喪中はがきは、準備する時期を自分で選べません。身内に不幸があった年の秋、他の手続きに追われている最中に「そういえば年賀状をどうするか」という話が持ち上がります。しかも締め切りは年賀状より早く、相手が年賀状を書き始める前に届いていなければ意味がありません。

そこで気になるのが費用です。印刷を頼む場合、たとえば郵便局のプリントサービスの喪中はがきは10枚4,260円(早期割引15%OFF適用時の表示価格)ですが、文面のテンプレートも、宛名を一括印刷する仕組みも、無料で手に入ります。弔事のはがきは写真も装飾も入れない慣習なので、無料のテンプレートで足りる範囲が年賀状より広くなるためです。

文面を用意するサイト、宛名を刷るソフト、そして紙に出す場所——喪中はがきを自分で仕上げるには、この3つをそれぞれ決めることになります。本記事ではその候補を5つ取り上げ、機能性・使いやすさ・コスパ・拡張性・安定性の5軸で評価しました。無料テンプレートで実際につまずく箇所と、どうしても現金で出ていく費用の内訳まで、各社の公式情報で確認したうえで整理しています。

喪中はがきを無料で作る早わかり

  • いつまでに出すか:相手が年賀状を書き始める前、10月中旬〜12月上旬に届くように。ここだけは動かせません
  • 文面を早く決めたいなら:喪中専用テンプレート177点と文例が揃う「年賀状プリント決定版」
  • 会員登録もしたくないなら:ダウンロードするだけの「喪中はがき.com」
  • 宛名を一括で刷りたいなら:「はがき作家 Free」か、無料の住所録アプリ「宛名印刷決定版」
  • スマートフォンだけで用意したいなら:Canva
  • 無料にできないもの:はがき代(1枚85円)とインク代。私製はがきを使う場合は弔事用の85円切手
  • プリンターが無い場合:セブン‐イレブンのマルチコピー機なら白黒20円・カラー60円で刷れます

喪中はがきで「無料にできる部分」と「必ずかかる費用」

最初に線を引いておきます。ここを曖昧にしたまま「無料」で検索すると、テンプレートは手に入ったのにはがき代の計算が抜けていた、という事態になります。

無料にできるのは、文面のデザインと宛名の仕組み

喪中はがきの作業は3つに分かれます。文面(裏面)のデザインと文章、宛名面のレイアウトと住所録、そして紙に刷る工程です。このうち前の2つは、本記事で扱う5つの方法のどれかで無料になります。デザイン料も、住所録ソフトの購入費も要りません。

残る「刷る工程」だけが現金の出ていく部分です。

はがき代は1枚85円

日本郵便の公式ページによれば、郵便局で常時販売している通常はがきは85円です。デザインは折り紙の「鳩」、インクジェット紙版は折り紙の「小鳥」の2種類で、どちらも85円。ほかに四面連刷(340円)とくぼみ入り(85円)が用意されています。

ここで注意したいのが、喪中はがきの定番として長く紹介されてきた「胡蝶蘭」の通常はがきが、この一覧に載っていないことです。本記事の確認時点(2026年9月7日)で、日本郵便の「通常はがき」ページに胡蝶蘭の記載は1件もありません。古い解説記事の「胡蝶蘭のはがきを買う」という前提は、いまの公式の案内とは一致していないので、公式ページに載っている鳩か小鳥のどちらかで考えておくのが確実です。

費用の項目 金額 備考
通常はがき 1枚85円 鳩(普通紙)/小鳥(インクジェット紙)
私製はがきに貼る切手 1枚85円 日本郵便は慶弔用として「弔事用85円普通切手」を用意
インク代 環境による モノクロデザインを選べば大きく下げられます
デザイン・文例 0円 本記事の5つの方法
宛名の一括印刷 0円 本記事の方法3・方法4

※ 2026年9月時点の日本郵便公式情報にもとづきます

30枚出す場合、はがき代だけで2,550円。ここにインク代が乗ります。印刷会社に頼む場合との金額差は枚数と注文先で変わるので、枚数が多いなら番外編の料金表と実際に見比べてください。自作を選ぶいちばんの理由は費用ではなく、「今日中に着手できる」という速さのほうです。

モノクロを選ぶとインク代が下がる

喪中はがきはカラーである必要がありません。本記事で紹介するテンプレート配布サイトはいずれもモノクロ版を用意しており、公式にもモノクロプリンターでも印刷できますと書かれています。方法1のサイトは印刷を注文する場合も「カラーより低価格でご利用いただけます」としており、挨拶状ドットコムもモノクロを「リーズナブルな」区分として扱っています。自宅印刷でも同じことで、色数を落とすほど1枚あたりのコストは軽くなります。


早見比較表:喪中はがきを無料で作る5つの方法

方法費用文面宛名前提条件対応環境おすすめ度
年賀状プリント決定版無料◎○無料会員登録ブラウザ(PC・スマホ)★★★★★
喪中はがき.com無料○○なし(宛名はWordとExcelが必要)ブラウザ+Word★★★★☆
はがき作家 Free無料△◎インストールWindows★★★☆☆
宛名印刷決定版無料×◎無料会員登録+インストールWindows 11(64bit)★★★☆☆
Canva無料◎×アカウント作成ブラウザ・アプリ★★★☆☆

※ 2026年9月時点の各公式情報にもとづきます。最新の仕様は各公式サイトでご確認ください

※ おすすめ度は「相手に届く期限までに、いま着手して出し終えられるか」を基準にした総合評価です

「文面」と「宛名」は別々に選んでよい

表を見て気づくのは、5つのうち文面と宛名の両方が◎になるものが1つも無いという点です。喪中はがきは年賀状ソフトのように「1本入れれば全部そろう」構造になっておらず、文面をどこで作り、宛名をどこで刷るかを別々に決めるほうが早く終わります。

組み合わせの目安は3つです。Windowsで住所録を毎年使い回すなら、文面は方法1か方法2、宛名は方法3。今年だけ乗り切れればいいなら、文面は方法2、宛名は手書き。スマートフォンしか無いなら、文面は方法5で作り、印刷はコンビニに持ち込みます。

年賀状の宛名印刷そのものを無料で片づける方法は「年賀状の宛名印刷を無料で済ませる方法5選」に別途まとめています。喪中はがきの宛名も同じ仕組みで刷れるので、住所録づくりから丁寧に見たい場合はそちらも参考にしてください。


総合評価:5軸でランキング

順位は ①喪中はがきに公式対応しているか → ②喪中はがきの型(文例・作法)まで面倒を見てくれるか → ③文面と宛名のどちらまで届くか → ④使い始めるまでの前提条件の少なさ の順に見て決めました。年賀状の機能を流用して「たぶん作れる」ものではなく、公式に喪中はがきを想定していると書いてあるかを最初の篩いにし、そのうえで書き方に迷っている人をどこまで運んでくれるかを次の篩いにしています。喪中はがきは絵柄より文面で止まる種類のはがきだからです。

方法 機能性 使いやすさ コスパ 拡張性 安定性 総合
1. 年賀状プリント決定版 ◎ ◎ ◎ ○ ○ ◎
2. 喪中はがき.com ○ ◎ ◎ ○ ○ ◎
3. はがき作家 Free ○ ○ ○ △ ○ ○
4. 宛名印刷決定版 ○ ○ ◎ ○ △ ○
5. Canva △ ◎ ◎ ◎ ◎ ○

※ 5つとも本体は無料ですが、コスパは「無料だから一律◎」ではなく、機能制限の重さを引いて付けています
※ このあとの各方法に付けた「手持ちの住所録の取り込みやすさ」のバッジは、道具の中に住所録を持てる方法(方法3・方法4)にだけ付けています

順位の根拠

  • 1位 年賀状プリント決定版(総合◎):喪中はがき専用のテンプレートが165点、近親者の訃報を知らせる死亡通知はがきが12点、合わせて177点用意されており、しかもWebアプリには文例の自動挿入機能が付いています。喪中はがきでいちばん時間を取られるのは絵柄選びではなく文面の言い回しなので、ここが埋まっている効果は大きく機能性◎。インストール不要でPCからもスマートフォンからも編集でき、同じデザインをWebアプリ・Wordファイル・PNG画像の3形式から選べるため使いやすさ◎です。無料会員登録だけで全機能が使えるのでコスパ◎。拡張性を○にとどめたのは、宛名面が別アプリ(方法4)に分かれており、そちらはWindows専用だからです。安定性も○としました。年賀まわりのサービスは秋に年度版が切り替わる構造で、公式にも「2026年喪中はがきの印刷注文受付は9月下旬ごろ開始予定です」と掲示されている段階だからです(デザインのダウンロードと編集は現時点で利用できます)
  • 2位 喪中はがき.com(総合◎):会員登録が一切要らないという一点で、急いでいる人にとっては最短です。公式に「登録不要・商用利用可能」と明記されており、ワード・PDF・JPEG画像の3形式で250種のテンプレートを配布しています。使いやすさ◎・コスパ◎はここから来ています。機能性を○にしたのは、編集がWord頼みで、Webアプリのような編集画面や文例の自動挿入が無いためです。宛名用のWordテンプレートとExcelの住所録ファイルまで無料で配っており、差し込み印刷の手順も公開されているので拡張性○。安定性も○としました。運営体制やサポート窓口の情報が限定的で、来年も同じ状態で公開されているかを保証できないためです
  • 3位 はがき作家 Free(総合○):無料の宛名印刷ソフトとしては定番で、公式の機能比較一覧に「年賀状・喪中はがき・普通はがき・季節の挨拶状 はがき のみ」と、喪中はがきが名指しで書かれています。宛名側の完成度は5つの中で最も高く、住所録がパソコンの中に残るのでサービス終了に左右されず機能性○です。コスパを◎ではなく○にしたのは、無料であっても有償テンプレートは印刷できず、CSVも書き出せないという、喪中はがきの用途で実際に効いてくる制限が2つ残るためです。使いやすさを○にとどめたのは、Windows専用でインストールが要るうえ、Free版では宛名レイアウトの設定が「プレビューのみ」で、配置は固定位置になるためです。安定性を◎ではなく○にしたのは、公式が「はがき作家 Free (無料) に関してのサポートは Web ページ上での解説のみとなります」「E メール、お電話、FAX 等でのお問い合わせは、お受けできません」と明記しているためで、詰まったときに聞ける先がありません。拡張性△の理由は明確で、CSVは読み込みだけで書き出しができません。住所録をこのソフトの外に持ち出す手段が用意されていないため、後から別のソフトへ移る自由度が下がります
  • 4位 宛名印刷決定版(総合○):1位と同じ運営元が配っている無料の住所録アプリです。公式に「年賀状や喪中はがきの宛名をカンタンに一括で印刷することができるアプリ」と書かれており、送受記録の管理、CSV形式の読み込み、個人・法人の切り替え、連名の印刷まで無料で使えるため機能性○・拡張性○。機能に制限らしい制限がなく費用もかからないのでコスパ◎です。②の篩いでは、住所録に「喪中受取」の記録を持てるという喪中固有の作りがあるぶん5位のCanvaを上回りました。それでも3位までは上がらないのは前提条件の重さで、対応OSがWindows 11(64bit)のみ、しかも起動時のログインと宛名印刷のたびにインターネット接続が必要という設計になっています。この2点で安定性△としました。文面は作れないので、方法1や方法2と組み合わせる前提の道具です
  • 5位 Canva(総合○):喪中はがき用のテンプレートが用意されており、300万件以上の無料写真とイラストを組み合わせて自由に作れます。ブラウザでもアプリでも動き、スマートフォンだけで完結するため使いやすさ◎。他の用途にそのまま使い回せるツールなので拡張性◎、サービスとしての継続性も高く安定性◎です。前提条件の軽さだけで言えば5つの中で最も軽く、①の篩いも通っています。それでも5位に置いたのは②で落ちるためです。喪中はがき側の作法(句読点を使わない、頭語・結語を入れないといった型)と文例が用意されているわけではなく、宛名面もそもそも対象外なので、書き方に迷っている人をそのまま完成まで運んではくれません。デザインの自由度が高いぶん、自分で正しさを担保する必要があるという意味で機能性△としました。すでに文面が決まっている人にとっては、順位に関係なく最短の道具です

5つの方法を詳しく見る

1. 年賀状プリント決定版|喪中専用テンプレート177点と文例がそろう

ティービー株式会社が運営する年賀状テンプレートサイトの、喪中はがきコーナーです。年賀状サイトの一角という位置づけながら、喪中はがきだけで独立した分類とテンプレート数を持っています。

内訳は公式ページに書かれているとおりで、定番カラー54点、おしゃれカラー44点、故人の趣味カラー24点、写真入りカラー13点、ペット9点、定番モノクロ13点、おしゃれモノクロ8点の165点。これに死亡通知はがき12点が加わって合計177点です。「故人の趣味」という分類には音楽、コーヒー、囲碁、ゴルフといったモチーフが並び、絵柄で故人の人柄を伝えたい場合の選択肢になります。

使い方は3通りから選べます。ブラウザ上のWebアプリで編集してPDFで書き出す方法、Windows版Word 2021以上に対応した.docxファイル(100mm×148mm)をダウンロードする方法、挨拶文あり・なし2パターンのPNG画像を落とす方法です。編集・保存・印刷とダウンロードには無料会員登録が必要ですが、入会金や年会費は発生しません。

喪中はがきで効くのは文例の自動挿入機能です。喪中はがきの文面は「誰が」「いつ」「何歳で」亡くなったかを定型に流し込む形式で、自由に書く部分がほとんどありません。Webアプリ側に文例が用意されていれば、迷う時間そのものが消えます。

なお、印刷注文も同じサイトから頼めますが、公式には「2026年喪中はがきの印刷注文受付は9月下旬ごろ開始予定です」と掲示されています(2026年9月7日確認)。テンプレートのダウンロードと編集は今すぐ使えるので、自宅で刷るなら待つ必要はありません。

年賀状プリント決定版 公式サイトを見る

メリット

  • 喪中はがき165点+死亡通知はがき12点の合計177点を無料で使える
  • Webアプリに文例の自動挿入機能があり、文面で迷わない
  • Webアプリ・Word・PNGの3形式から選べる
  • モノクロ版が21点あり、インク代を抑えられる
  • インストール不要でスマートフォンからも編集できる

デメリット

  • 編集・保存・印刷・ダウンロードのすべてに無料会員登録が必要
  • 宛名面は別アプリ(宛名印刷決定版)に分かれている
  • Wordテンプレートは Windows版 Word 2021 以上が対象
  • 印刷注文の受付開始は9月下旬ごろの予定と案内されている

こんな人におすすめ

  • 文面の言い回しから決めたい人
  • 絵柄で故人の人柄を伝えたい人
  • パソコンとスマートフォンを行き来しながら作りたい人

2. 喪中はがき.com|会員登録すら不要で、今すぐ落として印刷できる

喪中はがきと死亡通知はがきに特化したテンプレート配布サイトです。トップページに「登録不要・商用利用可能」と明記されており、メールアドレスの入力もアカウント作成も要りません。思い立った時点から印刷までの間に、待ち時間が一切入らないのがこの方法の価値です。

配布数は250種。縦書きは花柄・植物、おしゃれ、生き物・動物・ペット、風景・自然、モノクロに分類され、横書きも別枠で用意されています。形式はワード・PDF・JPEG画像の3種類。Word形式は文面をそのまま書き換えられるので、続柄や没月だけ直して使えます。

見落とされがちですが、このサイトは宛名側のテンプレートも無料で配っています。宛名用のWordテンプレートとExcelの住所録ファイルがセットになっており、WordとExcelの差し込み印刷で複数の宛名を一括印刷する手順が動画付きで公開されています。Officeを持っているなら、文面と宛名の両方をこのサイトだけで完結させられます。

その差し込み印刷について、公式が明示している注意点が実務的です。宛先の住所・マンション名・部屋番号に半角英数字を使うと、縦書きの差し込み印刷で数字が横向きに印刷されます。全角に統一してから読み込ませてください、という案内が手順の各所に繰り返し置かれています。これは他のワープロで宛名を組む場合にも共通してつまずく箇所です。

一方で、注意しておきたい点もあります。運営体制やサポート窓口の情報が限定的で、有償サービスを持つ事業者のような問い合わせ先が見当たりません。ダウンロードして自分で使い切る前提の道具として捉えるのが妥当です。

喪中はがき.com 公式サイトを見る

メリット

  • 会員登録もメールアドレスの入力も不要で、すぐダウンロードできる
  • 公式に商用利用可能と明記されている
  • ワード・PDF・JPEG画像の3形式を用意
  • 宛名用のWordテンプレートとExcel住所録も無料配布
  • 差し込み印刷の落とし穴(半角英数字)まで手順に書かれている

デメリット

  • 編集はWordなど手元のソフト頼みで、専用の編集画面が無い
  • 文例の自動挿入のような支援機能は無い
  • 運営体制やサポート窓口の情報が限定的
  • 宛名の一括印刷にはWordとExcelの両方が必要

こんな人におすすめ

  • アカウントを増やしたくない人
  • 今日中にダウンロードして印刷まで終わらせたい人
  • WordとExcelを持っていて、宛名も同じ場所で片づけたい人

3. はがき作家 Free|宛名印刷が「喪中はがき」に公式対応している

ルートプロが公開している無料の宛名印刷ソフトです。年賀状ソフトとして紹介されることが多いのですが、公式の機能比較一覧を読むと、Free版の宛名印刷の対応範囲が「年賀状・喪中はがき・普通はがき・季節の挨拶状 はがき のみ」と書かれています。喪中はがきが機能表の中に名指しで入っている点が、この記事の文脈では重要です。

住所録の置き場所はパソコンの中です。手入力のほかにCSV形式の読み込みにも対応しているので、Excelで組んだ一覧をそのまま食わせられます。分類は「友人・会社・親戚」の3グループを設定できます。ただしグループで表示を絞り込む機能はFree版では使えません(公式の機能比較一覧で「宛名データの絞り込み表示」がFree版は×)。喪中はがきを出す相手だけを画面上で抜き出すことはできない、と理解しておいてください。

裏面(文面)も作れます。ただしFree版では文章とイメージの追加は裏面のみ、イメージの設定は色調整のみ、文章の設定はフォントと配置のみという制限があります。フチや影、背景・フレームの調整は製品版側の機能です。

そして無料で喪中はがきを作るときに最も注意すべき制限がここにあります。公式の機能比較一覧では、Free版の裏面印刷は「無償テンプレート、およびテンプレート未使用時は印刷可」「有償テンプレートは印刷不可」とされ、注記として「有償テンプレートの印刷時に『体験版』と印字される」と書かれています。喪中はがきでこの文字が入った状態のものを送ってしまうのは、取り返しがつきません。テンプレートを選ぶ時点で、それが無償のものかどうかを必ず確認してください。

Free版にはほかにも制限がありますが、喪中はがきの用途で実害が出るのは2つだけです。1つは上の有償テンプレートの扱い、もう1つがCSVを読み込めても書き出せないこと。残りの制限——封筒の印刷、住所録の一覧印刷、宛名・差出人のレイアウト設定、宛名の固定位置、郵便番号の細かい位置調整、絞り込み表示、送受記録、カスタマバーコード、イラスト素材——は、はがき1種類の宛名を年に一度刷るだけなら、そもそも触らない機能です。

対応OSはWindowsで、Macでは動きません。Macで喪中はがきを扱う場合は「Macで年賀状を作る方法5選」で整理した宛名面の選択肢がそのまま応用できます。

はがき作家 Free 公式サイトを見る

メリット

  • 公式の機能表に「喪中はがき」の宛名印刷対応が明記されている
  • 住所録がパソコンの中に残り、サービス終了の影響を受けない
  • Excelで作った住所録をCSVにすれば、そのまま読ませられる
  • 友人・会社・親戚のグループを住所録に設定できる
  • 裏面もテンプレート未使用なら、追加費用も印字もなく刷れる

デメリット

  • 有償テンプレートは印刷不可で、刷ろうとすると「体験版」と印字される
  • CSVは読み込みのみで書き出しができず、住所録を持ち出せない
  • 差出人や郵便番号の位置を思いどおりに追い込めない
  • グループを設定できても、そのグループで絞り込み表示はできない
  • Windows専用で、Macでは使えない
  • 公式サポートはWebページの解説のみで、問い合わせ窓口が無い
手持ちの住所録の取り込みやすさ ★★★☆☆

こんな人におすすめ

  • Windowsで、宛名を一括印刷したい人
  • 住所録を自分のパソコンの中に置いておきたい人
  • 喪中はがきのあと、寒中見舞いや翌年の年賀状でも同じ住所録を使いたい人

4. 宛名印刷決定版|無料の住所録アプリで、喪中の受け取りまで管理する

方法1と同じティービー株式会社が配布している、Windows用の無料住所録アプリです。公式の説明は「年賀状や喪中はがきの宛名をカンタンに一括で印刷することができるアプリ」で、こちらも喪中はがきが名指しで入っています。

宛名の一括印刷に加えて、受取・送付の履歴管理ができます。何年に誰へ送り、誰から受け取ったかが一覧で分かる設計で、更新履歴を見ると住所録の列に「喪中受取」という項目が存在することも確認できます。喪中はがきをもらった相手に翌年の年賀状を出してしまう行き違いは、この列があるだけで防げます。喪中はがきを出す側になった年に住所録を作っておけば、その先ずっと効きます。

個人・法人のどちらにも対応し、個人向けでは連名の印刷も可能。他の住所録アプリのCSVファイルを読み込めるので、乗り換えの入口も用意されています。

前提条件は重めです。対応OSはWindows 11(64bit)で、Windows 10以前は対象外。利用には年賀状プリント決定版の無料会員登録が必要で、さらにログイン時と宛名印刷時にインターネット接続が必要という設計です。Macを使っている場合は、公式が「Webアプリ版の宛名印刷をご利用ください」と案内しています。

データの扱いについても公式が明確に書いています。作成したデータの管理とバックアップは利用者の責任で、消失した場合の補償はない、という条件です。無料アプリとしては一般的な条件ですが、住所録という性質上、CSVで手元にも控えを残しておくのが安全です。

宛名印刷決定版 公式サイトを見る

メリット

  • 喪中はがきの宛名を一括印刷できる無料アプリ
  • 受取・送付の履歴を管理でき、喪中受取の記録も残せる
  • 他の住所録アプリのCSVを読み込める
  • 個人・法人の切り替えと連名の印刷に対応
  • 入会金・年会費は一切かからない

デメリット

  • 対応OSがWindows 11(64bit)に限られる
  • ログイン時と宛名印刷時にインターネット接続が必要
  • 文面(裏面)は作れず、他の方法との組み合わせが前提
  • データの消失について運営側の補償はない
手持ちの住所録の取り込みやすさ ★★★☆☆

こんな人におすすめ

  • Windows 11で、宛名だけ無料の専用アプリに任せたい人
  • 誰に出して誰から受け取ったかを記録に残したい人
  • 方法1で文面を作り、宛名も同じ運営元でそろえたい人

5. Canva|スマートフォンだけで文面を仕上げる

ブラウザとアプリの両方で動くデザインツールで、喪中はがき用のテンプレートが用意されています。公式は「無料で使える素材やテンプレートをご用意しており、無料で喪中はがきを作成できます」と案内し、300万件以上の無料写真とイラストが使えると明記しています。

この方法が向いているのは、パソコンを持っていない、あるいは触りたくないという状況です。テンプレートを選んで文字を差し替え、画像として書き出すところまでスマートフォンで完結します。縦書きも横書きも入力でき、行間の微調整もできるので、喪中はがきの落ち着いた版面は十分に作れます。日本語フォントの選択肢もそろっています。

一方で、はっきりした限界が2つあります。1つは宛名面がそもそも対象外であること。もう1つは、喪中はがきとしての作法が自動では担保されないことです。Canvaは汎用のデザインツールなので、句読点を使わない、頭語・結語を入れない、といった喪中はがきの慣習は自分で守る必要があります。文面の型は方法1や方法2の文例を参照し、デザインだけをCanvaで作るという使い分けが現実的です。

なお、Canvaの無料枠で足りない場面や、代わりになるツールを探している場合は「Canvaの代わりになる無料デザインツール7選」で選択肢を整理しています。

Canva 公式サイトを見る

メリット

  • スマートフォンだけで文面を作りきれる
  • 300万件以上の無料写真・イラストを組み合わせられる
  • 縦書き・横書きの両方に対応し、行間まで調整できる
  • 喪中はがき以外の用途にもそのまま使い回せる

デメリット

  • 宛名面には対応していない
  • 喪中はがきの慣習は自分で守る必要がある
  • 文例が用意されておらず、文面は自分で組み立てることになる
  • アカウント作成が必要

こんな人におすすめ

  • パソコンを使わずに済ませたい人
  • 既存のテンプレートに好みのものが無い人
  • すでにCanvaを他の用途で使っている人

用途別おすすめまとめ

こんな人 おすすめ 理由
文面の言い回しから決めたい 年賀状プリント決定版 喪中専用177点+文例の自動挿入
今日中に印刷まで終えたい 喪中はがき.com 会員登録もメールアドレスも不要
Windowsで宛名を一括印刷したい はがき作家 Free 宛名印刷が喪中はがきに公式対応
誰に出したかを記録に残したい 宛名印刷決定版 送受記録と喪中受取の管理ができる
スマートフォンしか無い Canva+コンビニ印刷 作成から出力まで端末1台で完結
インク代を抑えたい モノクロのテンプレート 方法1に21点、方法2にも専用分類あり
プリンターが無い セブン‐イレブン(後述の番外編) 白黒20円・カラー60円(持ち込み条件あり)
30枚以上あって手間を減らしたい ネット印刷(後述の番外編) 宛名印刷が無料の会社がある

無料で作るときにつまずきやすい5つの落とし穴

1. 「体験版」と印字されるテンプレートを選んでしまう

方法3で触れたとおり、はがき作家 Free では有償テンプレートを印刷すると「体験版」と印字されます。無料ソフト全般に共通する仕組みで、印刷して初めて気づくという性質のものです。喪中はがきは刷り直しの余裕が無い場面が多いので、必ず1枚を普通紙でテスト印刷してから、はがきに刷ってください。

2. 半角の数字が横向きに印刷される

縦書きの宛名で最も多い事故です。方法2の公式手順にも繰り返し書かれているとおり、住所・マンション名・部屋番号に半角英数字が混ざっていると、縦書きの差し込み印刷で数字が横倒しになります。住所録の側で全角に統一してから読み込ませてください。番地の「1-2-3」も同様です。

3. 胡蝶蘭のはがきを探して見つからない

日本郵便の「通常はがき」ページに掲載されているのは、折り紙の「鳩」(85円)と、インクジェット紙の折り紙の「小鳥」(85円)です。胡蝶蘭の記載はありません(2026年9月7日確認)。私製はがきを使う場合は、日本郵便が慶弔用として用意している弔事用85円普通切手を貼ります。

4. 出す時期を年賀状と同じ感覚で決めてしまう

喪中はがきは、相手が年賀状を書き始める前に届いていなければ役割を果たしません。挨拶状ドットコムの公式説明では「お相手が年賀状を書く前の10月中旬〜12月上旬に届くように出すことが一般的」とされています。Canvaの解説も「11月〜12月までに届くようにして送ります」と同じ範囲を示しています。11月中に投函できるよう、10月のうちに準備を始めるのが安全です。

出し遅れたり、出し忘れて年賀状を受け取ってしまった場合は、寒中見舞いで返す方法があります。しまうまプリントの公式FAQでは、松の内(1月7日)の翌日以降に届くように出すと案内されています(松の内を15日とする地域もあるため、地域の慣習を確認してください)。上限もあり、喪中はがき.comの解説では立春(2月4日頃)までが寒中見舞い、それ以降は「余寒見舞い」に切り替えるとされています。

5. 個人情報を預ける先を確認していない

宛名データは、氏名と住所がそろった個人情報の塊です。オンラインで住所録を預ける形のサービスを使う場合は、そのサービスの状態を確認してから登録してください。

実際、喪中はがきの印刷サービスである「ふみいろ喪中はがき」は、運営元の株式会社ワンオールが2026年8月19日付で、第三者による不正アクセスにより個人情報が漏えいした可能性があると公表し、サービスを緊急停止しています。2020年11月29日から2021年11月6日までに会員登録した最大約48,700名が対象で、氏名・メールアドレス・電話番号・お客様管理番号・ハッシュ化されたパスワードが対象項目とされています(宛名データそのものについては、現時点で流出の形跡は確認されていないと説明されています)。本記事の確認時点(2026年9月7日)で、同サービスのページはこのお知らせを表示した状態です。

これは特定の会社を責める話ではなく、住所録をどこに置くかは自分で選べるという話です。方法3のようにパソコンの中で完結させる、あるいはCSVで手元に控えを残しておけば、預けた先で何が起きても住所録そのものは失われません。


番外編:自宅で刷れない場合と、有料に切り替える場合

自宅にプリンターが無い場合は、コンビニで刷れる

自宅にプリンターが無くても、コンビニのマルチコピー機ではがきに直接印刷できます。セブン‐イレブンの公式案内によれば、マルチコピー機の「はがきプリント」の料金は白黒1枚20円、カラー1枚60円(電子マネーnanacoでの支払いも可)。スマートフォンから専用アプリでデータを送るか、USBメモリーなどのメディアを挿して印刷します。

ここで押さえておきたいのが、持ち込めるはがきの種類に条件があることです。セブン‐イレブンの公式FAQは次のように限定しています。

  • 使えるのは定型の郵便はがき(100×148mm)で、「通常はがき」「通常はがきインクジェット紙」「年賀はがき無地」「年賀はがきインクジェット紙」のみ
  • 「通常はがきインクジェット写真用」「年賀はがき無地(インクジェット写真用)」は使えません
  • マルチコピー機に備え付けられているのは「通常はがき」のみ
  • ミスプリントの際、持ち込んだはがき代の返金はできません

写真用のはがきを買ってしまうと持ち込めない、という点が最大の落とし穴です。喪中はがきに写真用紙は不要なので、「通常はがき」か「通常はがきインクジェット紙」を選んでおけば条件を外しません。

30枚をモノクロで刷る場合、印刷代は600円。はがき代2,550円と合わせて3,150円です。このくらいの枚数になると、次に挙げる印刷会社の料金と比べる意味が出てきます。

印刷会社に頼むといくらかかるか

枚数が多い場合や、宛名書きの手間を丸ごと外に出したい場合は、印刷を頼むほうが早く終わります。喪中はがきは宛名印刷を無料オプションにしている会社と、有料にしている会社が分かれるので、注文前に料金ページを確認してください。

サービス 料金の目安 宛名印刷
挨拶状ドットコム 早期割引40%OFF(2026年10月18日まで) 基本料金無料
年賀状スクエア 期間限定58%OFF(2026年9月23日まで)・はがき代込み 無料
しまうまプリント 新シーズンの受付開始前 無料
郵便局のプリントサービス フォーマル10枚4,260円(15%OFF適用時) 基本料金1,100円+31円×枚数

※ 2026年9月7日時点の各公式情報にもとづきます(年賀状スクエアのみ2026年9月19日確認)

4社の補足は次のとおりです。

  • 挨拶状ドットコム:デザイン230種類。会員登録で送料無料、宛名印刷ありでも最短2営業日出荷。手持ちのExcel/CSVをそのまま送る「宛名ファイル対応」は2,200円の有料オプションです
  • 年賀状スクエア(旧ネットスクウェアNET年賀状印刷):2025年4月からしまうまプリントが運営する別ブランドで、すでに喪中はがきの注文を受け付けています。喪中デザインは170点以上、送料と宛名印刷は無料、表示価格は85円のはがき代込みです。出荷は10月中旬から注文順の予定で、注文受付は12月29日まで。年賀状ソフト(筆まめ・筆ぐるめ・みんなの筆王)の住所録を取り込めるので、年賀状用に作ってある住所録を、そのまま喪中はがきの宛名に回せます– しまうまプリント:送料も宛名印刷も無料で、登録した住所録は翌年以降も使えます。ただし本記事の確認時点では「2025年 喪中はがきの受付は終了しました」と表示されており、次のシーズンの受付はまだ始まっていません
  • 郵便局のプリントサービス:早期割引15%OFF(2026/8/31〜11/11)、会員登録10%OFFなどを重ねられ、送料は一律無料。「宛名のみ印刷サービス(年賀はがき、喪中はがき限定)」もあり、基本料金1,100円+宛名印刷代31円×枚数+はがき代85円×枚数で頼めます。ただし同社が用意する無地のはがきへの印刷で、自分で文面を刷ったはがきを持ち込む形ではない点だけ誤解しないでください

4社のうち、いま注文できて宛名印刷も無料なのは年賀状スクエアと挨拶状ドットコムです。早めに済ませたい場合は、この2社の料金ページを見比べるのが近道です。

年賀状スクエアの公式サイトを見る

有料ソフトを買う価値が出る条件

無料の範囲でほとんど足りることは、ここまで見てきたとおりです。それでも買う価値が出るのは、「体験版」の印字を気にせずテンプレートを選びたい場合と、住所録をCSVで書き出して持ち出したい場合の2つです。

方法3のはがき作家には製品版があり、はがき作家 19 Professional はダウンロード版1,980円(税抜1,800円)。テンプレートは干支・年賀・喪中・寒中・引越・結婚・出産・暑中見舞・ビジネスをカバーし、公式によれば年賀状と喪中で281点、通年のデザインが144点、イラスト素材が563点収録されています。Free版で制限されていたCSVの書き出し、住所録の一覧印刷、宛名レイアウトの自由配置、送受記録もこちらで解放されます。喪中はがきのためだけに買うには過剰ですが、寒中見舞いや翌年以降の年賀状まで同じソフトで回すなら、1,980円は1年で元が取れる水準です。Windows専用である点だけ確認してください。

はがき作家 19 Professional の価格を見る

年賀状ソフトを買う前提で比べたい場合は「年賀状ソフトおすすめ6選|2027年用を無料と有料で比較」に主要ブランドの比較をまとめています。ただし、ソースネクストが公開している年賀状ソフト4製品の公式比較表には「喪中」の項目そのものがありません(2026年9月7日確認)。年賀状ソフトは年賀状を主用途として作られており、喪中はがきのために年賀状ソフトを買うのは目的と手段がずれています。年賀状も出す人が、そのついでに喪中はがきも扱う、という順番で考えてください。

いま使えないサービスもある

かつて喪中はがきと寒中見舞いに対応する無料サービスとして案内されていた、ブラザーの「Web年賀状キット」は、公式ページに次のお知らせが掲示されています(2026年9月7日確認)。

Web年賀状キット2026版のサービスは終了いたしました。

次年度版の公開についての告知は出ていません。他サイトの解説で名前を見かけても、現時点では選択肢に入りません。


よくある質問

Q. 喪中はがきは誰が亡くなったときに出すものですか?

しまうまプリントの公式FAQでは「自分の身内に不幸があった場合、年賀状をやりとりしている方々に対し、『新年のあいさつを控えさせていただきます』と伝えるための便り」と説明され、身内は一般的に二親等以内の親族を指すとされています。ただし同FAQは、それにかかわらず親しくしていた故人を偲びたい場合にも出すことがある、とも付け加えています。最終的には自分と故人の関係で決めてよいというのが、各社の説明に共通する立場です。

Q. 無料テンプレートを使って作ったはがきを、仕事の取引先に送っても問題ありませんか?

テンプレートの利用条件によります。本記事で紹介した中では、喪中はがき.comが公式に「商用利用可能」と明記しています。それ以外のサービスは、各社の使用許諾ページを確認してから使ってください。「無料でダウンロードできる=どんな用途でも使える」ではない点に注意が必要です。

Q. はがき代のほかに、切手代もかかりますか?

郵便局で買う通常はがき(85円)を使う場合、切手は不要です。すでに料額印面が印刷されています。写真店や文具店で買った私製はがきを使う場合だけ、別途85円の切手が必要になります。日本郵便は普通切手の「慶弔用」区分に弔事用85円普通切手を用意しています。

Q. モノクロプリンターしか持っていませんが、喪中はがきは作れますか?

作れます。本記事の方法1にはモノクロ専用のテンプレートが21点(定番13点、おしゃれ8点)あり、方法2にも「モノクロ・白黒デザイン」の分類が独立して用意されています。喪中はがきはもともと色数を抑えるデザインが主流なので、モノクロだから見劣りするということはありません。インク代も下がります。

Q. 宛名を手書きにしたほうが丁寧ですか?

枚数が少なければ手書きでも構いませんが、印刷が失礼にあたるという決まりはありません。挨拶状ドットコムは宛名印刷を「書き直しやプリンタトラブルに便利」なサービスとして案内し、「システムと人のWチェック体制」を取っていると説明しています。字の乱れが出ないぶん、枚数が多いときは印刷のほうが読み手にとって親切です。

Q. 喪中はがきを出しそびれてしまいました。どうすればいいですか?

寒中見舞いで対応します。しまうまプリントの公式FAQでは、喪中はがきを出すのが遅れたり出し忘れた状態で年賀状を受け取った場合、寒中見舞いとして返信でき、松の内(1月7日)の翌日以降に届くように出すと案内されています。松の内を15日とする地域もあるため、自分の地域の慣習を確認してください。終わりの目安は立春(2月4日頃)で、喪中はがき.comの解説によれば、それを過ぎたら「余寒見舞い」に書き出しを変えて送ります。素材の面では、方法1のサイトに寒中見舞いのテンプレートと文例が、方法2のサイトに寒中見舞いの文例と書き方が用意されています(方法2は喪中はがきのテンプレートをそのまま流用する案内です)。

Q. 住所録は毎年作り直す必要がありますか?

必要ありません。方法3・方法4のように住所録を持てる道具を使えば、翌年以降もそのまま使い回せます。喪中はがきを出した年の翌年は年賀状を控えることになるため、住所録に「今年出す/出さない」の記録を残せるかどうかが効いてきます。方法4には送受記録の機能があり、喪中の受け取りまで記録に残せます。

Q. Macでも喪中はがきは無料で作れますか?

文面は作れます。方法1のWebアプリ、方法2のダウンロード、方法5のCanvaはいずれもブラウザで動くため、Macでも同じように使えます。宛名面だけが弱点で、方法3と方法4はどちらもWindows専用です。方法4の公式ページはMacユーザーに対してWebアプリ版の宛名印刷を案内しています。Macでの宛名面の選択肢は「Macで年賀状を作る方法5選」で詳しく整理しています。


まとめ:文面と宛名を切り離せば、費用をかけずに整えられる

喪中はがきは、年賀状より無料で完結させやすいはがきです。写真の加工も、干支のイラストも要らず、必要なのは落ち着いた絵柄と、型どおりの文面と、正確な宛名の3つだけだからです。

その3つを1本のソフトでそろえようとすると選択肢が急に減りますが、文面と宛名を別々に選べば、どちらも無料で足ります。文面は喪中専用のテンプレートが177点ある方法1か、会員登録すら要らない方法2。宛名はWindowsなら方法3か方法4。スマートフォンだけなら方法5で作ってコンビニで刷る——この組み合わせで、費用ははがき代の85円×枚数とインク代に収まります。

最後にもう一度、期限だけ確認してください。喪中はがきは相手が年賀状を書き始める前に届いてこそ意味があります。10月中旬から12月上旬に届くように、というのが各社共通の案内です。準備そのものは、思っているほど時間がかかりません。テンプレートを選ぶところから始めれば、今日のうちに文面は決まります。