オーディオブックは、プロのナレーターや俳優が本を読み上げた「耳で聴く本」です。通勤中や家事の間にも本を読み進められます。選び方の分かれ目は、月額で聴き放題にするか、読みたい本を1冊ずつ買うかです。

この記事では、日本で使えるオーディオブックのサービス4つを比べました。聴き放題の作品数、料金、再生速度、使える端末を公式情報(2026年9月28日時点)で確かめ、機能性・使いやすさ・コスパ・拡張性・安定性の5軸で評価しています。お金をかけずに聴ける方法も、順位とは別にまとめています。

先に結論

  • 聴ける作品の多さで選ぶなら、Audible(オーディブル・プレミアムプラン 月額1,500円・聴き放題は数十万作品以上・30日間無料体験)
  • 聴き放題の費用を抑えるなら、audiobook.jp(年割で月あたり833円・聴き放題は約15,000作品・14日間無料体験)
  • 月に1冊も聴かないなら、Apple Books や Google Play ブックスで1冊ずつ買う
  • お金をかけずに聴くなら、著作権の切れた作品の朗読サイト「青空朗読」や、住んでいる自治体の電子図書館

オーディオブック4つの比較表

サービス聴き放題料金(税込)無料で試す再生速度
Audible数十万作品以上月1,500円30日間0.5〜3.5倍
audiobook.jp約15,000作品月1,330円14日間0.5〜4倍
Google Play ブックスなし1冊ごとサンプル0.5〜3倍
Apple Booksなし1冊ごとサンプル記載なし

※ 2026年9月28日時点の各公式情報です。Audibleはプレミアムプランの料金です(毎月1冊を選ぶスタンダードプランは月880円)。audiobook.jpは年割プラン(9,990円)なら月あたり833円で、iPhoneのアプリ内で申し込むと月1,380円・年10,200円になります。

※ audiobook.jpの聴き放題の作品数は、App Storeの説明文の数字です(公式サイトの料金ページには記載がありません)。

※ Apple Booksの再生速度は、変えられることは公式に書かれていますが、範囲の記載がありません。

総合評価:5軸で4つを順位づけ

サービス機能性使いやすさコスパ拡張性安定性総合
Audible◎◎○◎◎◎(9)
audiobook.jp○◎◎○◎◎(8)
Google Play ブックス△◎△◎◎○(6)
Apple Books△◎△○◎△(5)

※ 上から順に1位〜4位です。◎を2点・○を1点・△を0点として合計し、8点以上を総合◎、6〜7点を総合○、5点以下を総合△としています。採点の方法は記事の後半にまとめています。

1位 Audible(総合◎・9点):聴き放題の対象が数十万作品以上と多く、機能性◎です。スマホ・パソコン・車・スマートスピーカーのすべてで聴けるため拡張性も◎です。コスパは○でaudiobook.jpに劣りますが、合計9点で1位です。

2位 audiobook.jp(総合◎・8点):年割なら聴き放題が月あたり833円で、コスパ◎です。聴き放題の作品数が約15,000とAudibleより少ないため機能性は○、車やスマートスピーカーへの対応が公式に書かれていないため拡張性も○で、8点です。

3位 Google Play ブックス(総合○・6点):聴き放題がないため機能性・コスパは△ですが、スマホ・パソコン・車・スマートスピーカーのすべてで聴けるため拡張性◎で、6点です。

4位 Apple Books(総合△・5点):iPhone・iPad・Macで1冊ずつ買えます。定額の聴き放題がなく、Androidのスマホでは使えないため、5点としました。

オーディオブック4つの特徴

1. Audible(オーディブル)|聴き放題の作品数が多い

Audible(オーディブル)は、Amazonのグループ会社が運営するオーディオブックのサービスで、日本では2015年に始まりました。料金は2つのプランに分かれています。

  • プレミアムプラン(月額1,500円):数十万作品以上の対象作品が聴き放題。オーディオブックのほか、Audibleオリジナルの作品やポッドキャストも含まれる
  • スタンダードプラン(月額880円):毎月1冊を選べて、選んだ作品は会員の間いつでも聴ける

どちらも初めての人は30日間無料で試せます。無料期間が終わると、月額で自動的に更新されます。また、Amazonプライム会員は、キャンペーンの画面から新しく入会すると、プレミアムプランの最初の4か月が月額99円になります(2026年10月19日まで。5か月目から1,500円)。このキャンペーンの条件と申し込み方は、Amazonのキャンペーンページで確かめてください。下のボタンの先は、通常の30日間無料体験の案内です。

再生速度は0.5〜3.5倍で、スリープタイマーやクリップ(聴いた箇所の保存)もあります。スマホのアプリのほか、パソコンのブラウザで聴ける「クラウドプレーヤー」、Apple Watch、Alexa搭載の端末、CarPlay・Android Autoでも聴けます。

  • 機能性◎:聴き放題があり、対象は数十万作品以上、3倍速以上にも対応
  • 使いやすさ◎:無料体験があり、会員でなくても1冊から買える
  • コスパ○:聴き放題が月額1,500円
  • 拡張性◎:スマホ(iPhone・Android)、パソコン、車、スマートスピーカーのすべてで聴ける
  • 安定性◎:2026年9月にアプリが更新されている。日本で10年以上続いている
Audible 公式サイトを見る

メリット

  • 聴き放題の作品数が多い
  • パソコンのブラウザや車でも聴ける
  • 聴き放題にしない月額880円のプランもある

デメリット

  • 聴き放題は月額1,500円と、audiobook.jpより高い
  • iPhoneのアプリからは解約できない(Webサイトで手続きする)

こんな人におすすめ

  • 小説からビジネス書まで、幅広く聴きたい
  • 車やスマートスピーカーでも聴きたい

2. audiobook.jp|年割なら聴き放題が月あたり833円

audiobook.jpは、オーディオブックの制作と配信を手がける株式会社オトバンクのサービスです。2007年に始まった「FeBe」が前身で、2018年に今の名前になりました。

聴き放題プランは、月額プランが1,330円、年割プランが9,990円(一括払い・月あたり833円)です。iPhoneのアプリ内で申し込むと、月額1,380円・年割10,200円になります。初めての人は14日間無料で試せます。聴き放題とは別に、1冊ずつ買うことや、毎月のチケットで作品と交換するプランもあります。

再生速度は0.5〜4倍で、今回の4つの中で最も速く聴けます。スリープタイマー、しおり(「ふせん」)、本の図表を表示する機能もあります。パソコンのブラウザでも聴けますが、スマホのブラウザでは聴けないため、スマホではアプリを使います。

  • 機能性○:聴き放題があり、4倍速にも対応。聴き放題の対象は約15,000作品
  • 使いやすさ◎:無料体験があり、1冊から買える
  • コスパ◎:年割なら聴き放題が月あたり833円
  • 拡張性○:スマホ(iPhone・Android)とパソコンで聴ける。車やスマートスピーカーへの対応は公式に記載がない
  • 安定性◎:2026年9月にアプリが更新されている。前身から19年続いている
audiobook.jp 公式サイトを見る

メリット

  • 年割なら聴き放題が月あたり833円
  • 最大4倍速で聴ける
  • 本の図表も表示できる

デメリット

  • 聴き放題の作品数はAudibleより少ない
  • iPhoneのアプリ内で申し込むと料金が上がる

こんな人におすすめ

  • 聴き放題の費用を抑えたい
  • ビジネス書や学習書を速く聴きたい

3. Google Play ブックス|Androidでもパソコンでも1冊ずつ買える

Google Play ブックスは、Googleの電子書籍ストアで、オーディオブックも1冊ずつ買えます。定額の聴き放題はありません。

Androidのスマホ、iPhone・iPad、パソコンのほか、Android Autoを搭載した車や、Google Nest などのスマートスピーカーでも聴けます。再生速度は0.5〜3倍で、スリープタイマー(15分・30分・60分・章の終わり)、しおり、オフライン再生にも対応しています。買う前にサンプルを聴けます。

  • 機能性△:3倍速には対応しているが、聴き放題がない
  • 使いやすさ◎:サンプルを聴いてから、契約なしで1冊から買える
  • コスパ△:1冊ごとの購入だけ
  • 拡張性◎:スマホ(Android・iPhone)、パソコン、車(Android Auto)、スマートスピーカーのすべてで聴ける
  • 安定性◎:2026年9月にアプリが更新されている。オーディオブックは2018年から扱っている

Google Play ブックス 公式サイトを見る

メリット

  • 月額の契約なしで、1冊から買える
  • AndroidでもiPhoneでもパソコンでも、車でも聴ける

デメリット

  • 聴き放題がない
  • 何冊も聴くと、聴き放題より費用がかさむ

こんな人におすすめ

  • 聴きたい本が決まっていて、月に1冊も聴かない
  • Androidのスマホを使っている

4. Apple Books|iPhone・iPad・Macで1冊ずつ買える

Apple Booksは、iPhoneに最初から入っているAppleの本のアプリで、日本でもオーディオブックを1冊ずつ買えます。定額の聴き放題はありません。夏目漱石の「こころ」のように無料の作品もあります。

iPhone・iPad・Mac・Apple Watch・CarPlayで聴け、HomePodでも再生できます。再生速度の変更、スリープタイマー、スキップする秒数の変更に対応しています。買う前にサンプルを聴けます。

  • 機能性△:聴き放題がない。再生速度は変えられるが、範囲は公式に記載がない
  • 使いやすさ◎:サンプルを聴いてから、契約なしで1冊から買える
  • コスパ△:1冊ごとの購入だけ
  • 拡張性○:iPhone・Mac・CarPlay・HomePodで聴ける。Androidのスマホでは使えない
  • 安定性◎:2026年9月にアプリが更新されている。前身のiBooksから10年以上続いている

Apple Books 公式サイトを見る

メリット

  • iPhoneに最初から入っていて、すぐ使える
  • CarPlayやHomePodでも聴ける

デメリット

  • 聴き放題がない
  • Androidのスマホでは使えない

こんな人におすすめ

  • iPhoneだけで、たまに1冊聴きたい
  • 新しいアプリを入れたくない

オーディオブックを無料で聴く方法

順位とは別に、無料でオーディオブックを聴く方法もあります。

  • 青空朗読:著作権の切れた作品を、アナウンサーや朗読を学ぶ人が読んだ音声を公開しているサイトです。約1,490タイトルを、ブラウザで無料で聴けます。音声のコピーやSNSへのアップロードは禁止されています
  • 自治体の電子図書館:オーディオブックを貸している図書館があります。たとえば台東区立図書館、京都府立図書館や広島市立図書館(KinoDen)です。使えるのは、その自治体に住んでいる人や通勤・通学している人で、図書館のIDが必要です。住んでいる地域の図書館のサイトで「電子図書館」を確かめてください
  • 各サービスの無料体験:Audibleは30日間、audiobook.jpは14日間、無料で聴き放題を試せます。無料期間が終わると、月額で自動的に更新されます

目的別:どのオーディオブックを選ぶか

目的 おすすめ 理由
作品の多さ Audible 数十万作品以上が聴き放題
聴き放題を安く audiobook.jp 年割で月あたり833円
速く聴く audiobook.jp 最大4倍速
車で聴く Audible CarPlay・Android Auto
たまに1冊 Google Play ブックス Android・PC・車
iPhoneでたまに1冊 Apple Books 最初から入っている
無料で聴く 青空朗読・電子図書館 無料

採点の方法

5軸は、オーディオブックで差がつく点に合わせて次のように読み替え、4つすべてに同じ基準で当てはめました。

  • 機能性:「定額の聴き放題がある」「聴き放題の対象が10万作品以上と公表されている」「3倍速以上で聴ける」の3つのうち、3つなら◎、2つなら○、1つ以下なら△
  • 使いやすさ:「無料で試せる(無料体験かサンプル)」「月額の契約なしで1冊から買える」の2つのうち、両方なら◎、1つなら○、どちらもなければ△
  • コスパ:月に何冊も聴く人を前提に、聴き放題が月あたり1,000円未満(年割の月あたりを含む)なら◎、聴き放題が1,000円以上なら○、聴き放題がなく1冊ごとの購入だけなら△
  • 拡張性:「iPhoneとAndroidの両方」「パソコン」「車(CarPlay・Android Auto)」「スマートスピーカー」の4つのうち、公式に確認できたものが4つなら◎、2〜3つなら○、1つ以下なら△
  • 安定性:直近12か月以内(2025年9月以降)にアプリの更新を確認でき、運営が5年以上続いていれば◎、どちらか一方なら○、どちらもなければ△

総合は、◎を2点・○を1点・△を0点として合計し、8点以上を◎、6〜7点を○、5点以下を△としました。順位は合計点の高い順で、同点のときは「機能性の条件を満たした数」→「コスパ」→「拡張性」の順に比べています。聴ける作品と聴き方の幅を優先するためです。

候補から外したサービス

  • himalaya:聴き放題のプランがあります。ただし料金は公式サイトで確かめられず、作品数も公式サイト内で4,000冊以上と10,000冊以上の表記が混在していたため、今回は順位に入れていません
  • 楽天Kobo:オーディオブックの提供国に日本が入っていません
  • Spotify:オーディオブックは日本では提供されていません
  • LisBo:2025年9月30日にサービスを終了しました

よくある質問

Q. オーディオブックは無料で聴けますか?

はい。著作権の切れた作品は青空朗読で、住んでいる自治体の図書館がオーディオブックを貸していれば電子図書館で、無料で楽しめます。新しい本は、前述の無料体験で試せます。

Q. Audible(オーディブル)とaudiobook.jpはどちらがいいですか?

聴ける作品の多さで選ぶならAudible、聴き放題の費用で選ぶならaudiobook.jpです。Audibleのプレミアムプランは月額1,500円で数十万作品以上、audiobook.jpは年割なら月あたり833円で約15,000作品が聴き放題です。どちらも無料体験があるので、聴きたい本が対象に入っているかを確かめてから選べます。

Q. Amazon Music Unlimitedでもオーディオブックは聴けますか?

聴けます。Amazonの発表によると、Amazon Music Unlimitedの個人プランとファミリープランの契約者本人は、Audibleの作品から毎月1冊を選んで聴けます(2025年6月から)。聴き放題ではないので、何冊も聴くならAudibleのプレミアムプランかaudiobook.jpが向いています。

Q. Audibleはどうやって解約しますか?

パソコンのWebサイトは「アカウントサービス」から、スマホのWebサイトは「アカウント情報」から手続きします。Androidのアプリからも解約できますが、iPhoneのアプリからはできません。AppleやGoogle Playで申し込んだ場合は、それぞれのストアの画面で解約します。解約すると聴き放題の作品は聴けなくなりますが、1冊ずつ買った作品は聴き続けられます。

まとめ:作品の多さならAudible、費用ならaudiobook.jp

オーディオブックは、聴き放題の作品の多さで選ぶなら Audible、聴き放題の費用を抑えるなら audiobook.jp が向いています。月に1冊も聴かないなら、Google Play ブックス や Apple Books で1冊ずつ買うほうが安く済みます。どちらの聴き放題も無料体験があるので、聴きたい本が対象に入っているかを確かめてから選んでください。

※ 私は Audible アフィリエイト・プログラムの参加者として、適格な販売から収益を得ています。

※ 本記事の情報は、2026年9月28日時点の各公式サイト(Audible・Amazon・オトバンク・Google・Apple・青空朗読・各図書館・himalaya)とアプリストアの情報に基づきます。最新の情報は各公式サイトでご確認ください。