「PostmanにログインしないとAPIテストが始められない」「コレクションがクラウド前提でGit管理しづらい」「アプリが年々重くなって起動に時間がかかる」——そんな開発者のために、Postmanの代わりになるAPIテストツール6本を比較しました。
Postmanは2026年現在、Free / Solo $9 / Team $19 / Enterprise $49 ユーザー/月の4プラン体制。Freeプランの主要枠はAPI呼び出し10,000回/月・AIクレジット50/月・統合5個までに整理され、テスト結果のエクスポートやSDK生成は有料プラン専用になりました。一方、Bruno・Hoppscotch・Insomnia・HTTPie・Thunder Client・REST Clientといったオープンソース/ローカルファースト系のツールが急成長し、Postmanアカウント前提のクラウド設計に違和感を持つ層の受け皿になっています。
この記事の結論
- オフライン完結&Git管理したい → Bruno(OSS・コレクションがプレーンテキスト)
- ブラウザだけで完結・社内セルフホストも視野 → Hoppscotch(OSS・REST/GraphQL/WS/MQTT対応)
- Postmanに最も近いUI・老舗志向 → Insomnia(Free 3ユーザーまでGit同期可)
- CLI派の延長で使いたい → HTTPie(Desktop無料、CLI版はOSS)
- VS Code内で済ませたい → Thunder Client(無料制限あり、ライト用途向け)
- テキストファイルでCI/CDに乗せたい → REST Client(VS Code拡張・完全無料)
Postmanの代替を検討する3つの背景
1. Freeプランの「クラウド前提」と機能制限
Postmanはバージョン10以降、コレクション・環境・履歴がクラウド同期前提の設計に統一されました。アカウントを作らずローカルのみで使う「Scratch Pad」モードは2023〜2024年にかけてフェードアウトし、現在のFreeプランでもログイン必須です。さらにAPI呼び出し10,000回/月などの計測枠が導入され、軽い使い方でも上限を意識する場面が増えています。
2. アプリが重い・起動が遅い
Postmanデスクトップアプリは機能拡張のたびにElectronバンドルが膨張し、起動から実利用まで5〜10秒かかるのが常態化しています。CI/簡易デバッグなど「リクエストを1〜2本投げたいだけ」の用途には明らかにオーバースペックで、軽量ツールに切り替える開発者が増えました。
3. コレクションをGit管理しにくい
PostmanのコレクションはJSONエクスポート→手動コミットが基本で、リクエスト1つ追加するたびにエクスポートし直す必要があります。コードレビューや差分管理がしづらいのは長年の不満点で、Bru形式の平文ファイルや.httpテキストファイルでリポジトリに直接コミットできる後発ツールが評価を集めています。
比較表:Postman代替6ツールまとめ
| ツール名 | 料金 | 対応OS | オフライン利用 | Git管理 | GraphQL/WS対応 | おすすめ度 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| Bruno | 完全無料(OSS) | Win/Mac/Linux | ◎ | ◎(Bru形式・平文) | ◎(GraphQL/gRPC/WS) | ★★★★★ |
| Hoppscotch | 完全無料(OSS) | Win/Mac/Linux/Web | ○(Desktop) | ○(JSONエクスポート) | ◎(REST/GraphQL/WS/MQTT/SSE) | ★★★★★ |
| Insomnia | Free $0 / Pro $12/月 | Win/Mac/Linux | ◎(Local Vault) | ○(Git Sync・無料3人まで) | ◎(GraphQL/WS/gRPC) | ★★★★☆ |
| HTTPie | Desktop無料 / Pro ~$10/月 | Win/Mac/Linux/Web | ◎ | △(エクスポート) | ○(REST/WS) | ★★★★☆ |
| Thunder Client | Free(制限あり) / 有料Starter | Win/Mac/Linux(VS Code内) | ◎ | ○(ローカル保存) | △(REST中心) | ★★★☆☆ |
| REST Client | 完全無料(OSS) | Win/Mac/Linux(VS Code内) | ◎ | ◎(.httpテキスト) | △(REST中心) | ★★★☆☆ |
※ 料金は2026年5月時点、各公式サイト情報より
読み取り方のヒント
- Brunoは「Postmanの不満を全部解決した後発OSS」というポジション。コレクションが
.bruという平文ファイルでGitにそのままコミットできる - HoppscotchはWebブラウザだけで全機能が動く異色のOSS。MQTT/SSEなど他ツールにない対応プロトコルが強み
- InsomniaはPostmanに最も近い見た目とUIで、Free $0でもGit Syncが3人まで使えるのが地味に大きい
- HTTPieは人気CLIツール
httpieのデスクトップ版で、シンプルなリクエスト確認用として軽量に使える - Thunder ClientはVS Codeの中で完結するのが最大のメリット。ただし無料制限(コレクション3個・15リクエスト/コレクション)あり
- REST Clientは
.http/.restテキストファイル1枚にAPI呼び出しを書く方式で、CI/CDやコードレビューと相性が良い
詳細比較表:機能・チーム連携・拡張性
| ツール名 | REST | GraphQL | WebSocket | gRPC | MQTT/SSE | チーム共有 | スクリプト/テスト |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| Bruno | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | × | ○(Git経由・アカウント不要) | ◎(JavaScript) |
| Hoppscotch | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎(MQTT/SSE) | ◎(Cloud/Self-host) | ◎(JavaScript) |
| Insomnia | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | × | ○(Git Sync/Cloud・要ログイン) | ◎(JavaScript/Plugin) |
| HTTPie | ◎ | △ | ◎ | × | × | △(共有リンク・アカウント不要) | △(基本機能のみ) |
| Thunder Client | ◎ | △ | △ | × | × | △(チーム機能は有料) | ○(JavaScript) |
| REST Client | ◎ | △ | × | × | × | ◎(Gitで共有・アカウント不要) | △(基本機能のみ) |
※ ◎=完全対応 / ○=対応 / △=部分対応 / ×=非対応
総合評価:5軸でランキング
| 順位 | ツール名 | 機能性 | 使いやすさ | コスパ | 拡張性 | 安定性 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1位 | Bruno | ◎ | ○ | ◎ | ◎ | ○ |
| 2位 | Hoppscotch | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ○ |
| 3位 | Insomnia | ◎ | ◎ | ○ | ○ | ◎ |
| 4位 | HTTPie | ○ | ◎ | ○ | △ | ◎ |
| 5位 | Thunder Client | △ | ◎ | △ | ○ | ○ |
| 6位 | REST Client | △ | ○ | ◎ | △ | ◎ |
1位 Bruno:GraphQL/gRPC/WebSocketまでカバー(機能性◎)、完全無料OSSでGit管理可(コスパ◎)、拡張子.bruの独自フォーマットがVCSと相性抜群(拡張性◎)。GUIの洗練度ではInsomniaにやや劣るが、それを補って余りある総合力で1位。
2位 Hoppscotch:MQTT/SSE対応の独自性(機能性◎)、ブラウザだけで動く軽快さ(使いやすさ◎)、セルフホスト無料(拡張性◎)。Webベース特有のオフライン制限がある点でBrunoに次ぐ2位。
3位 Insomnia:UIの完成度と日本語UIの安定(使いやすさ◎)、長年のメンテで安定性◎。一方でアカウント必須・Proが$12/月とコスパが下がるため3位。
4位 HTTPie:シンプル一直線のUI(使いやすさ◎)、CLI連携の堅牢性(安定性◎)。GraphQLサポートが部分的・テスト機能が薄い点で機能性○止まり。
5位 Thunder Client:VS Code統合は便利(使いやすさ◎)だが、無料版のコレクション3個・15リクエスト/コレクション・月30回実行という制限が機能性△、コスパ△の原因に。
6位 REST Client:.httpテキストファイル1枚でCI/CDに直接乗る運用は唯一無二(コスパ◎・安定性◎)。ただし対応プロトコルがほぼREST一択で、グラフィカルな分岐操作も苦手なため機能性△。
各ツールを詳しく見る
1. Bruno|ローカルファースト×Git管理の本命OSS
「もしPostmanを今から作り直すなら、こうなるはず」を地で行く後発OSS。コレクションは.bruという独自の平文フォーマットで保存され、git add → git commit → git pushがそのまま使えるのが最大の特徴です。アカウント登録もログインも不要で、起動した瞬間にローカルだけで作業を始められます。
メリット
- 完全無料・MITライセンスのオープンソース(商用可)
- コレクションが`.bru`形式の平文ファイル=Gitで差分管理しやすい
- アカウント不要・ログイン不要・クラウド同期なし
- REST / GraphQL / WebSocket / gRPC まで対応
- 環境変数・スクリプト・アサーション・チェーンリクエスト対応
- Win/Mac/Linuxのデスクトップアプリ+CLI(`bru`)
デメリット
- UIの洗練度はPostman/Insomniaより素朴
- クラウド同期がないため複数端末の同期はGit経由が前提
- 2021年公開のため歴史が浅く、UIが今後変わる可能性
- Postmanのコレクションを取り込めるが一部記法は手動調整が必要
PostmanコレクションのJSONをそのままインポート可能。インポート後は.bruファイル群としてフォルダに展開されるため、そのままGitリポジトリに置けば差分管理可能になります。Pre-request Script / Tests のJavaScriptもほぼ同じ書式で動きます。
👤 こんな人におすすめ
- APIテストコレクションをGitでバージョン管理したい人
- クラウド同期に頼らずローカルで完結させたい人
- チームでコードレビューと同じ流れでAPI仕様を共有したい人
2. Hoppscotch|ブラウザだけで動く軽量OSS、自社ホスト可
Webブラウザだけで全機能が動く異色のオープンソースAPIプラットフォーム。インストール不要でURLを開けば即起動し、デスクトップ版・CLI版も用意されています。REST / GraphQL / WebSocket / Socket.IO / SSE / MQTTまで対応し、リアルタイム系プロトコルのテスト需要にも応えます。Dockerでセルフホストすれば社内のみで完結する運用も可能です。
メリット
- 完全無料・オープンソース(MITライセンス)
- ブラウザだけで動く=インストール不要、社内端末でも導入が早い
- REST/GraphQL/WS/Socket.IO/SSE/MQTTまでカバー
- セルフホスト(Docker Compose)対応、データを外に出さず運用可
- 環境変数・コレクション・履歴・チェーン・スクリプト機能あり
- UIが軽量・キーボード操作中心の設計で慣れると速い
デメリット
- 主用途がブラウザ=オフライン作業はデスクトップ版が必要
- ローカル証明書を扱うリクエストはブラウザ制約あり
- 日本語UIはコミュニティ翻訳ベースで一部未訳
- セルフホストは初期セットアップにDockerの知識が必要
PostmanコレクションのJSONインポートに対応。インポート後はHoppscotchのコレクション形式に変換されます。プロキシ拡張(Hoppscotch Browser Extension)を入れればブラウザのCORS制約も回避でき、Postmanとほぼ同じ感覚で使えます。
👤 こんな人におすすめ
- インストール権限のない業務端末でAPIを叩きたい人
- WebSocket/MQTTなどリアルタイム系も同じツールで試したい人
- 自社サーバーにセルフホストしてデータを外に出したくないチーム
3. Insomnia|Postmanに最も近いUI、Free 3人までGit同期可
2014年公開の老舗APIクライアント。2019年にKong傘下に入って以降、エンタープライズ機能を拡充しつつもFree(Essentials)プランで3ユーザーまでGit Sync無料という太っ腹な設計を維持しています。Local Vaultを使えば認証情報をクラウドに置かずローカル端末だけで暗号化保管できるため、機密データを扱うチームにも適します。
メリット
- UIがPostmanに近く、移行時の学習コストが低い
- Free(Essentials)プランでGit Sync 3ユーザーまで使える
- Local Vaultで認証情報をローカル端末に限定保管できる
- REST / GraphQL / WebSocket / gRPCまで対応
- 豊富なプラグイン(Insomnia Plugin Hub)で拡張可能
- 長年の運用実績で動作が安定、日本語UIも整備済み
デメリット
- ログイン必須(アカウント登録が必要)
- Proプラン$12/月でBruno/Hoppscotchの完全無料に比べるとコストがかかる
- モックサーバーはFreeで月1,000リクエストまで
- 2023〜2024年のクラウド強制移行で一部ユーザーが離反した経緯あり
PostmanコレクションのJSONインポートに公式対応。UIレイアウト・ショートカット・環境変数の概念がPostmanとほぼ同じため、慣れたユーザーなら数分でフル稼働できます。Insomnia独自のDesign機能(OpenAPI仕様の編集)もあり、API設計まで一気通貫で行えます。
👤 こんな人におすすめ
- Postmanの操作感そのままで安価な代替が欲しい人
- 3人までの小規模チームで無料Git Syncを使いたい人
- OpenAPI仕様の編集とテストを同じツールでやりたい人
4. HTTPie|CLI由来のシンプルUI、Desktop無料
2012年に登場した人気CLIツールhttpieのデスクトップ版(HTTPie Desktop)。curlやpostmanよりずっとシンプルなコマンド体系で人気を集めたCLI由来だけあって、デスクトップ版も「まずリクエストを投げる」までの動線が極めて短いのが特徴です。Win/Mac/Linux/Webブラウザ版があり、アカウント不要・オフラインでも使えます。
メリット
- Desktopアプリ+Webアプリが個人利用は無料
- CLI版(`httpie`)はオープンソース・完全無料で永続利用可
- アカウント不要・オフライン利用OK
- スペース/コレクション/タブで整理、リアルタイム同期も任意で有効化可
- JSON/Forms/Authを直感的なUIで指定できる
- レスポンスのシンタックスハイライトがCLI由来で見やすい
デメリット
- AI支援・チーム協業など一部機能はPro($10/ユーザー/月〜)扱い
- GraphQLサポートは部分的(プラグイン扱い)
- テスト/アサーション機能はBruno/Insomniaほど充実していない
- 日本語UIは未整備、英語UIで使う前提
PostmanコレクションのJSONインポートに対応していますが、Postmanの複雑なPre-request Scriptや高度な認証ヘルパーは一部手動調整が必要です。シンプルなコレクション(GET/POST中心)であればほぼそのまま動きます。CLI版を併用すればCI環境にも乗せやすい構成です。
👤 こんな人におすすめ
- 普段から`curl`/`httpie`コマンドを使うCLI派の開発者
- 軽くリクエストを投げるだけのシンプル用途
- Postman/Insomniaが重く感じる人
5. Thunder Client|VS Code内で完結、軽い検証に最適
Visual Studio Codeの拡張機能として動くAPIクライアント。エディタを離れずにAPIを叩けるのが最大のメリットで、Postmanを別ウィンドウで起動するのが面倒な人に支持されています。当初は完全無料でしたが、2023年以降は一部機能が有料化され、現在は無料版にコレクション3個・コレクションあたり15リクエスト・月30回実行の上限が設けられています。
メリット
- VS Codeを離れずにAPIテストが完結する
- 起動が高速・低メモリ(Electronアプリより軽い)
- ローカルストレージ/Git Syncに対応(フォルダ内に保存可)
- JavaScriptでアサーションを書ける
- JetBrains IDE版もリリース済
- 14日間のPaidトライアルあり
デメリット
- 無料版はコレクション3個・15リクエスト/コレクション・月30回実行まで
- 環境変数機能は無料版では0個(環境管理は有料)
- WebSocket/gRPCなどリアルタイム系は非対応
- VS Codeを使わない人は選択肢から外れる
PostmanコレクションのJSONインポートに対応していますが、インポート後に無料版の3コレクション制限に引っかかりやすいため、本格運用には有料プランかBruno/Hoppscotchの検討を推奨します。プロトタイピングや小規模テストでは十分実用的です。
👤 こんな人におすすめ
- 1日数十リクエスト程度の軽い用途のVS Codeユーザー
- 別ウィンドウを開かずに済ませたい人
- 有料プラン(Starter)でも構わない個人開発者
6. REST Client(huachao/vscode-restclient)|.httpテキスト1枚でCI連携
VS Code Marketplaceで累計500万DL超の人気拡張。.httpまたは.restというテキストファイルにリクエストを書くという独自スタイルが特徴で、ファイル1枚にAPIテストが完結します。コレクションという概念がなく、Gitで管理してプルリクエストでレビューする運用に最も適します。完全無料・オープンソースで永続利用可能。
メリット
- 完全無料・MITライセンス・永続利用可
- `.http`テキストファイル1枚でAPI仕様を共有できる
- VS Codeのコードレビュー機能と相性が良い
- 環境変数・変数参照・前のレスポンス参照に対応
- CodeLensでリクエスト単位の「Send Request」ボタン表示
- cURLコマンドへのワンクリック変換
デメリット
- GUIによる視覚的なコレクション管理はできない
- GraphQL/WebSocket/gRPCには非対応(RESTのみ)
- テスト/アサーションの書式は独自記法で薄め
- 大量のリクエストを一括実行する機能はBruno/Insomniaに劣る
PostmanのJSONを直接インポートする機能はなく、.http形式に手動またはサードパーティ変換ツールで書き直す必要があります。ただし、書き換え後はテキストファイル1枚で完結するため、長期的な保守性とCI連携の良さで元を取れる選択肢です。
👤 こんな人におすすめ
- APIテストをコードと同じリポジトリで管理したい人
- プルリクエストでAPI仕様変更をレビューしたい人
- GUIよりテキスト編集の方が早い人
用途別おすすめまとめ
| こんな用途なら | おすすめツール | 理由 |
|---|---|---|
| ローカルファースト&Git管理 | Bruno | .bru平文ファイル、完全無料OSS |
| ブラウザだけで使いたい | Hoppscotch | インストール不要、セルフホストも可 |
| Postman操作感のまま安く | Insomnia | UIが酷似、Free 3人までGit Sync |
| シンプルにリクエストだけ | HTTPie | CLI由来の最小UI、無料デスクトップ |
| VS Code内で軽く使う | Thunder Client | エディタ統合、無料制限あり |
| CIに乗せたい・PRレビュー | REST Client | .httpテキスト、完全無料 |
関連: Docker Desktopの代わりになる無料ツール5選 / Herokuの代わりになる無料PaaS 5選
Postmanから移行するときの注意点
1. コレクションのエクスポート形式を確認する
PostmanのコレクションはJSON(Postman Collection v2.1形式)でエクスポートできます。Bruno/Hoppscotch/Insomniaはこの形式のインポートに対応していますが、Pre-request Scripts や Tests のJavaScript部分は一部APIが異なるため、書き換えが必要なケースがあります。テスト処理が多いコレクションはまず簡単なリクエストだけで動作確認→徐々に拡張する手順がおすすめです。
2. 環境変数の移行
Postmanの環境(Environment)も同じくJSONでエクスポート可能。多くの代替ツールが同形式のインポートに対応しますが、シークレット(秘密情報)は再入力が必要な場合があります。BrunoやREST Clientでは.envファイルとの併用が一般的です。
3. 認証ヘルパーの再設定
Postmanの「OAuth 2.0 Helper」など一部の認証ヘルパーは代替ツールに完全互換ではありません。OAuthのトークン取得スクリプトを別途用意するか、Insomniaのように同等ヘルパーがあるツールを選ぶと移行がスムーズです。
4. チームコラボの仕組みを置き換える
Postman有料プランでチームコレクションを共有していた場合、Bruno+GitHubリポジトリ/Insomnia Git Sync/Hoppscotchセルフホストなどへの置き換えが必要です。「同期方式が変わる」点はチームへの事前周知が欠かせません。
よくある質問
Q. Postmanの完全無料代替で実用的なのは?
BrunoとHoppscotchが完全無料(OSS)で機能制限がほぼなく、最も実用的です。BrunoはローカルファーストでGit管理派、HoppscotchはブラウザベースでWebSocketやMQTTも触りたい派に向きます。InsomniaもFreeプランがありますが、ログイン必須・モックサーバー月1,000リクエスト制限などがあります。
Q. Postmanコレクションはそのままインポートできますか?
Bruno・Hoppscotch・Insomnia・Thunder ClientはPostman Collection v2.1形式のJSONインポートに対応しています。ただし、Pre-request Scripts / Tests のJavaScript部分は一部APIが異なるため、複雑なスクリプトは手動で書き直す必要があります。基本的なGET/POSTやヘッダー指定はそのまま動きます。
Q. WebSocketやGraphQLもテストしたいです
BrunoとInsomniaは両方ともREST/GraphQL/WebSocket/gRPCに対応します。Hoppscotchはそれに加えてMQTT・Server-Sent Eventsにも対応するため、IoTやリアルタイム通信のテストにはHoppscotchが第一候補になります。HTTPie/Thunder Client/REST Clientは主にREST向きです。
Q. CI/CD(GitHub Actions等)から自動実行したいです
Bruno(bru CLI)、Insomnia(inso CLI)、Hoppscotch(hopp CLI)にはコマンドライン版があり、GitHub Actions等でテストランナーとして組み込めます。REST Clientは.httpファイル前提なので、別途httpyacやhttpieなど互換のCLIを使うのが現実解です。
Q. 機密情報を扱うのでクラウドにデータを送りたくありません
Bruno(クラウド同期なし・完全ローカル)、Hoppscotchのセルフホスト版、Insomnia Local Vaultが選択肢です。特にBrunoは「データを外に出さない」設計が公式に明言されており、社内ポリシーで監査が厳しい環境にも導入しやすい構成です。
まとめ:まずはBrunoから試そう
Postmanの「クラウド前提・ログイン必須・年々重い」に違和感を覚えたら、最初の試用先はBrunoが最有力です。完全無料OSSで、コレクションが平文ファイル=Gitと完全に相性が良く、Postmanから離れる目的(ローカル化・バージョン管理・無料維持)をほぼ全部満たす設計になっています。
WebSocketやMQTTまで触りたい・社内サーバーで動かしたいならHoppscotch、Postmanの操作感をそのまま安く再現したいならInsomniaが次点です。VS Codeに閉じこもって軽く済ませたい開発者にはThunder ClientかREST Client、CLI派にはHTTPieが合います。
いずれのツールもPostman Collection v2.1のJSONインポートに対応するものが多く、まず既存コレクション1つを移行してみるのがおすすめです。