Photoshop vs Photopea 使い分けガイド|料金・機能・AI比較

Photoshopの月額サブスクを払い続けるか、無料のPhotopeaで済ませるか——画像編集ソフトを選ぶとき、多くの人が最初に迷うのがこの2択です。

2026年の今、無料のPhotopeaはPhotoshopとショートカットもUIもほぼ同じになり、PSDファイルもそのまま開けます。一方、有料のPhotoshopは生成AI「Firefly」をはじめパートナーモデル対応(Gemini 3・FLUX.2 pro)など、ここ1年でAI機能が一気に進化しました。「どこまでを無料で済ませ、どこから有料の価値を取るか」が判断の分かれ目になります。

この記事の結論

  • 月額コストをゼロにしたい・Photoshop経験ありですぐ使いたい → Photopea(ブラウザ無料・UIそっくり)
  • 最新の生成AI・Firefly・パートナーモデルを使い倒したい → Photoshop(月額3,280円〜)
  • チームでAdobe Fonts・CC連携・クラウド共同編集を前提 → Photoshop
  • ローカル完結で情報漏洩リスクを避けたい → Photopea(ファイルは端末から外に出ない)
  • デスクトップで完全無料プロ品質が欲しい → Affinity Photo(2025/10に完全無料化) も候補

PhotoshopとPhotopeaの基本的な違い

両者は「画像編集ソフト」という括りでは同じでも、立ち位置はまったく異なります。比較の前に、それぞれのキャラクターを押さえておきます。

Photoshop:Adobe純正の有料サブスク型・生成AIで独走

  • 提供:Adobe(米サンノゼ)
  • 料金:月額3,280円(税込、Photoshop単体プラン・年間契約の月々払い) からの有料サブスク
  • 動作:デスクトップ(Win/Mac)・iPad・iPhone・Web版(Web版は一部機能で無料利用可)
  • 強み:Firefly生成AIの進化が速い。2026年1月にFill & Expandモデル、同年以降はパートナーモデル(Gemini 3/FLUX.2 pro/FLUX.1 Kontext [pro])選択にも対応
  • 日本語:完全対応(UI・ヘルプ・サポート)
  • 商用利用:(Firefly生成物も商用セーフモデル扱い)

Photopea:ブラウザで動く無料のPhotoshopクローン

  • 提供:Photopea(チェコの小規模開発チーム、通説ではIvan Kutskir氏が中心)
  • 料金:基本無料(広告表示)。Premiumプラン(広告非表示+特典)あり
  • 動作:ブラウザのみ(インストール不要、オフライン利用可)
  • 強み:PSDファイル完全対応を公式にうたう。PSD/AI/Sketch/XD/PDF/Figmaなど40以上の形式を読み書き
  • データ:ファイルは端末から外に出ない(完全ローカル処理、アップロードなし)
  • UI:Photoshopに酷似し、主要ショートカットも共通

同じ「画像編集」でも、Photoshopは「AIと連携機能に毎月投資する道」、Photopeaは「手元の端末とブラウザで完結させる道」と、目指す方向が根本的に違います。


料金で比較

まず最大の判断要素となる料金を整理します。

プラン料金(月額・税込)年間コスト主な特徴おすすめ度
Photoshop 単体プラン3,280円約39,360円Photoshopデスクトップ/iPad/Web版、Firefly標準搭載★★★☆☆
Photoshop フォトプラン(1TB)2,380円約28,560円Photoshop+Lightroom+1TBクラウド★★★★☆
Creative Cloud Pro10,780円〜約129,360円〜20以上のAdobeアプリ使い放題、AI機能強化★★★☆☆
Photoshop 無料体験0円(7日間)全機能試用、期間経過で自動有料移行★★★☆☆
Photopea 無料0円0円全主要機能・広告表示あり★★★★★
Photopea Premium公式参照公式参照広告非表示・優先サポート等★★★★☆

※ 2026年4月時点、Adobe公式価格およびPhotopea公式情報より。Photopea Premiumの料金はアカウント画面で表示される最新値をご確認ください

読み取り方のヒント

  • 年間4万円前後の差が出る:Photoshop単体プランを10年使えば約40万円、同期間のPhotopea無料利用なら0円
  • Photoshopの「フォトプラン20GB」は2025年1月で新規受付終了。これから始める人に選べるフォト系はフォトプラン1TB(月2,380円)のみ
  • Photoshopには7日間の無料体験あり。本格利用前に機能を試せる(クレジットカード登録必須)

機能・性能で比較

主要機能を軸にまとめました。

比較軸PhotoshopPhotopea勝者
動作環境デスクトップ+iPad+Web版ブラウザのみ(要ネット初回のみ)Photoshop(幅広い)
UIAdobe標準Photoshopとほぼ同じ引き分け
PSD読み書き◎(ネイティブ)◎(公式に完全対応)引き分け
レイヤー/マスク引き分け
スマートオブジェクトPhotoshop
調整レイヤーPhotoshop
RAW現像◎(Camera Raw)○(基本的な対応)Photoshop
生成AI(テキストからの生成)◎(Firefly+パートナーモデル)○(背景除去・部分置換)Photoshop
Adobe Fonts連携×Photoshop
クラウド共同編集◎(CC連携)△(ファイル共有のみ)Photoshop
オフライン利用○(PWAキャッシュ)Photoshop
対応ファイル形式30種類以上40種類以上(PSD/AI/INDD/Figma等)Photopea
日本語UI◎(完全対応)○(実装あり、公式明記なし)Photoshop
商用利用○(慣行上)Photoshop(明示的)
サポート◎(公式窓口)△(メールのみ)Photoshop

※ ◎=完全対応 / ○=対応 / △=部分対応 / ×=非対応。2026年4月時点、各公式情報より

読み解きポイント

  • PSDの読み書きはほぼ互角。Photopeaは公式に「PSDを完全サポート、メインフォーマット」と明記しており、レイヤー・マスク・テキストを保ったまま編集・保存できる
  • 生成AIはPhotoshop優位。Fireflyの生成塗りつぶし・生成拡張に加え、2026年以降はGemini 3やFLUX.2 proなど他社AIモデルも選択できるのがPhotoshopだけの強み
  • 対応ファイル形式はPhotopea優位。Illustrator(.ai)やInDesign(.indd)、Figma、Sketch、CorelDRAW(.cdr)まで読めるのは、複数ソフトのファイルを受け取る現場で効く

Photoshopを詳しく見る

Photoshop 公式サイトを見る

2025年8月にCreative Cloudのコンプリートプランが「Creative Cloud Pro」へ名称変更され、AI機能を強化。2026年1月にはFireflyに「Fill & Expandモデル」が追加され、プロンプトなしで参照画像を指定して生成する新しい使い方も可能になりました。Web版も無料で利用でき、ブラウザからPSDを開いて簡易編集するワークフローも増えています。

メリット

  • 生成AIの最前線(Firefly+パートナーモデル)
  • Adobe Fonts・CC連携・クラウド共同編集
  • Camera Rawによる高度なRAW現像
  • 日本語サポートが充実(公式窓口)
  • 商用利用が明示的に許諾されている

デメリット

  • 年間約4万円の継続コスト
  • 買い切り版は2013年で廃止済み
  • 旧フォトプラン(20GB)は2025年1月で新規受付終了
  • 常時ネット接続前提の機能が多い

👤 こんな人におすすめ

  • 生成AIで制作時間を短縮したいプロ/セミプロ
  • Adobe FontsやIllustratorなど他ツールと連携したい
  • チームで共同編集・レビューをする
  • Camera RawでRAWファイルを本格的に現像したい

Photopeaを詳しく見る

Photopea 公式サイトを見る

ブラウザだけで動くのが最大の特徴。インストール権限のない会社PCやChromebook、外出先のサブマシンでもURLを開くだけで即起動できます。UIはPhotoshopに合わせて作られており、主要ショートカットもほぼ共通。レイヤー・マスク・調整レイヤー・スマートオブジェクトに対応し、AI背景除去やテキストによる部分置換(Generative Fill相当)も公式機能として搭載済みです。

メリット

  • 基本無料(Premiumで広告非表示も選べる)
  • ブラウザで即起動、インストール不要
  • PSD/AI/INDD/Figmaなど40種類以上のファイルを扱える
  • ファイルは端末から外に出ない(完全ローカル処理)
  • Photoshopのショートカット・UIがそのまま通用

デメリット

  • 無料版は広告表示あり
  • Camera Raw級のRAW現像ワークフローは弱い
  • Adobe Fonts・CC連携は不可
  • 公式の日本語対応は明記なし(実UIは多言語)
  • 商用利用は公式明記なし(慣行上は可とされる)
🔄 Photoshopからの移行しやすさ ★★★★★

👤 こんな人におすすめ

  • 月額コストをゼロに抑えたい個人・学生
  • Photoshop経験があり、学び直しなしで使いたい
  • インストール権限のない環境で作業する(会社PC・学校PC・Chromebook)
  • 受け取ったPSDを編集して返すだけ、といった単発用途が多い
  • データをクラウドに上げたくない(ローカル完結がいい)

用途別のおすすめ

実際のシチュエーション別に、どちらを選ぶのが合理的かを整理しました。

用途・環境 おすすめ 理由
SNS・ブログ用の画像加工 Photopea 機能は十分、月額ゼロ
プロの写真レタッチ(RAW含む) Photoshop Camera RawとFireflyが強い
YouTubeサムネ・バナー制作 Photopea UIそのまま、コストゼロ
広告・出版の入稿データ作成 Photoshop CC連携・カラープロファイル管理
受け取ったPSDの軽編集 Photopea ブラウザで即開ける
生成AIで画像を合成する Photoshop Firefly+パートナーモデル
Chromebook・権限制限PCで作業 Photopea インストール不要
学生・教育機関での学習 Photopea(または学生版Photoshop) 無料もしくは大幅割引

迷ったらPhotopeaから試すのが合理的です。ブラウザで開くだけで始められ、足りないと感じた機能がPhotoshopにあれば、そのタイミングでAdobeの7日間無料体験に進む流れが最もムダがありません。


他の選択肢も検討する価値がある

PhotoshopとPhotopea以外にも、2026年時点で有力な候補があります。

  • Affinity Photo:2025年10月30日にCanvaがAffinity製品群を完全無料化。デスクトップでPhotoshop級のプロ品質を無料で使える選択肢として、一気に注目を集めています
  • GIMP:1996年から続くオープンソースの老舗。完全無料・広告なし・プラグインで拡張自在。独自UIに慣れる必要あり
  • Krita:イラスト・マンガ制作に特化した無料ソフト。写真レタッチよりペイント用途が強い人向け

迷いどころが「Photopea vs GIMP」に変わった場合は Photopea vs GIMP どっちがいい?無料画像編集ソフト比較 を、無料代替を幅広く見たいなら Photoshopの代わりになる無料ソフト7選 を参考にしてください。


よくある質問

Q. Photopeaは本当に完全無料で使えますか?
A. 無料プランで主要機能は全て使えます。広告表示が付く代わりに、レイヤー・マスク・PSD入出力・AI背景除去まで制限なし。広告を消したい場合のみPremium(月額制)を検討してください。

Q. 生成AIはどちらが強いですか?
A. Photoshopです。Fireflyの生成塗りつぶし・生成拡張、2026年のFill & Expandモデル、Gemini 3やFLUX.2 proなどパートナーAIモデル選択まで揃っており、無料で使えるPhotopeaのAI機能(背景除去・部分置換)とは深さが違います。

Q. Photopeaにアップロードしたファイルはサーバーに保存されますか?
A. いいえ。完全ローカル処理で、ファイルは端末から外に出ないと公式に説明されています。機密画像をクラウドに送りたくない場面でも安心して使えます。

Q. PSDファイルはPhotopeaで完全に開けますか?
A. ほぼ完全に開けます。Photopea公式はPSDを「メインフォーマット」と明記しており、レイヤー・マスク・テキスト・スマートオブジェクトまで保持して読み書きできます。ごく一部の最新Photoshop専用機能(生成レイヤーの再編集など)はPhotoshopでの再オープン時に制約が出る場合があります。

Q. 商用利用はどちらもOKですか?
A. Photoshopは公式に商用利用可と明示されています。Photopeaは公式ページに商用利用の明示がないため、厳密な商業案件では別途利用規約を確認するか、ライセンスが明示されたソフト(Affinity Photo・GIMPなど)を選ぶのが無難です。

Q. 学生なら有料版Photoshopが安く使えますか?
A. Adobeは学生・教職員向けに大幅割引プランを提供しています(具体的な割引率は時期により変動)。一方、Photopeaは学生でもそうでなくても最初から無料なので、本格的に学びたい人は「学割Photoshop+Photopeaでサブ作業」のような併用も選択肢です。


まとめ:どっちを選ぶべきか

PhotoshopとPhotopeaの判断軸を一言でまとめると、「毎月のコストを払って生成AI・Adobe連携に投資するか/ブラウザと無料ソフトで自分の手を動かすか」の二択です。

  • 毎月3,280円以上を払い続けても、生成AIや連携機能で時間を買いたいPhotoshop
  • その月額をゼロにしたい/作業はPSD互換と基本機能で足りるPhotopea
  • まだ決められない → まずPhotopeaを開いて1週間使ってみる。物足りなさを感じたらPhotoshopの7日間無料体験へ

次のステップとして、他の無料代替ソフトも比較したい場合Photoshopの代わりになる無料ソフト7選 で7本の横並び比較を確認できます。PhotopeaをGIMPと迷っている場合Photopea vs GIMP どっちがいい?無料画像編集ソフト比較 がそのまま判断の参考になります。

カワリソフト編集部

この記事を書いた人

カワリソフト編集部

有料ソフトの代わりになる無料・格安の代替ソフトを、公式情報とスペック比較に基づいて客観的に紹介する辞典サイト「カワリソフト」の編集チーム。サブスク疲れの個人ユーザーに向けて、月額制ソフトの見直しを支援します。

  • 編集方針 公式情報ベースの客観比較/デメリットも正直に記載