マネフォクラウド vs 弥生青色申告オンライン|違いを比較

「マネフォクラウドと弥生の青色申告、結局どっちを選べばいいのか」——個人事業主が2社に絞り込んだあと、最後まで残るのがこの2択です。freeeと比べると両者とも仕訳ベースの操作感でクラウド会計の王道を歩んでおり、機能面では横並びに見えるため、料金表を眺めているだけでは判断がつきません。

しかも2026年1月に弥生青色申告オンラインが価格改定を実施し、セルフ2年目以降が旧税抜10,300円から改定後の税抜11,800円・税込12,980円へ引き上げられたところ。マネフォクラウド確定申告は年払いで月900円〜(ミニ)/月1,280円〜(パーソナル)の据え置き基調と、価格の物差しがそろっていません。

本記事では2026年7月時点の公式情報をもとに、マネフォクラウド確定申告やよいの青色申告オンラインを機能性・使いやすさ・コスパ・拡張性・安定性の5軸で比較します。両者とも仕上がりが高いクラウド青色申告ソフトなので、順位を無理に付けるのではなく、どちらの設計思想が自分の事業スタイルに合うかという視点で読み進めてください。

この記事の結論

  • 銀行連携とSaaS横断で自動化したい人 → マネフォクラウド(連携2,300超・MFシリーズと統合)
  • 初年度コストゼロで青色申告を始めたい人 → やよいの青色申告オンライン(セルフ・ベーシック初年度無料)
  • 法人化を視野に入れる個人事業主 → マネフォクラウド(会計・給与・請求書の切替がシームレス)
  • 電話サポートを日常的に使いたい人 → やよい(ベーシック以上で操作相談・トータルで業務相談)

なお、freeeとマネフォクラウドで迷っている人freee vs マネフォクラウド を、freeeと弥生で迷っている人freee vs やよいの青色申告 オンライン を先に読むと3強の全体像がつかめます。本記事は「マネフォクラウド確定申告とやよいの青色申告オンラインの2択で最終判断したい人」のための記事です。

マネフォクラウド確定申告と弥生青色申告オンラインの基本的な違い

両サービスとも「クラウド型・仕訳ベース・青色申告対応」のカテゴリで、freeeのような取引登録型UIとは一線を画す設計です。ただし出自と拡張路線がまったく異なるため、選び方は「単体の使い勝手」より「事業をどう広げるか」で決まります。

スペック早見比較表

項目 マネフォクラウド確定申告 やよいの青色申告オンライン
開発元 株式会社マネーフォワード(日本) 弥生株式会社(日本)
ブランド誕生 2013年(クラウド専業) 2014年(弥生会計ブランドは1987年〜)
提供形態 クラウドのみ クラウドのみ(別途デスクトップ版あり)
課金モデル 月払い・年払いサブスク 年額サブスク
設計思想 仕訳ベース+自動連携 仕訳ベース+AI自動仕訳
銀行・クレカ連携数 2,300超(公式・2026年時点) 2,500超(公式・2026年時点)
消費税申告 パーソナル以上で対応(ミニは非対応) 全プランで対応
白色申告 同ソフトで切り替え可能 別ソフト(やよいの白色申告 オンライン)に分離
スマホ申告完結 e-Tax送信までアプリ内で完結 仕訳入力・帳簿閲覧のみ、申告はPC推奨
法人化時の連携 マネフォクラウド会計・給与・請求書へ統合 弥生会計 Nextへ移行
初年度無料 1ヶ月トライアル セルフ・ベーシック 1年間無料

マネフォクラウド確定申告は「マネーフォワードクラウドシリーズの一部として、確定申告を担当するモジュール」という位置づけです。同じダッシュボードから会計・給与・請求書・経費・勤怠・マイナンバー等のサービスに切り替えられ、事業が拡大したときに使い慣れた画面のまま法人向けプランへ移行できます。銀行・クレカ・電子マネー・ネット証券まで含めた自動連携数は2,300を超え、家計簿アプリ「マネーフォワード ME」とのデータ連携も可能です。

やよいの青色申告オンラインは「弥生ブランドのクラウド青色申告特化ソフト」です。1987年から続く弥生会計シリーズの操作感をWeb上で再現し、複式簿記・仕訳日記帳・総勘定元帳・固定資産台帳の伝統的な会計ソフトの画面構成を採用しています。2026年1月の価格改定を経て、セルフ税込12,980円・ベーシック税込25,080円・トータル税込43,560円の3層構造に整理されました。セルフ・ベーシックは初年度無料、トータルは初年度半額の21,780円税込というキャンペーンが2027年3月15日申込分まで継続中です。

2026年の主なアップデート:やよいの青色申告オンラインは2026年1月1日に価格改定を実施。旧セルフ税抜10,300円→改定後11,800円、旧ベーシック17,250円→22,800円、旧トータル30,000円→39,600円(いずれも税抜表記、実際の請求は税込)。マネフォクラウド確定申告は個人向けプランの価格据え置きが継続。両社とも電子帳簿保存法・インボイス制度に全プラン対応済み。


料金プラン早見比較表

両サービスの個人向けプランを並べたのが下の表です。マネフォは税抜表記、弥生は税込表記が公式の物差しなので、記事内でも公式に合わせて記載しています。

プラン初年度2年目以降消費税申告おすすめ度
マネフォ パーソナルミニ10,800円※110,800円※1非対応★★★☆☆
マネフォ パーソナル15,360円※115,360円※1対応★★★★★
マネフォ パーソナルプラス35,760円※135,760円※1対応★★★★☆
やよい セルフ0円※212,980円※3対応★★★★★
やよい ベーシック0円※225,080円※3対応★★★★☆
やよい トータル21,780円※443,560円※3対応★★★☆☆

※1 マネフォは税抜表記(年額・年払い) / ※2 初年度無料キャンペーン / ※3 弥生は税込表記(年額) / ※4 初年度半額キャンペーン。2026年7月時点。キャンペーンは2027年3月15日申込分まで。最新は マネフォ公式 と 弥生公式 でご確認ください

表の読み方ヒント

  • 初年度の負担ゼロで始められるのはやよい:セルフ/ベーシック無料で試せるため、青色申告に挑戦する初年度の心理的ハードルが低い。ただし2年目以降にセルフ税込12,980円が毎年かかる構造で、「永年無料」ではない点は要注意
  • 2年目以降が安いのはマネフォ パーソナルミニ税抜10,800円:ただし消費税申告に非対応のため、課税事業者化した瞬間にパーソナル(税抜15,360円)へアップグレードが必要
  • 主軸プランで比べるならマネフォ パーソナル税抜15,360円 vs やよい セルフ税込12,980円:税込換算するとマネフォ パーソナル約16,900円 vs やよいセルフ12,980円で、やよいがおよそ年4,000円安い
  • 電話サポートの価格帯:マネフォ パーソナルプラス税抜35,760円(実質税込約39,300円) vs やよいベーシック税込25,080円で、やよいベーシックの方が約14,000円安い

金額だけを見るとやよいが優勢に映りますが、マネフォクラウドは「同じ料金でシリーズ全体(会計・給与・請求書・経費など)に手を伸ばせる拡張性」という別軸の価値を持っています。次の総合評価で軸ごとの立ち位置を整理します。


総合評価:5軸で見る両サービスの立ち位置

機能性・使いやすさ・コスパ・拡張性・安定性の5軸で評価すると、マネフォクラウド確定申告とやよいの青色申告オンラインは軸ごとに強みが分かれる関係にあります。両者ともクラウド青色申告ソフトの完成度が高く、「総合1位」を単純に決めるより「どの軸を優先するか」で選ぶのが実用的です。

評価軸マネフォクラウド確定申告やよいの青色申告オンライン勝ちの根拠
機能性青色申告・消費税・インボイス・電帳法完備
使いやすさやよいは初心者UI・ガイド豊富
コスパやよい初年度無料+2年目12,980円が優位
拡張性マネフォはMFシリーズ横断で成長期に強い
安定性両者とも老舗・上場基盤で信頼度高

※ ◎=特に強い / ○=対応 / △=部分対応 / ×=非対応

※ 2026年7月時点、両社公式サイトの公表データより

軸ごとの立ち位置整理

機能性は両者◎で並走。青色申告書類の作成、消費税申告(マネフォはパーソナル以上)、インボイス制度、電子帳簿保存法(JIIMA認証済)、e-Tax送信までクラウド青色申告ソフトに求められる機能はどちらも一通り備わっています。銀行連携数もマネフォ2,300超・やよい2,500超と拮抗しており、機能面で明確な差は付きません。

使いやすさはやよい◎、マネフォ○。やよいは「かんたん取引入力」など初心者向けの入力画面と、税理士監修のマニュアル・動画・電話サポート(ベーシック以上)が揃っており、簿記の知識がない状態でも進めやすい設計です。マネフォクラウドは仕訳ベースを前提とした画面構成のため、複式簿記の知識があると加速する一方、簿記ゼロからだと最初の1週間で学習コストがかかります。

コスパはやよい◎、マネフォ○。上の早見表の通り、税込換算の主軸プランでやよいセルフ12,980円がマネフォ パーソナル約16,900円より年4,000円ほど安く、電話サポート付きの中位プランでもやよいベーシック25,080円がマネフォ パーソナルプラス約39,300円より年14,000円ほど優位です。ただし「マネフォクラウド会計・給与・請求書を1つのプラットフォームでまとめて運用できる価値」まで含めるとコスパ評価は変動します。

拡張性はマネフォ◎、やよい○。マネフォクラウドは会計・給与・請求書・経費・勤怠・マイナンバー・社会保険まで統合されたSaaSプラットフォームで、事業拡大に応じて同じダッシュボードから他モジュールに拡張できます。法人化時もマネフォクラウド会計 スモールビジネス・ビジネスへの移行が滑らかです。やよいの青色申告オンラインは会計・確定申告特化で、法人化時は弥生会計 Next(クラウド)または弥生会計デスクトップ版への移行になり、給与や請求書は別ソフト連携での運用となります。

安定性は両者◎で並走。マネフォクラウドを提供する株式会社マネーフォワードは東証プライム上場企業(2017年上場)で、財務基盤・開発リソースが安定しています。弥生株式会社は1987年から続く会計ソフト老舗で、税理士事務所の推奨実績が11,000事務所を超え(公式・2026年時点)、クラウド青色申告ソフト市場で高いシェアを長期維持しています。「サービスが数年で終わらない」という観点で、どちらも個人事業主が安心して長期契約できるサービスです。


詳細比較表:機能・連携・スマホ完結度・サポート

より実務よりの比較軸で並べた表が下です。「毎日どう使うか」を想像しながら読むと、自分に合う方が見えてきます。

※ 青色申告・消費税・インボイス・電帳法は両者とも全プラン対応(マネフォミニのみ消費税申告非対応)。以下は差が付く実務項目のみ抜粋。

比較軸マネフォ確定申告やよい青色申告備考
銀行・クレカ連携数2,300超2,500超やよいがやや多い
証券・電子マネー連携マネフォがやや広い
スマホ申告完結マネフォはアプリでe-Tax完結
レシート自動仕訳OCR+AI仕訳(両者)
請求書・見積書MFクラウド請求書MisocaMisocaは弥生グループ
電話サポートプラスのみベーシック以上やよいの価格優位
チャットサポートパーソナル以上セルフはFAQのみやよいセルフは有人非対応
デスクトップ版なしあり(弥生会計)やよいは併用可

※ ◎=特に強い / ○=対応 / △=部分対応 / ×=非対応

※ 2026年7月時点、両社公式情報より

実務での差が出やすい3ポイント

  1. スマホ申告完結度:マネフォはiOS/Androidアプリからe-Tax送信までアプリ内で完結する設計で、外出先での仕訳入力からそのまま申告締切に間に合わせられます。やよいのスマホアプリは仕訳入力・帳簿閲覧が中心で、e-Tax送信はPC推奨。スマホファーストで運用したい人はマネフォが向きます
  2. 請求書系の連携先:マネフォは同ブランドの「マネーフォワードクラウド請求書」と自然に連携、やよいは弥生グループの「Misoca(ミソカ)」と連携する構造です。どちらも仕訳への自動反映は可能ですが、マネフォシリーズを1つの管理画面で運用できる点はマネフォ有利、Misocaは請求書発行ソフトとして単体でも定評があります
  3. 電話サポートの価格差:やよいベーシック税込25,080円で操作サポートの電話・チャット・メールがフル対応、マネフォは電話サポートがパーソナルプラス税抜35,760円(税込約39,300円)まで上がって初めて付属します。電話サポートを重視するなら価格ではやよい優位、ただしマネフォパーソナルはチャットサポート付きなので「電話は要らないがチャットは欲しい」層はマネフォパーソナル1,280円/月でも十分カバーできます

マネフォクラウド確定申告の詳細

マネーフォワード クラウド 公式サイトを見る

メリット

  • MFクラウドシリーズと横断運用可能
  • スマホアプリからe-Tax送信まで完結
  • 銀行・クレカ・証券連携2,300超で自動仕訳
  • 法人化時にマネフォクラウド会計へ移行が滑らか
  • 家計簿アプリ「マネフォ ME」と連携可

デメリット

  • パーソナルミニは消費税申告に非対応
  • 簿記知識ゼロだと仕訳UIで戸惑いやすい
  • 電話サポートはプラス(年35,760円)まで必要
  • 初年度無料は1ヶ月トライアルのみ

👤 こんな人におすすめ

  • 個人事業から法人化を数年以内に検討している
  • 会計・給与・請求書・経費を1つのプラットフォームでまとめたい
  • 複数の銀行・証券・電子マネーを実務で使い分けている
  • スマホだけで確定申告まで完結させたい
  • マネーフォワード ME(家計簿)を既に使っている

マネフォクラウド確定申告は、東証プライム上場の株式会社マネーフォワードが2013年から提供しているクラウド青色申告ソフトです。マネーフォワードクラウドという大きなSaaSプラットフォームの中の1モジュールという位置づけで、同じダッシュボードから会計・給与・請求書・経費・勤怠・マイナンバー・社会保険などのサービスに切り替えられます。

料金は個人事業主向けにパーソナルミニ(税抜10,800円/年)、パーソナル(税抜15,360円/年)、パーソナルプラス(税抜35,760円/年)の3層構造。青色申告で消費税申告まで対応するならパーソナル年払い15,360円が主軸で、多くの個人事業主にとって過不足のないプランです。パーソナルミニは白色申告や副業規模向けで、課税事業者化した瞬間にパーソナルへアップグレードが必要になります。

銀行・クレカ・電子マネー・ネット証券まで含めた自動連携数は2,300を超え、明細取得後にAIが勘定科目候補を提示してくれる仕組みが実装されています。iOS/Androidのスマホアプリから電子申告(e-Tax)まで完結できる設計は、外出時間が長い個人事業主にとって強力な武器です。パーソナルミニは月15件、パーソナルは月30件、パーソナルプラスは月100件までレシート自動仕訳が無料で使えます。

法人化を視野に入れる人にとって重要なのが、マネフォクラウド会計スモールビジネス/ビジネスプランへの移行がシームレスという点。個人事業主時代のデータを引き継ぎながら、給与計算・請求書発行・経費精算まで同じUIで運用を広げられます。この拡張性は「これから伸ばしていく事業」を持つ人にとって、単年度の料金差より大きな価値を持ちます。


やよいの青色申告オンラインの詳細

やよいの青色申告 オンライン 公式サイトを見る

メリット

  • セルフ・ベーシック 初年度1年間無料
  • 2年目以降もセルフ税込12,980円で継続コスト低め
  • ベーシックで電話・チャット・メール完備
  • 税理士推奨実績11,000事務所超の弥生ブランド
  • 登録ユーザー300万人超(弥生シリーズ全体)

デメリット

  • 2026年1月にセルフ税抜10,300円→11,800円へ改定
  • スマホアプリはe-Tax送信非対応(PC推奨)
  • 白色申告は別ソフト(やよいの白色申告)が必要
  • 法人化時は弥生会計 Nextへ移行が必要

👤 こんな人におすすめ

  • 初年度の固定費を1円でも抑えて青色申告を始めたい
  • 電話で操作を相談できるサポートを日常的に使いたい
  • 複式簿記や仕訳の学習を並行して進めたい
  • 個人事業を長く続ける前提で法人化予定はない
  • 税理士との親和性(弥生ユーザー多数)を重視したい

やよいの青色申告オンラインは、弥生株式会社が2014年から提供しているクラウド青色申告特化ソフトです。1987年から続く弥生会計シリーズの操作感をWeb上で再現しており、複式簿記・仕訳日記帳・総勘定元帳・固定資産台帳といった伝統的な会計ソフトの画面構成をそのまま踏襲しています。

2026年1月1日の価格改定で、セルフ税抜11,800円・ベーシック税抜22,800円・トータル税抜39,600円(いずれも税込12,980円・25,080円・43,560円)の3層構造に整理されました。セルフ・ベーシックは初年度無料、トータルは初年度半額の21,780円税込というキャンペーンが2027年3月15日申込分まで継続中で、初年度の心理的ハードルの低さは他社と比べて際立ちます。

サポート体制は3プランで明確に階段状に設計されており、セルフはWebFAQと福利厚生サービスのみ、ベーシックは電話・メール・チャットで操作サポート、トータルはさらに仕訳相談・業務相談まで対応します。電話サポートを日常的に使いたい層には、税込25,080円のベーシックがコスト対効果で優位で、マネフォパーソナルプラス税抜35,760円(税込約39,300円)と比べて年14,000円ほど安く済みます。

銀行・クレカ・電子マネー連携数は2,500超で、レシート撮影と組み合わせたAI自動仕訳「スマート取引取込」を全プランで搭載しています。ただしスマホアプリからのe-Tax送信は非対応で、申告処理は基本的にPCから行うため、スマホファーストで運用したい人にはマネフォの方が向きます。法人化する場合は弥生会計 Next(クラウド)または弥生会計デスクトップ版への移行になり、給与・請求書は「弥生給与Next」「Misoca」など別サービスとの連携運用に切り替わります。


用途別おすすめまとめ

読み進めた上で「結局どっちが自分に合うのか」を用途別にまとめました。

  • 個人事業から法人化を数年以内に検討している人:マネフォクラウド パーソナル年払い税抜15,360円。会計・給与・請求書・経費まで同じダッシュボードで運用でき、法人化時にマネフォクラウド会計への切替が滑らか
  • 初年度の固定費をゼロにして青色申告を試したい人:やよいセルフ(初年度無料・2年目以降税込12,980円)。1年間フル機能を試してから2年目継続を判断できる
  • 電話サポートを日常的に使いたい人:やよいベーシック税込25,080円。同等の電話サポート付きプランで、マネフォパーソナルプラス税抜35,760円より年14,000円ほど安い
  • スマホファーストで確定申告まで完結させたい人:マネフォクラウド パーソナル。iOS/Androidアプリからe-Tax送信までアプリ内で完了できる
  • 簿記の学習を並行して進めたい人:やよいセルフ/ベーシック。仕訳日記帳や総勘定元帳の伝統的な画面構成が簿記学習と直結する
  • 消費税申告が必要な課税事業者:マネフォパーソナル以上/やよい全プラン。マネフォのミニは消費税申告非対応なので、課税事業者化のタイミングでプラン変更が必要

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乗り換え・併用で気をつけること

現在どちらかを使っている人が、もう一方に乗り換えるとき、あるいは他社(freee等)から移行するときの注意点を4つまとめます。

1. 期首残高と固定資産台帳は手動で移す前提

両サービスとも他社会計ソフトからの「完全自動インポート機能」は用意されていません。前年度の期首残高、固定資産台帳、繰越仕訳などは公式のCSVインポート機能を使いつつ、部分的に手入力で移行する必要があります。期首残高の一致確認と、減価償却費の月次計上ルールの再設定は必ず初回に行うのが安全です。

2. 銀行連携の再認証は乗り換え時に必要

マネフォ・やよいとも銀行APIとの連携は各サービスごとに認証が必要で、乗り換え時に連携先の再認証をやり直します。ゆうちょ・地方銀行・ネット銀行など連携先の数が多い人は、乗り換えのタイミングでID・パスワード・二段階認証コードを整理しておくと初回セットアップが早く終わります。

3. 年度をまたぐタイミングで乗り換えるのが基本

年度途中で乗り換えると、期首残高と期中仕訳を両方のソフトに入力する二重管理期間が発生し、決算時に整合性を取るのが煩雑になります。基本は1月1日または期首日での切り替えを選び、青色申告の提出(3月15日)までは片方のソフトで完結させるのが安心です。

4. 消費税課税事業者は「マネフォパーソナル以上」が必須

インボイス制度導入で課税事業者化した個人事業主がマネフォクラウドを選ぶ場合、パーソナルミニ(税抜10,800円)では消費税申告に対応していないため、パーソナル(税抜15,360円)以上を選ぶ必要があります。「安いから」とミニで契約すると、3月の申告期に慌ててアップグレードすることになるので、契約前に自分が課税事業者か免税事業者かを確認しておきましょう。


よくある質問

Q1. マネフォクラウド確定申告とやよいの青色申告オンラインは併用できますか?

技術的には同じ確定年度で両方に仕訳を入れることは可能ですが、申告書類の提出は1本に絞る必要があるため、実務的には併用のメリットはほとんどありません。初年度無料期間中に両方を試してから片方に絞るという試用目的の並行運用が現実的です。

Q2. スマホだけで確定申告を完結できますか?

マネフォクラウド確定申告はiOS/Androidアプリからe-Tax送信まで完結する設計で、スマホファーストで運用できます。やよいの青色申告オンラインはスマホアプリでの仕訳入力・帳簿閲覧は可能ですが、e-Tax送信は基本的にPCから行うため、スマホだけで完結させたい人はマネフォを選ぶのが自然です。

Q3. インボイス制度と電子帳簿保存法にはどちらも対応していますか?

両者とも全プランで対応済みです。マネフォクラウド確定申告はパーソナルミニ含む全プランでインボイス・電帳法対応、やよいの青色申告オンラインもセルフ・ベーシック・トータルの全プランでJIIMA認証済です。電帳法対応の観点で機能差はないので、対応可否を心配する必要はありません

Q4. 弥生の初年度無料キャンペーンはいつまで使えますか?

弥生公式サイトの記載によれば、セルフ・ベーシックの初年度無料およびトータルの初年度半額キャンペーンは2027年3月15日申込分まで適用されます。2027年3月16日以降の申込は初年度から通常料金(セルフ税込12,980円等)が発生する見込みです。最新のキャンペーン期限は弥生公式でご確認ください。

Q5. 法人化したときにどちらが乗り換え負担が少ないですか?

マネフォクラウド確定申告からマネフォクラウド会計スモールビジネス/ビジネスへの移行が滑らかです。同じダッシュボード内でプラン変更のみで済み、給与・請求書・経費など周辺モジュールも同じUIで拡張できます。やよいから法人化する場合は弥生会計 Next(クラウド)または弥生会計デスクトップ版への移行となり、給与は「弥生給与Next」、請求書は「Misoca」など別サービスと連携する運用に切り替わります。

Q6. freeeも含めた3社で最終判断するには何を見ればいいですか?

freeeは取引登録型UI(「質問に答えるだけで仕訳が作られる」設計)、マネフォクラウドと弥生は仕訳ベースUIという大きな違いがあります。簿記の学習を並行して進めたい/税理士に相談する予定がある人は仕訳ベースの2社(マネフォ/やよい)簿記の勉強はしたくない・とにかく画面の質問に答えるだけで済ませたい人はfreee、というのが最初の分岐点です。詳しい2軸比較は freee vs マネフォクラウドfreee vs やよいの青色申告 オンライン を参考にしてください。


まとめ:立ち位置で選ぶ2択

マネフォクラウド確定申告とやよいの青色申告オンラインは、どちらもクラウド青色申告ソフトの完成度が高く、機能面で明確な差は付きません。「順位で選ぶ」より「立ち位置で選ぶ」のが実用的な2択です。

結論BQ(再掲)

  • 銀行連携・SaaS横断・成長期の拡張性 → マネフォクラウド パーソナル(税抜15,360円/年)
  • 初年度無料・電話サポート重視 → やよい ベーシック(初年度0円/2年目〜税込25,080円)
  • スマホファースト × e-Tax完結 → マネフォクラウド パーソナル(税抜15,360円/年)
  • 簿記学習と併走したい × 老舗の安心感 → やよい セルフ(初年度0円/2年目〜税込12,980円)

どちらも1ヶ月〜1年間の無料期間があるので、この記事で立ち位置を把握したあとは、実際にダッシュボードを触って「毎日この画面を開けるか」で最終判断するのが確実です。

マネーフォワード クラウド 公式サイトを見る
やよいの青色申告 オンライン 公式サイトを見る

カワリソフト編集部

この記事を書いた人

カワリソフト編集部

有料ソフトの代わりになる無料・格安の代替ソフトを、公式情報とスペック比較に基づいて客観的に紹介する辞典サイト「カワリソフト」の編集チーム。サブスク疲れの個人ユーザーに向けて、月額制ソフトの見直しを支援します。

  • 編集方針 公式情報ベースの客観比較/デメリットも正直に記載