Googleフォトを毎日使っているうちに、無料の15GB枠がいつのまにか写真と動画で埋まり、「保存容量が残りわずかです」の通知が消えなくなる——2021年6月に無制限保存が終了して以来、日本のiPhone/Androidユーザーが等しくぶつかっている壁です。Googleドライブ・Gmail・Googleフォトの3サービスが同じ15GBを共有する仕組みのため、写真だけで容量が消える感覚は年々強くなっています。
本記事はGoogleフォトの代わりになる写真バックアップ7本を、機能性・使いやすさ・コスパ・拡張性・安定性の5軸で順位づけしました。Amazonプライム会員なら追加料金なしで写真を無制限に保管できるAmazon Photos、iPhoneユーザーが自然に選べるiCloud+、Office契約者に最適なMicrosoft OneDriveから、無料容量20GBのMEGA、サブスクを終わらせる買切りのpCloud、自宅サーバーで完結するImmich、NASで家族写真を集約するSynology Photosまで、7本の役割を1本ずつ切り分けていきます。
結論(短く読みたい人向け)
- Amazonプライム会員なら Amazon Photos が追加料金ゼロで写真無制限の第一候補
- iPhone・Macで完結する運用は iCloud+ の月180円50GBで受け皿になる
- サブスクを完全に降りたいなら pCloud Lifetime の買切りが本流
- 家に古いPC/NASがあるなら Immich のセルフホストで容量制限から降りられる
Googleフォトが写真で埋まる3つの構造的な理由
Googleフォトは2015年の登場時、「高画質」設定なら容量無制限で写真を保管できるサービスとして人気を集めました。しかし2021年6月1日をもって無制限保存は終了し、以降アップロードされる写真・動画はすべて15GBの共通容量にカウントされる仕組みへ移行しています。この構造的な制約が、乗り換えを検討するタイミングを作り出しています。
1. 15GBはGmail・ドライブ・フォトの合算で消費が早い
無料枠の15GBは、Googleドライブに保存する書類やGmailに届く添付ファイルまで含めた合計値です。仕事のPDFやメール履歴が溜まる人ほど写真用の余白が短く、iPhoneやスマホで撮った4K動画1本(100〜500MB)で日単位の消耗が起きます。写真1枚を数MBとしても、月に500枚撮れば1.5GB前後は簡単に消えていく計算です。
2. Google Oneのサブスクは長期で家計を圧迫する
Google Oneの有料プランは月290円(100GB)から始まり、200GBが月440円、2TBは月1,450円です。年払いでおよそ17%オフになる(100GBは年2,900円、2TBは年14,500円)とはいえ、iCloud+・Amazonプライム・Microsoft 365・NetflixなどのサブスクをまとめるとGoogle Oneが「もう1本増える」感覚になり、家計簿の月額欄が肥大します。
3. Amazonプライム会員は「重複したサブスク」を払っている可能性が高い
日本国内のAmazonプライム会員は、月600円または年5,900円の会費だけでAmazon Photosに写真を容量無制限で保管できる特典を持っています(※動画は5GBまで)。買い物や配送目的で会員になっている人ほどこの特典を使っておらず、Google Oneに月290〜1,450円を追加で払う理由がすでに消えていることが多いという二重支払い状態が発生しがちです。
早見比較:Googleフォト代替7サービスの料金と特徴
| サービス名 | 無料容量 | 有料の入り口 | 運営拠点 | 写真無制限 | E2E暗号化 | おすすめ度 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| Amazon Photos | プライム会員内で無制限 | プライム月600円/年5,900円 | 米国 | ◎(写真のみ) | × | ★★★★★ |
| iCloud+ | 5GB | 月180円(50GB)/月540円(200GB) | 米国 | × | △ | ★★★★☆ |
| Microsoft OneDrive | 5GB | 月260円(100GB)/M365 Personal 年21,300円(1TB) | 米国 | × | △ | ★★★★☆ |
| MEGA | 20GB | Pro Lite €4.99/月(400GB) | ニュージーランド | × | ◎ | ★★★★☆ |
| pCloud | 10GB | Premium $4.99/月(500GB)・Lifetime $199 | スイス | × | △(Crypto有料) | ★★★★☆ |
| Immich(セルフホスト) | 無制限(自宅ストレージ次第) | サーバー用機器代のみ | — | ◎(自宅完結) | — | ★★★☆☆ |
| Synology Photos | NAS購入後は無制限 | NAS本体 5万円台〜+ドライブ | — | ◎(自宅完結) | — | ★★★☆☆ |
※2026年7月時点の各社公式情報に基づきます。料金・容量・機能は変更される場合があるため最新は公式サイトでご確認ください。USD/EURは為替で円換算が変動します。iCloud+は2026年7月の日本値上げ後の新料金です。
5軸ランキング:機能性・使いやすさ・コスパ・拡張性・安定性
Googleフォトからの卒業を前提に、5評価軸の総合点で順位づけしました。「コスパ」は無料/有料を一律で判定せず、性能比で評価しています。
| 順位 | サービス名 | 機能性 | 使いやすさ | コスパ | 拡張性 | 安定性 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1位 | Amazon Photos | ◎ | ◎ | ◎ | ○ | ◎ |
| 2位 | iCloud+ | ◎ | ◎ | ○ | ◎ | ◎ |
| 3位 | Microsoft OneDrive | ◎ | ◎ | △ | ◎ | ◎ |
| 4位 | MEGA | ○ | ○ | ◎ | ○ | ○ |
| 5位 | pCloud | ○ | ○ | ◎ | ○ | ○ |
| 6位 | Immich | ◎ | △ | ◎ | ○ | ○ |
| 7位 | Synology Photos | ◎ | △ | △ | ○ | ◎ |
順位の根拠
- 1位 Amazon Photos:Amazonプライム会員(月600円/年5,900円)の内側で写真を無圧縮・容量無制限で保管でき、機能性◎・コスパ◎・使いやすさ◎・安定性◎で総合1位。既存のプライム会員は追加料金ゼロで乗り換えでき、5人までのファミリー招待で家族写真もまとめられる点が写真バックアップ用途では他社と大きく離れる強み。動画は5GBまでの制限がある点は留意が必要
- 2位 iCloud+:iPhone/iPad/Macに標準統合されており、写真アプリからの自動同期・共有アルバム・iCloud写真ライブラリの継続性で使いやすさ◎・機能性◎・拡張性◎・安定性◎。2026年7月の値上げで50GB月180円・200GB月540円・2TB月1,800円になったためコスパは○止まり。iPhoneユーザーが摩擦なく続けられる受け皿として2位
- 3位 Microsoft OneDrive:Microsoft 365 Personalの年21,300円契約で1TBが付き、Word/Excel/PowerPointまで含まれる拡張性◎の設計。写真自動アップロード(カメラアップロード)機能も標準装備で機能性◎・使いやすさ◎・安定性◎。ただし1TBを得るためだけに年21,300円を払う判断はコスパ△に落ちる
- 4位 MEGA:ニュージーランド拠点で無料20GBが個人向け写真バックアップとしては大きく、ゼロ知識のE2E暗号化が無料プランから使えるコスパ◎。iOSアプリの動作はやや重く、Office系との連携もないため使いやすさ○・拡張性○止まり
- 5位 pCloud:スイス拠点でLifetime(買切り)500GB $199・2TB $599・10TB $1,890の一括購入プランがあり、サブスクを完全に降りたい層に刺さるコスパ◎。E2Eは有料オプション(Crypto)で条件付きのため機能性は○、日本語UI対応で使いやすさは○
- 6位 Immich:Google Photosと見た目・操作感がそっくりのオープンソース写真管理ソフト。自宅のPCやRaspberry Pi・NASにDocker Composeで展開すれば、月額ゼロでスマホからの自動アップロードと顔認識検索まで揃う機能性◎。ただしサーバー運用の知識が要り、初期設定・保守の負担で使いやすさ△
- 7位 Synology Photos:Synology製NAS(DS224+など5万円台〜)を持っていれば無料で使える写真管理アプリで、AI顔認識・自動タグ付け・家族共有・iOS/Androidアプリの機能性◎・安定性◎。NAS本体の初期投資が発生するためコスパ△、セットアップの学習コストで使いやすさ△
※「コスパ」は無料/有料を一律で判定せず、性能比で評価しています。無料サービスでも機能制限が強ければ◎にならず、有料でも価格対価値が高ければ◎が付きます。
詳細比較:写真自動同期・動画対応・共有機能
| サービス名 | 無料容量 | 写真自動同期 | 動画対応 | 共有アルバム | 顔認識検索 | 日本語UI |
|---|---|---|---|---|---|---|
| Amazon Photos | プライム会員内で無制限 | ◎(モバイル自動) | △(5GBまで) | ◎(ファミリー5人) | ◎ | ◎ |
| iCloud+ | 5GB | ◎(iOS標準) | ○(容量内で) | ◎ | ◎ | ◎ |
| Microsoft OneDrive | 5GB | ◎(カメラアップロード) | ○(容量内で) | ◎ | ○ | ◎ |
| MEGA | 20GB | ◎(カメラアップロード) | ○(容量内で) | ○ | × | △(部分日本語) |
| pCloud | 10GB | ◎(Auto Upload) | ○(容量内で) | ○ | × | ◎ |
| Immich | 自宅ストレージ次第 | ◎(モバイルアプリ) | ◎(容量内で) | ○(内部共有) | ◎ | ○(部分日本語) |
| Synology Photos | NAS容量まで | ◎(モバイルアプリ) | ◎(容量内で) | ○(内部共有) | ◎ | ◎ |
※「顔認識検索」はサーバー側で自動タグ付けされる方式のみ◎としました。手動タグは○。動画対応の◎はプランで容量制限内なら自由に保存できる意味です。
各サービスを詳しく見る
1. Amazon Photos|プライム会員の内側で写真無制限が眠っている
Amazon.com傘下のAmazon Photosは、Amazonプライム会員(月600円/年5,900円)の特典として写真を無圧縮・容量無制限で保管できるクラウドサービスです。動画は5GBまでの制限がありますが、写真バックアップ用途では日本国内で他社と大きく離れたコスパを実現しており、既存のプライム会員は事実上追加料金ゼロで乗り換えられます。
5軸評価では、機能性◎(写真無制限・顔認識・自動整理・ファミリー招待5人)、使いやすさ◎(iOS/Android/Win/Macアプリ・ブラウザ)、コスパ◎(プライム会員特典として実質無料)、拡張性○(Amazonエコシステム内で完結)、安定性◎(AWSインフラ)と、5軸のうち4軸で◎が並びます。動画5GB制限に納得できるかどうかが採用の分岐点になります。
メリット
- プライム会員なら写真を無圧縮で容量無制限に保管できる
- ファミリー招待で最大5人まで無制限枠を共有できる
- 顔認識・自動タグ付けで写真検索が速い
- iOS/Android/Windows/Macに公式アプリ
- プライムビデオや配送特典と会費を共通化できる
デメリット
- 動画は無料枠5GBのみ、超過は有料プラン必須
- プライム会員を解約すると写真は5GB制限に戻る
- E2E暗号化なし(運営側で復号可能な構造)
👤 こんな人におすすめ
- すでにAmazonプライム会員で、特典を活かしきれていない人
- 撮影量が多く、Googleフォトの15GBが数か月で埋まる人
- 家族5人でファミリー招待して写真をまとめたい人
2. iCloud+|iPhoneユーザーには摩擦なく続けられる受け皿
Appleが提供するiCloud+は、iPhone・iPad・Macに深く統合されたクラウドサービスです。iCloud写真を有効にすればカメラロールが自動同期され、共有アルバム・iCloud写真ライブラリ・iOSの写真アプリでそのまま使えます。2026年7月に日本を含む8カ国で値上げがあり、50GB月180円・200GB月540円・2TB月1,800円・6TB月5,500円・12TB月11,000円の新料金体系になりました。
5軸評価では、機能性◎(写真アプリ統合・共有アルバム・iCloud写真・非公開リレー)、使いやすさ◎(iPhone設定→Apple ID→iCloudから即開始)、コスパ○(50GB月180円は他社の写真専用プランと比べると割高だが、iCloud Drive・メール・バックアップと共通なので実質単価は下がる)、拡張性◎(iOS/Mac標準統合・家族共有)、安定性◎(Appleインフラ・15年以上の運営継続)と、iPhoneユーザーが摩擦なく続けられる受け皿として2位に置きました。
メリット
- iPhone/Macの写真アプリからそのまま自動同期
- 共有アルバム・非公開リレーなどApple独自機能
- 200GB以上のプランは家族5人で容量シェア可
- 写真だけでなくiCloud Driveやメールとも容量共通
- 2ファクタ認証など純正セキュリティ機構
デメリット
- Windows/Androidでの使い勝手はiOSより制限的
- 2026年7月値上げで50GBが150→180円へ変更
- Apple ID停止で写真アクセスが止まるリスクがある
👤 こんな人におすすめ
- iPhone・iPad・Macを日常的に使っている人
- iOSの「写真」アプリの操作感を変えたくない人
- 家族間で200GB/2TBを共有したい人
3. Microsoft OneDrive|Office契約者ならセットで1TB付いてくる
MicrosoftのOneDriveは、Windows 10/11に標準搭載されているクラウドストレージです。単独の無料枠は5GBですが、Microsoft 365 Personal(月2,130円/年21,300円)を契約すると1TBが自動的に付いてくる設計で、Word/Excel/PowerPointの完全版まで含まれます。写真自動アップロード(カメラアップロード)はiOS/Android両方のアプリに標準搭載されており、Googleフォトと同等の自動バックアップ運用が可能です。
5軸評価では、機能性◎(写真自動同期・個人用Vault・バージョン履歴)、使いやすさ◎(Windows標準搭載・iOS/Androidアプリ・日本語UI)、コスパ△(1TBだけを目的にすると年21,300円は割高で、Officeも使う人向けの前提)、拡張性◎(Office・Teams・Outlookとの統合)、安定性◎(Microsoftインフラ)。すでにOffice契約している人にはコスパが逆転して◎相当になる、条件依存の3位です。
メリット
- Microsoft 365 Personal契約で1TBが付いてくる
- Word/Excel/PowerPointの完全版も同梱
- Windows標準統合で操作感がスムーズ
- 個人用Vault(金庫)で機密ファイルを別管理
- iOS/Androidアプリで写真自動同期
デメリット
- 写真専用として1TB契約すると割高
- 無料5GBだけではGoogleフォトの15GBより少ない
- Copilot込みの年21,300円プランへ2025年1月に移行済み
👤 こんな人におすすめ
- すでにMicrosoft 365 Personalを契約している人
- Windows PCとiPhoneを併用している人
- 写真とOfficeファイルを1つのクラウドにまとめたい人
4. MEGA|無料20GBで写真自動同期がまわる暗号化ストレージ
ニュージーランド拠点のMEGAは、無料プランで20GBを提供する暗号化クラウドストレージです。全ファイルがクライアント側で暗号化されるゼロ知識方式で、運営会社もユーザーのデータを復号できない設計が特徴。iOS/AndroidアプリにはCamera Upload機能が搭載されており、Googleフォトと同じ感覚で写真の自動バックアップが動きます。
5軸評価では、機能性○(E2E標準・大容量無料・Camera Upload、ただし顔認識検索はなし)、使いやすさ○(UIは整っているがiOSアプリの動作はやや重め)、コスパ◎(無料20GB・Pro Lite €4.99/月で400GB・Pro I €9.99/月で2TB)、拡張性○、安定性○(過去に運営体制の変遷あり)。「無料で写真を広くバックアップしつつ、E2Eも欲しい」層の第一候補です。
メリット
- 無料20GBは個人向け写真バックアップとして大きい
- ゼロ知識E2E暗号化が無料プランから標準
- Camera Uploadで写真の自動同期に対応
- Pro I(2TB)が€9.99/月と手頃
- iOS/Android/Win/Mac/Linuxの公式クライアント
デメリット
- 顔認識検索・自動タグ付けはなし
- 日本語UIは部分対応(一部英語のまま)
- パスワード忘れで復号不能になる(E2Eの宿命)
👤 こんな人におすすめ
- 無料容量を最優先で稼ぎたい人
- 写真をE2E暗号化した状態で保管したい人
- 顔認識より容量と暗号化を重視する人
5. pCloud|Lifetime買切りで写真サブスクを終わらせる
スイス拠点のpCloudは、500GBで$199・2TBで$599・10TBで$1,890のLifetime(買切り)プランを提供する希少なクラウドストレージです。月額プラン(Premium $4.99/月・Premium Plus $9.99/月)もあり、「iCloud+やGoogle Oneに月額を払い続ける構造を降りたい」層に支持されています。写真自動アップロードもiOS/Androidアプリに搭載されています。
5軸評価では、機能性○(Auto Upload・共有・履歴、ただし顔認識はなし)、使いやすさ○(日本語UI・直感的操作)、コスパ◎(2TB Lifetimeを4年使えば月額換算で約$12.5=iCloud+ 2TB 月1,800円の6割強)、拡張性○、安定性○(2013年から運営、スイス拠点)。E2E(pCloud Crypto)は別料金オプションである点は留意点です。
メリット
- 2TB Lifetimeが$599(約9万円)の買切りでサブスクを終えられる
- 500GB Lifetimeも$199(約3万円)と試しやすい
- スイス拠点で運営継続性が高い
- 日本語UIが整っている
- iOS/Android/Win/Mac/Linux全対応
デメリット
- E2E(Crypto)が別途月額/買切りオプション
- 初期費用が必要(無料無期限ではあるが定価判断が要る)
- 定価表記があってもセール価格で売られることが多い
👤 こんな人におすすめ
- 写真サブスクから完全に降りて買切りで確保したい人
- 5年・10年スパンで使い続ける前提の人
- 米国ビッグテック以外のスイス系運営を選びたい人
6. Immich|Googleフォトそっくりの自宅完結セルフホスト
ImmichはGitHubスター10万超のオープンソース写真管理ソフトで、Googleフォトと見た目・操作感がそっくりに作られています。自宅のPC・Mac mini・Raspberry Pi・Synology NAS等にDocker Composeで展開すれば、スマホからの自動アップロード・顔認識検索・地図表示までクラウドサービス並みの機能が動きます。データは自宅の物理ストレージに置かれるため、サブスク費用は原則ゼロです。
5軸評価では、機能性◎(自動同期・顔認識・地図表示・共有アルバム・重複検出)、使いやすさ△(Docker Composeの初期設定・保守知識が必要)、コスパ◎(月額課金なし・自宅の空きPC/HDDで始められる)、拡張性○(GitHub上で活発開発、モバイルアプリv1.98系で自動同期が安定)、安定性○(OSS開発体制で、外部委託ができない自己責任構成)。自宅サーバー運用の負担を許容できる層にとってはGoogleフォトから完全独立できる強力な選択肢です。
メリット
- 月額ゼロ・容量は自宅ストレージ次第で無制限化
- UI・操作感がGoogleフォトそっくりで学習コスト最小
- 顔認識・地図・重複検出などクラウドサービス並みの機能
- iOS/Androidアプリで自動アップロード
- データが自宅に留まり第三者に読まれない
デメリット
- Docker Composeの初期設定にLinux知識が要る
- バックアップ・停電・故障対策は自己責任
- 外出先からアクセスするにはVPNやリバースプロキシ設定が必要
👤 こんな人におすすめ
- Docker・Linuxの基礎知識がありサーバー運用に抵抗がない人
- 写真データを自宅の物理ドライブに置きたい人
- 月額サブスクから完全に降りたい人
7. Synology Photos|NASを既に持っているならまず試したい写真アプリ
Synology Photosは、Synology製NAS(DiskStation Manager 7以降)に標準搭載されている完全無料の写真管理アプリです。NAS本体(DS224+など5万円台〜)とドライブを用意する初期投資は必要ですが、以後はAI顔認識・自動タグ付け・家族共有・iOS/Androidアプリが追加料金なしで使えます。
5軸評価では、機能性◎(AI顔認識・自動整理・共有・タイムライン)、使いやすさ△(NAS本体のセットアップ・DSMの学習コスト)、コスパ△(NAS+HDDで初期5〜10万円、5年スパンで月額換算するとサブスク並み)、拡張性○(Synology Driveなど他アプリと共存可能)、安定性◎(Synology製品の長期サポート実績)。すでにSynology NASを持っているか、NAS導入を検討中の家庭に絞ればコスパ△が○〜◎相当に転じます。
メリット
- DSM 7以降のSynology NASなら無料で使える
- AI顔認識・自動タグ付けがオンプレミスで動く
- 家族用アカウントで写真を共有・分離できる
- iOS/Androidアプリで自動アップロード
- 写真データが自宅に留まる
デメリット
- NAS本体+ドライブで初期5〜10万円かかる
- DSMの操作を覚える必要がある
- 停電・故障・RAID再構築の管理は自分で行う
👤 こんな人におすすめ
- すでにSynology NASを所有している人
- 家族全員の写真を1台のNASに集約したい人
- Immichより完成度の高い純正アプリを選びたい人
用途別おすすめまとめ
Googleフォトの代替は、既存サブスクの棚卸し・容量重視・セルフホスト志向のどれを軸にするかで第一候補が入れ替わります。以下の6パターンで用途別に整理しました。
| 用途 | 第一候補 | コメント |
|---|---|---|
| すでにAmazonプライム会員 | Amazon Photos | 追加料金ゼロで写真無制限に到達 |
| iPhone・Macで完結 | iCloud+ | 写真アプリからそのまま自動同期 |
| Office契約者 | Microsoft OneDrive | M365 Personalに1TBが付いてくる |
| 無料容量を最大化したい | MEGA | 20GB+Camera Uploadで写真同期 |
| サブスクを終わらせたい | pCloud Lifetime | 2TB $599の一括で数年分を先払い |
| 自宅サーバーがある | Immich | GoogleフォトそっくりのOSS |
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Googleフォトからの移行で気をつけること
Googleフォトから他サービスへ写真を移す作業は、単にファイルをダウンロードするだけでは終わりません。撮影日・位置情報・アルバム構成をどこまで持ち出せるかで、移行後の使い勝手が大きく変わります。
1. Google Takeoutで元データを一括ダウンロードする
Googleフォトの写真・動画をまとめて取り出すには、Googleアカウントの設定画面からGoogle Takeout(データエクスポート)を使います。写真データはZIP形式で分割ダウンロードでき、EXIF情報(撮影日・カメラ機種)と位置情報も同梱されます。ただしアルバム構成は.jsonファイルで別出しになるため、Immichなど一部のインポート機能を持つソフトで読み込ませないと再現できません。
2. HEIC/HEVC形式の互換性を事前に確認する
iPhoneで撮影された写真は.heic、動画は.hevc(H.265)形式で保存されているため、Windows/Android側のビューアやサービスが対応していないと開けない場面が発生します。Amazon Photos・OneDrive・iCloud+は問題なく扱えますが、Immichや古いNASソフトはH.265のプレビュー生成が重かったり、変換ライブラリを別途入れる必要があります。
3. 二重管理期間を1〜2か月設ける
移行直後にGoogleフォト側を即削除すると、位置情報や共有アルバムの情報が失われた場合に取り戻せません。最低1か月は二重運用して、新しいサービスで写真検索・共有・アルバム表示が問題なく動くことを確認してから、Google Oneのプラン解約・写真データ削除に進む段取りが安全です。
4. 家族共有の再設計を忘れない
Googleフォトの「共有アルバム」で家族と写真を共有していた場合、乗り換え先で同等の運用ができるか事前に確認します。Amazon Photosはファミリー招待5人、iCloud+は家族共有5人、Immich/Synology PhotosはNAS上の内部共有アカウントで対応可能ですが、招待手順や通知の仕組みは各サービスで異なるため、家族側にも操作説明が要ります。
よくある質問
Q1. Amazonプライム会員を解約するとAmazon Photosの写真はどうなりますか?
プライム会員を解約すると、Amazon Photosの無料枠は通常アカウントの5GBに戻ります。5GBを超えている写真は削除されず閲覧・ダウンロードは可能ですが、新規アップロードが止まり、既存写真も一部が「読み取り専用」状態になります。解約前に必要な写真を全件ダウンロード→他サービス(iCloud+やImmich)へ移すのが安全です。プライム会員のまま維持する予定なら、この心配は不要です。
Q2. iCloud+の2026年7月値上げで、既存契約者も新料金になりますか?
はい、日本のiCloud+契約者は2026年7月の値上げが適用されます。50GBが月150円→180円、200GBが月450円→540円、2TBが月1,500円→1,800円へ約20%上昇しました。既存の契約が自動更新されるタイミングで新料金に切り替わるため、明細を確認してみてください。旧料金のまま据え置きになる契約者は原則ありません。
Q3. Immichのセルフホストは電気代・故障リスクでかえって高くつきませんか?
Raspberry Pi 5(1万円台)+外付けHDD 2TB(1万円前後)で最小構成を組む場合、24時間稼働で月の電気代は300〜500円程度、故障を見越して2〜3年ごとにHDD交換(1〜2万円)を計上しても、pCloudの月額サブスク($4.99/月=約780円)より年間コストは低めに収まる計算です。ただしバックアップの取り忘れ・停電・地震で家ごとデータを失うリスクはあるため、重要な写真は別途クラウド側にも二重保管するのが実務上は安心です。
Q4. MEGAの無料20GBは本当に永続無料ですか?
MEGAの無料プランは登録初期は20GBの標準容量で、招待特典や達成タスクによって一時的に40GB前後まで拡張される仕組みです(追加分は期限あり)。標準の20GBは無期限で使えるとされていますが、規約変更のリスクはゼロではないため「2026年7月時点、最新は公式でご確認ください」の断り書きの上での運用が安全です。
Q5. Synology PhotosとImmichはどちらを選ぶべきですか?
NASを既に持っている人はSynology Photos、初めてセルフホストに挑戦する人でLinux/Dockerの経験がある人はImmichが向いています。Synology Photosは純正アプリで安定性・保守性が高く、家族が使うUIとしても洗練されています。ImmichはGoogleフォトそっくりのUI・活発なOSSコミュニティ・機能追加スピードが強みですが、Docker Composeの理解と定期的なバージョンアップ作業が必要です。
Q6. Googleフォトの15GB無料枠を無理に卒業しなくても大丈夫ですか?
写真の増加量が月100〜200枚程度で、動画をあまり撮らない人なら、Googleフォトの15GBだけでも数年は保つケースがあります。iPhoneの4K動画やLive Photoを頻繁に撮る人ほど容量消費が速く、乗り換え検討のタイミングが早く来ます。Google One 100GB(月290円)で当面延命→本格的にGoogleフォトの外に出るかは半年〜1年スパンで判断する、という段階運用も現実的です。
まとめ:まずはAmazonプライム会員の内側から見直す
Googleフォトの代わりは、月額を新しく増やすより先に既存のサブスクを棚卸しするのが現実的な入り口です。Amazonプライム会員なら追加料金ゼロで写真無制限のAmazon Photosが眠っており、Microsoft 365 Personal契約者ならOneDriveの1TBが同時に使えます。iPhoneユーザーはiCloud+の月180円50GBから、無料容量重視ならMEGAの20GBから、サブスク完全卒業ならpCloudの買切りから、自宅サーバー派はImmichから——用途に合わせて7本の入口を使い分けてください。
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