ブログに載せる写真、SNSにアップする画像、仕事で送る資料。ファイルサイズが大きいまま使うと、ページの表示が遅くなったり、メールで送れなかったりと地味に困ります。
とはいえ、画像編集ソフトを買うほどでもない。そんなときに便利なのが、ブラウザだけで使える無料の画像圧縮サイトです。
結論:迷ったらTinyPNGがおすすめ。ドラッグ&ドロップで最大20枚を一括処理でき、画質の劣化もほとんど気になりません。圧縮率を細かく調整したいならSquoosh、日本語で手軽に済ませたいならあっしゅくまが向いています。
この記事では、画像圧縮が無料でできるサイト・アプリを5本に絞って紹介します。「とりあえず軽くしたい」から「WebPに変換したい」まで、目的に合った1つが見つかるはずです。
画像圧縮ツールを選ぶ3つのポイント
1. 対応フォーマットの広さ
JPEG・PNGだけでなく、WebPやAVIFといった次世代フォーマットへの変換に対応しているかは重要なチェックポイントです。WebPはJPEGより25〜35%ほど軽くなる場合が多く、サイト表示の高速化に直結します。
2. 一括処理できる枚数
ブログ1記事に10枚以上の画像を使うケースも珍しくありません。1枚ずつしか処理できないツールだと作業時間がかかるため、まとめて処理できるかどうかは実用面で差が出ます。
3. プライバシー(画像の送信先)
画像をサーバーにアップロードして処理するタイプと、ブラウザ内(ローカル)で完結するタイプがあります。仕事の書類や個人情報が含まれる画像を扱うなら、ローカル処理のツールを選ぶと安心です。
早見比較表:無料画像圧縮サイト5本まとめ
| ツール名 | 料金 | 対応フォーマット | 一括処理 | 日本語UI | おすすめ度 |
|---|---|---|---|---|---|
| TinyPNG | 無料(有料版あり) | JPEG・PNG・WebP・AVIF・JXL | 20枚/回 | × | ★★★★★ |
| Squoosh | 完全無料 | JPEG・PNG・WebP・AVIF・JXL | 1枚ずつ | × | ★★★★★ |
| あっしゅくま | 完全無料 | JPEG・PNG | 30枚/回 | ◎ | ★★★★☆ |
| iLoveIMG | 無料(Premium月$9〜) | JPEG・PNG・GIF | 30枚/回 | ◎ | ★★★★☆ |
| Compressor.io | 完全無料 | JPEG・PNG・GIF・SVG | 1枚ずつ | × | ★★★☆☆ |
※ 2026年5月時点の情報です。最新の料金・仕様は各公式サイトでご確認ください。
詳細比較表:機能・プライバシー・使い勝手
| ツール名 | 処理方式 | 圧縮率調整 | WebP変換 | 圧縮前後比較 | 登録不要 |
|---|---|---|---|---|---|
| TinyPNG | サーバー送信 | ×(自動最適化) | ◎ | × | ◎ |
| Squoosh | ローカル(ブラウザ内) | ◎(スライダー) | ◎ | ◎(スライダー) | ◎ |
| あっしゅくま | ローカル(ブラウザ内) | ×(自動最適化) | × | × | ◎ |
| iLoveIMG | サーバー送信 | ×(自動最適化) | △(別ツールで対応) | × | ◎ |
| Compressor.io | サーバー送信 | △(Lossy/Lossless選択) | × | ◎(スライダー) | ◎ |
各ツールを詳しく見る
1. TinyPNG|ドラッグ&ドロップの定番、画質と圧縮率のバランスが秀逸
TinyPNGは、画像圧縮サイトの代名詞ともいえる存在です。パンダのアイコンでおなじみで、ブラウザにファイルをドロップするだけで圧縮が完了します。
対応フォーマットはJPEG・PNG・WebP・AVIF・JPEG XL(JXL)の5種類。次世代フォーマットへの変換もカバーしています。無料プランでは1回あたり最大20枚、1枚あたり5MBまで処理できます。
圧縮方式はLossy(非可逆)ですが、独自のアルゴリズムにより人間の目ではほぼ見分けがつかないレベルに仕上がります。PNGでは色数を最適化して大幅にサイズを削減するのが特徴です。
WordPress向けの公式プラグインも用意されており、記事投稿時に自動で圧縮をかけることもできます(月500枚まで無料)。
メリット
- 20枚一括処理、操作が簡単
- AVIF・JXLなど次世代フォーマットにも対応
- WordPress公式プラグインで自動化可能
デメリット
- 圧縮率の細かい調整はできない
- 1枚5MBまでの制限あり(無料版)
- 画像はサーバーにアップロードされる
👤 こんな人におすすめ
- ブログやサイトの画像を手軽に一括圧縮したい人
- WordPressで画像圧縮を自動化したい人
2. Squoosh|Google製、圧縮率を自分で追い込みたい人に
SquooshはGoogleのChrome Labsチームが開発したオープンソースの画像圧縮ツールです。ブラウザ上で動作しますが、画像はサーバーに送信されずローカルで処理されるため、プライバシー面でも安心です。
特徴は、圧縮の自由度の高さ。品質スライダーを動かしながら、元画像と圧縮後の画像をスライダーで並べて比較できます。「ここまでなら画質が許容できる」というラインを自分で見極めながら調整できるのが強みです。
出力フォーマットも豊富で、MozJPEG・OxiPNG・WebP・AVIF・JPEG XLに対応。「JPEGをWebPに変換して軽くしたい」といった用途にも使えます。PWA(Progressive Web App)としてインストールすれば、オフラインでも動作します。
ただし、一括処理には対応しておらず1枚ずつの処理になります。大量の画像を一度に処理したい場合はTinyPNGやあっしゅくまのほうが向いています。
メリット
- 品質スライダーで圧縮率を細かく調整できる
- WebP・AVIF・JXLなど次世代フォーマットへの変換に対応
- ローカル処理でプライバシーが守られる
デメリット
- 1枚ずつしか処理できない
- 日本語UIは非対応
👤 こんな人におすすめ
- 画質と圧縮率のバランスを自分で調整したい人
- JPEG→WebPなどフォーマット変換もまとめて済ませたい人
3. あっしゅくま|日本製・完全無料・広告なしの安心設計
あっしゅくまは、日本語UIで使える完全無料の画像圧縮ツールです。広告表示もなく、会員登録も不要。ブラウザにドラッグ&ドロップするだけで、最大30枚の画像を一括で圧縮できます。
内部ではSquooshと同じ圧縮アルゴリズムを採用しており、画像はサーバーにアップロードされずブラウザ内で処理されます。仕事の資料や個人情報を含む画像でも安心して使えるのが特徴です。
対応フォーマットはJPEG・PNGの2種類。WebPへの変換は非対応ですが、「とにかくJPEGやPNGを軽くしたい」という用途であれば十分です。操作画面がシンプルで迷うところがなく、ITに詳しくない方でもすぐに使い始められます。
メリット
- 完全無料・広告なし・登録不要
- 日本語UIで迷わず操作できる
- ローカル処理でプライバシーも安心
デメリット
- WebP・AVIF等への変換は非対応
- 圧縮率の手動調整はできない
👤 こんな人におすすめ
- 英語が苦手で、日本語のツールを使いたい人
- 面倒な設定なしで画像をまとめて圧縮したい人
4. iLoveIMG|圧縮だけじゃない、画像編集のオールインワン
iLoveIMGは、画像圧縮に加えてリサイズ・切り抜き・フォーマット変換・透かし追加など、20種類以上の画像編集機能をブラウザ上で使えるオールインワンツールです。日本語UIに完全対応しており、操作に迷うことはほぼありません。
画像圧縮の無料枠は1回あたり30ファイル、1ファイル200MBまで。一眼レフで撮った高解像度写真も余裕をもって処理できます。圧縮後はZIPでまとめてダウンロードできるほか、Google DriveやDropboxに直接保存も可能です。
圧縮の対応フォーマットはJPEG・PNG・GIFの3種類。WebPへの変換は圧縮メニューではなく別途「フォーマット変換」ツールで対応しています。圧縮以外の作業もまとめて済ませたいなら、このツール1つで完結します。
メリット
- 圧縮・リサイズ・変換がこの1サイトで完結
- 日本語UI完全対応で使いやすい
- 200MBまでの大きなファイルも処理可能
デメリット
- 画像はサーバーにアップロードされる
- 圧縮率の細かい調整はできない
- ヘビーユーザーは有料プラン(月$9〜)が必要
👤 こんな人におすすめ
- 圧縮だけでなくリサイズや切り抜きもまとめてやりたい人
- 日本語で使える多機能ツールを探している人
5. Compressor.io|Lossy/Losslessを選べる、画質重視派に
Compressor.ioは、圧縮方式をLossy(非可逆)とLossless(可逆)から選べる画像圧縮サイトです。「ファイルサイズは小さくしたいけど、画質は1ピクセルも落としたくない」という場面ではLosslessを選べるのが特徴です。
対応フォーマットはJPEG・PNG・GIF・SVGの4種類。1ファイルあたり10MBまで処理できます。圧縮後は、スライダーを使って圧縮前と圧縮後の画質を並べて比較できるため、仕上がりを確認してからダウンロードできます。
圧縮したファイルはPCへの直接ダウンロードのほか、Google DriveやDropboxへの保存にも対応しています。会員登録は不要で、完全無料で利用できます。
ただし、一括処理には対応しておらず1枚ずつの処理になります。大量の画像を処理したい場合は、TinyPNGやあっしゅくまと併用するのがおすすめです。
メリット
- Lossy/Losslessを自分で選択できる
- 圧縮前後のスライダー比較で仕上がりを確認できる
- 完全無料・登録不要
デメリット
- 1枚ずつしか処理できない
- WebP・AVIF等への変換は非対応
- 日本語UIは非対応
👤 こんな人におすすめ
- 画質を維持したままファイルサイズだけ減らしたい人
- 圧縮前後の仕上がりを自分の目で確認してから保存したい人
用途別おすすめまとめ
| 用途 | おすすめツール | 理由 |
|---|---|---|
| ブログ画像の一括圧縮 | TinyPNG | 20枚まとめて処理、WordPress連携あり |
| WebP・AVIFへの変換 | Squoosh | 次世代フォーマットへの変換と品質調整が1画面で完結 |
| 日本語で手軽に使いたい | あっしゅくま | 日本語UI、広告なし、登録なしで即使える |
| 圧縮+リサイズをまとめて | iLoveIMG | 20種類以上の画像編集が1サイトで完結 |
| 画質を絶対に落としたくない | Compressor.io | Lossless圧縮でメタデータだけ削除 |
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画像圧縮で気をつけること
元ファイルは別に保管しておく
Lossy圧縮は元に戻せません。圧縮前のオリジナルファイルは別フォルダやクラウドストレージに保管しておくと、後から印刷用に使いたくなった場合にも安心です。
圧縮しすぎるとかえって逆効果
ファイルサイズを限界まで削ると、テキストがにじんだり、グラデーションに縞模様(バンディング)が出たりします。ブログ用途であればJPEGは品質80%前後、PNGは256色以上を目安にすると画質と軽さのバランスが取れます。
WebPへの変換も検討する
JPEG・PNGからWebPに変換するだけで、画質をほぼ維持したまま25〜35%ほどファイルサイズが減ることがあります。主要ブラウザはすべてWebPに対応しているので、ブログやサイト用の画像であれば積極的に使いたいフォーマットです。SquooshやTinyPNGで変換できます。
よくある質問
Q. 無料の画像圧縮サイトで画質は落ちますか?
TinyPNGやあっしゅくまなどのLossy圧縮ツールは、人間の目ではほとんど見分けがつかないレベルで圧縮します。ただし、何度も繰り返し圧縮すると劣化が蓄積するので、圧縮は1回で済ませるのがおすすめです。画質を一切落としたくない場合はCompressor.ioのLossless圧縮を選びましょう。
Q. スマホでも使えますか?
この記事で紹介した5つのツールはすべてブラウザベースなので、スマホのブラウザからも利用できます。特にあっしゅくまとiLoveIMGは操作画面がシンプルで、スマホでも使いやすい設計です。
Q. 画像をアップロードしても安全ですか?
Squooshとあっしゅくまはブラウザのローカルで処理するため、画像がサーバーに送信されることはありません。TinyPNG・iLoveIMG・Compressor.ioはサーバーにアップロードされますが、処理後のファイルは自動的に削除されます。機密性の高い画像にはローカル処理型のツールを選ぶと安心です。
Q. WordPressの画像圧縮はどれがいいですか?
TinyPNGの公式WordPressプラグイン(TinyPNG – JPEG, PNG & WebP image compression)がおすすめです。画像をアップロードするだけで自動的に圧縮してくれるため、手作業が不要になります。月500枚まで無料で利用可能です。
まとめ:まずはTinyPNGで試してみよう
画像圧縮は、サイトの表示速度やストレージ容量に直結する地味だけど大切な作業です。紹介した5つのツールはいずれも無料で使えるので、まずは気になったものを試してみてください。
どのツールも会員登録なしですぐに使えるので、「重い画像があるな」と思ったときにブックマークしておくと便利です。