ブランドや個人活動のロゴを作りたいけれど、デザイナーに頼むと数万円。Illustratorを契約すれば月3,280円。「とりあえず無料で作れないかな」と考える人は多いはずです。

結論:まずはCanvaかAdobe Expressで試すのがおすすめ。テンプレートから選ぶだけで、デザイン経験ゼロでも5分でロゴが完成します。SVGが必要な場面では、完全無料のShopify Logo MakerかInkscapeが有力な選択肢です。

この記事では、ロゴを無料で作れるアプリ・サイトを6本に厳選して紹介します。テンプレ派からフルカスタム派まで、目的に合ったツールが見つかります。

ロゴを無料で作るときに知っておきたい3つのポイント

1. テンプレート型 vs ベクター編集型

ロゴ作成ツールは、大きく2タイプに分かれます。

  • テンプレート型(Canva・Adobe Express・DesignEvoなど):用意されたデザインを選び、テキストや色を変えるだけ。デザイン初心者でも数分で完成する
  • ベクター編集型(Inkscapeなど):自由に線や図形を描いて、ゼロからデザインする。自由度は高いが、操作に慣れが必要

「まず形にしたい」ならテンプレート型、「完全オリジナルにこだわりたい」ならベクター編集型が向いています。

2. 出力形式をチェック

ロゴは使う場面によって必要なファイル形式が変わります。

  • PNG/JPG:Webサイトやブログ、SNSアイコンに使うならこれで十分
  • SVG(ベクター):名刺・看板・印刷物など、拡大しても劣化しない形式。商標登録にも必要になることがある

無料プランでSVGまで出力できるかどうかは、ツールによって大きく差があります。

3. 商用利用と商標登録は別物

多くのツールで「商用利用OK」と記載されていますが、ロゴの商標登録には別の制約がかかることがあります。テンプレート素材をそのまま使ったロゴは、商標登録できない場合が大半です。将来的に商標登録を検討しているなら、独自要素を十分に加えるか、Inkscapeでゼロから作成するのが安全です。

早見比較表:無料ロゴ作成ツール6本まとめ

ツール名料金タイプ出力形式(無料)日本語UIおすすめ度
Canva無料(Pro月1,180円)テンプレート+AIPNG・JPG◎★★★★★
Adobe Express無料(プレミアム月1,180円)テンプレート+AIPNG(500px)◎★★★★☆
Shopify Logo Maker完全無料テンプレートPNG・SVG△(英語UI)★★★★☆
DesignEvo無料(有料$24.99〜)テンプレートPNG(300px)○★★★☆☆
Logo.com無料(Brand Plan有料)AI提案PNG・JPG・SVG△(英語UI)★★★★☆
Inkscape完全無料(OSS)ベクター編集SVG・PNG・PDF◎★★★★☆

※ 2026年4月時点の情報です。最新の料金・仕様は各公式サイトでご確認ください。

詳細比較表:機能・出力・商用利用

ツール名SVG出力AI機能テンプレート数商用利用アプリ対応
Canva有料のみ○数千点以上○iOS・Android
Adobe Express有料のみ○(月25回)数千点以上○iOS・Android
Shopify Logo Maker◎(無料)×13,000+○ブラウザのみ
DesignEvo有料のみ×10,000+有料プランiOS・Android
Logo.com◎(無料)○AIによる提案○ブラウザのみ
Inkscape◎(無料)×なし○Win・Mac・Linux

総合評価:5軸ランキング

機能性・使いやすさ・コスパ・拡張性・安定性の5軸で評価しました。基準は「無料のまま、実際に使えるロゴファイルを手元に残せるか」です。デザインの見栄えだけでなく、SVGが無料で出せるか・商標登録に耐えるかまで含めて評価しています。

表の並びは下の「各ツールを詳しく見る」と同じ順です。総合◎はCanvaの1本——最初の1本として詰まる場所がいちばん少ないためです。

ツール 機能性 使いやすさ コスパ 拡張性 安定性 総合
1. Canva ◎ ◎ ○ ◎ ◎ ◎
2. Adobe Express ○ ◎ △ ◎ ◎ ○
3. Shopify Logo Maker ○ △ ◎ ○ ◎ ○
4. DesignEvo ○ ◎ △ △ ○ △
5. Logo.com ○ △ ◎ ○ ○ ○
6. Inkscape ◎ △ ◎ ◎ ◎ ○

評価の根拠

  • Canva(総合◎):数千点のロゴテンプレートに加えAIロゴジェネレーターも搭載し機能性◎、日本語UIと日本語フォントの充実度は6本で随一で使いやすさ◎、スマホアプリでも編集できデザイン全般に横展開できる拡張性◎。SVG出力がPro(月1,180円)限定なのでコスパ○にとどまりますが、ブログやSNSのアイコンならPNGで足ります。デザイン経験がなくても最短で形になる1本です
  • Adobe Express(総合○):Adobe品質のフォントと100万点以上の素材が使え、Illustratorとの連携もスムーズで拡張性◎、日本語UIで使いやすさ◎です。総合が○なのは、無料プランの出力が500×500pxに制限され、SVGも有料——名刺や看板に使うには足りないためコスパ△だから。AI生成も月25回までで機能性○。すでにAdobe製品を使っていて統一感を出したい人向けです
  • Shopify Logo Maker(総合○):完全無料でSVGとPNGの両方をダウンロードでき、商用利用もOK——「お金をかけずに印刷にも耐えるファイルを手に入れる」という条件を無条件に満たす唯一の1本でコスパ◎。13,000以上のデザイン案から選べ、SNS・印刷・Web向けに最適化されたファイルが出ます。UIが英語のみで日本語フォントの選択肢も限られるため使いやすさ△、AI生成機能はなく機能性○です
  • DesignEvo(総合△):ロゴ特化で10,000点以上のテンプレートを35カテゴリから業種別に探せ、日本語UIで使いやすさ◎。総合が△なのは、無料プランが300×300px+クレジット表記必須という実用に厳しい制限で、SVGも有料——コスパ△・拡張性△が重なるためです。買い切りで著作権まで取得したいなら有料前提で検討する価値があります
  • Logo.com(総合○):ブランド名と業種を入れるだけでAIが複数案を出し、無料でSVG・PNG・JPGに加えファビコンやアイコンまでまとめて取得できるコスパ◎が強みです。ブランドボード機能もあり拡張性○。UIが英語のみで日本語フォントが少なく、テンプレート選択式ではないぶん微調整に限界があるため使いやすさ△としました。方向性が固まっていない段階でAIに提案させたい人に向きます
  • Inkscape(総合○):SVG・PNG・PDF・EPSに対応した本格ベクター編集で機能性◎、完全無料OSSでコスパ◎、多形式対応と長期の開発実績で拡張性◎・安定性◎——5軸のうち4軸が最高評価です。それでも○にとどまるのは、テンプレートがなくゼロから描く前提で、デザイン初心者にはハードルが高い使いやすさ△が、本記事の「無料でロゴを作りたい」という前提では決定的な壁になるため。ただしテンプレート素材を使わないぶん商標登録に耐えるオリジナルを作れるのはこの1本だけで、そこまで見据えるなら評価は逆転します

各ツールを詳しく見る

1. Canva|テンプレ豊富で初心者に最適

Canvaは、世界で月間2億2,000万人以上が利用するデザインツールです。ロゴ作成用テンプレートが数千点以上用意されており、テキストや配色を変えるだけでプロ品質のロゴが完成します。

AIロゴジェネレーター機能も搭載されていて、業種やイメージを入力するだけでロゴ案を自動生成してくれます。

無料プランではPNG・JPG形式でダウンロード可能。SVG(ベクター形式)で出力したい場合はCanva Pro(月額1,180円)が必要です。

Canva ロゴ作成ページを見る

メリット

  • テンプレートが豊富で、選ぶだけで完成する
  • AIロゴジェネレーター搭載
  • 日本語フォント・日本語UIが充実
  • スマホアプリでも編集できる

デメリット

  • SVG出力は有料プラン限定
  • テンプレベースだと他と似たデザインになりやすい
  • 商標登録には独自アレンジが必要

こんな人におすすめ

  • デザイン経験がなく、最短でロゴを作りたい人
  • ブログやSNSのアイコン用にPNGで十分な人

2. Adobe Express|Adobe品質を無料で使える

Adobe Expressは、PhotoshopやIllustratorで知られるAdobe社が提供する無料のデザインツールです。100万点以上のロイヤリティフリー素材とテンプレートを使って、ロゴをブラウザ上で作成できます。

無料プランでもAI画像生成機能が月25回まで利用可能。テキストからロゴのアイデアを生成できるため、デザインの方向性が決まっていない段階でも活用できます。

ただし、無料プランのダウンロードサイズは500×500pxに制限されます。高解像度やSVG出力が必要なら、プレミアムプラン(月額1,180円)を検討してください。

Adobe Express ロゴ作成ページを見る

メリット

  • Adobe品質のフォント・素材が使える
  • AI画像生成でアイデア出しができる
  • Illustratorとの連携がスムーズ
  • 商用利用OK

デメリット

  • 無料プランは500×500px制限
  • AI生成は月25回まで
  • SVG出力は有料プラン限定

こんな人におすすめ

  • すでにAdobe製品を使っていて、統一感を出したい人
  • AIにロゴのアイデアを提案してほしい人

3. Shopify Logo Maker|完全無料でSVGまでダウンロード

Shopify Logo Makerは、ECプラットフォームShopifyが提供する完全無料のロゴ作成ツールです。

13,000以上のデザイン案から選択でき、フォント・色・レイアウトを自由にカスタマイズ可能。完成したロゴは高解像度のPNGとSVGの両方を無料でダウンロードできます。ほかのツールでは有料になりがちなSVG出力が無料なのは大きな強みです。

UIは英語ですが、ロゴに入れるテキストは日本語入力に対応しています。Shopifyのアカウントを作成する必要がありますが、EC店舗を開設する必要はなく、ロゴ作成だけで利用できます。

Shopify Logo Maker 公式サイトを見る

メリット

  • 完全無料でSVG・PNG両方ダウンロード可能
  • 13,000以上のデザイン案から選べる
  • SNS・印刷・Web向けに最適化されたファイルを出力
  • 商用利用OK

デメリット

  • UIが英語のみ
  • AI生成機能はなし
  • 日本語フォントの選択肢が限られる

こんな人におすすめ

  • 名刺や看板に使えるSVGロゴを無料で手に入れたい人
  • テンプレートから手早く商用ロゴを作りたい人

4. DesignEvo|ロゴ専門の10,000テンプレート

DesignEvoは、ロゴ作成に特化したオンラインツールです。10,000点以上のロゴテンプレートが用意されており、「テクノロジー」「飲食」「スポーツ」など35以上のカテゴリから検索できます。

UIは日本語に対応しており、操作もシンプル。テンプレートを選んで文字を差し替えるだけで、それなりの見た目のロゴが数分で完成します。

ただし、無料プランは300×300pxのPNG出力に制限されており、サイズが小さめです。印刷用途やSVGが必要な場合は、Basicプラン($24.99・買い切り)で5,000×5,000pxの高解像度ファイルを取得できます。Plusプラン($49.99)なら著作権の完全譲渡も可能です。

DesignEvo 公式サイトを見る

メリット

  • ロゴ特化で10,000+テンプレート
  • 35カテゴリから業種別に検索できる
  • 日本語UIで操作しやすい
  • 有料プランは買い切り(サブスク不要)

デメリット

  • 無料プランは300×300px・クレジット表記が必要
  • SVG出力は有料プラン限定
  • AI生成機能なし

こんな人におすすめ

  • 業種に合ったテンプレートから素早くロゴを選びたい人
  • 将来的に買い切りで著作権も取得したい人

5. Logo.com|AI生成で手軽にブランドロゴ

Logo.comは、AIが自動でロゴデザインを生成してくれるサービスです。ブランド名・業種・好みのスタイルを入力するだけで、複数のロゴ案が提案されます。

特筆すべきは、無料プランで1ロゴ分のPNG・JPG・SVG形式ダウンロードが可能な点。アイコンファイルやファビコンも同時に取得でき、ブランドボードまで無料で作成できます。

UIは英語ですが、ロゴに入れる日本語テキストには対応しています。英語圏向けのデザインテイストが中心なので、日本語ロゴの場合はフォント選びに少し工夫が必要です。

Logo.com 公式サイトを見る

メリット

  • AI生成で複数のロゴ案をすぐに取得できる
  • 無料でSVG・PNG・JPGをダウンロード可能
  • ファビコン・アイコンファイルも同時に取得
  • ブランドボード機能あり

デメリット

  • UIが英語のみ
  • 日本語フォントの選択肢が少ない
  • テンプレートから選ぶ形式ではないため、微調整に限界がある

こんな人におすすめ

  • デザインの方向性が決まっていなくて、AIに提案してほしい人
  • 無料でSVGロゴとファビコンをまとめて手に入れたい人

6. Inkscape|本格ベクター編集の定番フリーソフト

Inkscapeは、Adobe Illustratorと同じベクターグラフィック分野のフリーソフトです。GPLライセンスで完全無料、Windows・Mac・Linuxに対応しています。最新版は1.4.3(2026年4月時点)。

テンプレートは用意されていないため、図形やパスを組み合わせてゼロからロゴを作ります。ベジェ曲線、レイヤー、パスエフェクトなど、プロ向けの機能が一通り揃っています。

出力はSVG(ネイティブ形式)のほか、PNG・PDF・EPSなど幅広いフォーマットに対応。完全オリジナルのロゴを無料で作りたい人にとって、機能面では申し分ありません。

Inkscape 公式サイトを見る

メリット

  • 完全無料・オープンソースで制限なし
  • SVG・PNG・PDF・EPSなど多形式に対応
  • Illustratorに近い本格的なベクター編集
  • 商標登録にも使えるオリジナルロゴを作成可能

デメリット

  • テンプレートがないため、デザイン初心者にはハードルが高い
  • 操作の学習コストがかかる
  • スマホ・タブレット非対応(PC専用)

こんな人におすすめ

  • 完全オリジナルのロゴをゼロから作りたい人
  • 商標登録を見据えて、独自デザインで仕上げたい人
  • Illustratorの代わりにベクター編集を無料でやりたい人

用途別おすすめまとめ

用途 おすすめツール 理由
ブログ・SNSのアイコン Canva テンプレ豊富、PNGで十分、日本語対応
副業・個人事業のロゴ Shopify Logo Maker 無料でSVG取得、商用OK
ECショップのブランドロゴ Logo.com AI提案+ファビコンも同時取得
名刺・印刷物に使うロゴ Inkscape SVG出力、高品質、完全無料
まずアイデアを出したい Adobe Express AIでロゴ案を複数提案
業種別テンプレから選びたい DesignEvo 35カテゴリ・10,000テンプレ

関連: Illustratorの代わりになる無料ベクターソフト6選 / Canvaの代わりになる無料デザインツール7選 / Photoshopの代わりになる無料ソフト7選 / ロゴができたらバナーにも使えます:バナー作成ツールおすすめ4選

自作が難しい・品質にこだわるならプロに依頼する手も

無料ツールは手軽な一方で、テンプレートが他社と被りやすい・無料プランはSVGや高解像度に制限がある・日本語フォントの選択肢が少ない、といった限界もあります。ブランドの顔になるロゴで妥協したくない、あるいは作る時間がないなら、プロのデザイナーに手頃な価格で依頼するのも現実的な選択肢です。

スキルマーケットのココナラなら、ロゴ制作を数千円台から個人デザイナーに発注でき、複数の提案やタッチの中から選べます。「無料で自作」と「数万円のデザイン会社」の中間を埋める使い方ができるので、まず無料ツールで方向性を固めてから、仕上げだけプロに任せるという進め方も可能です。

ココナラでデザインを依頼する

ロゴ作成で気をつけること

解像度は用途に合わせて選ぶ

Webだけなら500×500px程度で足りますが、名刺や看板に使うなら最低でも2,000px以上か、SVG形式で書き出しておくと安心です。できあがったロゴを載せる名刺の作り方は、名刺作成の無料ソフト5選で比べています。

フォントのライセンスに注意

無料ツールに搭載されたフォントでも、商用利用や再配布に制限がかかる場合があります。ロゴに使うフォントは、利用規約を確認してから決めましょう。

商標登録を考えるなら独自性を高める

テンプレートベースのロゴは他のユーザーと似たデザインになる可能性があるため、そのままでは商標登録が認められにくいです。配色・レイアウト・フォントの組み合わせに独自のアレンジを加えるか、Inkscapeでオリジナルデザインを作成しましょう。

よくある質問

Q. 無料で作ったロゴは商用利用できますか?

この記事で紹介した6ツールはいずれも、無料プランで作成したロゴの商用利用が認められています。ただし、DesignEvoの無料プランではクレジット表記が必要です。また、テンプレート素材を含むロゴの「商標登録」は制限される場合があるため、利用規約を確認してください。

Q. SVGファイルを無料でダウンロードできるツールはどれですか?

Shopify Logo Maker、Logo.com、Inkscapeの3つが無料でSVG出力に対応しています。CanvaとAdobe ExpressはSVG出力が有料プラン限定、DesignEvoも有料プランで対応します。

Q. スマホだけでロゴを作れますか?

Canva・Adobe Express・DesignEvoはiOS/Androidアプリに対応しており、スマホだけでロゴ作成からダウンロードまで完結します。Shopify Logo MakerとLogo.comはブラウザ版のみですが、スマホのブラウザからもアクセス可能です。Inkscapeはパソコン専用です。

Q. AIでロゴを自動生成できるツールはありますか?

Canva(AIロゴジェネレーター)、Adobe Express(AIによるロゴ提案・月25回まで無料)、Logo.com(AIによるロゴ提案)の3つがAI機能を搭載しています。いずれもブランド名や業種を入力するだけで、複数のロゴ案を提案してくれます。

まとめ:まずはCanvaから試そう

ロゴ作成は、以前のようにデザイナーに依頼する必要はなくなりました。今回紹介した6ツールなら、いずれも無料でロゴを作れます。

  • 手軽さ重視なら → Canva or Adobe Express
  • SVGを無料でなら → Shopify Logo Maker or Logo.com
  • 完全オリジナルなら → Inkscape

迷ったら、まずCanvaでテンプレートを探してみてください。日本語対応が充実していて、操作も直感的。数分でロゴの完成イメージがつかめます。