スマホで撮った動画やパソコンに保存したMP4を、実家のテレビで流したい。空のDVD-Rは買ってきたのに、ファイルをコピーしただけのディスクはプレーヤーに入れても「ディスクを確認してください」と出るだけ——。この行き違いは、DVDに2つの種類があることを知らないまま焼いてしまうと必ず起きます。

この記事では、まずマイクロソフトの公式サポートで「Windowsの標準機能でどこまで焼けるのか」を確かめ、そのうえで家庭のプレーヤーで再生できるDVD-Videoを作る4本のソフトを、各公式サイトの情報(2026年11月2日に確認)から機能性・使いやすさ・コスパ・拡張性・安定性の5軸で採点しました。

先に結論

  • テレビにUSB端子があるなら、そもそも焼かなくて済むかもしれません。ソニーの公式サポートは、Android TV/Google TV機能搭載のブラビアでUSBメモリーの「MP4形式などの動画が再生できます」と案内しています。まずこれを試すのが一番早いです
  • Windowsの標準機能で焼けるのはデータDVDまでです。マイクロソフトの公式ページに書かれているのは「オーディオ CD、データ CD、データ DVD」の3種類で、DVD-Videoを作る案内はありません
  • お金をかけずに済ませたいなら、無料で日本語の画面も手引きもそろうDVDStyler(2位・無料)で足ります。ただし公式の動作環境にWindows 11の記載が見当たらないので、動くかどうかは自分の環境で試す前提になります
  • メニューもチャプターも付けて確実に仕上げたいならWondershare DVD Memory(1位・永久ライセンス4,980円)。メニュー・チャプター・スライドショー・字幕の4項目がすべてそろい、ブルーレイとISOにも書き出せる1本です
  • 日本のメーカーの窓口に日本語で相談できるのが安心なら、B’s DVDビデオ 4(4位・4,378円)。この4本でもっとも安い買い切りです

まず押さえる分かれ道:データDVDとDVD-Videoは別物

空のDVDに動画ファイルをコピーしてできるのがデータDVD、家庭用のDVDプレーヤーが再生できる形に組み立てたディスクがDVD-Videoです。この2つは中身の作りが違うので、前者を作ってプレーヤーに入れても映りません。

マイクロソフトの公式サポート「CD の取り込みと書き込み」には、「Windows メディア プレーヤーでは、オーディオ CD、データ CD、データ DVD の 3 種類のディスクを書き込むことができます」と書かれています。データDVDについては「PC のほか、一部の DVD プレーヤーで再生できます」「WMA、MP3、JPEG、WMV など、ディスクに追加したファイルの種類をデバイスがサポートしている必要があります」という条件付きの説明で、DVD-Videoを作る手順はこのページに案内がありません。

つまり、手元のMP4を家庭のプレーヤーで見られる形にするには、DVD-Videoに組み立てるソフト(オーサリングソフト)を1本入れる必要があります。検索して上位に出てくる記事は「Windowsの標準機能でできる」と書くものと「できない」と書くものが混ざっていますが、公式に書かれているのは上記のとおりです。

焼く前に確かめる3つのこと

マイクロソフトの同じページは、書き込みに必要なものとして「CD または DVD レコーダー ドライブ(CD または DVD 書き込み用ドライブ)」と「空の CD または DVD」の2つを挙げています。最近のノートパソコンには光学ドライブが付いていないことが多いので、まずここを確認してください。

  • 書き込み対応のドライブがあるか(無ければ外付けのDVDドライブが必要です)
  • ディスクの種類が、使うソフトの対応表に入っているか。たとえばAiseesoft DVD 作成の公式ページは「DVD-R、DVD+R、DVD-RW、DVD+RW、DVD+R DL、DVD-R DL、DVD-5、DVD-9などです」と対応するディスクを列挙しています
  • 動画の長さが1枚に収まるか。DVDStylerの日本語の手引きは、単層DVD(4.7GB)1枚に「良品質の動画(ビットレート 4.5 MB/s 以上)を 126 分まで記録できます」と説明しています。それを超える長さも入りますが、「その場合は自動的に品質が落とされます」とも書かれています

もうひとつ、日本でDVD-Videoを作るときは映像方式をNTSCにする点だけ覚えておいてください。DVDStylerの手引きも「北米と日本では NTSC、その他では PAL を選びます」と案内しています。

その前に:テレビのUSB端子で足りることもあります

DVDに焼く手間をかける前に、テレビ側のUSB端子を試す価値があります。ソニーの公式サポート「デジタルカメラやUSBメモリーの画像を楽しむ」は、Android TV/Google TV機能搭載のブラビアについて「JPEG形式の画像や、MEPG2、MP4形式などの動画が再生できます」と案内しており、USB機器をテレビに直接つないで(USBハブは使わず)アプリから再生する手順を載せています。使うアプリは機種によって違い、公式ページはモデル別に手順を分けています。

対応する形式はメーカーや機種で違うので、お使いのテレビのヘルプガイドで確認してください。ここで再生できるなら、ディスクを1枚も使わずに終わります。焼く作業は、USB再生に対応していないテレビやプレーヤーに渡したいとき、あるいはディスクの形で手元に残したいときのものという位置づけです。

DVD作成ソフト4本の早見表

ソフト名永久版の費用使える環境作れるディスク日本語の案内おすすめ度
DVD Memory4,980円Win/MacDVD・BD◎★★★★★
DVDStyler無料Win/Mac/LinuxDVD○★★★★☆
Aiseesoft DVD 作成5,280円Win/MacDVD・BD◎★★★★☆
B’s DVDビデオ 44,378円WindowsDVD◎★★★☆☆

※ 2026年11月2日に各公式サイトをブラウザで表示して確認しました。費用は「1台で永久に使える版(税込)」で、同じソフトを複数のページで売っている場合はいちばん安い額を載せています。Aiseesoft DVD 作成は公式の購入ページが2つあり、「DVD 作成 Windows版のご購入」ページが5,280円、製品ページ(Burnova)から進むページが6,580円です(詳しくは下のAiseesoftの節)。「日本語の案内」は、画面・操作ガイド・問い合わせ窓口の3つが日本語でそろうものを◎、画面と手引きは日本語だが日本語の問い合わせ窓口が無いものを○としました。「作れるディスク」のブルーレイ(BD)は、DVD MemoryはWindows版だけの機能で、Mac版の機能表にはありません。「おすすめ度」は下の採点の合計点に対応させました(13点=★5、12点=★4、10点=★3)。

4本の採点結果

順位 ソフト 機能性 使いやすさ コスパ 拡張性 安定性 総合
1 Wondershare DVD Memory ◎ ◎ ○ ◎ ○ ◎(13点)
2 DVDStyler ◎ ◎ ◎ ○ △ ◎(12点)
3 Aiseesoft DVD 作成 ◎ ○ ○ ◎ ○ ◎(12点)
4 B’s DVDビデオ 4 ○ ◎ ○ △ ○ ○(10点)

採点の決め方

判定が後から動かないよう、5軸の合否の線を書き始める前に決めました。この記事の主軸は「手元のMP4から、家庭のDVDプレーヤーで再生できるDVD-Videoを作れるか」です。4本はいずれもこれを満たすので、機能性は「そこからどこまで作り込めるか」を測っています。

採点する版:Windows版で採点しました。Wondershare DVD MemoryとAiseesoft DVD 作成はMac版もあり、Mac版で機能が違う部分は各ソフトの説明に書いています。

機能性(主軸に直結する軸):①メニューのテンプレートが用意されている ②チャプターを作れる ③写真のスライドショーを作れる ④字幕または音声トラックを追加できる。公式の情報に記載があるものを数え、満たした数が3つ以上なら◎、2つなら○、1つ以下なら△としました。満たした数そのものも、同点のときの比べ方に使います。公式で確認できないものは、どのソフトも同じく「満たさない」扱いにそろえています。

使いやすさ:①画面が日本語で使える ②動画を入れるだけ、またはドラッグ&ドロップで作れると公式が説明している ③書き込みの操作の中で、焼く前に仕上がりを確かめる手順が公式に案内されている。この3つがそろえば◎、2つなら○、1つ以下なら△です。③は4本のうち3本が満たしました。

コスパ:当サイト共通の基準にそろえ、無料で機能や回数の制限なく使えれば◎、無料でも上限がある場合と有料の買い切りは○、継続課金しか無ければ△としました。金額の段で分けると「境目のすぐ下にある1本だけが得をする」付け方になるため、支払いの形で分けています。実際の金額は上の早見表と各ソフトの説明に書いています。

拡張性:①WindowsとMacの両方に版がある ②ブルーレイも作れる ③ISOファイルまたはDVDフォルダに出力できる。3つ満たせば◎、2つなら○、1つ以下なら△です。機能性と拡張性は、公式トップの機能一覧だけでなく、公式が配布・掲載している手引きやマニュアル、更新履歴まで4本すべて同じ手順で読んで数えました(公式トップには載っていない機能が手引きにだけ書かれていることがあるためです)。

安定性:①公式の動作環境にWindows 11が入っている ②日本語の問い合わせ窓口が公式にある ③公式が示す最新版または更新の告知が2022年以降だと確認できる。3つ満たせば◎、2つなら○、1つ以下なら△です。③はメーカーが今も手を入れているか(継続性)を見るための条件で、③は4本とも満たしませんでした。有料の3本は公式サイトに版数や更新時期の記載が見当たらず、DVDStylerは安定版の公開が2021年11月で条件の外です。この分野は、どのメーカーも「いつの版か」を公開していないのが実情です。

総合の記号は、◎3点・○2点・△1点・×0点として5軸を足した15点満点で付けています。12点以上が◎、10〜11点が○、9点以下が△です。9点以下になったものは順位表に入れず、記事の後ろで理由つきに回しました。

基準の偏りも点検しました。コスパは金額の段ではなく支払いの形で付けているので、◎は無料のDVDStylerだけです。使いやすさの③は4本のうち3本が満たし、機能性の4項目も有料ソフトだけが持つものではありません(DVDStylerは4項目すべてを満たします)。減点の理由も、当てはまる全部に同じように当てています(版数の非公開は有料3本すべて、プレビューの不記載はAiseesoft DVD 作成だけ)。アフィリエイトのリンクがあるかどうかは順位に使っていません。

順位の規則と、隣との差

並べ方は3段で決めました。①合計点の高い順 ②同点なら、主軸に直結する機能性の記号が上の方 ③記号も並んだら、機能性の4項目のうち満たした数が多い方です。4本なので、隣り合う組の差を3つとも書きます。

  • 1位 DVD Memory と2位 DVDStyler:13点と12点です。DVD Memoryが上を行くのは拡張性(Win/Mac両対応・ブルーレイ作成・ISO出力の3つで◎。DVDStylerはブルーレイが作れず○)と安定性(公式の動作環境にWindows 11があり日本語窓口もあって○。DVDStylerは両方なく△)の2軸です。DVDStylerはコスパで1段上(無料で制限なし=◎、買い切りは○)なので、差し引き1点になりました
  • 2位 DVDStyler と3位 Aiseesoft DVD 作成:どちらも12点、②の機能性もどちらも◎なので、③で決まりました。DVDStylerはメニューの雛形・チャプター・静止画のスライドショー・複数の字幕と音声トラックの4項目すべて、Aiseesoft DVD 作成はスライドショーの記載が見当たらず3項目です。軸ごとに見るとDVDStylerがコスパと使いやすさで上、Aiseesoft DVD 作成が拡張性と安定性で上という、きれいに裏返しの関係です。2021年以降の更新が確認できないことが気になるなら、12点どうしなのでAiseesoft DVD 作成を先に見てください
  • 3位 Aiseesoft DVD 作成 と4位 B’s DVDビデオ 4:12点と10点です。差は機能性(◎と○。B’sはチャプターと字幕の案内が見当たりません)と拡張性(◎と△。B’sはWindows専用で、ブルーレイ作成とISO出力の案内も見当たりません)の2軸ぶんです

合計点には対応OSの広さやディスクの種類の幅も入っています。費用をかけないことを優先するなら、順位ではなくコスパの列を見て、無料のDVDStylerから試してください。メニューやチャプターまで作り込んで、動かなかったときに日本語で相談したいなら1位が近道です。

詳細比較表:作り込みの幅と対応形式

ソフト メニュー チャプター ブルーレイ ISO・フォルダ 読み込める動画 焼く前の確認
Wondershare DVD Memory ◎ ◎ ◎ ◎ 150種類の形式 ◎
DVDStyler ◎ ◎ × ◎ AVI・MOV・MP4など ◎
Aiseesoft DVD 作成 ◎ ◎ ◎ ◎ MP4・MKVなど10種類以上 ×
B’s DVDビデオ 4 ◎ × × × 動画5形式(MP4含む) ◎

※ ×は「その機能が無い」ではなく「公式の情報に案内が見当たらない」ことを示します。4本すべて同じ数え方です。Wondershare DVD MemoryのブルーレイとチャプターはWindows版の機能で、Mac版の機能表にはどちらもありません。DVDStylerのチャプターとISO出力は、公式トップの機能一覧ではなく、公式サイトが配っている手引き(PDF)と公式ニュースの更新履歴で確認した機能です。Aiseesoft DVD 作成は書き込みの手順に焼く前の確認が入っていませんが、内蔵プレーヤーで、先に書き出したDVDフォルダやISOを再生して確かめることはできます。B’s DVDビデオ 4の対応形式はMPEG-1/MPEG-2/MP4/非圧縮AVI/DV-AVIの5つで、公式に「映像・音声に特殊なコーデックを使用したファイルはご利用できない場合があります」と注記があります。

各ソフトを詳しく見る

1. Wondershare DVD Memory|作り込みの4項目がそろう

DVD作成に必要な機能がひととおりそろった買い切りのソフトです。公式ページは「ワンクリックでテレビで見れるDVDを焼く」と案内しており、メニューを使わないならテンプレートを選ぶ手間もありません。メニューを付ける場合は、祝日・旅行・結婚式などのテンプレートが100種類以上用意されています。

価格は2026年11月2日時点で、Windows版・Mac版とも1年間プラン3,980円(税込)/永久ライセンス4,980円(税込・1台)です。1年間プランは自動更新で、公式に「自動更新はいつでも解約可能です」と書かれています。差額が1,000円なので、1回焼いて終わりでなければ永久ライセンスのほうが分かりやすいです。

5軸の根拠はこうです。機能性◎=メニューテンプレート・チャプター・写真スライドショー・字幕(.srt/.ass/.ssa)の4つすべてが公式に載っています(4項目中4つ)。使いやすさ◎=日本語の画面、ワンクリック作成、書き込み前のリアルタイムプレビューの3つ。コスパ○=4,980円の買い切りで、継続課金なしで使い続けられます。拡張性◎=Win/Mac両対応、ブルーレイ作成(Windows版)、ISO・DVDフォルダ出力の3つ。安定性○=公式の動作環境ページに「Windows 11/10/8/7/Vista/XP対応」とあり日本語のサポート窓口(電話受付あり)もありますが、版数や更新時期の記載が見当たりません。

ボタンの先は製品のトップページです。「購入する」からWindows版・Mac版を選び、そのあとで永久ライセンス(4,980円)か1年間プラン(3,980円)を選ぶ形になります。

DVD Memory 公式サイトを見る

メリット

  • 焼く前にリアルタイムプレビューで仕上がりを確認できる
  • メニューテンプレートが100種類以上
  • Windows版はブルーレイの作成にも対応
  • 入力は150種類の形式に対応と公式に記載

デメリット

  • 無料体験版で作ったDVDには透かしが入り、テンプレートは3種類しか試せない
  • Mac版の機能表にはブルーレイ作成とチャプターが無い
  • 公式の動作環境ページは「Windows 11」対応だが、購入ページの表記は「Windows 10/8/7/Vista/XP」で食い違う(どちらも2026年11月2日確認。採点は動作環境ページを正とした)

こんな人におすすめ

  • 結婚式や記念のDVDを、メニュー付きで失敗せず作りたい人
  • 焼いたあとで「思っていた並びと違った」をなくしたい人
  • 将来ブルーレイも作るかもしれない人(Windows版)

2. DVDStyler|無料で、チャプターもISOも作れる

GNU GPLで配布されている無料のDVD作成ソフトです。公式サイトは日本語ページを用意していて、日本語の翻訳率は100.0%(公式の翻訳一覧・最終更新2021年5月3日)。英語のまま使う必要がありません。さらに「DVDStyler の手引き」という日本語のチュートリアルも公式にあり、プロジェクトの作成から焼き付けまでの手順が読めます。

無料ソフトとして特に効くのが焼く前の試写です。手引きには「DVD を焼き付ける前に試しに見たい場合は、『プレビュー』ボックスをチェックしてください」とあり、「DVD の作成後(ただし焼き付けの前)に、試写が始まります」と説明されています。ディスクを1枚無駄にする前に確認できます。

公式トップの機能一覧には出てこないものの、チャプターとISO出力にも対応しています。公式サイトが配っている手引き(PDF)には「Managing Chapters」という節があり、タイトルごとにチャプターの位置を打つ手順が説明されています。公式ニュースの更新履歴にも、3.1でチャプターを指定したときの挙動を直した記録が残っています。同じ手引きには、書込みウィンドウでディスクに焼く代わりにISOイメージとして保存できること(saving the image (ISO) to burn later)も書かれています。機能一覧だけを見て「できない」と判断すると取りこぼす部分です。

5軸の根拠はこうです。機能性◎=メニューの雛形(自作も可)、静止画のスライドショー、複数の字幕と音声トラック、そして上記のチャプターで、4項目すべてを満たします。使いやすさ◎=日本語の画面、ドラッグ&ドロップ対応の案内、焼き付け前の試写の3つ。コスパ◎=無料で、機能や回数の制限がありません。拡張性○=Windows・Mac OS X(10.15 Catalina以降)・Linuxで使え、ISO出力もできますが、ブルーレイは作れないので2つの充足です。安定性△=最新の安定版3.2.1の公開が2021年11月2日で、公式の動作環境にWindows 11の記載が見当たりません。日本語の問い合わせ窓口もありません。

ダウンロードページには3.3b3というベータ版も置かれていますが、公式のニュース欄に告知は見当たりませんでした。無料なので損はありませんが、自分の環境で動くかを先に試す前提で選ぶソフトです。

DVDStyler 公式サイトを見る

メリット

  • 無料で、メニュー付きのDVD-Videoを作れる
  • 画面の日本語化が100%で、日本語の手引きもある
  • 焼き付けの前に試写できる
  • チャプターを打てて、ISOイメージとしても保存できる
  • Windows版・Mac版・Linux版が配られている

デメリット

  • 公式の動作環境にWindows 11の記載が見当たらない
  • 最新の安定版は2021年11月公開で、以降の更新の告知が見当たらない
  • 日本語で問い合わせられる窓口が無い
  • ブルーレイは作れない

こんな人におすすめ

  • まずお金をかけずに1枚焼いてみたい人
  • 英語の画面を避けたい人
  • うまく動かなければ別の手を試す余裕がある人
  • 無料のままチャプターやISO出力まで使いたい人

3. Aiseesoft DVD 作成|ブルーレイもISOも作れて、1か月だけのライセンスもある

「Burnova」という名前でも案内されているDVD/ブルーレイ作成ソフトです。DVDディスク・DVDフォルダ・ISO、さらにブルーレイのディスク・フォルダ・ISOまで、出力先が公式ページにそろって書かれています。対応ディスクの列挙も細かく、DVD-R・DVD+R・DVD-RW・DVD+RW・DVD+R DL・DVD-R DL・DVD-5・DVD-9・DVD-RAMまで並んでいるので、手元のディスクが使えるかを買う前に確かめられます(DVD Memoryの動作環境ページにも同じ範囲の記載があります)。NTSCとPALの両方に対応することも明記されています。

価格はひとつ注意があります。Aiseesoftは同じソフトの購入ページを2つ公開していて、出てくる額が違います(どちらも2026年11月2日にブラウザで表示して確認)。

  • 公式サイトの「Aiseesoft DVD 作成 Windows版のご購入」ページ:永久ライセンス1PC 5,280円(通常6,600円)、一月間ライセンス 1,800円(同3,600円)、永久ライセンス5PC 13,180円(同16,475円)
  • 製品ページ(Burnova)の「すぐ購入」から進むページ:永久ライセンス1PC 6,580円(定価8,225円の打ち消し表示つき)、一月間ライセンス 2,050円(同4,100円)。5PCのプランはありません

1台で永久に使うなら安いのは5,280円の前者です。前者の上には「お得なクーポンを利用 – 50% OFF」と出ていますが、永久1PCは6,600円→5,280円なので2割引きで、ちょうど半額になるのは一月間ライセンス(3,600円→1,800円)だけです。買う前に両方のページを見比べてください。一月間ライセンスは自動更新で、公式に「自動更新、いつでもキャンセルできます」と書かれているので、1回焼くだけなら使い終わったら解約する前提のものです。30日間返金保証も公式に書かれています。

5軸の根拠はこうです。機能性◎=メニューテンプレート(誕生日・ビジネス・クリスマス・旅行・結婚式など)、チャプター作成(自動・手動)、字幕追加の3つ(4項目中3つ)。写真のスライドショー機能の記載は見当たりませんでした。使いやすさ○=日本語の画面とワンクリック作成はありますが、公式が載せている書き込みの手順(3ステップ)に焼く前の確認が入っていません。ただし内蔵プレーヤーがあり、先にDVDフォルダやISOとして書き出してから再生して確かめることはできます。コスパ○=5,280円(安い方のページ)の買い切り。拡張性◎=Win/Mac両対応(Mac OS X 10.9 以上)、ブルーレイ作成、ISO・DVDフォルダ出力の3つ。安定性○=Windows 11/10/8.1/8/7対応で日本語の問い合わせ先(support@aiseesoft.jp)もありますが、版数や更新時期の記載が見当たりません。

ひとつ補足です。公式の説明には動画共有サイトから保存した動画をディスクにする用途も出てきますが、サイトの利用規約でダウンロードが禁じられている場合があります。当サイトでは、自分で撮った動画や権利のある素材を焼く用途として紹介します。

Aiseesoft DVD 作成 公式サイトを見る

メリット

  • 対応ディスクの種類が公式に細かく書かれている
  • チャプターを自動でも手動でも入れられる
  • 30日間返金保証がある
  • カット・回転・字幕など、焼く前の調整もできる

デメリット

  • 公式の書き込み手順に、焼く前の確認が入っていない(内蔵プレーヤーで書き出し後に確かめる形になる)
  • 永久ライセンスの価格は4本の中で一番高い(安い方のページで5,280円)
  • 公式の購入ページが2つあって額が違い(5,280円と6,580円)、どちらも打ち消し価格つきで出るので、素の価格が分かりにくい

こんな人におすすめ

  • ブルーレイとISO出力まで1本で済ませたい人
  • 長い動画にチャプターを入れて、見たい場面から再生できるようにしたい人
  • 1回だけ有料で済ませたい人(一月間ライセンス1,800円。使い終わったら解約する前提)

4. B’s DVDビデオ 4|4,378円で、動画を入れるだけ

ソースネクストが出しているDVD-Video専用のオーサリングソフトです。公式ページの説明は「動画ファイルを登録するだけでメニューが完成する、『超簡単モード』を搭載しました」。作業の種類も「こだわりDVD」(ウィザードに沿ってメニューを作る)、「かんたんDVD」(1画面で完結)、「かんたんミュージックDVD」(音楽CD約6枚分の曲を収録)、「かんたんピクチャーDVD」(写真のスライドショー)に分かれていて、やりたいことから入口を選べます。

焼く前の確認も用意されています。公式の「簡単プレビュー」は「画面上の仮想リモコンを使用して、テレビで再生した時の操作を確認できます」という機能で、メニューのボタンの動きまで試せます。価格はダウンロード版4,378円(税込・2026年11月2日にブラウザで確認)で、この4本で一番安い買い切りです。

5軸の根拠はこうです。機能性○=メニューテンプレート(11種類を追加)と写真のスライドショーの2つ(4項目中2つ)。チャプターと字幕の案内は見当たりません。使いやすさ◎=日本語の画面、超簡単モード、仮想リモコンの「簡単プレビュー」の3つ。コスパ○=4,378円の買い切りで、4本のなかで一番安い有料ソフトです。拡張性△=Windows専用で、ブルーレイ作成とISO出力の案内も見当たらず、1つも満たしません。安定性○=動作環境はWindows 11とWindows 10(32/64ビット)で、webとeメールのサポート(ユーザー登録が必要)もあります。版数や更新時期の記載は見当たりません。

公式の注記も2つあります。「映像・音声に特殊なコーデックを使用したファイルはご利用できない場合があります」と、「再生する機器、ソフトウェアによっては 16:9 の映像が 4:3 として表示される場合があります」。横長で撮った動画をテレビで流すときは、この点を頭に入れておいてください。

ボタンの先はソースネクストの製品ページです。「B’s DVDビデオ 4 ダウンロード版 4,378円」を選びます。

B’s DVDビデオ 公式サイトを見る

メリット

  • 4本の中でもっとも安い買い切り(4,378円)
  • 動画を登録するだけでメニューまで仕上がる
  • 仮想リモコンで、テレビでの操作を焼く前に試せる
  • 日本のメーカーに日本語で問い合わせられる
  • 購入30日以内なら、正常に動作しない場合に返品できる「安心サービス」の対象(ユーザー登録が必要)

デメリット

  • Windows専用で、Mac版が無い
  • 読み込める動画は5形式で、ほかの3本より狭い
  • ブルーレイ作成とISO出力の案内が見当たらない
  • インターネット接続が必要(公式の動作環境)

こんな人におすすめ

  • Windowsで、安く確実に1本そろえたい人
  • 設定を考えずに「入れて焼く」だけで済ませたい人
  • 困ったときに日本語で相談できる先がほしい人

検討して外した候補

無料・有料をまとめて洗い出したうえで、採点の線(9点以下は総合△で本編に入れない)や記事の主題から外れたものです。選ばなかった理由も書いておきます。

候補 外した理由
WinX DVD Author(無料) 日本語ページがあり、動作環境もWindows 11/10/8.1/8/7(64bit)。1クリックでのDVD-Video作成、ISO・DVDフォルダ出力、字幕やBGMの追加は公式に載っています。ただしメニュー・チャプター・スライドショー・焼く前のプレビューの記載が公式の日本語ページに見当たらず、Mac版も無いため合計9点(総合△)になりました
DVD Flick(無料) 公式のダウンロードページに書かれた動作環境が「Windows 2000 Professional, or any edition of Windows XP, Windows Vista or Windows 7」で、Windows 10・11の記載がありません。最新版は1.3.0.7、サイトの表記は2007-2021です
ImgBurn/BurnAware Free ISOイメージやデータディスクの書き込み用で、MP4からDVD-Videoを組み立てる機能の案内が見当たりません
動画編集ソフト(PowerDirector・VideoStudioなど) 主題が「編集」で、この記事の「手元のMP4をそのまま焼く」からは外れます。字幕やBGMを入れてから焼きたい場合は編集ソフトの記事を参照してください

Windowsの標準機能は、順位の外で先に案内しています(上の「まず押さえる分かれ道」)。データDVDまでしか作れないため、DVD-Videoを作るソフトと同じ表には入れていません。

用途別おすすめまとめ

やりたいこと 選ぶもの 理由
とにかく一番早く済ませたい テレビのUSB端子で再生 対応機種ならディスクを使わずに終わる
費用をかけずに焼きたい DVDStyler(無料) 日本語の画面と手引きがそろい、焼く前に試写できる
メニューもチャプターも付けたい Wondershare DVD Memory(4,980円) 作り込みの4項目がそろい、書き込む前にリアルタイムで確認できる
有料で、1回だけ焼ければいい Aiseesoft DVD 作成の一月間ライセンス(1,800円) 1か月だけ使える。自動更新なので、使い終わったら解約する
Windowsで安く確実に1本 B’s DVDビデオ 4(4,378円) 4本で最安の買い切り、日本語の窓口つき
ブルーレイも作りたい DVD Memory/Aiseesoft DVD 作成 この2本だけがブルーレイ作成に対応
Macで焼きたい DVD Memory/Aiseesoft DVD 作成/DVDStyler B’s DVDビデオ 4はWindows専用
今も更新されているものを選びたい DVD Memory/Aiseesoft DVD 作成/B’s DVDビデオ 4 DVDStylerは安定版が2021年11月で止まっている

関連: 焼いたDVDや市販のDVDをパソコンで見たいなら DVD再生ソフト4選|Windows 11で見る方法、焼く前に長さを整えたいなら 動画の結合・カットが無料でできるソフト5選、字幕やBGMを入れてから焼きたいなら 無料の動画編集ソフト6選と最初の1本の選び方、ファイルの容量を小さくしてUSBに入れたいなら 動画圧縮が無料でできるおすすめソフト・サイト5選 も参考にしてください。

MP4をDVDに焼くときにつまずきやすい4つのこと

① 「ファイルをコピーしただけ」で終わっている

エクスプローラーで空のDVDに動画ファイルをドラッグすると、できるのはデータDVDです。マイクロソフトの公式ページもデータDVDについて「PC のほか、一部の DVD プレーヤーで再生できます」と条件付きの書き方をしています。家庭のプレーヤーで確実に見るならDVD-Videoに組み立ててください。

② 1枚に入る長さを超えている

単層DVDの容量は4.7GB、二層で8.5GBです。DVDStylerの手引きによると、良品質(ビットレート4.5 MB/s以上)なら単層1枚で126分まで。長い動画を無理に1枚に入れると画質が落ちるので、2枚に分けるか、二層ディスクを使うほうが満足度は高くなります。

③ 映像方式をPALのままにしている

日本のテレビやプレーヤーはNTSCです。DVDStylerの手引きも「北米と日本では NTSC」と案内しています。ソフトの設定画面で選ぶ項目なので、最初のダイアログで確認してください。

④ 焼き終わるまでに時間がかかる

DVD-Videoへの変換は動画を作り直す処理です。DVDStylerの手引きには「DVD 作成には数時間かかることがあります」という注意書きがあります。パソコンのスリープ設定を切って、途中で止めない状態にしてから始めるのが安全です。

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よくある質問

Q. Windowsに最初から入っているソフトでDVD-Videoは作れないのですか?

マイクロソフトの公式サポート「CD の取り込みと書き込み」に書かれている書き込みの種類は「オーディオ CD、データ CD、データ DVD」の3つで、DVD-Videoを作る手順の案内はありません。家庭のプレーヤーで見る形にするには、この記事で紹介したようなオーサリングソフトが必要です。

Q. 無料のソフトだけで本当に足りますか?

メニュー付きのDVD-Videoを作るところまでなら、無料のDVDStylerで足ります。チャプターやISO出力も、公式が配っている手引きに手順があります。有料のソフトとの差が出るのは、ブルーレイを作れるか、公式が動作環境にWindows 11を明記しているか、日本語で問い合わせられる窓口があるかの3点です。まず無料で試して、動かない・足りないと感じたときに有料へ移るのが無駄がありません。

Q. 無料体験版で作ると何か入りますか?

Wondershare DVD Memoryは公式の機能表で、無料体験版のDVD作成・動画編集・スライドショー作成に「ウォーターマーク付」と明記しています。メニューテンプレートも「三つのみ体験可能」です。人に渡すディスクを作るなら、体験版での書き込みは避けてください。

Q. レンタルや市販のDVDをコピーしたいのですが

この記事はコピーの方法を扱いません。コピーガードを外す行為は法律で禁じられている場合があるため、当サイトではそうした用途のソフトや手順を紹介していません。扱うのは、自分で撮った動画や権利のある素材をディスクにする作業です。

Q. 動画共有サイトの動画をDVDにしてもいいですか?

サイトの利用規約でダウンロードが禁じられていることがあります。ソフトの公式ページにそうした使い方が載っていても、当サイトでは勧めません。焼く対象は、自分で撮った動画や、配布が許可されている素材にしてください。

Q. この記事の価格はいつ調べたものですか?

2026年11月2日に各公式サイトをブラウザで表示して確認した値です。Aiseesoft DVD 作成のように、同じソフトでも公式の購入ページによって額が違うことがあります。割引の表示や永久ライセンスの価格も変わるので、購入前に公式サイトでご確認ください。

まとめ:焼かずに済まないかを確かめてから、1本選ぶ

MP4をテレビで見るための手順は、3段に分けて考えると迷いません。

  1. テレビのUSB端子で再生できないか試す。ソニーの公式サポートはブラビアでUSBメモリーのMP4再生を案内しています。ここで済めば一番早いです
  2. ディスクが必要なら、DVD-Videoに組み立てるソフトを1本入れる。Windowsの標準機能で焼けるのはデータDVDまでです
  3. 費用をかけないならDVDStyler(2位・無料)、作り込んで日本語でも相談したいならWondershare DVD Memory(1位・4,980円)、Windowsで安く確実に済ませるならB’s DVDビデオ 4(4位・4,378円)

順位は5軸の合計点だけで決めていて、アフィリエイトのリンクがあるかどうかは使っていません。1枚目を無駄にしないために、まずは短い動画で1回通してみてください。

※ 価格・機能は2026年11月時点に各公式サイトで確かめた内容です。購入の前に、公式サイトの表示をもう一度ご確認ください。