Pocketの代わりになる無料アプリ6選【2026年版】乗換先

「Pocketのブックマークボタンを押したら、もう開けなくなっていた」「どこに乗り換えればいいかわからない」——そんな人のために、Pocketの代わりになる無料あとで読むアプリ6本を比較しました。

Mozilla PocketはMozilla公式の案内どおり、2025年7月8日にサービス終了し、2025年11月12日にAPIとエクスポート機能も停止、アカウントとデータが完全削除されました。長年のユーザーでも、今からは新しい受け皿を選び直す必要があります。

この記事の結論

  • 無料プランの総合力で抜けている → Raindrop.io(無制限保存・日本語UI対応)
  • Pocketの体験に一番近い老舗 → Instapaper(無料で記事保存無制限)
  • iPhoneで読むのがメイン → Matter(コア機能は無料永久・Pocketインポート2タップ)
  • AI要約・ハイライト統合で本格運用 → Readwise Reader(RSS〜PDFまで一元化)

Pocketが終わった今、代替を検討する3つの理由

1. サービスは完全に停止、データも削除済み

Mozilla公式ヘルプによると、2025年5月22日にアプリストアから削除7月8日にサービス終了11月12日にAPIとエクスポート機能が無効化され、アカウントとユーザーデータの削除が開始されました。今からPocket本体に戻ることはできません。

2. 移行先は揃っている

Pocket終了の発表から多くのあとで読むアプリがPocketインポート機能を実装しました。Raindrop.io・Instapaper・Readwise Reader・Matter・WallabagはいずれもPocketのエクスポートファイル(html)を読み込めます。Pocketのデータを事前に書き出していたユーザーは、そのまま新しいサービスに流し込めます。

3. 無料枠が充実した選択肢が多い

Pocketの有料版を使っていた人も、代替の多くは無料で同等以上の機能が使えます。Matterは「コア機能は無料永久」と公式に宣言、Raindrop.ioは無料プランで保存数もコレクション数も無制限。Pocket終了を機に、サブスクを減らしながら乗り換えることが現実的な選択肢になっています。

比較表:Pocket代替6本まとめ

ツール名料金保存数Pocketインポート日本語UI対応OSおすすめ度
Raindrop.io無料(Pro $3/月〜)無制限全OS+拡張★★★★★
Instapaper無料(Premium $5.99/月)無制限△(英語UI)iOS/Android/Web/Kindle★★★★☆
Matterコア無料(Premium $8/月)無制限△(英語UI)iOS/iPad/Web/Mac★★★★☆
Readwise Reader月$5.59〜(30日無料)無制限△(英語UI)iOS/Android/Web/拡張★★★★☆
Wallabag完全無料(OSS)/€11/年(約1,800円)無制限○(多言語)全OS+拡張★★★☆☆
ブラウザ内蔵リーディングリスト完全無料ブラウザ容量依存×Chrome/Safari/Edge★★★☆☆

※ ◎=完全対応 / ○=対応 / △=部分対応または限定的 / ×=非対応

※ 料金は2026年4月時点、各公式情報より

読み取り方のヒント

  • Raindrop.ioは無料プランの充実度が他を引き離す。日本語UIに対応し、あとで読む+ブックマーク管理を兼ねられる
  • Instapaperは2008年スタートの老舗で、Pocketに最も近い読書特化UI。無料でも記事保存が無制限で実用レベル
  • Matter「コアread-later機能は永久無料」と公式Xで宣言済み。Pocketユーザー向けに50%オフのPremium移行キャンペーンも提供
  • Readwise Readerは30日無料トライアル後は有料。ただしRSS・YouTube・PDF・ニュースレターまで一元管理できる最上位ツール

各ツールを詳しく見る

1. Raindrop.io|無料プランが総合力で抜けるあとで読む+ブックマーク

モスクワ発のブックマーク管理サービス。あとで読む機能+ビジュアルブックマーク+コレクションを1つのアプリに統合した構成で、無料プランでも保存数・コレクション数・デバイス同期すべて無制限という突き抜けた設計が特徴です。日本語UIに公式対応しており、Pocket難民の第一候補として推せる1本。

Raindrop.io 公式サイトを見る

メリット

  • 無料プランで保存数・コレクション数が無制限
  • 日本語UI公式対応
  • Win/Mac/Linux/iOS/Android/ブラウザ拡張すべて対応
  • Pocketのエクスポートファイル(html)を直接インポート
  • タグ・コレクションで階層的に整理できる

デメリット

  • 全文検索・ハイライト・永続アーカイブはPro($3/月〜)で解放
  • 純粋な「読書体験」重視ならInstapaperの方が読みやすい
  • ビジュアル重視のため情報量が多いとやや重く感じる
🔄 Pocketからの移行しやすさ ★★★★★

Pocketのhtmlエクスポートをそのままインポート可能。コレクションで「Pocketから移行」のように整理しておけば、10年分の保存記事でも迷わず管理できます。迷ったらまずRaindrop.ioでOK。

👤 こんな人におすすめ

  • 日本語UIで快適に使いたい人
  • あとで読む+ブックマーク整理をまとめたい人
  • 無料でPocketを置き換えたい人

2. Instapaper|2008年からの老舗・Pocketに最も近い読書体験

Marco Arment氏が2008年に立ち上げた、あとで読むアプリの元祖。Pocketよりも古くから存在し、本文抽出の精度・読書フォントの選択肢・モバイル最適化に強みがあります。無料プランでも記事保存は無制限で、Pocketから移行して違和感が最も少ない選択肢です。2025年夏のKoboソフトウェアアップデートで、Pocketに代わる公式連携先として採用されており、電子書籍リーダーユーザーには特に注目の一本。

Instapaper 公式サイトを見る

メリット

  • 無料プランで記事保存・同期・オフライン読書が無制限
  • 本文抽出精度が高く、広告・追従UIが消える
  • iOS/Android/Web/Kindle/Koboに対応
  • Pocketのhtmlエクスポートをインポート可能
  • ハイライト(無料は月5件・Premiumで無制限)

デメリット

  • UIは英語のみ(日本語の記事は問題なく読める)
  • 全文検索・音声読み上げ・PDF保存はPremium($5.99/月)限定
  • ビジュアルブックマーク用途にはやや不向き
🔄 Pocketからの移行しやすさ ★★★★★

「Pocketでやっていたことをほぼそのまま続けたい」人に最適。UIは英語ですが、保存した日本語記事の表示や読書体験に言語の壁はなく、むしろPocketよりシンプルで快適と感じる人も多い1本です。

👤 こんな人におすすめ

  • Pocketと同じ感覚でそのまま乗り換えたい人
  • 記事を集中して読む用途に特化したい人
  • KindleやKobo端末で読む人

3. Matter|コア機能は永久無料、iPhoneでの読書体験が最高

2021年にリリースされたiOS中心のあとで読むアプリ。コアのread-later機能は永久無料と公式Xで宣言済み(2025年5月投稿)で、Pocket終了時には「Pocketインポート2タップ+Pocketユーザーは1年Premium 50%オフ」の救済施策も打ち出しました。iPhone・iPad・Macでの読書UIが他を引き離して美しい点が最大の魅力。

Matter 公式サイトを見る

メリット

  • コアあとで読む機能は完全無料
  • iPhone・iPad・MacでのUIが群を抜いて綺麗
  • Pocketインポート2タップ、Pocketユーザー向け50%オフキャンペーン
  • HD音声読み上げ・ポッドキャスト保存にも対応(Premium)
  • Twitter/XやSubstackの保存に強い

デメリット

  • Androidアプリがない(WebはPC/モバイル両対応)
  • UIは英語のみ
  • 全文検索・高度なハイライトはPremium($8/月 or $60/年)
🔄 Pocketからの移行しやすさ ★★★★★

iPhoneで読むのが中心ならMatterが一番。Pocketインポートは画面の指示どおり進めば完了し、Pocketユーザーには1年Premium半額の特典もあります。Androidユーザーは対応外なので選択肢から外してください。

👤 こんな人におすすめ

  • iPhone・iPadでじっくり読むのが中心の人
  • 読書UIの美しさを重視する人
  • 音声読み上げで移動中に聴きたい人

4. Readwise Reader|AI要約・RSS・PDFまで一元管理できる最上位

Readwise社が提供するオールインワン型の読書プラットフォーム。あとで読む記事だけでなく、RSS・ニュースレター・YouTube(トランスクリプト)・Twitter/Xスレッド・EPUB・PDFまですべて1つのタイムラインに統合できるのが最大の特徴です。「Ghostreader」と呼ばれるGPTベースのAI要約・質問機能も搭載。

Readwise Reader 公式サイトを見る

メリット

  • 記事・RSS・YouTube・PDF・ニュースレターを一元化
  • Ghostreader(AI要約・質問)を搭載
  • ハイライトをNotion/Obsidian/Roam/Logseqへ自動エクスポート
  • iOS/Android/Web/Chrome/Firefox/Safari全対応
  • 学割50%、30日無料トライアル

デメリット

  • トライアル後は有料(Lite $5.59/月、Full $9.99/月/年払い時。月払いFullは$12.99)
  • UIは英語のみ
  • 機能が多く、ライトユーザーにはオーバースペック
🔄 Pocketからの移行しやすさ ★★★★☆

Pocketから本格的なナレッジ管理にステップアップしたい人向け。Obsidian・Notionにハイライトを流して二次的な知識資産を作る運用に強く、読書家・ライター・研究者と相性がいい1本です。Notion側の乗り換えも視野に入れるなら Notionの代わりになる無料ノート・Wiki 7選 も合わせて検討を。単に記事を後で読みたいだけなら、他の無料選択肢で十分足ります。

👤 こんな人におすすめ

  • RSS・ニュースレター・YouTubeも一元管理したい人
  • Obsidian・Notionと連携させて使いたい人
  • ハイライト中心の読書をする人

5. Wallabag|セルフホスト可能なオープンソース版Pocket

フランス発のオープンソースあとで読むアプリ。自前のサーバーに立てて完全無料で運用できるセルフホスト版と、年€11(約1,800円)で提供されるwallabag.it公式クラウド版の2つの使い方があります。Pocket・Readability・Instapaper・Pinboardからのインポートに対応しており、データ主権を手放したくない人の最有力候補。

Wallabag 公式サイトを見る

メリット

  • セルフホストなら完全無料・OSS
  • Pocket/Instapaper/Readability/Pinboardインポート対応
  • Chrome/Firefox/Safari拡張・iOS/Androidアプリあり
  • Kobo・Kindle・PocketBook向け送信にも対応
  • 多言語UI(日本語は部分的)、API完備

デメリット

  • セルフホストにはサーバー知識が必要
  • 公式クラウドwallabag.itは14日無料後 年€11
  • UIは機能的だが見た目の洗練度は他より控えめ
🔄 Pocketからの移行しやすさ ★★★★☆

「サブスクではなく自分のサーバーで管理したい」という玄人派に刺さる1本。エンジニアならVPSに立てて月数百円で永続運用できますし、手間を払いたくなければwallabag.itを使えばOK。Mozillaがやらなくなった仕事をコミュニティが担っている構造がOSSの強みです。

👤 こんな人におすすめ

  • サーバー運用の知識があるエンジニア
  • データの預け先を自分で選びたい人
  • OSS・プライバシー重視の人

6. ブラウザ内蔵リーディングリスト|追加アプリ不要で0円

Chrome・Safari・Microsoft Edgeには、標準機能として「リーディングリスト」が搭載されています。ブックマークとは別の枠で「あとで読む」用のリストを作れ、同一アカウントで複数デバイスに同期されます。追加アプリも月額費用もなく、今使っているブラウザだけで完結するのが強み。

Chromeリーディングリストのヘルプを見る

メリット

  • 完全無料・追加インストール不要
  • ブラウザ標準機能なので操作を覚える必要がない
  • Googleアカウント/Apple ID/Microsoftアカウントで自動同期
  • Safariはオフライン保存にも対応

デメリット

  • タグ・コレクション・ハイライト機能なし
  • Pocketのエクスポートファイル直接インポートは非対応(手動追加)
  • ブラウザをまたいだ横断管理はできない
🔄 Pocketからの移行しやすさ ★★☆☆☆

Pocketを「ただ記事を一時保管していただけ」の使い方なら、これで十分というケースは多いです。タグで分類したり長期保管したりするなら力不足なので、他のアプリと併用するのが現実的。

👤 こんな人におすすめ

  • Pocketを記事の一時置き場としてしか使っていなかった人
  • 追加アプリを増やしたくない人
  • サブスク料を1円も払いたくない人

用途別おすすめまとめ

目的 おすすめ 理由
無料で総合力が高い Raindrop.io 保存無制限・日本語UI・全OS対応
Pocketに近い読書体験 Instapaper 老舗・無料プランで十分実用
iPhoneが読書の中心 Matter コア無料・UIが美しい・Pocketユーザー特典
RSS・PDFまで一元化 Readwise Reader AI要約・Obsidian連携・30日無料
自分のサーバーで管理 Wallabag OSS・セルフホストで完全無料
追加アプリを増やしたくない ブラウザ内蔵 Chrome/Safari/Edge標準、0円

Pocketからの移行で気をつけること

1. エクスポートデータがある人と、ない人で選択肢が違う

Pocketは2025年11月12日にデータが完全削除されました。それまでにhtmlエクスポートを取っていた人は、Raindrop.io・Instapaper・Matter・Readwise Reader・Wallabagのいずれにもそのままインポートできます。エクスポートできなかった人は、これから保存したい記事を新しいアプリで積み直すかたちになります。

2. 「読む用途」と「後で参照する用途」を分けて考える

Pocketユーザーには「後で読みたい記事」と「仕事・趣味の参考資料として長期保管したい記事」が混在しているケースが多いです。読む用途=Instapaper/Matter参照用途=Raindrop.io/Wallabag、といった具合にツールを分けると管理が楽になります。

3. 有料プランは「何が無料で足りないか」を試してから判断

Raindrop.io・Instapaper・Matterはいずれも無料プランだけで十分に実用的です。ハイライト数・全文検索・音声読み上げなどが本当に必要になってから有料化を検討すれば、月数百円〜千円の固定費を避けられます。

4. データのバックアップ習慣をつけておく

Pocketのようなサービス停止リスクはどのクラウド型でも0にはできません。Raindrop.io・InstapaperはhtmlやJSONでのエクスポート機能を備えており、Wallabagはそもそも自前サーバーに置けます。月1回のエクスポート習慣をつけておけば、次に何かが終わっても慌てずに済みます。

よくある質問

Q1. Pocketのデータはもう取り戻せませんか?

2025年11月12日にAPIとエクスポート機能が無効化され、データ削除が開始されました。Mozilla公式の案内どおり、それ以降に取り戻す方法はありません。エクスポートしていた人は、そのhtmlを新しいアプリにインポートしてください。

Q2. いまからPocketに似たものを無料で始めるなら何がいい?

Raindrop.ioかInstapaperのどちらかが第一候補です。Raindrop.ioは日本語UIで無料最強、Instapaperは読書体験重視でPocketに最も近い作り。iPhoneがメインならMatterを加えてください。

Q3. RaindropとInstapaperは何が違いますか?

Raindrop.ioはブックマーク+あとで読むの統合型、Instapaperは読書に特化した老舗です。「整理も含めてまとめて管理したい」ならRaindrop.io、「じっくり読むだけでいい」ならInstapaperが合います。

Q4. Matterは無料でどこまで使えますか?

Matter公式Xで「コアread-later機能は永久無料」と宣言されており、記事の保存・同期・オフライン閲覧・基本のハイライトは無料で使えます。HD音声読み上げ・高度なハイライト・全文検索はPremium($8/月 or $60/年)で解放されます。

Q5. Readwise Readerは高すぎませんか?

ライトユーザーにはオーバースペックで割高です。ただしRSS・YouTube・ニュースレター・PDFすべてを1つのタイムラインで処理する運用ができるのはReadwise Readerだけで、情報収集量の多いライター・研究者には見合う価格帯です。まずは30日無料トライアルで試してください。

Q6. Wallabagをセルフホストするのは難しいですか?

VPS(ConoHa VPS・さくらのVPS等)で月数百円のサーバーにDocker経由で立てるのが現実的です。エンジニアなら1〜2時間で動きます。そこまでの時間を払いたくなければ、公式クラウドwallabag.itを年€11(約1,800円)で契約するのが楽です。

まとめ:まずはRaindrop.ioかInstapaperを試そう

Pocketが終わった今、乗り換え先で最初に試すべきはRaindrop.ioかInstapaperです。どちらも無料プランが充実していて、Pocketからのhtmlインポートにも対応しています。

iPhoneで読む時間が長い人はMatterRSSやPDFまで含めて本格運用したい人はReadwise Reader自分のサーバーで管理したい玄人はWallabag追加アプリを増やしたくない人はブラウザ内蔵リーディングリスト——この順番で検討すれば、今の使い方に一番フィットする1本が見つかります。

あとで読む環境は、1つのサービスに依存しないほうが安全です。月1回のエクスポートを習慣にしておけば、次の「Pocket終了」が来てもデータは守れます。

まずはRaindrop.ioを開いて、アカウントを作ってみてください。

カワリソフト編集部

この記事を書いた人

カワリソフト編集部

有料ソフトの代わりになる無料・格安の代替ソフトを、公式情報とスペック比較に基づいて客観的に紹介する辞典サイト「カワリソフト」の編集チーム。サブスク疲れの個人ユーザーに向けて、月額制ソフトの見直しを支援します。

  • 編集方針 公式情報ベースの客観比較/デメリットも正直に記載