです。通信面も宛名面もアプリで作って、エプソン製プリンターで自宅印刷します。2026年版の年賀状デザインは565種類で、すべて無料と案内されていました。有料だったプレミアムスタンプは2026年4月1日で提供を終了しており、現在はアプリ内で課金する要素が案内されていません。

宛名面はエプソン独自の「宛名自動レイアウトエンジン」で、住所や氏名の長さ、連名の数、会社情報の有無に合わせて縦書きの宛名面を組みます。喪中はがきでは宛名面を普通はがきに切り替え、薄墨も選べます。住所録には年賀状の送付履歴・受取履歴・喪中を記録でき、次の年に出す相手を絞り込むのに使えます。

住所録はクラウドに自動保存され、機種を変えても引き継げるほか、ファイルに書き出して保存しておくこともできます(ファイル形式は公式に明記がありません)。公式ページでは「住所録を第三者に送る必要がなく」と、自宅印刷ならではの点も挙げています。

対応はAndroid 9.0以降、iOS・iPadOS 16.0以降です。対応プリンターはエプソンの公式ページで機種を確かめてください。

  • 機能性○:通信面と宛名面の両方を持つが、出口はエプソン製プリンターでの自宅印刷だけ
  • 使いやすさ◎:他社アプリの住所録を取り込め、郵便番号から住所を補える
  • コスパ◎:デザインから宛名印刷まで無料。かかるのははがき代とインク代だけ
  • 拡張性○:住所録の取り込みと書き出しに対応。パソコン版で同じ住所録を使う仕組みは無い
  • 安定性○:2027年用は未公開だが、毎年の年度版の更新が続いている

スマホでカラリオ年賀 公式サイトを見る

メリット

  • アプリの利用料がかからず、宛名面まで自宅で刷れる
  • 宛名の自動レイアウトで、連名や会社名も組んでくれる
  • 送付・受取・喪中の履歴を住所録に残せる
  • 住所録を外部に預けずに年賀状を作れる

デメリット

  • エプソン製の対応プリンターが無いと印刷できない
  • 2027年用のデザインは9月27日時点で未公開
  • はがき・インクの用意と、給紙の手間は自分持ち

こんな人におすすめ

  • エプソン製のプリンターを持っている人
  • 費用をはがき代とインク代だけに抑えたい人
  • 住所録を印刷会社に預けたくない人

4. PIXUSはがきクリエイター|キヤノン製プリンター向け、宛名の仕様が明快

キヤノンマーケティングジャパンが無料で配布しているアプリで、キヤノン製プリンターで年賀状を自宅印刷します。公式ページとApp Storeの説明によると、年賀状デザインは300点以上、喪中・寒中見舞いデザインが80点以上です。

このアプリの強みは、宛名面の仕様が数字で公開されていることです。住所録は最大1,000件、宛名面の一括印刷は1回100件まで、連名は差出人・宛先とも6人まで、差出人は最大6件を登録してデザインごとに切り替えられます。勤務先の項目もあるため、部署名・役職を入れた仕事用の年賀状にも使えます。住所録はスマホの連絡先から選んで読み込めるほか、PCソフトの住所録(CSV)も読み込め、機種変更時の書き出しにも対応します。

注意点として、住所に入れた半角数字は漢数字、全角数字はアラビア数字に一律で変換されます。番地の表記をそろえたい場合は、入力するときの全角・半角で調整します。

  • 機能性○:通信面と宛名面の両方を持つが、出口はキヤノン製プリンターでの自宅印刷だけ
  • 使いやすさ◎:スマホの連絡先とPCソフトのCSVから住所録を作れる
  • コスパ◎:デザイン・住所録・宛名印刷まで無料
  • 拡張性○:CSVの読み込みと、機種変更用の書き出しに対応
  • 安定性○:2027年用は未公開だが、毎年の年度版の更新が続いている

PIXUSはがきクリエイター 公式サイトを見る

メリット

  • 住所録1,000件・一括印刷100件と、上限がはっきりしている
  • 連名6人、差出人6件まで登録できる
  • PCソフトの住所録をCSVで取り込める
  • 勤務先の項目があり、仕事用の年賀状にも使える

デメリット

  • キヤノン製の対応プリンターが無いと印刷できない
  • 住所の数字は半角・全角で表記が一律に変わる
  • 101件以上は、宛名面の印刷を分けて実行する必要がある

こんな人におすすめ

  • キヤノン製のプリンターを持っている人
  • パソコンの年賀状ソフトから住所録を移したい人
  • 家族それぞれの差出人で年賀状を刷り分けたい人

5. しまうま年賀状|写真を銀塩プリントで残したい人向け

写真プリントの「しまうまプリント」が運営する注文型の年賀状アプリです。仕上げを「写真仕上げ」(銀塩プリントをはがきに貼るタイプ)と「印刷仕上げ」から選べるのが特徴で、写真を主役にした年賀状に向いています。1回の注文で10デザインまで同時に頼めるため、家族それぞれの分や仕事用をまとめて注文できます。

公式サイトでは、送料・宛名印刷・投函代行が無料と案内されています。登録した宛名住所録は翌年以降も使え、スマホアプリとパソコンのどちらからでも注文できると案内されています。宛先ごとに別のメッセージを宛名面に入れる機能もあります(宛名印刷ありの場合のみ)。

ただし、2027年用の年賀状は「2026年秋頃オープン予定」で、9月27日時点では料金表に金額が表示されていませんでした。注文を考えている場合は、受付開始後に料金を他のアプリと比べてから決めてください。

  • 機能性○:通信面と宛名面を作れるが、出口は注文だけ
  • 使いやすさ○:住所録を手入力せずに作る手段が公式に見当たらない
  • コスパ△:2027年用の料金が確認時点で未公表(送料・宛名印刷・投函代行は無料)
  • 拡張性○:登録した住所録は翌年以降も使える。CSVの取り込みは公式に見当たらない
  • 安定性○:2027年用は秋頃オープン予定と告知されている

しまうま年賀状 公式サイトを見る

メリット

  • 写真仕上げ(銀塩プリント)を選べる
  • 送料・宛名印刷・投函代行が無料と案内されている
  • 1回の注文で10デザインまでまとめて頼める
  • 宛先ごとに別のメッセージを入れられる

デメリット

  • 2027年用は受付開始前で、料金が未公表
  • 自宅印刷やコンビニ印刷の出口が無い
  • 住所録の取り込み手段が公式に見当たらない

こんな人におすすめ

  • 子どもや家族の写真をきれいに残したい人
  • 家族の分をまとめて注文したい人
  • 受付開始を待ってから料金を比べられる人

用途別おすすめまとめ

こんな人 おすすめのアプリ 理由
プリンターが無い スマホで年賀状 注文を受付中で、宛名印刷と直接投函の送料が無料
注文と自宅印刷を使い分けたい つむぐ年賀 完成データの保存が無料で、コンビニ4社でも刷れる
エプソン製プリンターがある スマホでカラリオ年賀 アプリ代無料で、宛名面まで自宅で刷れる
キヤノン製プリンターがある PIXUSはがきクリエイター 住所録1,000件・連名6人まで無料で扱える
写真をきれいに残したい しまうま年賀状 銀塩プリントの写真仕上げを選べる
旧漢字の宛名がある プリンターメーカーのアプリかパソコンの年賀状ソフト 注文型の宛名印刷は文字の範囲に制限があるため

番外編:パソコンの年賀状ソフトで住所録を育てているなら

毎年100件を超える住所録をパソコンの年賀状ソフトで管理している人は、住所録をスマホアプリに移し替えるより、パソコンの住所録をそのまま使えるアプリを選ぶほうが手間がかかりません。

ソースネクストの「筆まめ」は、パソコン版と「筆まめクラウド住所録」(無料)との間で住所録を同期できます。そしてスマホアプリ「Web筆まめ」は、App Storeの説明で筆まめクラウド住所録のデータを宛名に使えるとしています。パソコンで住所録を整え、外出先ではスマホで年賀状を作る、という分担ができる組み合わせです。

パソコン版の筆まめ Ver.37はダウンロード版6,490円(Windows 11/10対応)で、ユーザー登録をすると5台のパソコンにインストールできます。人名外字を1,390文字収録しており、注文型のアプリで印刷できない旧漢字の宛名も、自宅のプリンターで刷れます。

一方、スマホアプリのWeb筆まめは、9月27日時点でApp Storeに出ているのが2026年版で、2027年用への更新はまだです。無料で使えるデザインは20点で、家庭用プリンター(キヤノン製・エプソン製)での印刷は有料の拡張機能と案内されています。スマホだけで完結させたい人には、ここまでの5本のほうが向いています。

筆まめVer.37 公式サイトを見る

今回選ばなかったアプリ

App Storeで評価件数の多い年賀状アプリのうち、次のものは9月27日時点の状況から5本に入れませんでした。

  • はがきデザインキット(日本郵便):2026年版は2026年1月30日で終了しており、2027年用は11月2日から公開と発表されています。2023年版で宛名印刷の機能が終わっており、いまはデザイン面を作るアプリです
  • みてね年賀状:家族アルバム「みてね」の写真を使える注文型のアプリですが、2027年用は受付の準備中で、料金が公表されていません
  • セブン-イレブン年賀状:セブン-イレブンのマルチコピー機で刷るアプリで、2027年用のデザインは11月頃の公開予定と案内されています

いずれも、公開・受付が始まれば選択肢になります。


年賀状アプリを使うときに気をつけること

1. 2027年用がいつ使えるようになるかを先に確かめる

年賀状アプリは年度版で入れ替わります。9月の時点では、注文を受け付けているアプリ、デザインだけ前年版のアプリ、秋に受付を始めるアプリが混在しています。インストールしたアプリが何年用の版なのかを、App Storeの名前や更新情報で確かめてから作り始めてください。

2. 宛名の旧漢字は、注文前にプレビューで確認する

注文型のアプリでは、宛名に使える文字に範囲があります。スマホで年賀状のように「﨑」「髙」を印刷できないと明記しているアプリもあります。注文前の仕上がり確認画面で、宛名の字体を1件ずつ確かめるのが確実です。

3. 直接投函と自宅配送は、送料と手間で選ぶ

直接投函は送料がかからないアプリが多い一方、手書きのひと言を添えることができません。ひと言を書き足したい相手の分だけ自宅配送にして、ほかは直接投函にする、という分け方もできます。

4. 住所録は翌年も使える形で残す

注文型のアプリの住所録は、会員IDにひもづいて翌年も使えます。登録したメールアドレスとパスワードを控えておくと、機種変更をしても住所録を引き継げます。自宅印刷型のアプリは、書き出し機能で手元にも保存しておくと安心です。


よくある質問

Q. 年賀状アプリは無料で使えますか?

アプリのダウンロードとデザインの作成は、紹介した5本とも無料です。費用がかかるのは、注文型なら印刷代(とはがき代・送料)、自宅印刷型ならはがき代とインク代です。スマホでカラリオ年賀とPIXUSはがきクリエイターは、宛名面の印刷までアプリ内の費用がかかりません。

Q. プリンターが無くても年賀状アプリで出せますか?

出せます。スマホで年賀状やしまうま年賀状のような注文型のアプリなら、はがきの用意から宛名印刷、投函まで業者に任せられます。数枚だけならつむぐ年賀のコンビニ印刷も使えます。

Q. 手持ちの年賀はがきにアプリで作ったデザインを刷れますか?

自宅のプリンターかコンビニのマルチコピー機を使えば刷れます。スマホで年賀状は持ち込みはがきへの印刷注文を受け付けておらず、自宅印刷機能か姉妹アプリ「コンビニで年賀状」を案内しています。

Q. パソコンの年賀状ソフトの住所録をアプリに移せますか?

アプリによって方法が違います。PIXUSはがきクリエイターはPCソフトの住所録(CSV)を読み込めます。スマホで年賀状はWeb版でCSVの一括取り込みに対応しています。筆まめを使っているなら、筆まめクラウド住所録を経由してWeb筆まめで使う方法があります。

Q. 年賀状はいつまでに投函すれば元日に届きますか?

日本郵便が2026年8月31日に発表した内容では、2027年用は12月27日までの差し出しが元日に届ける目安です(前年の12月25日から2日繰り下がりました)。年賀はがきの販売開始は11月2日です。アプリの注文は、この日程に間に合うよう各社が締め切りを設けています。たとえばスマホで年賀状は、直接投函で12月24日24時までに注文した分を元日に届けると案内しています(普通紙のみ)。アプリごとに締め切りが違うので、注文前に各アプリの案内を確かめてください。


まとめ:プリンターの有無で、選ぶアプリは決まる

年賀状アプリ選びは、自宅にプリンターがあるかでほぼ決まります。プリンターが無い、または宛名書きから投函まで任せたいなら、2027年用の注文をすでに受け付けているスマホで年賀状。注文と自宅・コンビニ印刷を使い分けたいならつむぐ年賀。エプソン製・キヤノン製のプリンターがあるなら、それぞれのメーカーの無料アプリで宛名面まで刷るのが最も費用を抑えられます。

まだ2027年用の受付が始まっていないアプリもあるので、10〜11月にもう一度、各アプリの受付状況を確かめてから決めるのがおすすめです。